2012年 コンテンツのまとめ
2012年のコンテンツを振り返って読んで思ったのですが、 試行錯誤もあり少し分かりにくい内容であったかもしれません。。。
そこで2012年コンテンツを分かりやすく簡素にまとめてみました。 シミュレーションや実測結果から「Uncle-EG の検討結果」を表にしています。 良かったらエレキギター部品選択の参考リストとして利用してください。

項目 Uncle-EG の検討結果 関連リンク
ケーブル #ケーブルの静電容量(pF)が音に影響するので、ケーブル選択の目安にする。
#ケーブルの静電容量(pF) が大きいほど、ピークの周波数(共振周波数)が 低くなり、ピーク値が大きくなる。
#ケーブルの長さが2倍になると、静電容量も2倍になる。
(S)ケーブルによって音は変わる
ボリュームポット #250k-Ohm よりも 500k-Ohm の方が共振周波数付近の高音域が強調される 。
#ボリュームを絞ると高音域が落ちる。
#ボリュームポットには、Aカーブ品(10A/15A特性)を使用する。
#15A特性は10A特性よりも、ポットの位置に対する音量変化がスムーズ。
(S)250k-Ohm と 500k-Ohm
(S)ボリューム全開 と 絞ったとき
(S)(H)ボリュームポットのAカーブ/Bカーブ
スムーズテーパー回路 #ハイパスコンデンサ により、ボリュームポット絞った状態でも 高音域が落ちない自然な特性が得られる。
#ハイパスコンデンサ容量が増えるほど、 高音域のピークが大きくなる。
更新 26/Apr/2013
#15A 特性 のボリュームポット を使用する場合には、 ハイパスコンデンサ のみを接続して、並列抵抗は不要。
#10A 特性のボリュームポット を使用する場合には、 並列抵抗も追加すると、ポットの位置に対する音量変化がスムーズになる。
(S)コンデンサ容量 470pF / 1000pF / 2200pF
(H)コンデンサ容量 100pF / 220pF / 470pF / 1000pF
トーン回路に使うポット #全体的に偏りが無い音質変化を求めるなら Aカーブ品を使用する。
#250k-Ohm の方が、500k-Ohm に比べて 細かい音質調整が少しだけ容易。
(S)トーンポットのAカーブ/Bカーブ
(S)250k-Ohm と 500k-Ohm
トーン回路に使うコンデンサ容量 #ストラトで、つまみ位置0でのトーンをより甘くしたいとき(幅広い音色を求めるとき)は0.022uFよりも0.047uF を選ぶ。
#トーンポットつまみ位置10では、コンデンサ 0.022uF と 0.047uF との特性差はほとんど無い。
#スムーズテーパー回路 の ハイパスコンデンサ により、トーンポットつまみの音質変化もスムーズになる。
(S)0.022uF と 0.047uF
エフェクター
エフェクトを OFF しているときの周波数特性
#入力カップリングコンデンサ容量が0.047uF よりも小さいと低音域がカットされるのが聴覚上分かる。
#この低音域カットを気にするなら、入力カップリングコンデンサ容量が0.047uF以上の製品を選ぶか、 コンデンサ容量を自分で変更する。
(E)トランジスタ入力回路タイプの周波数特性
エフェクター
エフェクトを OFF しているときの歪率
#実測サンプルでは、歪率が 0.1 % 程度に収まっていて人間の耳では気にならないレベル。
#歪率が 0.01 % 程度で価格も抑えている製品もあり、その設計姿勢には好感が持てる。
(E)(R)トランジスタ入力回路タイプの歪率(TURBO Over Drive)
エフェクター
歪みの深さと中音域周波数特性
#エフェクター ON でオーバードライブ状態にしているときは、中音域が重要になる。
#エフェクター回路上ではローパスフィルターにより高音域をカットしている。
(E)歪みの深さと中音域周波数特性
エフェクター
ワウペダルの周波数特性
#ワウ ON 状態では中音域が持ち上がった独特な周波数特性カーブになっている。
#ワウ オリジナル回路では、ワウ OFF 状態のときにボリュームポットを絞ると、低音域が少しだけ持ち上がった特性になる。
#コンデンサはコイルに比べて安価なので、コンデンサを変えることで共振周波数を調節すると良い。
(E)ワウペダルの周波数特性と簡単な改造