天竜神

   光竜闇竜シンメトリカルドッキングして完成する合体ビークルロボ。所属はフランスの対特殊犯罪組織シャッセールであるが、命令系統はGGGのものと区別され、そちらがより優先される。他の「竜神」シリーズと同様に合体に際しては両機の間に90%以上のシンパレートが求められる。合体する光竜、闇竜が共に「女性」型ビークルロボのため、天竜神もまた他の「竜神」シリーズとは異なり、幾分曲線的で細身なフォルムとなっている。しかし、性能的には最新型であるため、これまでの「竜神」シリーズに劣らない高出力と機動性、汎用性を発揮する。
   天竜神は分類としては戦闘型に属し、系譜的に撃龍神の後継機といえる。しかし、撃龍神がその機能の比重を攻撃能力に置いたのに対し、天竜神は防御能力をも充実させ、単独機動歩兵としてバランスの良い機体となっている。光竜のパワーアーム・メーザー砲の攻撃力は単機で発揮するものでは最高クラスに位置し、合体によって連結されたGドライブの出力によって、天竜神に合体した際は更に高い攻撃力を発揮する。しかし同時に消耗が激しく、持久力においては風龍ジャオダンジィ雷龍のレイドゥーンにやや劣る。一方、闇竜のフレキシブルアームドコンテナは多数のミサイルを塔載、通常弾頭に加え、煙幕弾、チャフ弾などをその場の状況に応じて使い分けることが出来る。これらの特殊装備を同時に駆使した時、発動するのが天竜神の得意技である「光と闇の舞い」である。フレキシブルアームドコンテナより発射される多数のジャミング弾によって目標の光学的な視界は勿論、通信の妨害、レーダー、熱感知などを撹乱し、目標をあらゆる外的情報から孤立させた後、パワーアーム・メーザー砲を目標の推定位置に対して多角的に照射、目標を完全に破壊する。メーザーはいわゆる熱線であるから、ジャミング弾によってある程度拡散するが、レーザー(光線)と比較すればその拡散は極めて軽微なものであり、ジャミング弾によって発生した黒煙の中でもその攻撃力に大きな支障はない。この「光と闇の舞い」は目標単体に対しても大部隊に対しても大きな効果を発揮できるが、ジャミング弾を多数発射するため物資的消耗が極めて激しいことと、一瞬とはいえ天竜神自身からも目標が目視できなくなるのが欠点である。この他、ビークルロボとしては初の本格的近接格闘用装備であり、Gパワー集束帯によって形成されるエネルギィソード、ダブル・リム・オングルを装備する。以上から、天竜神は単機の目標に対しても部隊構成された目標に対しても、遠近双方の距離で対応が可能な非常に戦闘的ポテンシャルに優れた機体と言えるだろう。
   天竜神は光竜と闇竜の両AIの合議制によって一つの人格を形成し、運用されるが表出している人格は比較的闇竜に似ている。他の「竜神」シリーズよりも圧倒的に実戦経験が不足しているため、戦闘においてまだ不手際が目に付くが、バイオネットとの抗争において着実に経験を積み重ね、近来著しい成長を果たしている。
   実戦における初使用はバイオネットのパリ占領作戦においてであり、バイオネットの超弩級ATGギガテスクと交戦、これを圧倒するが、戦闘領域がパリ市街中心部であったため創世炉によって瞬間的に再生を繰り返す目標に対し決定的な打撃を加えることが出来なかった。しかし初陣とは思えない見事な戦いぶりで、ガオガイガーの戦闘参入後はこれを良くサポートした。しかし受けた損傷も大きく、修理と諸機能の再調整のためGGGの木星遠征には参加することが出来なかった。
   GGGによる機界新種殲滅後はシャッセール特殊機動部隊としてバイオネットとの抗争に奔走していた。旧三重連太陽系宙域遠征に参加し、レプリ地球のギリシア・アテネにおいて、GGG機動部隊の一員としてソール11遊星種であるプラヌスと激しい戦闘を繰り広げ、これを撃破している。

   分類 G−stone Drived Brave Robot
   型式 合体ビークルロボット
   構成 光竜/闇竜
   全長 28m
   全幅 18m
   重量 450t
   所属 国際連合およびフランス対特殊犯罪組織・シャッセール
   GGGへの正式な編入以後の管轄 GGG機動部隊
   搭載AI型式 GBR−8 KORYU/GBR−9 ANRYU
   GSライドクラス 機密
   構造 スーパーモノコック
   動力 Gドライブ結合
   最大出力 9720000kw
   バリアシステム ミラーシールド
   装備 パワーアーム・メーザー砲/フレキシブルアームドコンテナ