山河のラオス〜ヴィエンチャン(寺院)
 
Vientiane(Wat)
 
 
ヴィエンチャン(寺院)
 

  「世界で二番目に貧相な首都」と言われるだけあって、ラオス随一の都会でありながら、観光的には見るべきものはあまりありません。どうしてもという人は、「ワット」と呼ばれる仏教寺院などはいかがでしょう。  

 
タットルアン
 


   
ラオスのシンボル
と言われているようですが、訪れる人はそんなに多くありません。それとも人口が少ないだけなんでしょうか。ヴィエンチャンを歩いていると、同じ仏教国のミャンマーなどと比べて、仏教と人々との関わりがいまいち薄いような印象を受けます。やっぱり人口が少ないせいなのか。
   

     
礼拝祠堂
およそ100m四方の正方形の敷地の中心にタワーのように大きな一本の仏塔。それを取り巻いて木立のようにうじゃうじゃと密集する小さな仏塔。これらの複合体がタットルアンの聖域です。仏塔は全面金箔で塗られ、晴れた日には眩しいことこの上ない。写真を撮るときには露出補整が必須です。さて、それらの聖域を取り囲む、これも金ピカの塀の四方には祠が設けられていて、参拝客はここでお賽銭を投げ(るかどうかは確認しませんでしたが)、家内安全や商売繁盛を祈るわけです。
     

 
パトゥーサイ(凱旋門)
 


       
 
ずんぐり
パリの凱旋門を模して造られたとか。それにしてはずんぐりむっくりです。展望台からはヴィエンチャンの街並が一望できるため、若者のデートスポットになっていました。
 
天井のレリーフ
内部天井にはレリーフがあり、なかなか見事です。階段を登っている最中にふと目に飛び込んできました。綺麗な色使いです。ライトアップとか、したらいいのに。
 
首相官邸
凱旋門の西隣には首相官邸があり、ご覧の通り展望台からは丸見えです。緊張感のない立地だなあ。これじゃ狙撃されても文句言えないよ。そう思いませんか、ゴルゴさん。
 

 

 

展望台から
おそらくヴィエンチャンで一番高い建物なので、360°すべてが下界。真っ直ぐに走るランサン通りは南西に行けばメコンに達し、北東に行けば革命記念塔に至るという、これも明らかにシャンゼリゼを意識した都市計画の賜物です。鬼門−裏鬼門をつなぐ配置になっているところが東洋的と言えますね。
     

 
ワット・シーサケート、ワット・ホー・パケオ
 


       
 
棲み分け
仏教国ラオスでは街のあちこちに寺院があります。ただ、どこも賑わっているわけではなく、なんとなく外国人の観光用(?)と庶民の参拝用に分かれているようです。
 
ワット・シーサケート
寺院というよりは博物館。各地で出土した仏像を集めて展示しています。仏像の形にはそれぞれ意味があるそうで、細かく違いを見ていくと飽きません。
 
ワット・ホー・パケオ
通称エメラルド寺院。そう、あの有名なタイのエメラルド寺院の、こちらが本家です。本物のエメラルド仏はタイに持っていかれたため、レプリカが置いてありました。
 

   
雨乞いのポーズ
ワット・シーサケートの片隅で見つけた仏像。ラオスの仏像はこのように両手でマントを広げている姿をしていることが多く、何かと思ったら「雨乞いのポーズ」なのだとか。でも、高温多湿の熱帯気候なのに、これ以上雨が降って欲しいの?
   
狛犬
高さ60cmくらいでなかなか可愛らしい銅像でした。ちょっと龍っぽい装飾を身に纏ってはいるものの、仕草の感じは「ポチ」。今にも「ワン!」と吠えそうです。ところでこれも通路の片隅にいたんだよな。本来の居場所じゃないと思うんだけど。
   

 
ワット・シームアン
 


       
 
一番人気
寺院建設に際して人身御供となった若い女性の伝説が残っているせいか、一番人気があるようです。つまり「参拝用」のワットなわけですね。
 
仕事中
境内では職人さんが仏教彫刻作りに精を出していました。トンテンカンテンと、なかなか賑やかな仕事振りで、寺院よりもこっちの方が見ていて飽きなかった。
 
奉納
もちろん彼らは仕事としてやってるんでしょうが、仏教彫刻の制作は「功徳を積む」意味合いもあるのだそうです。金と徳の両方が一度に手に入るなんて、まさに一石二鳥。
 

 
タート・ダム
 


   
これもワットなのか?
街の中心にあるし周りは広いロータリーになっているので、いかにもいわくありげな建物ですが、その由緒はよくわかりません。仏舎利塔かと思ったらそうでもないようだし。そのうち天秤に大きな篭をいくつも担いだ人たちがやってきました。日本でいえば帝国ホテル前の日比谷通りなのに、のどかですね。
   

 
ホテル・コレクション
 


  かりにも首都の名にかけて、ビジネスユースからバックパッカー御用達まで、料金的にもピンからキリまで揃っています。  

   
ノボテル
ロビーや廊下の置物ひとつひとつが小憎らしいほどお洒落なフレンチ・テイスト。機能面でも日本のシティホテルと比べて何の遜色もありません。ホスピタリティも抜群。中心部まで歩いて15分程度と、ちょっと遠いのが唯一の難点ですが、それを補って余りある長所がいっぱい。お勧めです。
   

       
 
セタ・パレス
人呼んでラオスのラッフルズ・ホテル。フランス植民地時代のNo.1ホテルが1999年、ついにリニューアルオープンしました。さりげないアジアンテイストがふんだんに。
 
室内
天蓋こそないものの、四方に柱を備えたキングサイズのダブルベッドはまさに王様気分。これぞセタ・パレスの醍醐味と言えるでしょう。かえすがえすも泊まって良かった。
 
プール付き
この瀟洒さがわずか100$ちょっとで堪能できるなんて、日本ではまず味わえません。為替の問題といえばそれまでですが、正直「何ておトク!」と思いますよ。
 

   
ラオ・プラザ
ラオスの帝国ホテル。故小渕元首相も宿泊しました。豪華レストランからビジネスセンターまで何でも揃っています。しかも立地は街のど真ん中。観光はもちろん、仕事で来る人には使いでがあります。でも、価格はせいぜい日本のビジネスホテル並みの値段なんだよね。安いなあ。
   


   

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