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携帯電話でデータ通信
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通話のための電話機を購入することが、使い方次第ではけっこうお得ということはご理解いただけたことでしょう。それでは、データ通信はどうでしょうか。はっきり言って、GSM方式の電話機でのデータ通信は、そのコストを考えると非現実的です。
しかし、有線の電話回線を自由に使えなかったり、データ通信が必須であったりすれば、費用よりもその作業ができることを優先して考えなければなりません。ここでは、GSM方式の携帯電話を使ってデータ通信を行うための方法をご紹介します。

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[さっそくリチャージ]

携帯電話によるデータ通信の方法
[データ通信の仕組み]
[データ通信を実行するための機材]
[データ通信のためのセットアップ方法]
[携帯電話を使ったデータ通信の実感]
[さらに詳しいことは……]

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データ通信の仕組み

GSM方式の携帯電話でデータ通信を行うためには、「電話機にモデムが内蔵されていること」と「SIMがデータ通信に対応していること」が必須です。

日本の携帯電話でデータ通信を行う場合は、各キャリア以外にもパソコン周辺機器を扱うメーカーがその電話機にあったデータ通信用ケーブルや機器を多数販売しています。しかし、オーストラリアに限らず、GSM方式の携帯電話の場合、そもそもデータ通信の機能は標準的なものにはなっていませんから、電話機本体もデータ通信ができるようモデムが内蔵されているものでなければなりません。

SIMについては、日本でも入手しやすいSwisscommのSIMは通話方式がコールバック方式というものを採用しているため、データ通信はできません。また通話とデータ通信は別契約としているキャリアもあるため、コールバック方式ではないSIMカードでも、データ通信のための契約をしていないと使えない可能性があります。

機材とSIMが揃っていれば、データ通信の実行は簡単です。日本のPHSによる通信のように、そのプロバイダが指定する特定の電話番号にダイヤルする必要はなく、有線接続でアクセスする時と同じ電話番号に電話をかけてログインすればいいのです。

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データ通信を実行するための機材

GSM方式携帯電話でデータ通信を実行するためには、電話機本体にモデムが内蔵されている必要があると書きましたが、パソコン側にも一定のスペックが要求されます。それは、「赤外線通信できるものである」または「PCMCIAカードのスロットがある」というもので、要は赤外線ポートがあるか、クレジットカードサイズのTypeIIのPCカードが使えるかどうかということです。

日本では赤外線通信によるデータ通信が可能な携帯電話はほとんどありませんが、GSM方式の携帯電話ではNokiaの8000番台や6000番台の機種のように、赤外線方式でデータ通信が可能な機種がいくつかあります。そのため、赤外線ポートがあるパソコンならケーブルレスでデータ通信が実行できるかもしれません。費用的にもこの方式で通信できた方が安上がりです(電話機とパソコンをつなぐケーブルの購入が不要なので)。

Nokia6210も赤外線によるデータ通信が可能(拡大画像あり)

一方、電話機とパソコンをケーブルでつなぐ形のデータ通信では、主流となっている通信カードはクレジットカードサイズのものがほとんどです。日本ではCFタイプのカードがどんどん出てきていますが、GSM方式のCF型カードはXircomから出ているくらいです。同社はIntel社に吸収され、同時に日本オフィスは閉鎖になってしまいました。日本での入手はまず無理だと思います。そのため、通信カードを使ってデータ通信を行うためには、パソコン側にTypeIIのPCMIAカードスロットが必要です。

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データ通信のためのセットアップ方法

私はあいにくとXircomの通信カードを使った形でのデータ通信しか体験していませんので、そちらの方法についてだけご紹介します。

1. データ通信カードのインストール
まずは通信用カードをパソコンに認識させなければなりません。モバイル用パソコンの場合、CD-ROMドライブの接続によってPCカードスロットがふさがれてしまうことがあるので、まずはその通信カードに添付されたメディアから、ドライバをHDDにそっくりコピーしてから作業に取りかかりましょう。インストール手順は、通常の周辺機器をセットアップする時と同じです。

2. アクセスポイントの設定
ローミング先につなぐ時は、各プロバイダが準備する接続ソフトを使ってもいいのですが、アクセスポイントにうまく接続できない場合は、手動での各種設定の変更が必要となります。できれば、アクセス・ポイントごとに接続設定を行った方がいいでしょう。

3. 接続テスト
日本で設定やテストが可能なのはこのステップまでです。あとは実際に電波をキャッチできる場所(GSM携帯電話利用圏内)でないと、アクセスポイントにうまく接続できているかの判断ができません。ここでのテストは、電話機のモデムを使って発信を行っているかどうかのテストです。 電話機とパソコンが有線でつながっている場合でも、パソコンは電話機をモデムとして認識していないこともありますので、この確認は必須です。電話機がうまく認識されていれば、電話機が反応してダイアリングを行います。日本では電波をキャッチできないので、電話機は電波を探してダイヤル中の状態になりますので、ダイヤルアップ・ウインドウの「キャンセル」ボタンを押して、操作をストップします。

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携帯電話を使ったデータ通信の実感

たびたび書いていますが、携帯電話の通話料は有線での接続に比べて非常に高額です。有線で接続すれば、一般家庭では25セント(18〜19円)で何時間でも市内通話ができるところ、携帯電話だと1分あたり数十セント(50円弱)の通話料金がかかってきます。さらに携帯電話によるデータ通信の場合、その通信速度は最高でも9600bpsという数値です。これは、現在の有線接続の際に出る速度(40000bps以上)に比べれば、4分の1から5分の1程度にしかなりません。Webサイトの閲覧には非現実的な数値と言えるでしょう。

繰り返しになりますが、携帯電話によるデータ通信のメリットがあるのは、「有線でのネット接続が不可能である」「いつでもどこでもモバイル通信できる環境を整えておきたい」という場合です。通常のネット接続のために使うには、コストが高過ぎますし通信速度も遅いのでおすすめできません。

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さらに詳しいことは……

カード型の通信アダプタを使うデータ通信は実にあっさりとしたものです。日本では接続テストができないのが問題ですが、電話機が反応するテストが済んでいたら安心してもいいでしょう。

私は現在、赤外線通信でデータ通信ができるGSM方式携帯電話も持っていますので、次回の渡豪の際はそれでデータ通信を試してみようと思います。GSM方式の携帯電話によるデータ通信は、なんといっても通信用カード&ケーブルの入手がネックとなります。赤外線通信が簡単にできれば、その問題も解決できPocket PCやPalm機でも通信が可能になるはずですので、少ない投資で海外でのデータ通信が可能となります。

ということで、実地体験ができたらまたこちらのページを更新しますので、ご興味のある方は掲示板やこちらのページを時々覗いてみてください(2002年5月記)。

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