2ヶ月に1度開催している土曜ゆうスペース。参加者はスタッフを入れて7人。先日京都新聞に掲載してもらったおかげで、その記事を読まれたお母さんに勧められて・・・という参加者もあった。私も子どもが学校に行けなくなった時、新聞に掲載されていた親の会の存在を知っていて、とても心強かった。継続的に新聞への掲載をお願いすることはそういう意味でも大切だなあと思った。
お互いの子どものことを話す中で浮かび上がってきたのが、「あの時、あんな風にしていなければ、こんなことにならなかったかもしれない・・・」という後悔の気持ち。親として子どもによかれ、と思って下した決断が、結局は子どもを苦しめてしまっている、そんなふうに思えることが誰にでもあるのではないだろうか。確かにもっと別の道を選んだり、他の方法をとっていたら、現状は違っていたかもしれない。「取り返しがつかないことをしてしまった」という気持ちもよくわかる。私だって今もその思いに苦しむことがある。また、子どもがそのことで親を責めることもあるだろう。
でも、親はその時々にまず子どものことを考えて、迷いながらもこれが一番いいんだと思って決断してきたはずだ。ふり返って、反省すべきところは反省しなければいけないかもしれないが、それだけでは前に進めない。後悔の気持ちは親の会やカウンセリングなどを利用して誰かに受け取ってもらい、まず気持ちを落ち着けて、それから今何ができるのか考えていけたらいいな。親の気持ちが落ちつけば、不思議と子どもの気持ちも落ちついてくる。少しずつ、少しずつ進んでいけば、いつかきっと不登校経験者がよく口にする「あの体験も自分にとっては必要だったんだ」という言葉の意味が、本当にわかる日が来るんだと思う。それまではお互いに支えあいながら、過ごしていきたいと思う。(さくら)