11th Single
6 Tracks
2025年12月5日発売
01 Blue Sky - Ao Zora Rosseta Mix -
02 Don't Dream of Eternity
- Asaki Yume Miji Rosseta Mix -
03 The town where you live
- Kimi Sumu Machi Wo Rosseta Mix -
04 Blue Sky
- Ao Zora Rosseta Mix Instrumental -
05 Don't Dream of Eternity
- Asaki Yume Miji Rosseta Mix Instrumental -
06 The town where you live
- Kimi Sumu Machi Wo Rosseta Mix Instrumental -
『青空』というマキシシングルをリリースしたのは2008年のことでした。
そのころ、僕はいろいろ思うことがあって、それを歌という形にしたのがこのマキシシングルに収録されている楽曲でした。
タイトルトラックの『青空』は、もうずっと前から薄れている、弱まっていると言われていた家族の絆というものが、実際にはいつの時代でもそんなに変わることなく僕たちの間にはあるものではないかと思っていて、そんな思いを書いた歌でした。
『浅き夢見じ』は、カナ文字の全てを過不足なく、全て使って重複させることもなく一つの意味のある和歌に仕立てているいろは歌のすごさとかカッコよさを知ってもらいたいという思いから書いた歌でした。
タイトルトラックではないんですが、実質的にはこの歌のほうが世間的には話題になった歌で、僕としては自分の思いを多くの人に受け取ってもらえたという実感を得ることができた歌でもあります。
『君住む街を』は、実際に東京に住む友人を尋ねた際に電車に揺られているとき、一定のリズムを刻む電車のレールの音を聴きながらイントロのフレイズを思いつき、そこからサビのメロディーが生まれたという歌で、遠く離れていようが、いくら時間が流れようが変わらない友情について歌った歌です。
実のところ、どの歌も結構思い付きで書いた歌だったんですが、実際にはこの歌をリリースした当時、かなり多くの人から、それこそ海外の人たちからもメッセージを頂いたりして、音楽の持つ力というものを実感しました。
そんな経験があってからずっと思っていたのは、『せっかくなら日本語のわからない人にもこの歌のことをもっと知ってもらいたい』ということでした。
そして、そのために出した僕の答えは『英語で歌う』というものでした。
日本語は日本国内でしか通用しない、世界的にみるとかなりマイナーな言語ですが、英語が分かる人というのは世界中にたくさんいます。
だったら、より多くの人が理解できる言語で歌えば、より多くの人に理解してもらえるのではないかと思って、いつか英語で歌ってみよう、と思っていたんですが、なかなかそれを作ることができず、結構な時間が流れてしまいました。
今回、僕が書いた英語の歌詞は、基本的には日本語で書かれている元の歌詞をほとんどそのままの内容で英語に訳したものにしました。
英語と日本語の言語の違いによって、同じ内容でも英語のほうが言葉数が多いことや日本語のほうが言葉数が多いことなどが多々あり、全く同じ内容というわけではいないんですけど、ニュアンスとしてほとんど同じ内容になるようにしました。
というのも、そのヒントになったのは、大英博物館に所蔵されているロゼッタストーンです。
ロゼッタストーンには神聖文字、民衆文字、ギリシャ文字の3種類の文字で同じ内容が書かれており、そのため解読ができているギリシャ文字から古代エジプトの文字を解読することができたという逸話があります。
それに倣って、英語で日本語の歌詞とほぼ同じものを歌えば、英語しかわからない人でも日本語で何を歌っているのかを理解してもらえるのではないかと思ったからです。
そのため、このマキシシングルに収録されている楽曲には『Rosseta Mix(ロゼッタ・ミックス)』という言葉のついたサブタイトルが付けられているわけです。
このマキシシングルは同じ日に世界各国に配信されることになっていますので、これを聞いてくれた英語を母国語にする人が『いい歌だね』と思ってくれることが一番の目標ですが、もちろん日本の方にも聴いていただいて『おお、英語でも結構いい感じじゃないか』と思ってもらえたら何よりです。
ちなみに、僕の中では、オリジナルの日本語のマキシシングルではちょっと影の薄かった『君住む町を』のメロディーが一番英語にあっていると思っています。
もちろん、その他の歌も英語でも十分良いものができたと思っていますが、本当に僕の中では特に『君住む街を』がかっこいいと思っているんですよね。