(E)トランジスタ入力回路タイプの周波数特性
トランジスタを使ったエフェクター入力回路の、周波数特性をシミュレーションで確認してみましょう。

更新 16/Feb/2013
(E)トランジスタ入力回路タイプの周波数特性(TURBO Over Drive) により踏み込んだシミュレーションがあります。
(E)シミュレーション条件
等価回路(E)
トランジスタ入力回路タイプの一例として、 ベストセラーになっている「blues」系歪みエフェクターと類似の回路を想定しています。 入力回路のカップリングコンデンサ容量に注目して、 下図では入力部分のみを表示しています。
カップリングコンデンサ(C1)と、測定する電圧ポイント(Vfet1)には赤枠を付けています。
Ef_Tr_Input
シミュレーション条件(E)
入力回路のカップリングコンデンサ容量 4種類 0.01uF/0.022uF/0.047uF/0.1uF
(E)シミュレーション結果(周波数特性)
電圧特性 Vfet1:カップリングコンデンサ容量 0.01uF/0.022uF/0.047uF/0.1uF

周波数特性グラフを見ると、100Hz付近から低音域がカットされているのが分かります。
入力カップリングコンデンサ容量が小さい0.01uFの方が、0.1uFよりもカットする範囲が 広くなります。
0.047uF よりも容量が大きい場合、低音域カットはわずかなので聴覚上は分からないかもしれません。

有名なワウの回路では、入力カップリングコンデンサ容量が 0.01uF になっているようです。
低音域がカットされますが、ワウ ON 状態では中音域重視なので問題になりません。

Ef_Tr_Input_dB