栄光のイラン〜バム
 
Bam
 
 
バム
 

 
ケルマーン→バム
 


   
シルクロード
ケルマーンの南東195kmに、イラン3大おすすめスポットのひとつ、バムがあります。バムへの道はルート砂漠を横切る古代のシルクロードの一部。現在でも物流の大動脈で、うずたかく荷物を積んだ大きなトラックが、隣国であるパキスタンとの間を頻繁に行き来します。
   

       
 
トイレ休憩
道の両側は見渡す限り一面の砂漠。こんなところにトイレなんてあるの?と思ったら、ありました。昔の隊商宿の跡です。女性は建物の陰で。男性はもちろん立ちション。
 
お守り
最前列に座ると視界が広くて気持ちいいですね。運転席のウインドーにはウサギの小物が。交通安全のお守りなんだとか。どういう理屈か知りませんけど。
 
ナツメヤシ
バムの名産はナツメヤシ。お茶うけやデザートとしてデーツと呼ばれる乾燥させた形で食べることが多いのですが、その品質は中東一とも言われているそうです。
 

 
アルゲ・バム遺跡
 


       
 
狭い
アルゲ・バムができた時代にはもちろん自動車などありませんでした。見ての通り入口の幅は狭く、車が出てきた時には引っかかるかと思ったほどです。
 
メインゲート
沢木耕太郎の(というより大沢たかおの)「深夜特急」で一躍有名になったアルゲ・バム。あくまで戦争時に一時的に立てこもるための要塞でした。
 
消えた住民
一般的に知られる定住を目的として造られた街ではなかったそうで、ある日突然「消えた」と言われている住民は「最初からいなかった」のです。
 

       
 
増築?
遺跡のいたるところで修復作業が行われていました。しかし妙に立派になりすぎるなど、直しているというより新たに建て増しているようにしか見えない箇所もあって笑えます。
 
街並
メインゲートから全貌を堪能したら、いよいよ遺跡内部へと向かいます。階段を下りると、映画のセットのような古代の街並が迎えてくれます。
 
メインストリート
非常時用の街とはいえある程度の都市機能は備えていたようです。中央を走る通りには商店街が建ち並び、200年ほど前までは実際に人々が行き交っていたのです。
 

   
城砦
街の最深部にある城砦は三重の城壁で囲まれています。城壁を越えるには、決められた箇所にある門をくぐるしかありません。つまり、門を塞いでしまえば敵はなかなか城砦に迫ることができないというわけです。さすが軍事都市らしい造りですね。
   
厩舎
セルジューク朝時代に造られたと言われる厩舎や兵舎は、壁が妙にすべすべしていてデザインも整っているし、なんだか嘘っぽい感じでした。きっと増築したのでしょう。このあたりは陽を遮るものが何もなく、歩いていてちょっと辛いところです。
   

       
 
日陰
二番目の門をくぐるところ。ああ、貴重な日陰だ。陽射しが強いので、観光時には日焼け止めは必須アイテムです。特に顔と手にはよく塗っておきましょう。
 
宮殿
三番目の門をくぐると、いよいよ城砦の本丸です。この建物は宮殿。なるほど、今まで見てきたのと違ってデザインがお洒落だ。それとも増築した結果か?
 
ロバ
バムの人々の暮らしに、ロバは今も欠かせない家畜です。重い荷物を背負わされても不平も言わず黙々と働くその姿は、いつ見てもけなげに思えます。
 

   
チャイハネ
二番目の門にはチャイハネがありました。強い陽射しを遮るもののない遺跡の中にあって、唯一営業しているここのチャイハネはまさにオアシス。値段もそうボッてませんでした。「TEA ROOM」という案内が岩に描かれているのがオシャレですね。
   
監視塔
城砦の中心には監視塔があり、遺跡の全体像から遠く現在のバムの街までが遮るものなく見渡せます。こうした建物が街の真ん中にあるということは、やはり軍事基地だったに違いありません。待ってると狼煙が上がりそうな気がしてきます。
   

   
死の街
かつての街に目を向けてみましょう。見下ろす先にはコチャコチャとした煉瓦と泥の建物が拡がっており、まるで火山灰に埋もれたポンペイのよう(行ったことないけど)です。ちょっと掘ると人骨がゴロゴロ出てきそうな感じがして、ここらあたりが「死の街」と言われる所以なのでしょう。
   


   

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