尾瀬の花 コース案内021
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 尾瀬ヶ原:竜宮十字路起点 見晴(下田代十字路) 


021竜宮十字路→竜宮小屋→見晴(下田代十字路)

このコースの見所・撮影ポイントは、

竜宮小屋付近のヤマオダマキ、キクザキイチゲ、ザゼンソウ、マムシグサ、
竜宮沼尻川橋手前のショウキラン、
六兵衛堀のミズバショウと右岸(見晴側)のザゼンソウ、右岸のシラカバ林、
下田代C地点の池塘、C地点からの光景、至仏山を入れた風景
竜宮沼尻川橋と下田代C地点との間のニッコウキスゲの大群落、ウワミズザクラの群落、
下田代ロータリーと弥四郎清水の間のホタル(ヘイケボタル)などです。

このコースには、ベンチが竜宮小屋前と下田代C地点に、公衆トイレ・水場が竜宮小屋横にあります。

数えると13ヶ所もあるベンチの竜宮十字路を後にして見晴(下田代十字路)方面に進むと、右側に尾瀬ヶ原では珍しい巨岩が見えます。この巨岩は景鶴山の噴火で飛んできた火山岩といわれていて、上にはネズコ(クロベ)などが生えています。この巨岩は皮籠岩と呼ばれ、尾瀬大納言の皮籠が岩に化けた物との伝説が伝わっています。

皮籠岩

竜宮小屋は尾瀬では珍しい黒い色をしていて、尾瀬の数多い山小屋の中でも強い印象を与える1つと思っております。竜宮小屋は中田代にあるたった一軒の山小屋で、尾瀬ヶ原の中心にあり、東の燧ヶ岳、西の至仏山の光景も素晴らしく、尾瀬ヶ原の山小屋の中で一番池塘群に近いので、カメラマンが定宿にしている山小屋となっています。

ニッコウキスゲと小屋 晩秋の竜宮小屋

7月中旬頃のニッコウキスゲの最盛期には、竜宮十字路〜竜宮小屋にもニッコウキスゲが多く、ニッコウキスゲに混じってコオニユリコバギボウシも数多く咲いています。

竜宮小屋から先は沼尻川の拠水林となっていて、森といってもよいほど巨木が多く生えていて、木道脇には数箇所、尾瀬でもなかなか目に出来ないショウキランが咲いています。

深い沼尻川拠水林

沼尻川は竜宮小屋の裏で蛇行していて、そのため下の画像の撮影地点はよく水没し、数年に一度はサンリンソウが9月に戻り咲きをしています。

沼尻川は尾瀬沼西岸:沼尻から始まり、尾瀬ヶ原を流れてヨッピ側と合流していますが、最初から最後まで福島県(桧枝岐村)と群馬県(片品村)の県境となっています。

竜宮沼尻川橋

竜宮小屋で引き返す人が大半で、竜宮沼尻川橋を渡るハイカーの大半は宿泊客で、日帰りハイカーは殆どいませんが、是非にでも一度、渡ってみることをお勧めします。

容量の関係で画像を掲載しませんが、ニッコウキスゲの時期には、この辺りも見事な群落となっていて、秋にはウワミズザクラズミの紅葉も見事で、正面には燧ヶ岳が聳えたっている素晴らしい光景が広がっていますから。

紅葉と燧ヶ岳

ウワミズザクラ、ズミ、シラカバなどの疎林を過ぎた先には、下田代の広々とした」光景が広がっていて、下の画像の45度ほど左を見ると、湿原がレンズのように膨らんでいるのが分かります。

その辺りの右手に「人」の字の分岐路があり、その先端にはベンチが3つ設置されていて、そこには下田代には珍しく池塘があります。特に決まった呼び名がないようなので仲間と、下田代C地点と呼んでいますが、池塘に映るシラカバ、至仏山は見事です。池塘の中、浮島にはヒメシャクナゲが多く生えています。

宮小屋〜見晴にある唯一のベンチ

見晴に向かって進んで行くと前方にシラカバ、ダケカンバ中心の拠水林が見えてきて、

六兵衛堀の拠水林

そこに六兵衛堀が流れていて、6月初旬のミズバショウは見事です。

六兵衛堀のミズバショウ

5月下旬〜6月初旬に六兵衛堀を渡ると、木道の左右にザゼンソウ(座禅草)の花が見られ、中には複線式木道の間に咲いているザゼンソウも見られます。

木道・座禅草・至仏山

六兵衛堀を渡って暫く進むと、どうして作ったか分からないのですが、下田代ロータリーがあり、そこで複線式木道が大きく離れて、その先でまた合流しますが、7月中旬〜下旬には、この辺りから見晴までにヘイケボタルが多く見られます。

下田代ロータリーと山小屋群

下田代ロータリーの先で木道は分岐し、左は見晴銀座に、右は弥四郎小屋に向かいます。

見晴銀座

左側に尾瀬小屋第二長蔵小屋、右側に弥四郎小屋桧枝岐小屋原の小屋が並ぶ見晴銀座の右手入口には、

弥四郎清水

尾瀬でも有数の名水:弥四郎清水(別名:丈堀)がとうとうと湧き出しております。


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