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■MMR問題の概容(このページは、旧トップページにはない新しい内容です03.6.25→04.1.19更新

図説をどうぞ  静岡予防接種を考える会 鈴木美子 91.8作(補注を準備中)
絵解き「MMRの問題はやわかり」

○もっともコンパクトな説明(導入から中止までの経過) 「予防接種から身を守らねばならない矛盾
03.6.15予防接種情報センター京都

○問題指摘を含めた詳しい経過(第1審にて国が提出した年表に書き加えたもの)

○被害の概容

  1. 長い間、MMR被害認定数を1,065人と公表(厚生労働省)、03.1に1,039人と訂正--->03.4.21判明(数え間違えたとの説明)
    04.1現在、さらに根本資料により被害データの集計を進めている

  2. 重篤な被害をまとめて明らかにしたのは、03.9.10答弁書(03.7.11阿部とも子議員質問主意書

○訴訟で主張されたこと

  1. 接種と原告の死亡や発症との因果関係

  2. 国とメーカーの責任

◎MMRを被害と救済の視点だけではなく、トータルに評価するとどうなのか

 因果関係を立証し、賠償責任を追及する訴訟の場では、決してMMRの全体を把握して評価しているとはいえない。よって理想的には各種資料の悉皆調査をもとに可能な限り全貌を明らかにして日本のMMRワクチンについて全体的な評価をする必要があり、その上で国・自治体や業界、研究者、医師らの責任が明らかにされるべきである。ここ数年前からおこっている麻しん対策強化の動向の中、MMRが再開される可能性が現実味を帯びている。

 93年日本のMMRが破綻した直後に、
【1】アメリカのメルク社が熊本の化血研(財・化学及び血清療法研究所)と提携関係を結び同社のMMR-Uを日本国内に輸入するための臨床試験を行ってきた。
【2】その臨床試験は終了し、化血研が輸入のための承認申請を03.2.17付で厚労省に提出していることが判明した。
03.9.5阿部議員の厚労省宛質問と03.9.30付厚労省回答
また、一方、
【3】厚生大臣宛「要求書」03.3.3の回答03.4.21によれば「日本のMMR問題の解明ができるまでMMR再開は考えられない」という厚生労働省の見解もある。
さらに
【4】1998年、イギリスでMMR接種後に自閉症を発症したとしておよそ1,000人の被害者がメーカーを相手に提訴している。その判決は2004年に出る予定。日本のMMR(89-93)前後の自閉症出現率に増加が見られるという調査結果もある。
自閉症とMMRの論争について論文の紹介を伊地知医師が公表している。

 そのような中で、過去のことになりつつあったMMRの評価はきわめて現代的な課題であろうといえる。

 トータルな評価とは何を評価基準としてなされるのか、従来様々な予防接種の意義・効果をどのように評価してきたのか、その事例、評価基準はどこにあるのかを検討する必要があるが、当面、MMRを評価したと思われるものを以下に列挙してみる。
注目すべき最近の評価
○03.8.18 医学界新聞 五味晴美「日本の予防接種行政を考える」 http://www.igaku-shoin.co.jp/nwsppr/n2003dir/n2547dir/n2547_03.htm#00
○02.4.25 Yomiuri教育メール http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/01a/20020425wm00.htm
○03.4.4子育ての医学情報(監修:中原英臣) http://www.oyako-net.com/medicine_info/column_085.html

      同シリーズで参照すべき情報 http://www.oyako-net.com/medicine_info/column_073.html
○03.4.11 ドクター林 http://www.unityflag.co.jp/doc/783/0783_07b.html
  1. 国はMMRをどう評価したか(そもそも国はどこでどのように評価したのか)
    @丸山浩・冨澤一郎「MMRワクチン接種後の無菌性髄膜炎発生状況とその対応」 臨床とウィルス Vol.22 No.1 94.3
    A厚生省薬務局生物製剤課「」89.12.18 同日の中央薬事審議会生物製剤調査会に提出した資料
    B国立感染症研究所「麻疹の現状と今後の麻疹対策について」→MMR導入時期の“接種率陥没”が確認できる

    麻しんワクチン実施率 厚生省(現 厚生労働省)1978(昭和53)年〜2000(平成12)年(%)
    http://www.mhlw.go.jp/shingi/2002/12/s1213-5g.html#zu16
    厚生科学審議会感染症分科会感染症部会ポリオ及び麻しんの予防接種に関する検討小委員会 に提出された資料である
    C国立感染症研究所関係者の自閉症とMMRワクチンに関する論文
     Jpn. J. Infect. Dis., 54, 78-79, 2001 Jpn. J. Infect. Dis., 56, 114-117, 2003

  2. MMRを推進した研究者・学会はどう評価したか(そもそもどこでどのように評価したのか)
    @堺春美96.10.30日本公衆衛生学会第55回総会におけるシンポジュウムの発言
    A木村三生夫・堺春美ら14名「わが国における自社株および統一株MMRワクチンに関する研究」『臨床とウィルス』Vol.23 5 95.12
    B日本小児科医会91.4要望書
    C日本小児科学会91.4要望書

    D堀内 清「ムンプスワクチン接種後髄膜炎に関する諸問題」 小児科Vol.32 No.4 91.4.1

  3. 都道府県・市区町村はどう評価したか・・・89.11に中止した都道府県・市区町村が多数あることは厚生省の「慎重接種」の方針に疑問をもったと理解される 10.30最も早くに中止判断をした東京都国分寺市に関する報道 11.3 中止した静岡県の報道
  4. 医師・医療機関はどう評価したか・・・中田「中止すべきMMRワクチン」TIP「正しい治療と薬の情報」90.1 岡 秀「MMRワクチンについて-実地診療医の立場から-」 小児科臨床 Vol.45 No.3 92.3.5、徳洲会宇治病院小児科のMMR接種取り扱い中止判断92.7など 京都民医連中央病院小児科水本圭一・奥原賢二医師「MMRワクチン中止と行政責任」 93.9.1,11新医協(新聞)
  5. 国立予防衛生研究所 ムンプス室長 山田章雄氏の手紙96.5.7着
  6. 我々市民及び市民的立場に立つ医師はどう評価するか
    @群馬県前橋市医師会 由上修三氏(故人) 月刊 保団連 毎日ライフ 予防接種の考え方
    A1997 第1回医薬ビジランスセミナー 同報告集第7章の「予防接種・ワクチン」の2編と討論を参照
    ・藤井俊介氏(予防接種禍集団訴訟東京原告団、全国予防接種被害者の会前事務局長、予防接種情報センター代表)
    ・山本英彦氏(医療問題研究会、大阪赤十字病院小児科医師)

    http://www.npojip.org/jip_semina/semina_no1/semina_no1.htm
    ・山本英彦氏(同上) 
    WHALE http://www.whale.to/ から Vaccine Website http://www.whale.to/vaccines.html へ
    B03.4.4子育ての医学情報(監修:中原英臣) http://www.oyako-net.com/medicine_info/column_085.html
      同シリーズで参照すべき情報 http://www.oyako-net.com/medicine_info/column_073.html
    C03.4.11 ドクター林
     http://www.unityflag.co.jp/doc/783/0783_07b.html

  7. 業界はどう評価したのか
    @国に提出した要望書89.11(阪大微研会・北里研究所・武田薬品工業及び細菌製剤協会)

  8. 海外からどう評価されたか @02.2イギリスのブレア首相の発言
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