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モバイル機器 使ってどうだったか 1998年版
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1998年の「モバイル通信旅行」を実行した時に使っていた機器をベースに紹介します。今は発売されていないものも含まれますが、実際の使用感をお伝えするためにそのまま紹介しています。このページの記事は1998年末に初稿を、2000年3月に一部加筆訂正しています。

2000年度版評価について

1998年から2000年にかけてはモバイル・パソコンの商品ラインナップもずいぶん変わりました。WIN95/98搭載のA5サイズ・ノートは少なくなり、Windows CE機の充実が目立ちます。私もマシンをmobioからVAIOのC1に変えました。パソコン本体とモデム・カード以外の機器は特に買い換えてはいませんが、現在入手できる機器を紹介する評価のページを作り直しました。まずはこちらの1998年版の記事をご覧くださった方が内容を理解しやすいと思います。

INDEX
パソコン本体
モデム・カード
変圧器、コンセントの変換プラグ
モデム・セイバーや逆性変換コネクタ、オーストラリア用電話アダプター
コンピュータ本体はどんなものを選ぶのがいいのか

実際に使用した機器
パソコン本体:NEC mobioNX MB12C
ACアダプター:パソコンに同梱のもの
モデム・カード:ラトック社 REX-R256
変圧器:空港で買い求めたもの(小電力対応型)
差込み口変換用コンセント・アダプター:量販店で購入(ハの字型)
モデム・セイバー:Road Warrior製品
逆性変換コネクタ:モデム・セイバーの付属品
オーストラリア用電話アダプター:ヨドバシ・カメラで購入したもの
RJ-11モジュラー・ジャック対応の電話コード:自宅の電話器に付属していたもの

関連ページ: [準備編] [実践編] [モバイル絵日記] [日記2001] [機器2002] [機器1998] [携帯の利用] [携帯を購入] [携帯でデータ通信] [FAQ集] [過去の記事]


パソコン本体

mobioを使うモバイラーは少数派ではないかと思っていますが(やっぱりモバイル・パソコンと言えばリブレットでしょう)、私がこのマシンを選んだのは購入時点(1998年の5月末)では最軽量で、そこそこのスペックがあったためです。

しかしMB12Cは発売後半年で特徴の薄いマシンとなってしまい、しかも私が購入した直後にスペックアップ (CPUがMMX120からMMX200に、HD容量が1.6Gから2.1Gに) したものが発売されたため、ちょっと複雑な気分になったものでした。とはいえたかだか1カ月の滞在、しかもそれが休暇となればこのくらいのスペックでも、現地では全く問題なく使うことができました。

今はB5ノートを再激戦区として、様々なモバイル向けパソコンが発売されています。しかし私が海外でのモバイルを念頭に機種選定を行うなら、またmobioのように本体サイズの小さいことを優先して選ぶかもしれません。

私の場合、写真撮影用の機材が多いという事情もあるからですが、とにかく持っていくものはコンパクトにまとめたいと思っています。特にカメラやパソコンは預け入れ荷物にはしたくないので、両方を同時に機内に持ち込もうと考えるとどうしてもサイズが小さいことを優先したくなります。

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モデム・カード

モデムが内蔵されているパソコンなら特に考える必要もないかもしれませんが、万が一機能しなくなることを想定して、安いものを用意しておくのもいいと思います。ベストな選択は動作保証がされているTDKのグローバルモデムです。

通信日記に示したとおり、現地に行ってからの通信速度は、ちょっと前の標準的な速度だった33,600bpsにすら達しませんでした。もし現在56,000bpsのモデムを使うことができ「念のために予備を……」と考えているのなら、在庫処分や中古の通信速度が遅いモデムでもかまわないでしょう(でももう売ってないか……)。

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変圧器、コンセントの変換プラグ

コンピュータに付属のACアダプターが220-240Vの電源に対応しているなら、はっきり言って不要です。しかし他にも電機機器を持っていく可能性があるのなら、用意しておいて損はないと思います。MDやCDプレイヤーなどのACアダプターは海外の電圧に対応していないことが多いからです。

オーストラリアのコンセントの形状は、差込み口が「ハ」の字になっているOタイプです。ガイドブックや資料で図示されたものでは差し込み口が3つになっています。アダプターも3つの差込み口があるものが必要かと思ってしまいますが、実際は「ハ」の部分だけあれば大丈夫です。持ち物を小さくまとめるためにも「ハ」の字のアダプターを買いましょう。

すべての宿泊施設で利用できるものではありませんが、バスルームのシェーバー用のコンセントは世界各国のプラグに対応していることがあります。この場合は日本の「||」のプラグがそのまま使えるし電圧も低いので、100-120V対応のACアダプターも使えるかもしれません。ただし消費電力の問題(コンピュータの消費電力がコンセントの供給可能な数値よりも大きいかもしれない)は残るので、ここのコンセントの利用はあくまでも非常手段として考えておいた方がいいと思います。

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モデム・セイバーや逆性変換コネクタ、オーストラリア用電話アダプター

前項でも触れたようにモデム・セイバーは持っていると安心できます。機種を選ぶと言ってもほとんど選択の余地はないので、頭を悩ませる必要はありません。東京都内の量販店(ヨドバシカメラやさくらや)ではRoad Warrior社の製品が5,000円ほどで売られています。

逆性変換コネクタは結果的には必要ありませんでした。なぜなら、逆性を意味する黄色信号が点灯している時でも、その回線が問題なく使えることが多かったためです(なんと自宅の回線がそうでした…)。まあそれでも、小さなものですから一緒に持っていった方がいいでしょう。Road Warrior社のモデムセイバーを購入すれば、コネクタはモデムセイバー本体と共にパッケージされていますので、買い足す必要はありません。

オーストラリア用の電話アダプターは持っていくかどうかちょっと考えるところですが、キャサリンのモーテルのような電話器もあることですから、用意していった方がいいと思います。

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コンピュータ本体はどんなものを選ぶのがいいのか

先に書いたように私はコンパクトさを最優先して機種を選びました。でもコンパクトであることが重要ならザウルスのようなPDAマシンや、同じNECでもモバイル・ギアを選ぶこともできたわけです。

実際、mobioを買う時にはずいぶんと悩みました。できるだけ安上がりにしたいとは思うのですが、自分の使用環境にあわないものを買って結局使わなくなるのももったいない話です。コストの部分の優先度を下げて、「コンパクトさ」「使用環境の共有化」などの要素を重視した結果がmobioの選択という結果になりました。

結局mobioは、国内でもモバイル・マシンとして使いました。仮想CD-ROMドライブを持つことができる「携速」を使うことで容量とCD-ROMドライブの問題もクリアできましたし、NTTのPHS「341S」(現611sの32k通信タイプ)を使うことでモバイル通信も存分に行いました。しかし、今はソニーのVAIOノート PCG-C1EXを使っています。1999年の9月にmobioが壊れてしまったからです。この買い直しの時もずいぶん悩みました。

では、自分がもっと一般的な環境(?)にある、つまり旅行期間は10日から2週間程度で、デジタル・ビデオや小さめのカメラを持っていく、という旅行者だったらどんなものを選ぶか考えてみます。この場合でも前提としては、すでにWindows95/98が使えるマシンを持っているものとして考えることにします。

日常の使い勝手も重要

まず考えるのは日常の使い勝手です。海外に持っていくことを考えれば小さいものがいいに決まっていますが、mobioの小さなキーボードの苦しみを知る者としては、キーボードの快適性は優先順位を高めたいところです。とすると、本体の大きさはB5サイズがぎりぎりです。

周辺機器の買い足しは負担が大きい

次に考えるのは周辺機器の買い増しが少なくて済むことです。mobioはFDドライブは別売りだし、モデムすらありません。カードモデムのドライバ情報を本体に送るためには赤外線通信を使わなければならなかった(せめてモデムがあればメールの添付ファイルで送ることができる)のですが、自宅ですでに使っていたマシンとは通信できない状態でした。そのためまるで必要のないFDドライブを買う羽目になり、トータルの出費はけっこう膨らんでしまいました。でも現在はコンパクトフラッシュカードのような大容量のPCカード型記憶装置があるし、USB接続で使える機器も増えましたので、この点はそれほど問題がないかもしれません。

上記のことを考えると、LANインターフェイスを初めから持つマシンが便利です。すでに持っているマシンにLAN接続すればCD-ROMドライブも共用できるので、買い足すものが少なくて済みます。またCD-ROMドライブを内蔵しているPANASONICの機種は、CD-ROMの替わりに大容量バッテリを装着すれば長時間の使用ができるので、駆動時間を延ばす意味でも有効な選択です。

最後の要素はそのマシンを使ってどこまで遊ぶかです。この点ではやはりVAIOノートがベストでしょうか。パナソニックや東芝(リブレット)もカメラ付きパソコンをリリースしていますが、C1XEを実際に使ってみるとSONYの完成度の方が上ではないかと感じます。

ちょっと話が戻りますが、コンパクトさを優先して選ぶならカシオのFIVAがあります。ただしこれは以前発売していたモデルをスペックアップしただけのような古い作りですので、あまりおすすめはしません。コンパクトでありながら新しいもの(技術やソフト、設計思想)を取り入れているのは、やはりソニーのC1XE以降に発売されたC1シリーズです。

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