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Cyber 魯山人館


自由奔放なマルチメディア・アーティストであった、北大路魯山人について、記していきます。

逸品シリーズ・・・織部鉄絵桧垣紋壷

葡萄栗鼠透鉄行燈


★★★★★ 鎌倉 長谷 鎌倉魯山人館  

土日祝日開館 鎌倉市長谷三丁目十-二十二 0467-25-6478 江ノ電長谷駅 徒歩2分 長谷寺入口横

*鎌倉魯山人館を訪れた際には、「ホームページを見ました」と一言添えていただけると幸いです


今月の逸品 瀬戸麦藁小向 五客   by 三堀太聖

 

「北大路魯山人作絵 瀬戸麦藁小向五客、昭和の初めの作品である。鉄絵麦藁は、民芸の美を求め、書家、画家魯山人の描く線と空間は、器の枠に縛られない自由や感性のびやかさを感じさせる。

魯山人は濱田庄司とも、民芸を目指した時期があった。桃山時代の織部焼緑釉の青織部、赤織部、黒織部、絵織部、御深井、絵瀬戸、そして志野、黄瀬戸も桃山時代より魯山人の時代まで、織部焼と呼ばれていた。志野織部に黄瀬戸織部があっても当然な事である。もし魯山人が人間国宝を辞退していなければ、織部焼は桃山時代の志野、黄瀬戸も含んだ織部焼として現代に広まっていったに違いないと確信した。

 絵瀬戸麦藁小向の轆轤は魯山人の下で働いた職人の一人、当方小学生の頃鎌倉の窯場で轆轤をいじった記憶に在る職人佐藤さんの確かな仕事である。」

 

小向(こむこ)とは、懐石料理を自分で取るお皿である"向こう付け"の中の、一種の事であるとのこと。

この小向を手にとり回してみた瞬間、微妙な曲線を描くこげ茶色の縦線がぐにゃりと曲がり、私は別次元の涼しげな空間に一瞬トリップした


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