ペーパーバック てらやま まんだら


「おらいな畑の脇に藤九郎の舎弟の墓がある」
キンドル電子書籍「てらやままんだら」がペーパーバックになりました


kindleペーパーバック
てらやま まんだら

KhasyaReport刊


ちらし pfd


 三谷幸喜原作・脚本の2022年NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」、そこに登場したイケメンの武将、安達藤九郎盛長。実は盛長の本名は”藤原”だった? そう、あの藤原一族の。後白河法皇とも近い関係だったとも。

 そんな真相を打ち明けるのは”松村邦洋「鎌倉殿の13人」を語る”、という単行本(松村邦洋・ダイヤモンド社)。この本の巻末参考図書に「てらやま まんだら」とあるけど、それがここにご紹介しているかしゃぐら通信の『てらやま まんだら』。
 何で『てらやま まんだら』が藤九郎盛長のことに詳しく触れているかって、それは藤九郎盛長”舎弟”の末裔のばあちゃんから聞いた話がそもそもの大元だから。
ばあちゃんは安達盛長を藤九郎と呼ぶ。やけに歴史上の人物と親しそうだなって、そりゃ、ばあちゃんは藤九郎の舎弟の末裔だから。ばあちゃんの家では本家も、大本家も藤九郎盛長という言葉が普通に、毎日のご飯のように当たり前に出てくる。
 ばあちゃんの生まれ故郷は山また山の中、みちのく山形の、それこそ山中。今はヘキチと言われるけど、集落の道はイノシシが鼻でかき回して凸凹してるけど、中世、平安末期に大いに栄えた森の中。平安時代末期の政変に東北の山の中が関係していたんだ。黄金に輝いてね。

 藤九郎って何者さ?

 貴族の時代から武士の時代へ。平安末期、日本は揺れ動いていた。幕末や今の日本の揺れ方と似てるかな。天変地異。政治の混乱。いやなセンソーもさ。もう、揺れてるんだ。
 さて、そんな中、日本を統一したのは源頼朝と頼朝を担いだ京の下級官僚、そして頼朝を武力で支えた東国の武士たち。だから、鎌倉幕府創建時、頼朝を最も近くで支えた京の若きイケメン官僚・盛長の周囲を探っていくと中世日本の姿が新たによみがえる。
 ジパング中世。平安から鎌倉への変革。貴族から武士へと政権中枢は転換する。日本の担い手が変わるときだった。

『てらやままんだら』は語る。中世日本の転換期を作る人たちのこと。頼朝、文覚、西行、金売り吉次。そして、彼らに関わり、動かし、鎌倉政権を育て上げる藤九郎のこと。
 今まで語られることのなかった切り口で捉える中世武士の実像と伝説。四つの物語が折り重なって『てらやま まんだら』に浮かび上がる。

 本当に、藤九郎って何者さ?

 東北は物語の宝庫。藤九郎伝説もその物語のひとつ。でもね、藤九郎伝説は特異な位置にある。だって「おらいな畑の脇に藤九郎の舎弟の墓がある」と語るばあちゃんがいるのだから。どこに?って、私の隣の家に(隣って言ってもちょっと離れてる、山里の田舎だから)。
 みちのくは日本新時代を切り開く鎌倉武士の誕生に深くかかわるのか。鎌倉幕府のフィクサー藤九朗。彼の舎弟の子孫が臨家のおばあちゃんだったなんて。ばあちゃんの話は本当だろうか。山ン中で虚ろと真の間をさまようノンフィクション・ライター。
 このフィクションとノンフィクションの境をさまよう物語「てらやままんだら」が生まれたのはばあちゃんとの出会いからだった。
 この先、詳しくは「てらやま まんだら」で。

 


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