La dormition

Dormition of the Virgin
聖母マリア永眠


 
聖母マリア永眠とは
 
 聖母マリアの永眠は、現在の4つの福音書にはなにも述べられていない。聖母マリア信仰の高まりとともに、成立した聖日であり、テーマである。
 
構図の特徴は
    
 中央のベッドに向かって左側を頭にし、手を十字に交差させて横たわっているマリア。まわりには駆けつけた12使徒が取り囲む。ベッドの脇、右下にはパウロ、左下(枕元)にはペテロがかがみ込んでいる(香炉を振っている)。

 使徒達の後ろには、ディオニシウス、ヒエロティウス(ニェロデウス)、ティモテウスなど。

 後方中央にはイエスが、白い布に包まれたマリアの霊を手に持っている(これはホデゲトリア型などの聖母像の逆になる)。その上方には天使。

 前景ではマリアのベッドをひっくり返そうとしたヘブライ人の祭司ジェフォニアスが、天使に手を切り落とされている。(しばしば省略される)
 
 上記の構図以外のヴァリエーションはあまり見られない。
 
聖書では
 
 外典ヤコブ福音書による。また、黄金伝説(13世紀)にも記載。
 
聖母マリア永眠を描いた代表的なイコン

(参考)聖母マリア永眠を描いた著名な絵画  
本ページの表記は整理の都合上、フランス語、英語、日本語の順になっています。フランス語に付いてはアクサン等が、Shift_JISによる日本語と同時に表示不能な為、省かれています。読みにくいかと思われますが、ご容赦を。


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