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沼山峠起点 旧沼田街道(沼山峠〜道行沢〜七入) |
041:沼山峠〜抱き返りの滝〜七入
このコースの見所・撮影ポイントは、
抱き返りの滝
道行沢大岩のダイモンジソウ
公衆トイレは、起点の沼山峠休憩所と、終点の七入駐車場にあります。
水場は、途中に小川が数多くあります。
ベンチは、途中の川原・大きな倒木などの座れる場所はありますが、起点:沼山峠休憩所・終点:七入駐車場を除けばベンチはありません。
沼山峠休憩所(バス停:沼山峠)に大型観光バスや、会津バス(シャトルバスと路線バス)で到着した登山客のほぼ全ては、沼山峠登山口から尾瀬沼を目指して登って行きますが、その真反対にあるのが七入への旧沼田街道です。
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旧沼田街道入口 |
正確には休憩所と公衆トイレとの間に旧沼田街道の入口があり、
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左は公衆トイレの基礎部分 |
上の画像の石段を降りる途中に、ゲンノショウコ、コウゾリナ、アカツメクサが咲いていて、石段を降り切ると緩やかな下り坂が続いていて、マイヅルソウ、ゴゼンタチバナなどがブナの森の登山道脇に生えていて、右手の針葉樹の木の下にオオバタケシマランと並んで石の祠があります。
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祠とオオバタケシマラン |
やがて前方に巨象に似た感じの曲がりくねった樹木が見えてきて
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巨象に見えます |
暫く進んで行くと、遠くまで見渡せる急坂の上に出て、そこから高い山が見えますが、頂上部に傾斜湿原があるように見えることと、位置的な関係で、会津駒ケ岳でしょう。
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会津駒ケ岳 |
この辺りからカエデ類が目に付くようになり、秋の紅葉が見事な個所で、登山道は更に急激に下っていき、雨で中央部が浸食されて掘り下げられた個所が続き、下るにつれて更に一層、沢のように中央部が掘り下げられた個所が凄みを増し、
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沢ではなく登山道です |
やがてジグザグ道となって急激に高度を下げていきますが、その斜面には多くのエゾアジサイが生えていて、7月には真っ青な花を咲かせています。この辺りから大きな水音が下の方から聞こえてきて、抱き返りの滝が近いと判ります。
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やがて登山道の右手に標識が見えてきて、標識とは反対の登山道左手に抱き返りの滝があり、マムシグサとエゾアジサイが多く見られる、全長が約50mほどの行き止まりの道がつけられています。
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抱き返りの滝は落差20mと尾瀬五大滝の中で一番小さな滝ですが、滝つぼまで行けて近づけること・下から見上げることで、実際よりは大きな滝に見えます。
旧沼田街道に戻って先に進むと道は狭くなり、左には急な崖が落ち込んでいる危険な箇所を通るようになり、注意が必要ですが、登山道脇にはツルリンドウがアチコチに見られるようになります。
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道行沢橋五番橋 |
やがて抱き返りの滝の下流にある道行沢を初めて渡る橋:道行沢橋五番橋に差し掛かります。五番橋を渡って直ぐに小川が登山道を横切っていて、その手前・下流部にカエデの仲間で一番大きな実をならすテツカエデの木がありますから、9月に通られる方はお見逃しなく。
やがて深いブナの森へとコースは進んで行き、登山道の右脇には、エゾユズリハが小さな群落を形成している個所があり、その先にはまた小川が登山道を横切っております。
やがて前方に道行沢大岩と呼ばれている大きな岩が見えてきて、登山道の右側にも大岩があり、登山道は2つの多い輪の間を通っていて、左の大岩にはダイモンジソウとヤマブキショウマの株が多く生えています。
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植物をいっぱい体につけた道行沢大岩が道の左手に見えてきました。先に進むと今度は道行沢の右岸に渡る道行沢橋四番橋があり、
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道行沢橋四番橋 |
橋を渡った先には、このコースでは数少ないジャコウソウが右側に生えています。先に進むと
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道行沢橋三番橋 |
登山道は左岸に渡る道行沢橋三番橋に差し掛かり、三番橋を渡った左岸の登山道の左:山側は、ブナの大木が立ち並ぶ原生林が続いています。
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道行沢橋二番橋 |
暫くブナの原生林の中を進んで行って今度は右岸に渡る道行沢橋二番橋が見えてきて、渡った先の登山道は川の侵食によって消えていて、川原を歩くことになりますが、約100mほどでまた登山道が見えてきます。
その登山道を進んでいくと、直角に右手に分岐した山道があり、そこに進むのを防ぐように2つの標識が並んでいましたが、今でも通っている人がいる、つまり使われている道でしたが、何処に通じている分岐道か不明です。
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同一個所に2つの標識 |
更に先に進んで行くと前方に道行沢橋一番橋が見えてきて、左岸に渡った先は、
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道行沢橋一番橋 |
原生林の中の平坦な登山道が続いていて、その先に赤法華沢に架かる赤法華沢橋が見えてきます。
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赤法華沢橋 |
赤法華沢橋を渡った辺りから植生が変り、明るい感じのする道になり、遠くまで見える箇所も増えてきて、アクシバの真っ赤な実が目に付くようになってきます。やがて登山道の両脇は背の高い木があまり無い笹原となってきて、バス停:沼山峠から初めての木道も始まります。
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この辺りは以前、夏の間だけ桧枝岐村から農民が来て、小屋に泊まって畑作を行う出作があり、その跡地が今では草地となっていて、その周囲にはマユミの木が多く、秋には真紅に近い色の実をつけています。
やがて前方が一段と低くなっていて、遥か下に硫黄沢橋が見えてきます。
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硫黄沢橋 |
緩やかに曲がった登山道を降りていって硫黄沢橋を渡ってカラマツ林の中を進んで行くと、
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七入山荘 |
前方に山小屋:七入山荘の建物が見えてきます。七入山荘を右手に見ながら先に進むと、車道になった登山道の左手には、グミ、ヨメナ、コウゾリナが生えていて、
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実川の先は七入駐車場 |
更に進むと前方に実川とその先に七入駐車場が見えてきます。