La presentation
de Jesus au temple
The presentation of Jesus
in the temple
イエスの宮もうで
イエスの宮もうでとは
ルカによる福音書に記述の見られる「イエスの宮もうで」、つまりエルサレムの神殿での出来事。ルカ以外の共観福音書には記載は見られない。
構図の特徴は
イコンでは、登場人物は5名。
ドームを持った神殿を背景に、幼子イエス、マリア、ヨセフ、シメオン、そして女予言者アンナ。
構図上の中心となるのはシメオンであり、通常中央やや右に配され、彼の両腕には幼子イエスが抱かれる。シメオンの後方にアンナが控えていることが多いが、マリアとヨセフの間に配されることもある、
シメオンに向き合うように左側にマリアが配され、両者の間には香炉を置くテーブルがある。マリアの後方には生け贄とされる鳩を手にしたヨセフが従っている。鳩は通常二羽(旧約および新約の二つの契約を象徴)である。
聖書では
”それから、モーセの律法による彼らのきよめの期間が過ぎたとき、両親は幼な子を連れてエルサレムへ上った。それは主の律法に「母の胎を初めて開く男の子はみな、主に聖別された者と、となえられねばならない」と書いてあるとおり、幼な子を主にささげるためであり、また同じ主の律法に、「山ばと一つがい、または、家ばとのひな二羽」と定めてあるのに従って、犠牲をささげるためであった。
その時、エルサレムにシメオンという名の人がいた。この人は正しい信仰深い人で、イスラエルの慰められるのを待ち望んでいた。また聖霊が彼に宿っていた。そして主のつかわす救主に会うまでは死ぬことはないと、聖霊の示しを受けていた。この人が御霊に感じて宮にはいった。すると律法に定めてあることを行うため、両親もその子イエスを連れてはいってきたので、シメオンは幼な子を腕に抱き、神をほめたたえて言った、
「主よ、今こそ、あなたはみ言葉のとおりに
この僕を安らかに去らせてくださいます、
わたしの目が今あなたの救いを見たのですから。
この救はあなたが万民のまえにお備えになったもので、
異邦人を照す啓示の光、
み民イスラエルの栄光であります」。
父と母は幼な子についてこのように語られたことを、不思議に思った。するとシメオンは彼らを祝し、そし母マリヤに言った、「ごらんなさい、この幼な子は、イスラエルの多くの人を倒れさせたり立ちあがらせたりするために、また反対を受けるしるしとして、定められています。−そして、あなた自身もつるぎで胸を刺し貫かれるでしょう。−それは多くの人の心にある思いが、現れるようになるためです」。
また、アセル族のバヌエルのり娘で、アンナという女預言者がいた。彼女は非常に年をとっていた。むすめの時代にとついで、七年間だけ夫と共に住み、その後やもめぐらしをし、八十四歳になっていた。そして宮を離れずに夜も昼も断食と祈りとをもって神に仕えていた。この老女も、ちょうどそのとき近寄ってきて、神に感謝をささげ、そしてこの幼な子のことを、エルサレムの救いを待ち望んでいるすべての人々に語りはじめた。”(ルカによる福音書2:22−38)
(c)日本聖書協会 Japan Bible Society, Tokyo 1954,1955
イエスの宮もうでを描いた代表的なイコン
(参考)イエスの宮もうでを描いた著名な絵画
本ページの表記は整理の都合上、フランス語、英語、日本語の順になっています。フランス語に付いてはアクサン等が、Shift_JISによる日本語と同時に表示不能な為、省かれています。読みにくいかと思われますが、ご容赦を。
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