東方正教会ではイースター(復活大祭)が、特別の重要性を持つ祝日である。「春分後の最初の満月の次の日曜日」が復活祭であるが、正教では第1回ニカイヤ公会議の年(325年)の春分の日をユリウス暦上に固定しており、さらに「ユダヤ教のパスハとともに祝わない」という規定もあり、カソリックやプロテスタント系の教会とは、日にちが一致しない年が多い。
東方正教会での名称 | 一般の名称 | ユリウス暦(旧暦) | グレゴリウス暦 | イコン(名称は便宜的) |
復活大祭 | イースター | 移動祝日 | 移動祝日 | キリストの黄泉下り |
東方正教会の12大祭の構成は以下の通り。なお、現在でもユリウス暦が使われており、ロシア正教ではクリスマスは(一般に使われているグレゴリウス暦では)年明けである。ただし日本ハリストス正教会では、主の降誕祭は12月25日に執行される。
東方正教会での名称 | 一般的な名称 | ユリウス暦(旧暦) | グレゴリウス暦 | イコン(名称は便宜的) |
生神女誕生祭 | 聖母マリアの誕生 | 9月8日 | 9月21日 | 聖母マリア誕生 |
生神女進堂祭 | 聖母マリアの神殿奉献 | 11月21日 | 12月4日 | 聖母マリアの宮もうで |
生神女福音祭 | 受胎告知 | 3月25日 | 4月7日 | 受胎告知 |
主の降誕祭 | イエス・キリスト降誕
(クリスマス) |
12月25日 | 1月7日
(12月25日) |
キリスト降誕 |
主の迎接祭 | イエス・キリストの神殿奉献 | 2月2日 | 2月15日 | イエスの宮もうで |
主の洗礼(神現)祭 | イエス・キリストの洗礼 | 1月6日 | 1月19日 | キリストの受洗 |
主の変容(顕栄)祭 | イエス・キリストの変容 | 8月6日 | 8月19日 | キリストの変容 |
聖枝祭 | エルサレム入城 | 復活大祭−7日 | 復活大祭−7日 | エルサレム入城 |
十挙栄祭 | イエス・キリストの受難 | 9月12日 | 9月27日 | キリストの磔刑 |
昇天祭 | イエス・キリストの昇天 | 復活大祭+40日 | 復活大祭+40日 | キリストの昇天 |
五旬祭(聖神降臨祭) | 聖霊降臨
(ペンテコステ) |
復活大祭+50日 | 復活大祭+50日 | ペンテコステ |
生神女就寝祭 | 聖母マリアの永眠 | 8月15日 | 8月28日 | 聖母マリア永眠 |