(S)470pF / 1000pF / 2200pF
スムーズテーパー 回路 に使うハイパス コンデンサ容量(470pF / 1000pF / 2200pF)より どのように音に違いが出るかを、回路シミュレーションで確認してみましょう。
(S)結果の早わかりまとめ
最初に回路シミュレーション結果から分かる結論をまとめておきます。 詳細を確認したい場合はさらに読み進んでください。
  • ハイパスコンデンサ により、ボリュームポット絞った状態でも高音域が落ちない自然な特性が得られる。
  • ハイパスコンデンサ容量が増えるほど、高音域のピークが大きくなり 共振周波数も低い方へ移動する。
  • スムーズテーパー 回路(ハイパスコンデンサ付き)では、 トーンポットを回した場合でも自然なトーン変化特性が得られる。
(S)シミュレーション条件
等価回路(S)
ストラトキャスターのシングルコイルピックアップを想定した回路定数を設定しています。
等価回路(S)の説明
GT_circuit
シミュレーション条件(S)
トーン回路条件: ポット 500k-Ohm, コンデンサ 0.022uF
ボリュームポット 250k-Ohm
ケーブルの長さ3m想定、静電容量 300pF
スムーズテーパー 回路抵抗 240k-Ohm
スムーズテーパー 回路ハイパスコンデンサ容量 3種類 470pF / 1000pF / 2000pF
(S)シミュレーション結果(周波数特性)
ボリュームポット全開状態: 縦軸 0 dB 付近の特性
ボリュームポット絞った状態: 縦軸 -6 dB 付近の特性

周波数特性グラフを見てみましょう。
スムーズテーパー 回路に使うハイパスコンデンサ容量が増えるほど、 高音域のピークが大きくなり、共振周波数も低い方へ移動します。
シミュレーション結果をみると、この回路条件では 240k-Ohm と 470pF の組み合わせが一番 自然な特性に見えます。
なおボリュームポット全開状態では、スムーズテーパー 回路は影響しません。
S_Vol_250K_STP
(S)スムーズテーパー 回路: トーンポットを回した場合(周波数特性)
ボリュームポット全開状態: 縦軸 0 dB 付近の特性
ボリュームポット絞った状態: 縦軸 -6 dB 付近の特性
スムーズテーパー 回路 240k-Ohm, ハイパスコンデンサ 470pF

トーンポットを回した場合の周波数特性も見ておきましょう。
スムーズテーパー回路 の ハイパスコンデンサ により、ボリュームポット絞った状態でも 自然なトーン変化特性が得られます。
S_Vol_250K_STP_Sweep