山河のラオス〜ルアンパバン(寺院)
 
Luang Phabang(Wat)
 
 
ルアンパバン(寺院)
 

 
朝の托鉢
 


   
早起きは三文の得
仏教の街ルアンパバンの朝は托鉢から始まります。朝の6時過ぎ。お寺の鐘の音を聞いて表に出てみると、いつも通りの托鉢が始まっていました。どこから湧いて出たのかと思うほど大勢のお坊さんたちが、行列を作って街中の通りから隅々の路地までを練り歩きます。
   

       
 
行列はどこまでも続く
それにしても托鉢の列はいつまでも途切れることがありません。こんな小さな街のどこにこれだけのお坊さんが住んでいるの? 昼間はあまり見かけないのに。
 
ポートレイト
一心不乱にお米を配る若い娘さん。あまりにフォトジェニックだったので、彼女がクローズアップされるようにしばらく待って写してみました。どうです、いい構図でしょう?
 
さあ帰るか
給仕する住民、写真を撮りまくる外国人観光客。朝はルアンパバンの一日で最も人口密度の高い時間です。それもそろそろ終わりに近くなりました。
 

 
ワット・シェントーン
 


       
 
王室の御座舟
敷地の一角にある屋根付きの艇庫。王様がメコンに出る時に利用した舟だそうです。今ではスピードボートにはるかに及びませんが、当時はきっと最高級だったのでしょう。
 
金銀細工
建物の美しさもさることながら、施された装飾の出来も出色です。政治の中心としてだけでなく、ルアンパバンが経済的にも繁栄していた証拠ですね。
 
ランサン様式
優美な曲線を何枚も重ねた屋根。中国や他の東南アジアとは一味違う美しさ。この独特の建築様式はラオス各地で見られますが、この寺院が一番美しいそうな。
 

   
黄金の木
何もかもが地味なラオスには珍しく、金箔を貼り重ねた実にきらびやかな装飾が本堂の裏に施されています。かつてここに立っていたという高さ160mもの伝説の大樹を基に、曼荼羅模様の仏教説話が描かれています。このモチーフは人気があり、王宮博物館にある玉座の背後のモザイクにも用いられています。
     
お参り
同じ仏教国でありながら、ミャンマーなどと比べると今ひとつ信仰が盛り上がっていないように感じるラオス。本当に仏教が生活に根づいているのか? という疑問はさておき、せっかく来たのだからお参りくらいはしておきましょう。祭壇は奥行きがあってなかなか立派でしたよ。ロウソクも日本では見たことがないほど太いし。
   

 
ワット・タットルアン
 


   
僧院
この寺院が位置するのは市街地の南西の端。民家が並ぶ路地を分け入った先にあります。門をくぐると金銀の塔がお出迎え。
   
 
銀の塔
まずは渋い銀の塔から。この大きさ、広角レンズでないと入り切らない。高さもかなりあります。
 
大塔
タットルアンとは大きな塔の意味。ヴィエンチャンにもありましたね。ルアンパバンのものは色も地味でどこか武骨な感じがします。首都と地方都市の見栄の差なんでしょうか。
 
金の塔
記念碑なのか墓なのか、よくわかりませんがきっと由来があるに違いない。と思って撮ってみたんだけど。
 

 
寺院巡り
 


  「ルアンパバン」とは「大きな仏像」の意味。ラオスの他のどこより仏教色が強いこの街では、いたるところに寺院があります。こうした寺院をひとつひとつ訪ね歩くのも、また楽しいものです。  

       
 
ワット・パパイ
門に咲いている花があまりに綺麗で、思わず立ち止まりました。そういえば民家の軒先や庭もよく花で飾られてるな。東京の下町の風情に通じるものがありますね。
 
ワット・ノン
ヴィラ・サンティの裏にある大きなお寺。朝の鐘の音が寝ぼけた頭に心地よく響いたのを覚えています。僧坊もあって、住み込みの少年僧が読経する声が聞こえました。
 
集団登校
朝のお勤めが終わったワット・ノンのお坊さんたちは、ピックアップ・トラックに乗って学校に向かいます。毎朝繰り返される通学風景。国が変われば常識も変わる。う〜む。
 

       
 
ワット・キーリー
屋根はどことなくラオス風なんだけど、建物自体はコンクリートの白壁で西欧風です。和洋折衷ならぬラ欧折衷か。でも不思議と街全体の雰囲気には溶け込んでいました。
 
ワット・セーン
ガイドブック的には無名なんだけど、数あるルアンパバンのお寺の中ではここが一番美しいと思うんですけどね。それとも単に新しいだけなんでしょうか。
 
美しい窓
ワット・セーンの美しさをもう一枚どうぞ。金と臙脂で色彩どられた窓の装飾なんか、クメール様式っぽいデザインがされていたりして、お洒落ですよね。
 

       
 
ワット・アハム
ここの見物は寺院よりも手前の大木。直径が2mくらいあって苔に覆われていて、昔話にでも出てくるかのようです。お〜お〜きなのっぽのふるどけい、って違うか。
 
ワット・ビスンナラート
別名「すいか寺」。なるほど。言い得て妙ですね。でもこれは寺院本体ではなく、その向かいにある塔なんですけどね。こっちの方が有名になっちゃったんですね。
 
ワット・マイ
気品という点ではこれが一番でしょう。どこか洗練された印象を与えます。ラオスらしくないというか。あ、その表現は失礼ですね。では先進国っぽいというか。やっぱり失礼か。
 


   

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