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柳生伸也 web

DiscographyPortrait - acappella - (Album)

CD Data

店内イメージ

3rd Album
12 Tracks

2017年6月28日発売

Tracks
01 こんなメロディーはどう?
02 空へ
03 Telephone Line
04 約束
05 愛逢月
06 青空
07 浅き夢見じ
08 君住む街を
09 I'm on your side
10 1999
11 空へ(GT non effect)
12 VOX


Self Liner Notes

2016年の『I'm on your side』以来のアルバムはアカペラによるセルフカバーアルバムです。

収録した楽曲も曲順も、同時発売の『Portrait - Vocodacappella - 』と全く同じなんですが、今回のアルバムに収録した楽曲は僕がこれまでに書いた歌の中でも特に思い入れの強い楽曲を中心に選びました。
アカペラにアレンジしたときに聴きごたえがありそうな楽曲、と言う基準も加えるとこういう構成になったわけですけど、結果的に全て良い音に仕上がったと思います。

最後に収録した『VOX』と言う楽曲は、僕がまだデビューする前に名古屋で結成していたアカペラバンド『MatchVox』のテーマソングです。
アカペラと言う音楽は他の音楽と比べると少し特殊で、何故かカバー曲ばかり歌っていても評価されるんですよね。
プロのバンドがカバー曲ばかりって、何かおかしいだろうと思っていましたし、人の歌のカバーなんか歌って自分たちの何が表現できるんだろうと言う思いが強くあったんです。

そこで僕は、MatchVoxの結成から割とすぐにこの『VOX』と言う歌を書いて、ライヴの時には常に演奏してきました。
この歌こそが僕たちの伝えたい思いなんだ、と言う思いで歌い続けた楽曲です。
元々アカペラのために書いた歌ですし、今回のアルバムの中でも特にアカペラとしてカッコ良い歌になっているなぁと自分で思う楽曲です。

僕はこれまでいろいろな音楽に触れてきましたが、アカペラと言う音楽は特別な存在です。
ある時期の僕にとって、アカペラは人生のほとんど全てでした。
何をしていてもそのことが頭から離れると言う事はなく、オリジナル曲だったりライヴの演出やMCの事だったり、とにかく四六時中アカペラの事を考えていました。

実際に生活もアカペラを中心に回っていて、ほぼ毎月何かしらのライヴがあり、学園祭シーズンには各地の大学を回ってほぼ毎週演奏していました。
時々は一日に三か所と言うようなハードスケジュールの時もありましたし。

しかし、ソロシンガーとしてデビューしてからはアカペラはほとんどやっていなかったんです。
自分の活動の方に専念したかったからと言うのがその主な理由ですが、それでもアカペラで歌いたいと言う欲求はずっとあったんです。

2017年の年初、ふと頭の中に『アカペラで自分の楽曲を歌うセルフカバーアルバムを制作してみたらどうだろう?』と言う思いが生まれたんです。
本当はちょっと違っていて、ヴォコーダーでアカペラを作ってセルフカバーアルバムを制作したら面白いかもしれないと思ったわけですけど、その後すぐに『どうせなら全く同じ楽譜で全く違う音を作って、聴き比べてもらったら面白いだろう』と考えが発展したわけです。

と言うわけで、まずはアレンジをし、ヴォコーダーで演奏できる準備をしてから実際にアカペラのレコーディングを始めたわけですが、一人で多重録音によるアカペラ作品を作ると言うのは本当に大変なものなんです。
何しろ全てのパートを一人で歌わなければいけませんから。

しかも今回のアカペラ・アレンジは、出来る限り原曲に忠実なアレンジで、安っぽくない、むしろアカペラとは思えないようなアカペラにしたいと思っていましたので、とにかくコーラスワークやボイシングが難しかったです。
また、オリジナルの楽曲に入っている音で特徴的なものは必ずアカペラでも再現しようと思っていたので、そのこだわりがレコーディングをさらに厄介にしました。

2017年の1月からアレンジを始めて、半ばごろには1曲目のレコーディングが始まったわけですが、結局完成したのは5月の終わりごろと言う事で、ほとんど半年間、毎日音楽制作やレコーディングをしていましたので、いくら好きなことでもさすがに疲れました。

しばらくはアカペラをしなくても良いかなと言う思いもありますが、きっとそのうち、またやりたくなると思いますので、その欲求が頂点に達したらまたアカペラのアルバムを制作したいと思います。

その前にまず、アカペラのみのオリジナル曲と言うのを作ってみても良いかもしれませんね。

ジャケット写真ですが、僕のポートレートを鉛筆画風に加工したものです。
実はこの画像、『Portrait - Vocodacappella - 』のジャケット写真の元となった画像と全く同じ写真を使って加工したものです。
『全く同じ楽譜を使って全く違う音を作る』と言う2つのアルバムのコンセプトをジャケットでも表したいと思って、人間の生の声でするアカペラは鉛筆画に、ヴォコーダーで演奏するロボットボイスのアカペラはポリゴンのCG風と、全く同じ画像を全く違う形で加工することを思い付いたんです。
それぞれのジャケットはそれぞれの音楽性をうまく表せていると思うんですが如何でしょうか?

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