京都府下の子育て支援団体や子育てサークルのネットワークをつくることを目指した「きょうとキッズプロジェクト」が事務局を担うイベントに、フェルマータと参加した。先日、京都市民活動支援センターのFさんに、これからの活動のことを相談したときに、ぜひ参加するようにとお声がけいただいたのだ。
会場には、小さな子どもさんを連れた子育て真っ最中のお母さんから、子どもに関わる仕事を退職され、その経験を生かして活動されている方まで、幅広い世代の方が集まっていた。「きょうとキッズプロジェクト」の中心は、自ら子育てサークルを主宰されてきた方。自分たちの活動を次世代に繋ぐためにも、いろいろ模索されている。その中の一つが、行政との「協動」。お互いに遠い存在のNPOや市民団体と、行政がともに子育て支援を考え、行動することで、よりよい支援ができるのではないかという可能性を探っている。
午前中は、厚生労働省の方から今の子育て環境の厳しさについての話、Fさんから協動の可能性の話などがあり、午後からは分科会。私は「孤立しない子育て環境を作るには」をテーマとした分科会に参加した。
話の内容は、子育てサークルに人が集まりにくいのは、夜型の生活と映像メディアの影響、という内容で、納得することはあるものの、そうせざるを得ない状況に置かれる母親のしんどさに目が向いてないような気がして、私はちょっと違和感を感じた。ただグループ別に交流をすることができ、いろんな立場で子どもに関わっている方々の話を聞けたことは、とてもよかった。中でもいつも通信を送らせていただいている「子ども支援センター」の方とお話ができ、通信もきちんと読んでくださっていることがわかった。やはり、顔が見える関係を作っていくことは大切だ。
正直なところ、行政との「協動」はまだまだ身近に感じられないけれど、他団体との交流ができ、参加してよかったと思った。(さくら)
私の参加した分科会は「協働とは?」のテーマだった。東京世田谷区で子育て情報誌や家事援助など総合的な活動をしている代表者の話は、NPOでそこまで大きなネットワークをつくれるのかと興味をそそられた。宇治市の子育てサークルの活動も紹介していらっしゃった。でも、行政とNPOが「協働」しても、長い年月を継続していくのは大変。「協働」の名の下で、本来行政でやるべき仕事をNPOが安く使われるという懸念もある。NPOだからこそできることは、当事者のニーズをつかんで適切な支援ができることだ。行政のシステムとそれをマッチさせるのが難しいのだとわかった。要は、どうやって運営費と事業費を引き出すかという問題だと思った。(フェルマータ)