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柳生伸也 web

DiscographyMayim Mayim〜花を咲かせよう〜(Maxi)

CD Data

店内イメージ

3rd Maxi Single
6 Tracks(3+3Instrumental)

2015年 6月10日発売

Tracks
01:Mayim Mayim〜花を咲かせよう〜
02:Mayim Mayim〜Unplugged Jam Mix〜
03:Mayim Mayim〜Hard Rock Mix〜
04:Mayim Mayim〜花を咲かせよう〜
(Instrumental)
05:Mayim Mayim〜Unplugged Jam Mix〜
(Instrumental)
06:Mayim Mayim〜Hard Rock Mix〜
(Instrumental)


Self Liner Notes

まだほんの子供だったころ、僕はフォークダンスの『マイムマイム』のメロディーに強く心惹かれました。

フォークダンスと言えば、運動会とか何かのお祭りとか、とにかく楽しい場面で踊るものなのに、マイムマイムのメロディーときたら、いきなり半音移動で始まる、何とも物悲しいメロディーラインなんです。
楽しげな雰囲気の場所で演奏される、このちょっと切ないメロディーと言うアンバランスさが幼い僕の心をとらえた要因の一つであることは間違いないと思います。

後で知った事ですが、『マイムマイム』と言うのは砂漠で水を発見した人が『水だ!水が出た!』と歓喜しているシーンを描いた歌だという事で、とても明るい場面を描いた歌なんですよね。
その割にはマイナースケールで寂しげな半音移動のメロディーラインで、やっぱりちょっとギャップがあるところがこの楽曲の魅力だと思います。

さて、一般的にはどこかの民謡で、パブリックドメインだと考えられているマイムマイムですが、実はちゃんとまだ著作権が生きている楽曲なんです。
ですから、本来は勝手にそのメロディーを利用したり改変してはいけない楽曲なんですが、JASRACで作品情報を検索してみると勝手に『自分の曲だ』と登録している輩も結構います。

この事実を僕は、この曲を使ってカバー曲を作ろうと考えていろいろと調べた結果知ったんですが、少なくとも僕は原曲の著作者に敬意を表して、しっかりと著作権関係をクリアにしてカバーすることに決めました。
自分が作品を作る立場にあるわけですし、自分の作品を勝手に使われるのは嫌ですから、人の楽曲も勝手には使いません。

しかし、この楽曲の著作権者と言うのを探すのが本当に大変な作業でした。

JASRACに問い合わせても、マイムマイムの著作権者が誰なのかわからず、ただイスラエルの人だという情報をもらいましたのでイスラエルのJASRACのような組織に英文のメールを送ってマイムマイムの著作権者を探してもらう事にしたんです。

すると、しばらく経って『この人がそうです』とある人の連絡先を教えてもらいました。
ですので僕は、その人に『如何に自分がマイムマイムが好きか』という事、『著作権使用料の支払い方』等を書いてメールして、何とか編曲の許可を出してもらう事になりました。

このあたりのやり取りをしながら、『ある程度英語が得意で良かった』と思ったんですけど、これがまだインターネットが発達していない時代で、電話で話さなければならなかったら少し難しかったかも知れませんし、手紙でやり取りをする時代だったらもっと長い時間がかかっていたかも知れませんので、良い時代になったと思いました。
まぁ、手紙でやり取りをしているような時代なら、『ああ、この曲は民謡だから著作権なんか無いに決まっている』と勝手にアレンジしていたかも知れませんけど。

ともかく、大変な思いをしてアレンジの許可を得た楽曲ですが、苦労した分以上に良い音ができていると思います。
3つのアレンジそれぞれがそれぞれにこの楽曲の持っている魅力を引き立てていると自負しています。
歌詞も前向きで良い物ができたと思いますし。

歌詞と言えば、『Mayim Mayim Mayim Mayim Mayim Be-ssason!』の部分は、必ずその次に日本語で似た言葉にすることを心がけて作りました。
そんなところにも注目して聴いてもらえると嬉しいです。

カバー曲のセルフライナーノーツがオリジナル曲よりも長いというのはどうなんだろうと思いつつ、この辺で終わりにしておきます。

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