La transfiguration

The transfiguration
キリストの変容


 
キリストの変容とは
 
 イエスは、山上でモーゼ、エリヤと共に、彼がエルサレムで遂げようとする最後のことについて話し合ったとされる。
 
構図の特徴は
    
 構図はかなり初期からほとんど変化がない。様式が決まってから、ロシアに伝えられたと考えられる。
 
 構図は上下2つの部分に分けられ、上部では中心に白い衣をまとったキリスト(やはり白い円形と星型の光を背景にしている)、左側にはエリヤ、右側には十戒の板を持ったモーセを配する。
 
 下方には恐れ慌てふためくペテロ(左下、かろうじて手で遮りつつも上方を見上げている)、ヤコブ(右下)、ヨハネ(中央下)が配される。
 
 背景には岩山が描かれ、左側中段の遠景には山へ登るキリストと3人の弟子が小さく描かれる。右側中段の遠景にも同じく山を下りるキリストと3人の弟子が描かれる。(初期には描かれていないことが多い)

 フェオファーン・グレク の作品にみられるモーゼとエリヤの後方に従っている天使は、ビザンティンイコンには見られない。
 
聖書では
 
 ”六日の後、イエスは、ただペテロ、ヤコブ、ヨハネだけを連れて、高い山に登られた。ところが、彼らの目の前でイエスの姿が変わり、その衣は真白く輝き、どんな布さらしでも、それほどに白くすることはできないくらいになった。すると、エリヤがモーゼと共に彼らに現れて、イエスと語り合っていた。ペテロはイエスにむかって言った、「先生、わたしたちがここにいるのは、すばらしいことです。それで、わたしたちは小屋を三つ建てましょう。一つはあなたのために、一つはモーセのために、一つはエリヤのために」。そう言ったのは、みんなの者が非常に恐れていたので、ペテロは何を言ってよいか、わからなかったからである。すると、雲がわき起こって彼らをおおった。そして、その雲の中から声があった、「これはわたしの愛する子である。これに聞け」。彼らは急いで見わたしたが、もはやだれも見えず、ただイエスだけが、自分たちと一緒におられた”(マルコによる福音書9:2−8) (c)日本聖書協会 Japan Bible Society, Tokyo 1954,1955
 
(他の共観福音書の該当個所はマタイ17:1−8、ルカ9:28−36)
 
キリストの変容を描いた代表的なイコン

(参考)キリストの変容を描いた著名な絵画  
本ページの表記は整理の都合上、フランス語、英語、日本語の順になっています。フランス語に付いてはアクサン等が、Shift_JISによる日本語と同時に表示不能な為、省かれています。読みにくいかと思われますが、ご容赦を。

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