かしゃぐら通信
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パトーラ  Trichosanthes Anguina Linn. ウリ科

 和名「へび瓜」。
 市場ではステッキのようにまっすぐに長く伸びたパトーラが山に積まれて売られているが、このパトーラは時に蛇のようにとぐろを巻いて育つ事がある。神の使いの白蛇と見まがう姿だ。でもパトーラは中身が空洞で、しかも折れやすい。扱いには注意が必要だ。
 生食は無理だが生でかじってみるとやや苦味があって旨味は感じない。ところがこれをスリランカ式の煮物にすると(これはつまりスリランカ式のカレーという事なのだが)、滅法うまい。 


〈パトーラの料理>
●パトーラ・ウェンジャナヤ

材料 パトーラ 玉葱 青唐辛子 ウンバラカダ
    ターメリック フェネグリーク シナモン
    ポルキリ 塩
    <材料の分量について> 
     ポルキリ→カレーライスQアンドA「ポルキリ」へ

作り方
@ パトーラの皮をむき、半分に割り種を取ります。
A 青唐辛子と玉葱を刻みます。
B @とAをそのほかの材料と合わせ土鍋に入れ、ポルキリをかぶるぐらいに注いで火にかけます。
C パトーラが柔らかくなるまで炊いて火から下ろします。

*赤玉葱、青唐辛子にカラピンチャを加えて油でいため香りを強く引き立たせてからBの作業に入る調理法もあります。油で処理する調理法は「テンプラードゥワ」と言います。「テンプラードゥワ」は日本の「てんぷら」と同じ語源で、もとはポルトガル語です。

●パトーラ・プラワー・ピシーマ (パトーラの肉詰め)
@ パトーラを筒切りにして中の種を取り除きます。
A 煮立った湯の中に@を入れ2〜3分火を通します。
B ソテーパンに油を敷きカラピンチャと微塵にした赤玉葱を入れ、狐色になるまで炒めます。そこに青唐辛子、生姜、牛ひき肉を加え更に火が通るまで炒めます。
C BをAのパトーラに詰めます。切り口に小麦粉をまぶし、パン粉をつけて、油で揚げます。
D 別にホディをつくり、Cをホディに入れて煮ます。

*参考→ホディは「汁」のこと。肉や魚を煮たときに出来る汁(グレイビー)がホディです。