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尾瀬の花図鑑 尾瀬の花 尾瀬自然保護ネットワーク


標準和名 科・属名 漢字表記
サンリンソウ キンポウゲ科  イチリンソウ属 三輪草
中部山岳地帯〜北海道の山地・亜高山の湿った林下・渓流沿いなどに分布する多年草。

板橋区の区花になっているニリンソウは関東平野部の雑木林の中にも多く、上高地のような高所にも大群落があり、垂直分布は広いのですが、サンリンソウは低山には少ないようです。イチリンソウもありますがサンリンソウと咲く標高が違っていて混じることはありませんが、イチリンソウとニリンソウは混じることがあるので、見分けのポイントを記載します。

イチリンソウは一番花が大きく、葉に柄があって、葉がシュンギク(惷菊)のように大きく切れ込んでいる。

ニリンソウは中くらいの大きさの花で、葉には柄がなく直接に茎を抱いていて、葉には斑紋がある。

サンリンソウの花は小さく、葉には柄があって3裂しているが、イチリンソウほどには細かく裂けていない。
尾瀬でもサンリンソウよりニリンソウの方が多いのですが、尾瀬ヶ原林道(尾瀬ヶ原:見晴〜尾瀬沼:沼尻)のイヨドマリ沢付近、東電尾瀬橋の東電小屋側、中田代の竜宮小屋〜原ノ沼尻橋、山ノ鼻周辺などでサンリンソウは白い花を6月7月に咲かせています。

多様性のある尾瀬では山道だけでなく、ヨシッポリ田代のような湿原にもサンリンソウは数多く生えています。

なお、2004年は台風による洪水の影響でしょうか、9月になって中田代:竜宮沼尻橋の竜宮小屋側の洪水跡にサンリンソウが、戻り咲いておりました。