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久間防衛大臣辞任にあたり、日本被団協代表理事会は声明

声 明

 久間防衛大臣が辞任したことは、まったく当然である。
  広島・長崎での大量虐殺を「しょうがない」といって是認するのであれば、これまでの大量虐殺を肯定することになり、今後の大量虐殺を肯定することになる。
  久間氏は辞任したが、発言の内容は久間章生氏個人の考えではない。アメリカ政府がくりかえして言ってきたことであり、それに対しわが国の歴代政府は一度も抗議したことがなく、謝罪を求めたこともない。
  そうした経過が久間発言につながったものである。

われわれ被爆者はあらためて要求する。
1. 日本政府は、原爆投下が非人道きわまる国際法違反の行為であったことを公式に確認せよ
2. 日本政府は、原爆を投下し、それを正当化しつづけているアメリカに抗議し、謝罪を求めよ
3. 安倍首相は、久間章生氏を大臣に任命した責任をとり、被爆者に謝罪せよ
4. 日本政府は、非核三原則を堅持することをあらためて明確にし、非核三原則を法制化せよ
5. 日本政府は、原爆被害をうけたすべての被害者、死没者家族に謝罪し、被害をもたらした責任をとって国家補償せよ

2007年7月3日
第326回日本原水爆被害者団体協議会代表理事会