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柳生伸也 web

DiscographyTime Machine (Album)

CD Data

店内イメージ

5th Album
10 Tracks

2021年12月24日発売

Tracks
01 Prologue
02 Time Machine
03 歌なんか好きになってなければ
04 銀の月
05 まだ見ぬ君に - Album Mix -
06 ツバサ - DJ Live Mix -
07 約束 - 7 Years After -
08 Seeds of peace
09 またね
10 花舞う季節に生まれし君に


Self Liner Notes

ここしばらくはライヴもできずイベントも開催できずという日々が続いて、必然的にスタジオワークが多くなります。
そんな日々の中で自分の音楽と言うものを見つめなおして出来上がったのが今回のアルバムです。

事務所やレーベルから独立して、自分の音楽は自分で全てディレクションして出版してきたわけですが、ここでもう一度、本当に自分がやりたい音楽と言うものを作ってみることにして楽曲を作り始めたわけですが、このところは結婚や妻の出産などのライフイベントが結構多く、自分が作りたい音楽がどんどん変わっていったと言うのも事実です。

タイトルトラックである『Time Machine』はすごく変わった作り方をした楽曲で、この歌は実はまずはアレンジを完成させて、その後でメロディーを乗せ、歌詞を書いた歌です。
音楽の作り方で曲から作る『曲先』や歌詞から先に作る『詞先』などの手法がありますが、この歌は『アレンジ先』です。

メロディーが出来上がって歌詞を考えているとき、ふと『何か懐かしい歌を聴くとその頃のことが鮮明に頭に蘇ってくるなぁ』と思って、そういうことを歌詞にしようと思ったんです。
そして、そういう経験って実はタイムマシンみたいなものだなと思ったので、そういうタイトルにしました。

で、僕にとって昔よく聴いていた歌と言うと、やっぱりTime Machne Networkなので、あのバンドを強くイメージした歌詞、アレンジにしました。
最初に歌詞を作る前にできていたアレンジには入っていなかった、あのバンドの年号がタイトルになっている楽曲のアレンジを少し加えたりしているんです。
あのバンドが好きな人は探してみてほしいです。

歌詞のほうでは案外大胆に借用しています。

3曲目に収録した『歌なんか好きになってなければ』はピアノをとてもフィーチャーした楽曲です。
特に気に入っているのがピアノで奏でるイントロや間奏なんですけど、メロディーラインもかなり納得しています。

現代の音楽は平均律で作られているものが多いわけですが、平均律で使われる音はたった12種類しかありません。
でも、音楽と言うものはほとんど無限に存在して、これからもきっと増え続けていくと思います。
音楽はその他の芸術と比べると非常に制約が多く、しかもたった12種類の音しか使えないのにこんなにも自由にたくさんの作品が作れるなんて不思議じゃないですか?
そんな思いを歌詞に乗せました。

4曲目に収録されている『銀の月』と言う歌は、自宅でそろそろ眠ろうかとベッドに入ったときにふいに頭に浮かんだメロディーで、これはメモしておかないと後で後悔する、と思って、ベッドを抜け出して寒い自室でメモ的なデモ曲を作りました。

実はそれは2020年の1月ごろのことで、こうして日の目を見るまで2年近くかかってしまったことになります。
しかしその分、納得のいく音、歌詞に仕上げることができました。

ずっと前に作ったと言えば、実は1曲目の『Prologue』のほうがもっと前に作られた楽曲だったりしますけど。

『まだ見ぬ君に』・『ツバサ』・『約束』は前に発表した楽曲のアレンジ版ですが、一度完成形として発表したものの、後になって気になる部分があったり、やり直したいと思うことは多いです。
それを実現して新たな音に作り直したのがこの3曲です。

『まだ見ぬ君に』は軽いアレンジの見直しくらいですが、『ツバサ』はライヴでの演奏を音源化したいと思って、サンプラーなどをかなり使ったダンサブルな音に仕上げました。
『約束』は最初のアルバム発表から7年間、ずっとライヴで歌ってきた歌で、思い入れも強い楽曲なんですが、音源のほうは今聞きなおしてみると『もう少しこういう感じのほうが良かったかな?』と思う部分が多い楽曲ですので、完全に全て作り直しました。
アレンジをガラッと変えたバージョンもありますが、今回はオリジナルの雰囲気を残しつつも今の僕だったらこういう音を聞いてもらいたいと言う音を作りました。

『Seeds of peace』は中国のチベット侵攻に抗議する歌として作ったものですが、現代、かの国は更に多くの近隣諸国に侵略を仕掛けていますので、今こそこの歌を収録すべきかと思って今回のアルバムに収録しました。

『またね』は僕の中では初の卒業ソングです。
こういうものは初めて書いたのでどうかわかりませんけど、僕としては高校を卒業する少年の気持ちが上手く書けたかなと思っています。

最後の楽曲『花舞う季節に生まれし君に』は、今年の3月に生まれた僕の娘へのメッセージソングです。
本当にそろそろ桜も咲くかと言う3月の終わり、彼女は生まれました。
これからどんな子に育っていくかは僕たちの責任ですので、頑張って良い子に育てたいと思っていますが、ともかく彼女が生まれてきてくれたことへの感謝と喜びを歌に託しました。

いつか娘がこの歌を聴いて『お父さんは私が生まれたときにこんな風に思ってくれていたんだ』と思ってくれたら嬉しいです。

ともかく、現時点ではどの楽曲もそれぞれ非常に気に入っている楽曲ばかりです。

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