リハビリテーションの作業療法や養護教育の作業学習などで、レザークラフトはよく行われている作業種目です。私が片手作業用に製作した補助具を中心に、紹介致します。
革と福祉
トップページ
一窓店舗 工房・教室 リンク
革物作り入門 工具について
革と福祉
メール
-TUZIE-
革と福祉のトップ
はじめに
補助具を作った経緯
実施例
実施例
補助具
刻印ホルダー
模様を入れる・叩く
模様入り木槌作り
物を固定する
スイヴェルナイフ
作業の小技
参考
おすすめ市販製品





物を固定する


 物を作るときの補助具においては、対象物を固定するということが、最も大切な機能と言っていいかもしれません。



「バネ蝶板バイス」

 バネ蝶板を利用した固定具です。幅は30センチあります。それなりの大きさがあり、体のどこを使っても開閉できる物を作りたいと思いました。このバイスは、体のどの部分でも、バイスに押し当てることができれば、口を開くことができます。

 左から、バネ蝶板バイス本体・補助作業板・縦位置固定用の部品となっています。

 利用方法をいろいろ考えて欲しい道具だと思っていたら、私が思いもしなかった利用法をしてくださっている報告がありました。
 バイス本体は側面から見ると三角形なので、そのまま机の上に立てて、固定スタンドとして使うことができるようです。作品を挟んでコバの色塗りをしている写真を送っていただきました。

 私がこの補助具を作ったときには、そのまま立てて使うことは全く思いつきませんでした。

 

バネ蝶板を2枚使っています。 補助作業板をセットして裁断作業。
縦位置でセットしたところです。



「アングル材」

 樹脂製のアングル材を使ってベルトを固定しているところです。

 作業療法でベルト作りが行われるのかどうかがわかりませんが、長く細い部品作りには利用できるのではないでしょうか。

 写真のアングル材はDIYショップで購入した物です。6尺で何百円かだったように覚えています。安上がりですし、何種類もサイズの違う物がありました。洗濯ばさみで挟んでおけば、十分に固定されます。

 ベルト用のスタンドは、木製の物をひと工夫して製作すると、さらに使いやすくなります。




「ブックエンドスタンド」

 安く販売されているブックエンドを利用した固定具です。バネ蝶板バイスをコバの着色の時に利用していることを知り、もっと簡単にできる道具はないかと思って作った物です。

 今回の物も、平ゴムを利用しています。とても単純な構造で、操作法もやはり単純です。使用法は以下の通りです。

竿をひねると口が開きます。丸いのは重り。
深さは、布を吊って調整。ゴムに挟みます。 補助的に、洗濯ばさみも良いかもしれません。
左のように挟み口の端を削ってあります。そのため、右のように押し込むだけで、挟むことができます。



「文鎮」

 やはり、固定の定番と言えば文鎮ですね。写真の物は、釣りの重りを革でくるんでいます。
 小さなバッグに何本か入れると、重い文鎮のできあがりです。

 取っ手などが必要なときは、文鎮に革の取っ手をつけると良いかもしれません。いろいろな付け方が考えられますが、木ネジなどで固定することもできます。

 文鎮は、私の仕事でもよく使うので、いろいろな物を作っています。単純な道具ほど使い道があると言いますか、とにかく重宝する道具です。




「端金バイス」

 端金を利用した固定具です。大きな作品を固定できるようにと思って作ったのですが、これははっきり言って失敗作です。

 操作性が悪く、とても片手での操作はできませんでした。今はもう壊してしまい、材料としてほかの何かになってしまいました。

 作ったときの方針は、幅を広くすることと、高さの制限がなく固定できる物をということでした。これを作ったときには、使いやすいこと間違いなしと思って作った記憶があります。いちおう記録には残しておこうと思い、掲載させていただきました。



トップページ
一窓店舗 工房・教室 リンク
革物作り入門 工具について
革と福祉
メール
-TUZIE-