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オーストラリア・モバイル通信 準備編
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ここではまず、海外モバイルのためにどんな機器が必要か、海外でネットに接続する仕組みはどうなっているかを説明し、実際の準備としてどんなことが必要かをご紹介します。

INDEX

準備編
[モバイル通信に必要なもの]
[海外でネットに接続するには]
[海外モバイルの鉄則〜準備は怠りなく]

実践編
[まずは電話回線の確保から]
[回線へ接続するためのHOW TO]
[ローミング先への接続時のトラブル]

関連ページ: [準備編] [実践編] [モバイル絵日記] [日記2001] [機器2002] [携帯の利用] [携帯を購入] [携帯でデータ通信] [FAQ集] [過去の記事]


モバイル通信に必要なもの 私が持っていたセット私が1998年に海外モバイル通信を行った時のセット

最低限の準備

パソコン本体、モデム(カード)、RJ-11モジュラー・ジャック対応の電話コード、ACアダプタ、差込み口変換用コンセント・アダプタ

以上のものはモバイル通信を行うにあたって「絶対に」必要なものです。これさえそろっていてRJ-11モジュラー・ジャック対応の電話線が確保できれば、国際電話を使うなどしたとしても、とにかくアクセス・ポイントに接続することはできるでしょう。

最近のパソコンの電源アダプタは100V-240V(50/60Hz)対応のものが多くなっているので、差込み口の変換アダプタさえあればそのまま壁のコンセントを電源とすることができます。ただしコンセントから変圧器までのコードは100V-120V対応というものがほとんどだと思うので、厳密に言えばこのコードは240V対応のものを使う必要があるでしょう(実際に使っていた範囲ではコードの発熱や異常はありませんでした)。

両端の上の方についているのがコンセントのスイッチ

使用モデムに注意

モデムですが、私が試したところでは2種類のカード型モデム(Ratox社56KモデルとI-Oデータの33.6K/LANデュアル・モデル)と内蔵モデム(VAIO C1XE、C1VRX/K)を使うことができました。しかし、オーストラリアでは国が認定したモデム以外は使用禁止となっています。

私が初めてオーストラリアでのモバイル通信に成功した時には、このモデムの制限について知らなかったので、ほいほい接続して使っていました。たぶん何十回と接続を繰り返したと思いますが、摘発も注意も受けなかったので、モデムの種類をモニターするほどの取り締まりは行っていないのでしょう。

各国対応のモデムとしては、TDKが発売している DF5660 というものがあります。実買価格でも1万8千円〜2万円近い高価なものですが、海外モバイルを行う頻度が高い人は、こちらを買い求めておくのが安心でしょう。長期滞在の人でラウンド(周遊の旅)をする予定があるようでしたら、このモデムを持っていくことを強くおすすめします。

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あると安心なもの

変圧器、モデム・チェッカー、オーストラリア用電話アダプタ、逆性変換コネクタ、延長用電話コード(長いものと短いもの)、延長用電源コード、大容量バッテリ

私自身はこのセットまでを最低限必要なものとして現地に持っていきました。1998年の旅行についていえば、モデム・チェッカーでチェックした全ての回線は、逆性(黄色のランプがつく)のことはあっても過大電流が流れていたことは1回もありませんでした。またモジュラー・ジャックがない電話器があったのもキャサリンだけだったので、ちょっと我慢すればこれらのものがなくても何の支障もなかったと言えます。

しかし2000年の旅行ではモデム・チェッカーと変換コネクタが必要な場面がけっこうありました。この3年間に海外モバイルを体験した結果から言えば、モデム・チェッカーと変換コネクタは絶対に必要です。なぜなら新しいホテル(または改装後間もないホテル)の部屋の電話器は、ラジオや時計の機能まで兼ねているものがあり、電話線の方に電流が流れている可能性が皆無とは言えないからです。また同じ系列のホテルでも電話機につながれているコードは様々(内2芯式や外2芯式の混在)なので、変換コネクタなしには接続できないケースもたびたびありました。

また大容量バッテリは、外でもコンピュータを使いたい人には必携です。オーストラリアにはモジュラー・ジャック付きの公衆電話がないので、外でのモバイル通信のチャンスはまずありませんが、移動中に家計簿をつけたり、日記を書いたりという時には必要です。最低でも4時間くらいのカタログ値を持っているバッテリを選んだ方がいいでしょう。

モデム・セイバー使い方は簡単だモデム・セイバー 2緑色のランプが点灯すればOK

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あると便利なもの

モデムカードや周辺機器のドライバのコピー、予備のモデムカード、FDドライブ、CD-ROMドライブ、システム・ディスク

これらのものを準備しておけば、ハードディスクや本体が物理的な破壊を受けない限り、システムの復旧が可能になります。私自身はたぶんこれからも、ここまでのセットを持っていくことはないと思いますが、「パソコンを使うことが必須の出張に行く」「ライターで原稿の締め切りが海外に出ている間に来てしまう」という立場におかれたなら、絶対に持っていくことでしょう。 ちなみに海外でのモバイル通信を解説している本の多くは、ここまでのものを持っていくことをすすめています。

強いて言えば音楽CDも簡単に再生できる(本体に再生用のボタンが付いている)CD-ROMを持っていれば何かと便利でしょう。音楽CDなら海外で購入しても再生できますから、買ったCDをすぐに楽しむことができます。PCカードの方から電源を取ることができ、音楽CDを再生するのにじゅうぶんなボタンとディスプレイがあるものがおすすめです。

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海外でネットに接続するには

ローミング・サービスを使う

ローミング・サービスとは、海外にアクセス・ポイントを持つプロバイダと日本のプロバイダが契約することにより、利用者が特別な契約をすることなく海外のアクセス・ポイントが使えるサービスです。プロバイダ選びの重要性は、現地でどれだけ頻繁に通信するかで大きく変わってきます。例えば1週間に何回かメールをチェックする程度でよければ、ローミング・サービスのないプロバイダと契約している方は、国際電話でつないでしまってもいいでしょう。

現在の日本のメジャーなプロバイダなら、海外でのローミング・サービスを提供しているのが普通です。私は契約しているプロバイダの1つが「BIGLOBE」なので、米国iPass社と米国GRIC Communications社、それからUU Netの3社のローミング・サービスを使うことができます。他のプロバイダもiPassやGRICとの提携がほとんどですが、利用料金は各社によって違うので契約前に十分に検討することをおすすめします。現在はSo-netがローミング利用料無料というサービスを提供している(ローミング先はGRIC)ので、同社の利用が最もお得です。

iPassやGRICのローミング・サービスを利用する場合、各プロバイダからアクセス用のアプリケーションが提供されていることが多いので、それを使うと便利です。

オーストラリア国内でのアクセス・ポイントをみると、以前はiPass社の方が多くの都市をカバーしていたので、私は同社のアクセス・ポイントを最初に利用しました。そのため、私は今でもiPass社のローミング・サービスをメインに利用しています。

国際電話の利用

お金はかかるものの確実性が高いのは、普段自分がつないでいるアクセス・ポイントに接続してしまう方法です。これなら、自分が今コンピュータをつないでいる回線が生きてさえいれば、電話番号の設定を変えるくらいで接続することができます。もっとも非常手段とはいえ国際電話の接続でインターネットを扱うのはどうかと思いますが、メールの送受信程度であれば数百円くらいの許せるコスト(?)で接続することができます。

国際電話で接続している時は通信速度が極端に遅くなるので、大きなデータの扱いには注意した方がいいと思います。私が1998年に接続していたときには、ホテルの規模や場所に関係なく通信速度は7200bpsから9600bps程度でした。普段は何でもない数十キロバイトくらいのファイルも非常にゆっくりと転送されるので、仕事でファイルのやりとりをしていてファイル・サイズが大きくなりそうだと思われる時は、圧縮したものをやりとりするなどした方がいいでしょう。

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海外モバイルの鉄則〜準備は怠りなく

海外モバイルはあっけないほど簡単に成功することがあれば、あれこれやってもどうにもつながらないということもあります。

普通の旅行であれば海外での通信ができないからといって致命的な問題にはならないでしょうが、どうしても通信を成功させなければならないのであれば、日本を出る前に現地のアクセス・ポイントにつなげるようにしておかなければなりません。現地に行ってからでは、接続できない理由が設定の問題か電話なのかの見当がつかないからです。

面倒でコストもかかりますが、出発前の余裕があるうちに現地のローミング先アクセス・ポイントに国際電話でつなぎ、確実に接続できるようになるまで練習しておきましょう。特にメールの送受信はひっかかる可能性が高いので、事前に操作の確認を行った方がいいと思います。

以下、海外モバイルのための下準備をあげてみます。

  • 契約プロバイダのローミング・サービスを調べ、ページのコピーを取っておく→まずは自分の契約しているプロバイダが海外ローミング・サービスを行っているかどうか確認しましょう。もしサービスがなければ、別プロバイダと契約するか、国際電話でつなぐと割り切るかの決断をしなければなりません。サービスがあれば、そのサービスについて説明してあるページは全てコピーを取りましょう。あとで見直すためにはプリント・アウトするのが最も楽ですが、インターネット・エクスプローラーの4.01以上を使っているのなら、いったんネットで全てのページを見ておけば、あとでも「オフラインで接続」を選ぶことで再閲覧が可能です。そのページをブックマークしておくのをお忘れなく。
  • ローミング先のアクセス・ポイントを控える→アクセス・ポイントによってはターミナル画面を出し、その都度ユーザー・コードとパス・ワードを入力しなければならないこともあります(Asahi-net)。したがってアクセス先の地名だけでなく、接続方法についてもメモをとっておく必要があります。ホームページの内容をテキストに落としておいてもいいですが、こちらもプリントアウトしたものも用意しておくと、その後の作業がしやすいと思います。
  • 訪問地のアクセス・ポイントを登録する→ダイヤル・アップ・ネットワークから「新しい接続」を選び、アクセス・ポイントにつなぐための設定を作りましょう。iPASSやGRICの利用の場合は接続ソフトが用意されていますので、そちらを利用すれば設定ウィザードにしたがって操作するだけで設定が完了します。
  • ローミング先につないだ時に使えるようにメールを設定する→具体的にはPOPサーバーやSMTPサーバーの設定を行います。設定方法は契約プロバイダの説明ページをご覧になってください。
  • 現地のアクセス・ポイントにつないでみる→国際電話で利用予定のアクセス・ポイントに実際につないでみましょう。メールの送受信ができるかどうかのチェックもお忘れなく。
  • 海外モバイルの参考書のコピーを取っておく→現地に行くと、上記の設定を完璧に完了していてもつながらないということが出てきます。そんな時のために手元の参考書の関係あると思われる部分は全てコピーを取っておきましょう。
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