ヒコーキ落書き帳


キャブレター・ヒート





  

     キャブレター内部の温度は気圧の低下とガソリンの気化により外気温度より低くなる。

     このため外気温度が+30℃以上であっても気化器の凍結は起こりうる。








     予熱器の熱源は排気管。

     エンジン出力が低い場合、キャブアイスにより出力が低下した場合には予熱能力は低下する。

     エンジンが停止すると予熱能力は瞬く間に失われる。



     エンジン不調は 「バタ(バサ)、コック」 と教わるが、

     キャブレター式エンジンの不調 は「バタ(バサ)、キャブヒート、コック」 だよ。









← これ。

 針が黄色弧線内にある場合は、キャブヒートを使って黄色弧線の上に出す。+5℃と+10℃の中間あたり。キャブヒートを使うと混合気が濃くなるのでミクスチャーを絞る。絞ると吸気温度が少し上がるのでキャブヒートとミクスチャーを再調整する。再調整を数回繰り返す。

 黄色弧線を上に外して飛んでいるのにキャブアイスが生じた場合はキャブヒートを一杯まで引き180°旋回。キャブアイスの生じる空域を抜け出したらキャブヒートとミクスチャーを再調整する。まあ、引き返すか近場の飛行場に着陸するのがいいんじゃないかな。



当たり前のことだけど、このページの内容よりも飛行規程が優先です。