♪あんだんて♪日記


     1月27日(金)ゆうスペース
 きょうはゆうスペース。開所時間よりも早くさくらが事務所に着くと、すでにお待ちのかたがあった(お当番の私は遅かった、ごめんなさい)。参加されたかたの状況はそれぞれにちがうものの、子どもたちとの接し方や関係は良好のようで、初対面でも話しははずみ、話題はお父さんのことまで広がった。「うちだけかと思ってましたが、みんなそうですか?!」
 母親は比較的親の会などに参加したりして不安がやわらいだり、情報を得たりするけれど、父親はなかなかそういう機会もないようだ。心配している気持ちの表現が裏目にでることも多い。今はこういう時期だからという現状とこういう進路、選択肢もあるという情報を伝えていくことで父親も揺れながら子どものこと妻のこと自分のことを再認識していくのだと思う。
 長年子どもたちにかかわってこられたK校のスクールカウンセラーのかたが、パザパを買いがてら来られた。きょうも通信の編集やイベントの準備や電話応対などやることいっぱいの♪あんだんて♪だった。(ユキ)


     1月25日(水)コピー機、お疲れさまでした。
 ラスカルとさくらが「プロン・トン・トン2号」のチラシづくりをしてくれる。レイアウトを考え、表紙の絵も入り、見やすいものにしてくれた。フェルマータは土曜日に行われるワークショップの準備に忙しい。養護の先生や保育士など様々な職業の人が、遠くは九州からも参加される。どんなものになるのか?とても楽しみだ。
 午後にはこの事務所でとても頑張ってくれたコピー機を故障続きのため、とうとう廃棄することとなった。引き取りに来てくれた業者の人が♪あんだんて♪の活動に感激され、引き取りを安価にしてくれた。ご自分の学生時代のことなどをふり返り、ここのような所のことをもっと早く知っていたらよかった、とも言ってくれた。とっても気持ちの熱く元気のいいお父さんで、小さな台風が通り過ぎたような感じだった。(Coco)


     1月20日(金)ラジオカフェ「アカルイ☆ミライ」出演依頼
  「アカルイ☆ミライ」という深夜番組を担当していらっしゃるNさんが、打ち合わせに来てくださった。今年小学校1年を頭に昨年10月に生まれたばかりの赤ちゃんまで、3人の子どもさんのお父さん。子どもの気持ちや意志を大切に育ててこられた。子どもさんは幼稚園を嫌がり、小学校も行きたくないらしい。子どもの自主性を大事にすると、時間も手間もかかる。あんだんてのスタッフの子どもたちも、小さいときから、行きしぶりのあった子どもが多いと気づいた。集団になじむことに重きをおくと、なじみにくい子どもは、「わがまま」と否定的に見られたりするが、その子どもの感じている思いも大切にされるべきだと思う。どの子も、だれのものでもないその子だけの可能性を秘めている。その芽が摘まれないようにと願う。
 パザパと最新データ版が、よく売れている。ちょうど進路決定に直面して、迷ったり、悩んだりする時期。この本が届いた先で、また役に立ってくれたらと思いながら、発送している。(フェルマータ)


     1月18日(水) ゲームの恐怖
  事務所に着いたらいきなり電話がかかってきた。通われている病院に置いてある通信を見て、「PAS A PAS」を申し込んでくださった。いろいろな講演も聴きに行かれているようだが、日々の生活の具体的な話を聞くことができず、♪あんだんて♪のような情報がとても助かると言ってくださり、とてもうれしく思う。
  その電話の最中に、今度は飛び込みでオンリーワン。たまたま当番の日を間違って早く来てくれたCocoが対応してくれていた。毎日長時間オンラインゲームにハマっている子どもを心配されて相談に行かれた先で、「ゲームにハマると怖いから、無理にでも止めさせるように」と言われたそうだ。でも、他の方から無理やり止めさせる方がもっと怖いとも言われ、お母さんもどうしたらいいのか迷われていた。
  「ゲームにハマっている子はいっぱいいますよ。むしろ不登校になれば当たり前。それでもみんな、時間が経てばちゃんと自分なりに歩き出していますよ」とお話しすると、「ゲームをしていても大丈夫なんですね」と急に明るい顔になられた。
  ゲームは不登校の子どもたちにとって救いになっていることが多い。事件などが起こるたびにゲームの弊害があまりにも声高に叫ばれているが、本当にそうなんだろうか?。ゲームにハマることでなんとか自分を保っている子どもから無理に取り上げると、その方が親子関係をこわしてしまいそうで怖い。
  午後からは印刷に出した「プロン・トン・トン2号」の見積もりを見ながら、価格を決めたり、まだできていない裏表紙を作った。価格は税込で1260円。売り上げは今後の♪あんだんて♪の活動を支えていく活動資金になるので、1号よりも少し高くなったが、中身はより充実していると思う。印刷屋さんからも何度も問い合わせの電話があり、「1日でも早い発行を」と、頑張ってくださっているのが伝わってくる。出来上がってくるのが楽しみだ。(さくら)

 ゲームに1日の大半を費やしていたという経験者たちに聞くと、「ゲームをしていない間は、ずっと学校へ行っていない自分を責めて悩んでいる。ゲームをしている間だけは、それを忘れていられた。かえって、ずっと悩んでいる姿を見せているほうが、子どもにとっては問題じゃないか」という意見だった。学校へ行けない自分を落ち着いて見られるようになると、ゲームも逃避ではなくなる。ほかに興味のあることがあれば、それをするだろうし、ゲームに興味があれば続けるだろう。ゲームの攻略本で漢字を覚えたり、暦史や地理に興味をもったという話も聞く。少なくともあんだんての周囲では、ゲームの功罪をみるとき、「功」のほうが大きいというのが実感。犯罪に結びつくのは、ゲームそのものに原因があるというより、親子関係や家族関係のなかで、子どもが自分を責めたり、否定し続けなければならない状態にあるとき、というのが共通しているように思う。温かい親子関係にいられたら、悪いほうにはいかないなというのを、いろんな人に出会って感じている。
 親がどうしても認められないのであれば、専門家に言われて、というより親と子どもとのダイレクトな関係のなかで、制限していけばいいと思う、そこで起こる葛藤や軋轢も親子でともに受けとめながら。しかし力関係でいえば、親は半歩ゆずる必要もあるだろうけど。半歩ゆずるためには、どうぞ親御さんは、あんだんてに来てつもる思いを吐き出してください。(フェルマータ)


     1月16日(月)「プロン・トン・トン2号」印刷所へ
 土曜日にラスカル、フェルマータと3人で最終確認をしてCDに落とした「プロン・トン・トン2号」の原稿を、お世話になっているK印刷さんに持っていった。K印刷さんはWordで編集というとても手間な原稿を、ほんとうに良心的な値段で快く引き受けてくださり、その支援のお気持ちにいつも感謝している。
表紙の色を決め、プリントアウトした原稿を見ながら打ち合わせしていると、いよいよこの本が形になるんだなあとホッとした気持ちと、ほんとうにこれで間違いがなかったのかという不安感がない交ぜになる。♪あんだんて♪で印刷業者にお世話になる本はこれで3冊目だが、いつも同じ思いに駆られる。
「プロン・トン・トン」が予想外に売れて、事務所の在庫がなくなったとき、「やっぱりこの本は必要とされているんだ」と実感し「2号」の編集に取りかかった。あれからもう1年が経っている。アンケートや取材、寄稿など、この3年間に拡げてきたネットワークを活用して、ほんとうに多くの方にお世話になった。作成協力金や協賛広告も、前回よりたくさんいただいた。私たちはほんとうに多くの方に支えられているんだと、改めて実感する。いっぱいの思いがこもったこの本、K印刷さんよろしくお願いします。(さくら)


     1月13日(金)オンリーワン
 今日は、朝からはじめての方のオンリーワン。あんだんてのHPを見て、来てくださったとか。高校を行きしぶり、出席日数に追いかけられると、親ごさんはきりきり胃の痛む思いをされている。でも、しんどい心と体をやっとの思いで学校へ運んでいる子どもさんは、もっとつらいだろう。全日制普通科の高校しか知らないと、子どもさん自身がそれ以外の高校に行ったら、大学に進学できないように思っていることも多い。いろいろ道はあり、いい先生がいっぱいいらっしゃることを親ごさんに伝えると、とても安心される。あとに道がないと思い込んでいると、いらない不安に苛まれるので、あんだんての情報は大切だ。進学できるかどうかより、人への信頼が崩れてしまった子どもたちには、親身になって関わってくれる大人に出会うことが、なによりも大事だと思う。
 28日京都で初めてT先生のカウンセリング講座を開催する予定。もう定員がオーバーしてしまい、あわてて会場に椅子を増やしてもらうよう手配した。やっぱり人気あるんだな、と実感。
 プロントントン2号もいよいよ大詰めを迎えた。編集後記を依頼していたスタッフから、一人またひとりと、送られてくる。それぞれの子どもさんとの過ぎし日々が伺われ、感慨深いものがある。(フェルマータ)

     1月11日(水)新年明けまして・・・の事務所
 今日は2006年の事務所開き・・午前中はスタッフ会議・・・のはずだったが「プロントントン2号」の編集を急がなくてはとそれぞれが校正のため分担して印刷物とニラメッコ。おまけに寒さの為(?)かコピー機がご機嫌ナナメで動いてくれない・・・。こんな切羽詰った状況でもあわてず、ランチタイムにするところが♪あんだんて♪らしいところ。ゆっくりお弁当を食べながら近況などをおしゃべり。
 私には、久しぶりの事務所、この雑談がほっこりするのだ。子どもの成長とは早いもので、あの頃はああだった、この頃はしんどかった・・・・などとりとめもなく話してるうちに、理性ではなく、感情的に「気がすむ」って大事やなぁ・・・と思ったりする。頭ではわかっているけどどうしようもない時、話したり、泣いたりする事で気がすんだりする。私にとってはこの発見が大きかった。今年もいろんな発見をしながらみんなと過ごしていきたい・・・どうぞよろしくお願いします。(小梅)

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2005年の日記