Cyber Japanesque

電脳和風空間読者の小町さんから、着付教室体験記をいただきました。体験教室から始め、着付教室へ・・・・どう展開するかドキドキ。

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【第十回着付教室・体験記】by 小町さん

着物への道H

師走に入り、街ではさまざまなクリスマス・イルミネーションを目にする頃となりました。
本科・基礎科の授業もいよいよ今日で終結・・今までの総まとめに、着物や帯の種類を確認しながら着物のたたみ方や自らの着付を繰り返してみる・・。
たどたどしかった最初の頃とは比較にならぬくらい、皆手際よく短時間で肌着、襦袢、着物と身に纏っていく。。
胴に二巻き、今回は小さな帯枕(金具の無いもの)でささっとお太鼓をつくる。。
着付けては脱ぎを数回繰り返し、最後に姿見で映した立ち姿は満足のいくものでした。。。


振り返れば、週1回で3ヶ月という短期間でしたが、着物を着る楽しさを体験し、また着こなすという深さにも気付く時間・・
私はちょっとお休みしますが、同期の若い彼女達の中には次のステップに行く方もいて、新しい和装の時代の兆しも感じます。
古きと新しきの混合、そして日本の四季を感じる艶やかさを・・一つのファッションとして、着物で表現する女性が増えていくかもしれませんね☆

来る年明けには、私も着物で初詣を楽しもうと思っております。最近では書店でもわかり易く楽しめる着付の本が並んでいて・・市場ではアンティークの着物やさんも増えているし、気軽に自身の感性で楽しんで皆様も味わってみてください☆


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【第九回着付教室・体験記】by 小町さん

着物への道G


秋の終わりの軽い興味に始まって、3ヶ月に渡る着付け教室も残すところ2回・・・
本科・基礎科の最終ステップとして、着物の着せ方と名古屋帯のお太鼓結び(帯枕を使って)、
着物姿の美しい姿勢と所作を学びました。
前回同様、二人一組にて相手に着物を着せていきます。
衿肩と衿先を持って、ひょいと肩にかける・・背中心に上手く羽織らせて着丈・袷を整える。。
前板を付ける状態まで着付けると、帯枕(輪が付いた初心者向けのもの)に予めセットしていた帯を背の好みの高さに付ける。
手先を胴に一巻きし、帯をきゅっと締める。
自分で巻く時の勢いよりは少し控えめに・・人に巻く時は苦しくないか伺いながら、少しづつ締めていきます。。仮紐でお太鼓の高さを決め、タレ先は人差し指1本残します。
帯締め、帯揚げをして整えてできあがり。今回の名古屋帯は八寸の物を使いました。
互いに着せ合った姿を確認した後は着物姿の美しい立居振舞を先生より教わる・・
上品な穏やかな感じになるようになお辞儀の仕方、歩く時は右手で着物のつまを軽く押えて小股で歩く・・
物を拾う時は半歩前に足を出して立ち上がると動きが綺麗に見えるetc・・
ちょっとした所作で美しい着物姿が、より上品に美しく・・穏やな女らしさを映しだします。
色づき始めた京都・永観堂の紅葉を添えて、秋の深まりを感じますね。


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【第八回着付教室・体験記】 by 小町さん
着物への道F



訪問着に文庫結びを習う・・・ふくら雀と並び昔から親しまれている結び方。
帯は大き目の羽根を作るため、二人一組で仕上げていきます。
基本の形からアレンジすると3枚羽根のお文庫も。大きな羽根の真ん中に
ちょこっとお太鼓が見えて、華やかながらも品の良さがあります。


今回は教室での学びでわかる、着物と帯の合わせ方について。
「染めの着物に織りの帯」「織りの着物に染めの帯」と昔から言われてきましたが
現代では「織りの着物に織りの帯」「染めの着物に染めの帯」という組み合わせも・・

季節によって着こなす素材・色・柄(染め・織り)のTPOマナーには、決まりごとが
ありますが小物や帯とのコーディネイトは、個性を生かしファッショナブルに
楽しみたいですね♪・・先日京都駅ビルで池田重子さんの着物コレクションが
展示されていたのですが、大正時代と昭和初期の色艶やかなものが多く
和服のモダニズムに驚いてしまいました。。

一枚一枚の紅葉が幻想的で美しい・・絵を観るように、織り込まれた柄に
深く魅了されそうな そんな作品ばかりでした。


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【第七回着付教室・体験記】 by 小町さん

着物への道E

 金木犀の香る週末・・
袋帯(丸帯に代わる礼装用に用いられます。最初から帯幅に織られ、裏側は柄がなく無地になっています。幅30cm 丈4,2内外。)でふくら雀の結び方を学ぶ。
ふくら雀は、結婚式・成人式など祝いの席に用いられる華やかな結びです。(写真参照)
教室では帯枕を使い手際良く仕上げました。。。
ただし今までとは違い、二人一組での結び・・お太鼓を小さく、羽根をふんわり仕上げるには、やはり自身では難しいようで(確かに結びの迫力がありすぎて無理かも・・)
受講生がペアになってそれぞれの帯を使って結び合いました。出来ばえは上々、姿見に映る姿を順番にうっとりと眺めている姿態は、着物姿にも馴染んで来た、艶っぽいうなじと足袋の白さに色香を漂わす、いつもの日常と少し離れた'女の顔'を覗かせる一時なのでした・・。


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【第六回着付教室・体験記】 by 小町さん

着物への道D



 一週間のお休みを挟んでの教室での学び。
季節はどんどん肌寒くなり、深まる秋を感じるのですが・・少し逆行して浴衣の着付けを習う。
着付を習う前は旅館の浴衣感覚で身に付けていたのですが、肌着も前板も身に付け、きちんと着こなすと背筋もしゃんと伸び、浴衣といえども充分和服の醍醐味を感じさせます☆
 結ぶ帯も 蝶々・貝ノ口・きっちゃ結びと、後姿の表情の変化も楽しめました。
浴衣に結ぶのは 半幅帯・・幅は15cmと20cmのものがあり、長さは3mくらいです。ちなみに前回使った名古屋帯は胴に巻くところを半幅の15cmに仕立てお太鼓のところ
を30cmにしたもので丈(長さ)は約3,5m。そして袋帯は幅30cm丈4,2m内外というのがそれぞれの寸法。T・P・Oによって帯が替わり、帯によって結びも変わる・・
和装には着こなしにおける約束事があり、洋装に比べるときまり事が多いですがそれも育まれてきた日本の歴史や文化を感じる部分でもあります。

 浴衣の帯をきゅっと締めながら、きゅんと身の引き締まる思いと、美しく夜空に咲いた、夏の花火を思い出したのでした・・。


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【第五回 着付教室体験記】 by 小町さん

着物への道C


台風22号が過ぎ去った土曜日、教室の授業は普段着の着付の総まとめ・・。
前回の名古屋帯のお太鼓結びのアレンジでポイント柄の美しい結び方を学びました。
生徒の意識も授業を重ねるごとに増し、10時の開始時刻には 皆、下着(肌襦袢まで)の装着が整っている状態・・意欲的な態度に講師の先生も笑顔で、前回のおさらいを交えながら新しい学びへと進んで行きます♪

普段着の着方
○ 着丈は床より少し短め
○ V(着物より少し見える襦袢の襟元) 0,7から0,8ミリ
○ 下前 つま上がり 7から8ミリ
○ 上前 つま上がり少々
○ 衿紋 握り拳ひとつより少し小さめに下ろす

…のポイントに気を付けながら 着物を着ます。そして帯の装着。
帯枕を使って柄の始まりがちょっと枕にかかるくらいにポイント柄の位置(お太鼓の部分)を決めて、胴の真中に来る柄の方は帯枕の位置を決めた時に ウエストの2分の1の所に合わせておきます。ガーゼや腰紐でサポートしながら帯をきゅっと締めて、帯締め・帯揚げを綺麗に結んで 名古屋帯び(ポイント柄)の出来あがり。帯枕の形は 学校や物により若干の違いはありますが、初心者が帯を結ぶのには簡単にさまざまな形を作れるので 便利な一品です。

まだぎこちなさはありますが 何とか普段着は自分で着れそう☆ 週1回の講習ですが 着付の実力が付いていくのは実感できます♪4回の講習を終えた正直な感想・・ですね。

来週はお休みで再来週は季節は少しずれましたが 浴衣の着方を学びます。帯締めも使うようですから 来年の夏はちょっと粋な着こなしが出来そうです♪


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【第四回 着付教室体験記】 by 小町さん

着物への道B


秋も深まり、季節は神無月…教室の授業は3回目、今日は名古屋帯のお太鼓を学びます。
前回は前板装着で終わったため、初めて帯を巻き、胴がきゅっと締る感覚を味わう。
タレが右、手先が左に始まり帯枕で既にお太鼓を作った帯を腰紐や洗濯バサミを使いつつ(ここが初心者でも上手く着るポイントかも・笑)胴にきゅと巻き付けながらしっかりと帯を仕上げます。
名古屋帯では帯揚げは本結び(ミセスは極少し帯の上から見える程度が美しいでしょう)帯締めは本結び(衿の合わせと同じ左上の結び目)で右房が上、左房は下へくるように仕上げます。
着物に合わせる帯で和服の印象は結構変わり、帯揚げ・帯締めで更に変化する・・そんな感覚も同期の受講生の着付を見て感じる一時でした♪
着付け後に一つづつ身包みを剥がして行くのですが、小物は中表にして畳んでいくのが綺麗に愛用していくコツ・・毎回使う肌着類は豆に手入れをしますが、使わずに仕舞いこむ物もありますからね☆
次回は今回のおさらいと美しく着るコツを学びます。最近は遊び心のある着こなしが和装でも浸透してきました。
可愛い花柄の足袋や簪を見付けたので、ちょっと添えてみますね☆


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【第三回 着付教室体験記】 by 小町さん

着物への道A


2回目の今日は 基礎的な着物の着方を学ぶ。
補正下着を使っての体型の補正、下着と小物の付け方を
先生の細やかな言葉に合わせて一つずつ行い、
着物を着て前板を装着するところまで実践しました。


○裾除けの長さは足袋の足首より下がらないこと。
○着物の長さは(普段着)床より少し短め。


着物を羽織る時は背中心を意識してさらりと袖を通す感じ・・
羽織った後も両袖山を持ち 背中心を正します。
長襦袢・着物とも、身八ツ口を引っ張って、前身・後身と
すっきりと身体にそわせるのはポイント☆
衿は拳が一つ入るくらい抜いて、綺麗に筒型に着こなせば
小粋な着物姿と相成りました。。 
次回はこの上に名古屋帯を巻いて・・初めてのお太鼓結びに挑戦します☆



                       

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【第二回 着付教室・体験記】 by 小町さん

着物への道@


夏の終わりに体験見学会を終え、秋の声を聴く頃、着物教室の授業がはじまりました。


初回の今日は 3ヶ月に至る授業内容のアウトラインと和装小物の選び方ついて。。
足袋や下着(肌・長襦袢や裾除け)の素材、デザインの選び方、
着付の七つ道具さながら、手際良く美しく着るための帯枕、伊達締め、金具等々
着物を着るのに必要な品をボディに着せながら名称の由来や使い方の説明を、
長年のキャリアと自らの経験を交えて、講師が教えてくださいました。
足袋の鞐(こはぜ)〓爪の部分という云い方が 粋な感じ♪・・
伊達締めや 博多献上など 時代を感じる名称も・・
日本の伝統美を味わう 小粋な時間との逢瀬がこれから毎週はじまります☆
                            


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【第一回 着付体験記】 by 小町さん


 猛暑とも酷暑とも感じるような、暑い夏の終わりに、ふと目に付いた広告の入学案内・・
以前勤めていたアパレル会社の同僚が修得した学院というのもあり、
親近感と軽い興味と共に、体験教室に訪れることにした。
家事も一通り片付いて程よい時間の午前10時より小一時間・・教室の概要と本科の流れの説明があり、
その後浴衣用の半幅帯で基本の簡単な結び方を体験実習することになった。
体験教室なので もちろん 和服の人はいない。
平均年齢が40代の顔ぶれのせいか、パンツスタイルの方がほとんど・・
20人前後の女性が2組に分かれ、2回に分けての実習、
鶯色の着物を身に纏った艶っぽい美人講師の実演指導を見真似て、
背筋をしゃんと、身に帯を巻く。
去年から遊びで浴衣はちょくちょく着ているものの
帯は半信半疑で結んでいたため 蝶々の羽も勢いが無くて
いつも仕上りを不満に思っていたが 僅かな時間に、張りの出る結び方のコツを習得


柔らかい関西弁の混じる講師の語りと手捌きに 私の中の好奇心が擽られ、
鈴虫の鳴く頃より始まる、某教室での学びを開始することにした。。。
 (2004/9/14)


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