■ 日本でのMMRが海外で評価された一例

ブレア英首相は日本のMMRを失敗とみている

「日本では85人も死亡」 ワクチン論争で英首相


 【ロンドン6日共同】はしかが流行している英国で、乳幼児向けの新三種混合(MMR)ワクチン存続の是非をめぐる論争が激化、ブレア英首相は六日、国会本会議場で「日本では混合接種を中止したら、はしかによる死者が一九九四―九九年の五年間で八十五人に及んだ」と日本の「失敗例」を持ち出してMMR存続を訴えた。
 MMRは、はしか、おたふくかぜ、風疹(ふうしん)の三種のワクチン。ブレア首相は「MMRは世界九十カ国で五億人が接種を受けている」とその安全性を強調した上で日本に言及した。
 日本産のMMRは無菌性脳炎などの副作用が起きたため九三年に「混合」接種が中止になり、任意の個別接種に切り替えた。欧州産のMMRでは同種の副作用は起きていないが、英国では自閉症を誘発するといわれるようになっている。
 首相報道官は同日、日本では個別接種に切り替えたら接種を受ける人が減ってしまったと指摘、「結果は子どもたちの死だった。日本で起きた現実をよく見つめてほしい」と述べた。
 この問題は、ブレア首相が一歳の自分の息子にもMMRを接種させたかが話題になり、首相が「私事を政治に利用しない」とノーコメントを貫いていることも反対派を怒らせている。

(2002年2月7日)

出典:http://www.med-apple.com/news/trial/t2002.01-2/t02.07a.02.html