5月31日(水)目線を低くして
 事務所が開くと早々に、D学院の新しい校長先生が来訪される。子どものことをよく見ておられる様子が、お話の中から感じられた。関西の中でも地域によって、特別活動などに対する生徒たちの反応が違うことなど、とても興味深く聞かせていただいた。子どもの気持ちに寄り添いながら、目線を低くして教育に携わっている先生、そんな先生なら子どもも信頼して気持ちを開くに違いないと思った。
 今日もお手伝いの方がお二人来てくださった。おかげで5月号の通信発送がとてもスムーズにできた。スタッフだけでは手一杯なところも、こうして皆さんに支えられて、助けられて、♪あんだんて♪はあるんだなと思う。(Coco)


   5月26日(金)折り鶴蘭
 午前は ゆうスペース(1名参加)、午後はオンリーワンで、来所者と対応するスタッフ、話を聞きながら通信の編集を精力的にこなすスタッフ。あっという間に時間が過ぎてしまった。残った仕事は次の日に廻す事にする。
 この冬自宅の折り鶴蘭を枯らしてしまったので事務所で育ったランナー(子株)をもらって帰る。ここに株分けしておいてラッキーだった。植物はかまいすぎてもかまいなさ過ぎてもうまく育たない。適当がいいのだがその適当がむつかしい。失敗しながら学んでいる。今度こそ大きく育ちますように・・・。人生も失敗して苦労して自分らしい色に染まり、形になっていくのだと思いながら帰途についた。(マーガレット)


   5月24日(水)FAX買い替えに走る
 FAXが壊れてしまったのでフェルマータが近くのN店へ行くと、店舗改装のためお休み。次に向かったのはJ店、希望の商品が店頭になかったが、店員さんに交渉して無事にお持ち帰りできた。
 セッティングはさくらにお任せした。番号登録すると電話が名前を言う、これがおもしろい。アクセントも変えられる。そんなこんなをしながらも通信の準備やらイベントの打ち合わせに頑張った。このイベントも、今までになかったような視点からの話になりそうだ。(ユキ)


   5月20日(土)少しずつ、少しずつ進んでいけば、いつかきっと・・・
 2ヶ月に1度開催している土曜ゆうスペース。参加者はスタッフを入れて7人。先日京都新聞に掲載してもらったおかげで、その記事を読まれたお母さんに勧められて・・・という参加者もあった。私も子どもが学校に行けなくなった時、新聞に掲載されていた親の会の存在を知っていて、とても心強かった。継続的に新聞への掲載をお願いすることはそういう意味でも大切だなあと思った。
 お互いの子どものことを話す中で浮かび上がってきたのが、「あの時、あんな風にしていなければ、こんなことにならなかったかもしれない・・・」という後悔の気持ち。親として子どもによかれ、と思って下した決断が、結局は子どもを苦しめてしまっている、そんなふうに思えることが誰にでもあるのではないだろうか。確かにもっと別の道を選んだり、他の方法をとっていたら、現状は違っていたかもしれない。「取り返しがつかないことをしてしまった」という気持ちもよくわかる。私だって今もその思いに苦しむことがある。また、子どもがそのことで親を責めることもあるだろう。
 でも、親はその時々にまず子どものことを考えて、迷いながらもこれが一番いいんだと思って決断してきたはずだ。ふり返って、反省すべきところは反省しなければいけないかもしれないが、それだけでは前に進めない。後悔の気持ちは親の会やカウンセリングなどを利用して誰かに受け取ってもらい、まず気持ちを落ち着けて、それから今何ができるのか考えていけたらいいな。親の気持ちが落ちつけば、不思議と子どもの気持ちも落ちついてくる。少しずつ、少しずつ進んでいけば、いつかきっと不登校経験者がよく口にする「あの体験も自分にとっては必要だったんだ」という言葉の意味が、本当にわかる日が来るんだと思う。それまではお互いに支えあいながら、過ごしていきたいと思う。(さくら)


   5月19日(金)とうとうFAXが・・・
 梅雨のような雨の続く毎日ですが、今日も大雨・・。朝からオンリーワンに来てくださった方は家の中で子どもさんと過ごす時間が長くなりしんどいと話しておられた。子どもがずっと家にいると親は不安になったり、焦ったりしがちで、ストレスがどんどん溜まってくる。こんな時期はなるべく外にでたりしてうまく気分転換できればいいんだけど、悪循環から抜け出せない事も多い。スタッフもそれぞれ、部屋にこもって寝る、とか一人でプチ旅行に出るとかいろいろしてたようだ。親の会でしゃべったりしながら、なんとか時間をつないでいくしかないのかもしれない。
 そうしてるうちになんだかFAXの調子が・・・おかしい・・・?こちらから送信したFAXがどうも読めないらしい。受信はできるのですが、そろそろ寿命かなぁ・・。(小梅)


   5月17日(水)学校が怖い
 金曜日に引き続き、お二人がお手伝いに来てくださった。早速「プロン・トン・トン」など♪あんだんて♪の本を買ってくださった方への「2号」発行のお知らせの発送など、いろいろとお仕事を頼む私達。手よりも口が動いている私達と違って、黙々と作業を進めてくださり、申し訳ないくらい。おかげで通信発送の準備までしていただけた。本当にありがとうございました。人使いの荒い♪あんだんて♪ですいません(笑)
 昼食を食べながらいろいろ話していた中で、子どもたちが感じる「学校の怖さ」の話になった。先生や友達が怖いとか、勉強が難しくて怖いとか、そういう具体的な怖さもあるけれど、何かわからないけれども「怖い」と感じる子どもたちも多い。実際、わが子が低学年で学校に行きづらくなり送っていった時に、門をくぐったとたんに顔が引きつったのを覚えている。「何が怖いの」と聞いてももちろん本人もわからず、答えられなくてその気持ちが全く理解できなかった。でも今になってみると、学校のもつ雰囲気、空気感みたいなものが、どうもその時の子どもには「何かしんどくて怖い」と感じたんだと何となくわかる気がする。
 幼稚園や保育園時代にはなかった、学校の緊張感みたいなものを感じる子どもは結構多いようだ。その時に何もなければ、自然にその緊張感に慣れていくのかもしれないけれど、先生と相性が悪かったり、友達とのトラブルがあったりで、その緊張感が増幅されて、学校に行けなくなることもある。
 不登校となると、その子が再び学校に通えるように、という支援がどうしても中心になるが、それよりもまず、子どもが怖いと感じない学校づくりというのがもっと論じられていいのではないか。ゆとり教育の反動で、どうやら学校はいかに学力をつけるか、いかに勉強のできる子を創り出すかという流れに傾いてきているようだが、もっと子どもが安心して、楽しく通える学校づくりを考えていかなければならないのではないか。子どもたちがどんどん追いつめられて、緊張感いっぱいで学校に通う子が増えてきているような気がしてならない。(さくら)

   5月12日(金)悩み多い修学旅行
 お当番の人手が手薄になってきたので、5月からお手伝いをお願いしていた方が、今日はじめてきてくださった。早速、「プロントントン2号」を読んでいただきたい学校、教育関係機関宛に発送の準備をしていただいた。たくさんの宛名書き本当におつかれさまです。これで2号が広まっていくといいな。
 午後から、以前にパザパを買ってくださった会員の方が、お友だちにと、また買いにきてくださった。こうして、口コミで広がっていくのは、とてもうれしい。その折、子どもさんが修学旅行に行けるかどうか、迷い悩んでいらっしゃるという話を伺った。親は、自分の修学旅行の思い出が残っているので、子どもにも同じ思い出を作ってあげたいと思うけれど、子ども自身にとっては、行けなかったことがさほど心残りだということはなさそう。後年、友だちと修学旅行の話が出た時どうしているのか、経験者に聞くところによると、適当に話を合わしたり、相手によっては不登校だったことを笑いのネタにして「学校行ってなかったし・・・」とオープンに言う場合もあるとか。どちらにしろ、子どもが元気に成長していけば、子ども自身がそれを問題にしなくなるようだ。
 修学旅行にかぎらず、卒業アルバム、卒業式などイベントのあるたびに、悩んだり迷ったりするけれど、その時その時の子どもの思いを聞き、子どもが納得いくようにしてあげるのが後々にもいいようだ。子どもが行けなかった旅行地に、ご家族で行かれた例もある。そんなフォローのしかたもいいなあ。(フェルマータ)


   5月11日(木)京都府ひきこもり支援ネットワーク会議
 昨年から府青少年課を中心に、ひきこもりや不登校の支援をしている団体のネットワークを作る動きがあり、紆余曲折を経て第1回の会議が開かれた。会場にはいると、テレビカメラや新聞記者の姿が・・・。府の関係者もたくさん参加され、この会議への力の入れ方を感じた。集まった団体は27団体、他にも2団体が参加するそうだ。簡単な自己紹介の後、府の現状や対策などのお話があった。
 自己紹介や質疑応答を聞いていると、その団体がどういう姿勢で支援されているのかな何となく見えてくる。今のその人の状態をまず認めて、今できることを少しずつ積み重ねていこうという姿勢の方の話を聞くと納得することが多いが、、今引きこもっている人を否定的に見て、何とかしないといけないという視点での話には何か違和感のようなものを感じる。こうして多くの団体が集まって、代表の方から直接話を聞く機会が得られ、これからより深い連携が取れるのではと思う。
 今後は若いスタッフの研修や、シンポジウムなども予定されていて、年数回の会議をもつ予定だ。行政は特に短期間での結果を求めがちになるが、ゆっくりと息の長い支援をめざしたネットワークづくりをして欲しいと思う。(さくら)



   5月10日(水)自分の時間をあたためて
 朝一番に、「事務所の電気がついていたので」とN学園のS先生が寄ってくださった。新年度、新しく迎えた子ども達の様子をいろいろ伺う。
 お話の中で、家でゆっくりして、充分エネルギーをためてきたようなお子さんは、学校へ行き始めても、その子なりに学校生活を送っているようだ。スタッフの間でもよく話題に上るが、家でゆっくり、自分の時間をあたためている子は、目には見えにくいかもしれないが、それがその子の原動力となり、生きる力となっている。好きなことに打ち込んだり、興味のあることに時間を費やす。そういうものでなくても、一見何もしていないようなそんな時間にこそ、いっぱいの栄養が詰まっているのだろうと思う。
 午後はゆうスペース、お一人の参加で、じっくりお話を聴かせていただいた。(Coco)  


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