栄光のイラン〜テヘラン
 
Tehran
 
 
テヘラン
 

 
絨毯博物館
 


   
ホメイニ絨毯
博物館に入ったら、まずは入り口の地図で主要な産地をチェック。銘柄によって織りのテイストが異なるそうで、まるでワインみたいです。確認が済んだら中央の自動ドアから中に入りましょう。でも、その前にちょっと待って。頭上のホメイニ師の肖像画を見落とさないように。これも絨毯で出来ています。
   

   
リーズナブル
ペルシャ絨毯と言うと高価なイメージがありますが、イラン国内ではかなり安く売られています。国外に出た途端に値が跳ね上がるそうで、「イランは商売下手なのよ」とガイドさんも嘆いていました。トルコなどの近隣諸国へのOEM供給もあり、ブランドイメージとは裏腹に下請け的なポジションのようです。
   

   
偶像崇拝?
他の中東諸国とは違い、ペルシャ絨毯は人物や動植物などの具象的なモチーフを多用しています。偶像崇拝を禁止するイスラム国なのに、いいんでしょうかねえ? また、中央アジアや中国を連想させる絵柄も多く、シルクロードの交流が活発だったことをうかがわせます。
   

 
考古学博物館
 


   
栄光の王朝
オリエント文明を代表すると言っても過言ではない博物館。イラン全土から集めた紀元前500年から19世紀までの考古学的・歴史的美術品を展示しています。特にペルセポリスに代表されるアケメネス朝時代のレリーフの数々は「見事」の一言。
   
ハンムラビ法典
かの有名なハンムラビ法典のレリーフ、と思いきや、ここにあるのは複製で、本物はパリのルーブル美術館にあるそうな。だったらこんなに目立つ展示なんかしなければいいのに。警備も厳重だから、本物と思って興奮してしまったじゃないか。
   

   
vsモヘンジョダロ
この博物館の白眉はやはりペルセポリスの出土品の数々でしょう。左は階段のレリーフ。現代にも通用する高い美術性を感じさせます。そうかと思うと、右のような動物をモチーフとした下手な土器なんかもあったりして。昔の人はモヘンジョダロと同じく芸術的な才能に恵まれていなかったんですね。
   

 
アーブギーネ(ガラス&陶器)博物館
 


       
 
天平の甍
唐を経て日本に伝わり天平文化を花開かせたペルシアンガラスや白瑠璃の陶器の逸品が収められています。そのためか、中はまるで奈良の博物館に来たみたいでした。
 
シャンデリア
吹き抜けの階段室にぶら下がるシャンデリアは展示物ではありませんが、とても見事。この建物自体、かつてはエジプト大使館として使われていたそうです。
 
光の幻想
この博物館で一番驚いたのは、ガラス器の展示の仕方。平面の棚じゃなく立体的なんですよ。下から照射される光が思わぬ方向に屈折し、とても幻想的でした。
 

 
バザール
 


       
 
迷宮の入口
テヘランのバザールは文字通りの巨大な迷路。地元の人でも入ったら出てこれる自信はないそうです。「まっすぐ行ってまっすぐ戻ってきて下さい」とガイドさんに言われました。
 
果物屋
生鮮食品は意外なほど豊富です。イランには四季があり、広大な国土は標高差も大きいため、特に果物はいろんな種類が採れるようです。けっこう日本と似てるかも。
 
主婦の味方
台所用品の店ですね。包丁をはじめとする調理道具からスプーンやフォークまで、これも目が回るくらいいろんな種類が。下手なホームセンターより充実してます。
 

       
 
下着屋
女性用の下着がこんなに堂々と売っている!しかも売り子はおじさんではないか。でもけっこうお客さんが集まっていたのです。ふーむ、意外なイランの女心。
 
中庭
バザールは基本的にずっとアーケードですが、ところどころに中庭のような広い空間が現れます。明り取りの窓から光が射すので、ほっと一息つけます。
 
タオル屋
うーん、このバザールは一店一品目なんですね。しかし、こんなにある中からどうやって気に入ったタオルを選べというんでしょう。この店だけで日が暮れてしまいそう。
 

       
 
食器屋
あまりにキラキラしてるので宝飾か装身具の系統かと思いきや、なんと食器。イランの人はみんな金のスプーンで食べるのか。あ、コップのガラスが光っているのか。
 
Uターン
一本道とはいえ、ずいぶん奥まで来てしまったぞ。そろそろ戻らなくては。まるで洞窟探検をしているようで、不思議とだんだん焦りを感じてくるんですよ。
 
スパイス屋
どこの国に行ってもつい撮ってしまうのがスパイス売りの店。そんでもって、見るだけでは飽き足らず、ついあれもこれもと買っちゃうんですよね。
 

       
 
食器屋
日本でも売っていそうな子供用の食器。イランのバザールは他の中東諸国と比べると生活雑貨の品揃えが充実しているようです。それだけモノが豊富ってことなのでしょうか。
 
いらっしゃい
子供たちも商売に精を出してます。でも君たち、元気な掛け声は高く評価するけど、そのお菓子、はっきり言ってあまり美味しくなさそうだぞ。
 
ファーストフード
トルコでよく見かけるドネルケバブのスタンドがありました。買い物に疲れたら、ちょっとおやつ休憩ってわけですね。なかなか心憎い気配りです。
 

 
ホメイニ・モスク
 


   
都会のオアシス
バザールの一角が緑に覆われている、と思ったらモスクでした。門をくぐると、バザールの喧燥が嘘だったかのように静かな空間が現出します。異教徒にとっても心洗われる瞬間です。京都の茶室とでも言えば雰囲気が伝わるでしょうか。建物内部は写真撮影禁止だったので、せめて門とミナレットを。
   

 
アザディ・タワー
 


       
 
紀元2500年
ペルシャ建国2500年を記念して建てられたテヘランのランドマーク。ということは、イランの人々はアケメネス朝を自分たちの国の始まりとみなしているわけですね。
 
アザディ公園
アザディ・タワー周辺は公園になっていて、大勢の人々がお弁当片手にピクニックに来ていました。花壇も豊富。ライトアップされた夜の姿も綺麗でした。
 
エルブルズ山脈
テヘランは山麓の斜面に開けた街。すぐ北側には5000m級のエルブルズ山脈が迫っています。富士山より標高が高いため夏でも雪が残っているのです。
 

 
アザディ・グランド・ホテル
 


 

       

 
 
山岳リゾート
宿泊したのは北側の部屋。窓を開けるとすぐ目前にエルブルズ山脈が迫っていました。5000m級の山々が連なる様はさすがに迫力があります。
 
高層ホテル
市街の北端に位置しているので、南側の部屋からはテヘラン市内が一望できます。最上階には展望レストランもあるので、夜景を見ながらのディナーもお勧め。
 
ナナミ!ナカヤマ!
テレビをつけたら、サッカーのアジアカップ選手権をやっていました。ジュビロ磐田vs地元イランのエステグラル。貴重なシーンを生で見ることができました。
 

 
街角の風景から
 


       
 
アメリカくたばれ!
ビルの壁に残る「Down With The U.S.A」(アメリカくたばれ)の文字。かつては街中のいたるところに描かれていたそうですが、大多数の国民は実は親アメリカだそうです。
 
遊園地
さすが首都ですね。遊園地もあります。でもサイズ的には可愛らしい。遊具もオーソドックスなものばかりです。絶叫マシンなんて代物はさすがにないんだろうな。
 
スーパーマーケット
新しい住宅地には日本にもあるような郊外型のスーパーがぞくぞくと建ち始めています。最近では伝統的なバザールよりこうしたスーパーの方が人気があるそうです。
 

       
 
宝石博物館
ひときわ重厚かつ壮麗な建物はイラン・メリ銀行。この隣の地下が宝石博物館になっています。中に入ってみると、博物館というより銀行の金庫でした。
 
イラン定食
最もポピュラーな料理は羊肉や鳥肉のケバブ(右下)。魚のグリル(左下)もけっこう食べるようです。サラダ(上)はケバブを頼むとだいたいついてきます。
 
チョウザメのケバブ
最高級の食材とされるチョウザメの肉を使ったケバブも食べてみました。淡白な中にもこくがあって、なかなか上品な味。はっきり言ってかなり美味しいです。
 

       
 
ノン・アルコール
禁酒国イランでは外国人も飲めません。ノンアルコールビール(左の2本)は麦茶みたいな味なので、ザムザムコーラ(中央の2本)の方がおすすめです。
 
斜面
ホテルの高層階から眺めると、明らかな斜面の上に街が築かれていることがわかります。市内だけで南北の標高差が400mもあるというから驚きです。
 
夜景
高層ビルや高速道路が連なる夜景は先進国のそれと何ら変わるところがありません。テヘランはイラン最大の「近代都市」、つまり「アメリカそっくり」の街なのです。
 


   

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