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 カナヤマ 日本歴史 辞典 

 日本語版 

 見出し語 『 い 』

  NO.3251。

 

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□ 日本史 辞典 (総合)

□         ● 事柄順。

〇 いみ   (いみな) 。 

           (= 前近代の、個人名の実名)。

          ○ 前近代日本の個人名の1つ。

          (⇒ 前近代日本の人名) 。

   

 

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    未来は、現在の成果である。 

 

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◆ 日本史辞典

 

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#i

 

#imina

 

■ 諱 

      (いみな)。 

 

■ 諱。

■ 時期 : 古代日本 〜 近世日本の時期頃 

     (大和時代 〜 江戸時代頃)。

■ 名称 : (前近代日本の) 諱 (いみな)。

 前近代の、個人名の実名。

 前近代日本の、個人名の1つ。

● TKKI カナヤマ 著 日本史 辞典。

 

□ 偏諱 (へんき、かたいみな) 

 通字 (つうじ、系字(けいじ)

 

 

■ 諱 (いみな) とは、 前近代日本では、 個人名の1つで、 前近代の

 個人名の実名 である。

 

■ 諱 (いみな) とは、 個人名の実名(本名) で、 本人に対する敬意

 して口に出すことを憚(はばか)る名のことである。

● TKKI カナヤマ 著 日本史 辞典。

 

■ 諱(いみな、個人名の実名) は、 平安時代中期から、 漢字二字から

 なる名が一般的になる。

 

■ 前近代の上層階層の日本人男性 や 前近代の最上層の日本人女性  

 は、 諱(いみな、個人名の実名)を所持していた(持っていた )。

 (例) 坂本龍馬の諱(いみな)は、 直陰(直柔) (なおかげ(なお なり)。

 (例) お江(おごう)の諱(いみな)は、 達子 (さとこ) である。

 

■ 前近代の上層階層の日本人男性 や 前近代の最上層の日本人女性

 は、 前近代の日本では (1872年(明治5年)の「戸籍令施行」以前で

 は)、 諱(いみな、個人名の実名)を持っていたが、 自分の持つ「諱(い

 みな)の実名」を、 他人が呼ぶことを嫌う習慣があったので、 「通称 の

 字(あざな)」が 発達した。

 前近代の日本 では、 「諱(いみな)」 (個人名(名(な))の実名) を、

 他人が呼ぶことを嫌う習慣があったので、 「通称 (つうしょう)」 (個人名

 (名(な))の、字(あざな)、あだ名、仮名(けみょう)) が発達した。

● TKKI カナヤマ 著 日本史 辞典。

 

■ (例) お江(小督)の場合。

● (例) 日常名は、 お江(小督、おごう)、お江与(おえよ)、崇源院 (す

 うげんいん)。  公式名は、 浅井 達子 (あざい さとこ)。 

● お江(小督)の場合、 お江(小督、おごう)、お江与(おえよ)は、 通称

 あり、 崇源院(すうげんいん)は、 戒名の院号 であり、  通常、日常

 で、 使用された。

● お江(小督) の公式名の、「達子」 (さとこ) は、 朝廷より賜 (たま

 わ)った名 (朝廷より従一位を賜った際に授かった名) で、 諱(いみな)

 であり、 公(おおやけ)の場面、公文書でのみ使用された。 

 

■ (例) 坂本龍馬の場合。

● (例) 日常名は、 坂本 龍馬  公式名は、 坂本 直陰(直柔) 。 

● 坂本 龍馬 (さかもと りょうま)の場合、 直陰(直柔) (なおかげ(な

 おなり) は、「諱(いみな) の実名」 で、 龍馬 は、「通称の字(あざな)」

 である。

● 他人 は、 坂本龍馬の「個人名(名(な))」を、 個人名(名(な))の実

 名である、「諱(いみな)」の、直陰(直柔)」 (なおかげ(なおなり とは

 呼ばず、 通常、日常では、 個人名(名(な))の字(あざな))である、「 通、

 称」の、「龍馬」と呼んだ。 

● TKKI カナヤマ 著 日本史 辞典。

 

■ (例) 勝 海舟(かつ かいしゅう)の場合。

● (例) 日常名は、 勝 海舟、勝 麟太郎 公式名は、勝 義邦(安芳) 。 

● 勝 海舟 (勝 麟太郎(りんたろう))の場合、 義邦(安芳)(よしく に(や

 すよし)) は、 「諱(いみな)の実名」 で、  海舟は、「号」、 麟太郎 は、

 「 通称 (字(あざな)」 である。

● 他人 は、 勝 海舟の「個人名(名(な))」 を、 個人名(名(な))の実

 名である、「諱(いみな)」の 、「義邦(安芳)(よしくに(やすよし)) とは呼

 ばず、 通常、 日常では、 個人名(名(な))の「号」や「通称」の、「海舟」、

 麟 太郎」 と呼んだ。 

 

 

■ 本人の諱(いみな) は、 朝廷との関(かか)わりのある階層以外、 

 生活で使われることは滅多(めった)になかった。 従って、 周囲の者が諱

 (いみな)を知らなかったり後世(こうせい)に伝わらないこともよく起こった

● TKKI カナヤマ 著 日本史 辞典。

 

■ 西郷 隆盛の「隆盛」 は、 父の「諱(いみな)」(個人名の実名)から採(と)

 った諱(いみな)系の個人名 である。

■ これは、本人の諱(いみな、個人名の実名)は、 ほとんど知られておらず、 

 周囲の者が、本人の諱を知らなかったために、誤記されてしまった例である。

● (実例) 西郷 隆盛(さいごうたかもり) の場合。

  前近代(幕末)での、西郷隆盛のフルネームの正式名は、「西郷 吉之助 平

 隆永」(さいごう きちのすけ たいらの たかなが) であった。 しかし、 親友

 の吉井友実が、 西郷隆盛の「本人の諱(いみな)の隆永」を知らず、 西郷

 隆盛の「父の諱(いみな)の隆盛」を彼のものと勘違いして、1869年(明治2

 年)に、 朝廷に奏上(そうじょう)してしまったため、 明治新政府(近代日本

 政府)の公文書では、 西郷隆盛は、 「平 朝臣 隆盛」(たいらの あそん た

  かもり) と記載され、 「戸籍令施行」(1872年(明治5年)1月)以後は、戸

  籍にも同様に「西郷隆盛」と記載され、 「西郷隆盛」 (さいごうたかもり) と

 呼ばれるようになってしまった!!

 

 

■ 日本では、前近代と現代の氏名を比較すると、 

  前近代の一族名(「氏(うじ)」)には、 氏姓 (しせ

  い)、 名字 (みょうじ)、 屋号 (やごう) 等があ

  り、 また、 前近代の個人名(「名(な)」)には、 

   (いみな、実名)、 通称 (つうしょう、あだ名)、 

   (ごう)、 律令官名 (りつりょうかんめい)、 

   (ほうみょう) 等があった。 

 

■ 前近代日本の人名。

■ 前近代日本の上層階層の日本人成人男性 

  は、 現代日本人の名字と名のワンパターン

  構成の氏名ではなく、 「複数パターン(組合

  せ)構成の氏名」 を持っていた。

 一族名 (氏(うじ)) + 個人名 (名(な)) 

  の組み合わせ。

 @ 「 名字(みょうじ) + 通称(つうしょう)」。  

   A 「 名字 + 律令官名(りつりょうかんめい) 」 。 

   B 「 氏姓(しせい)の氏族名・姓(かばね)  

     (いみな)の実名 」。 

   C 「 名字  (いみな)の実名 」。 

   D 「 名字 + 号(ごう) 」。

     E 「 名字 + 法名(ほうみょう) 」(後世の呼び名)。

   F 「 屋号(やごう) + 通称 」。

  ● TKKI カナヤマ著 日本史辞典。

■ (例) 戦国大名の織田 信長 (おだ のぶなが) 

   の場合。 

  @ 「 織田 三郎 」(おだ さぶろう)、 

  A 「 織田 弾正忠  」(おだ だんじょうのちゅう)、

  B 「  朝臣 信長 」(たいらの あそん のぶ

    なが)、 

  C 「  織田 信長 」(おだ のぶなが) 

   等の氏名を持っていた。 

 現在の正式名の C 「 名字+諱(いみな)の

  実名 」パターンの 呼び方、 C 「 織田 信長 」

  と呼ばれるケース は、 当時は、少なかった。

■ (例) 越前藩主の松平 慶永 (まつだいら よ

  しなが) の場合。 

   D 「  松平 春嶽 」(まつだいら しゅんがく) 

  等の氏名を持っていた。

● TKKI カナヤマ 著 日本史 辞典。

■ (例) 戦国大名の上杉 謙信 (うえすぎ けん

  しん) の場合。 

 法名 「不識庵(不識院)謙信」 より 謙信をと

  って、 E 「 上杉 謙信 」 (うえすぎ けん

  しん) と後世の人に呼ばれた。 

 当時は、俗世の名字と法名(ほうみょう)を一

  緒に呼ぶことはなかった。

    本人は、当時は、「 不識庵(不識院)謙信 」

  と称していた。

■ (例) 豪商の茶屋 四郎次郎 (ちゃや しろうじ

  ろう) の場合。 

  F 「 茶屋 四郎次郎 」(ちゃや しろうじろう) 

  等の氏名を持っていた。

 

 

#imina-henki

 

◆ 偏諱。

■ 偏諱授与 (へんきじゅよ、かたいみなじゅよ) とは、 別名、 一字拝領

 (いちじはいりょう) とも言う。

■ 偏諱授与 は、 主君が、自分の諱(いみな、個人名の実名)の一字を、主

 従関係の証として、 臣下(家臣)に与えることである。

 偏諱授与 は、臣下(家臣)が、主君の諱(いみな、個人名の実名)の一字

 を、主従関係の証として、 主君より受けることである。

 

■ 諱(いみな、個人名の実名) は、 平安時代中期から、 漢字二字からな

 る名が一般的になる。

■ 中世、近世の日本で (鎌倉時代から江戸時代まで)、 貴人が、臣下へ、

 恩恵の付与として、 偏諱(へんき)を与える例がよく見られた。

● 中世、近世の日本で (鎌倉時代から江戸時代まで)、 武家で、漢字二字

 の諱(いみな、個人名の実名)の一字を、 主従関係の証として、 主君が臣

 下(家臣)に与えることが頻繁に行われた (臣下(家臣)が主君より偏諱 (へ

 んき)を貰(もら)う習慣があった) 。

 

■ 実例

● 鎌倉時代に、 鎌倉幕府執権の北条時宗(ほうじょうときむね) は、 鎌倉

 幕府の6代将軍の宗尊親王(むねたかしんのう)から「宗」の偏諱 (へんき)を

 賜(たまわ)り(一字を貰(もら)い)、 時宗と称す。

● 建武時代に、 足利尊氏(あしかがたかうじ) は、 後醍醐天皇の諱(いみ

 な)の尊治(たかはる)より「尊」の偏諱 (へんき)を賜り(一字を貰い)、 尊氏

 称す。

● 室町時代後期(戦国時代)に、 武田晴信 (たけだはるのぶ、武田信玄)

 は、 室町幕府12代将軍足利義晴(あしかがよしはる)より「晴」の偏諱 (へん

 き)を賜り(一字を貰い)、 晴信と称す。

● 江戸時代に、 徳川光圀 (とくがわみつくに、水戸黄門) は、徳川幕府3

 代将軍・徳川家光(とくがわいえみつ)より「光」の偏諱 (へんき)を賜り(一字を

 貰い)、 光圀と称す。

● 江戸時代に、 徳川幕府15代将軍徳川慶喜 (とくがわよしのぶ、一橋慶

 喜) は、 徳川幕府12代将軍・徳川家慶(とくがわいえよし)より「慶」の偏諱

 (へんき)を賜り(一字を貰い)、 慶喜と称す。

 

 

#imina-tsuji

 

◆ 通字。

■ 諱(いみな、個人名の実名) は、 平安時代中期から、 漢字二字からな

 る名が一般的になる。

 

■ 通字 (つうじ) とは、 別名、 系字 ( けいじ)で、 先祖代々家に継承さ

 れる、特定の文字を、諱(いみな、個人名の実名)に、 入れることである。

 

 日本の古代から近世まで、 諱(いみな、個人名の実名)に、先祖代々家に

 継承される、特定の文字を、 入れる習慣があった。

 

■ 実例として、

● 平安後期から現在まで、 天皇家の男子の諱(いみな、個人名の実名)の

 大半に、「仁」(ひと)の字が入れられている。

● 北条氏の「時」(とき)、 足利氏の「義」(よし)、 長尾氏(越後上杉氏)の

 「景」(かげ)、 武田氏の「信」(のぶ)、 織田氏の「信」(のぶ)、 島津氏の

 「忠」(ただ)や「久」(ひさ) などがある。

 

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『 あなたのハートには 何が残りましたか? 』

 

 

以  上