L'annonciation

Annunciation
受胎告知


 
受胎告知とは
 
 受胎告知は福音書の4書のうちルカによる福音書(およびマタイ)のみに記述が見られる。受胎告知つまり「処女マリアがイエスを身ごもることの知らせ」は、、またルカによると御使いガブリエル(大天使ガブリエル)によって直接マリアに告知される。マタイによるとマリアの婚約者ヨセフの夢の中で「主の使い」により「婚約者マリアの妊娠は聖霊によるものである」と告げられる。通常引用されるのはルカによるものである。マタイの記述は神学的、ルカの記述は物語的である。
 
構図の特徴は
    
 様式化されたイコンでは、右手に驚きのしぐさのマリア、その左手には糸巻きが握られている。左手には右膝をついた大天使ガブリエルが右手をマリアに向けて差し出して告知する様子が描かれる。
 
聖書では
 
 ”御使ガブリエルが、神からつかわされて、ナザレというガリラヤの町の一処女のもとにきた。この処女はダビデ家の出であるヨセフという人のいいなずけになっていて、名をマリアといった。御使がマリアのところにきて言った、「恵まれた女よ、おめでとう、主があなたと共におられます」。この言葉にマリアはひどく胸騒ぎがして、このあいさつはなんの事であろうかと、思いをめぐらしていた。すると御使が言った、「恐れるな、マリアよ、あなたはみごもって男の子を産むでしょう。その子をイエスと名づけなさい。彼は大いなる者となり、いと高き者の子と、となえられるでしょう。そして、主なる神は彼に父ダビデの王座をお与えになり、彼はとこしえにヤコブの家を支配し、その支配は限りなく続くでしょう」。そこでマリヤは御使に言った、「どうして、そんな事があり得ましょうか。わたしにはまだ夫がありませんのに」。御使が答えて言った、「聖霊があなたに臨み、いと高き者の力があなたをおおうでしょう。それゆえに、生まれ出る子は聖なるものであり、神の子と、となえられるでしょう。あなたの親族エリサベツも老年ながら子を宿しています。不妊の女といわれていたのに、はや六か月になっています。神には、なんでもできないことはありません」。そこでマリアが言った、「わたしは主のはしためです。お言葉どおりこの身になりますように」。そして御使は彼女から離れて行った。”(ルカによる福音書1:26−38) (c)日本聖書協会 Japan Bible Society, Tokyo 1954,1955
 
受胎告知を描いた代表的なイコン (参考)受胎告知を描いた著名な絵画  
本ページの表記は整理の都合上、フランス語、英語、日本語の順になっています。フランス語に付いてはアクサン等が、Shift_JISによる日本語と同時に表示不能な為、省かれています。読みにくいかと思われますが、ご容赦を。


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