被団協新聞

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「被団協」新聞2019年5月号(484号)

2019年5月号 主な内容
1面 ヒバクシャ国際署名941万5025人 NPT再検討会議準備委員会議長に提出へ
『声が世界を動かした』DVD 日本被団協と継承する会が発行
2020年NPT再検討会議への日本被団協代表団派遣 募集開始
2面 【神奈川】署名への協力を訴え 議員と宗教法人に4000通
【岩手】高校の正門前で署名行動
「藤森俊希の伝言~きのこ雲の下僕は1歳だった。~」DVD 署名長野県連絡会が普及
白内障の要医療性認めず ノーモア訴訟 福岡高裁 控訴棄却の判決
ヒバクシャ国際署名メールマガジンに登録を
スマホサイト「議員ウォッチ2019」有志がたち上げ
非核水夫の海上通信 177
3面 被爆者1人1人を掘り起こし運動を再生 ~1960年代の日本被団協~
 第12回被爆者運動に学びあう学習懇談会

浄土宗から署名届く
子どもたちも熱心に見学 リニューアルした第五福竜丸展示館
日本被団協のパンフレット
4面 相談のまど
  認知症すすむ親の介護
  共倒れにならないために

アメリカからバッジ100個の注文

 

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ヒバクシャ国際署名941万5025人
NPT再検討会議準備委員会議長に提出へ

 ヒバクシャ国際署名連絡会は4月23日、東京・渋谷のコーププラザで記者会見を開き、今年3月末の署名集約数を発表しました。署名累計941万5025人分です。
 連絡会を代表して日本被団協の木戸季市事務局長と濱住治郎事務局次長が渡米し、4月29日からニューヨークで開かれる2020年NPT再検討会議にむけた第3回準備委員会の議長に、署名目録を手渡す予定です。

来年の日本被団協ニューヨーク行動の準備も

 木戸事務局長と濱住次長は、準備委員会を傍聴し、NGOセッションでの発言、ヒバクシャ国際署名連絡会主催のイベントや、NGO国際会議での発言、各国政府代表への要請が予定されています。また、大学生や青年との懇談のほか、2020年NPT再検討会議にあわせた日本被団協ニューヨーク行動にむけ、国連本部ロビーでの原爆展開催について国連軍縮部やデザイナーとの打ち合わせ、現地日本人ボランティアとの打ち合わせなども行なう予定です。

原爆が人間に何をしたのか訴えたい

 記者会見で木戸さんは「今回ニューヨークで予定している一つひとつが来年に向けて大切なことであり、やりとげないといけない思いで緊張している」、濱住さんは「NGOセッションでの発言は胎内被爆者としては初めてのこと。直爆死した父のことを思わない日はなかったことなど、体験を通して、原爆が人間に何をしたのか訴えたい」と述べました。


『声が世界を動かした』DVD 日本被団協と継承する会が発行

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 日本被団協とノーモア・ヒバクシャ記憶遺産を継承する会は、DVD『声が世界を動かした』を発行しました。
 この映像は、昨年12月15日の「被爆者の声を未来につなぐ」公開ミーティングで披露され、好評を博していました。武蔵大学(東京都練馬区)社会実践プロジェクトに参加する4人の学生が、永田浩三教授の指導を受け制作した42分の映像作品です。
 冒頭は2017年7月7日の核兵器禁止条約成立の場面。「たくさんの被爆者の声、声、たくさんの声が世界を動かし、条約は生まれた」とナレーションが入ります。日本被団協の全国会議や継承する会が行なっている日本被団協資料の整理・保存を紹介し「これまで被爆者はどれほどたくさんの文章を書き、世に送り出してきたか……会が集めた被爆者の声を手がかりに、世界がどう変わってきたのかをたどる」と始まります。
 日本被団協の結成、パンフレットの発行、山口や長野を例に各県組織の活動、中央行動でのデモや厚生省前の座り込み、調査活動、77年国際シンポジウム、基本懇答申、国際活動など、被団協運動の歴史を貴重な写真と資料でたどります。
 1973年11月の5日間連続厚生省前座り込みの場面では、事務所に保管してあった練炭火鉢も映し出されます。
 基本懇答申後の国民法廷運動の場面では、81年当時の台本をもとに学生たちが被爆者側証人、国側証人、裁判官の役を演じて再現しています。
 1982年の山口仙二さん国連演説では、原稿の推敲課程を手書きの原稿とともに紹介。結びは「声は世界を変える。声を聞いた人はそれを引き継ぐことができる。声は世界を動かす」。
 被団協運動の学習に、署名を広げる訴えに、ノーモア・ヒバクシャ記憶遺産の継承センター設立の訴えに、ぜひ役立ててください。
 頒価1000円(送料別)。申込は日本被団協または継承する会へ。


2020年NPT再検討会議への日本被団協代表団派遣 募集開始

申込は各県の会へ

 第10回核兵器不拡散条約(NPT)再検討会議が、2020年4月27日に始まります。日本被団協は、国内外の平和運動団体と手をたずさえて、再検討会議の成功に尽力したいと、被爆75年に開かれるこの会議に代表団を派遣することになりました。
 申し込みには、家族の同意と各都道府県被爆者の会の推薦が必要です。参加申込書は、日本被団協から各都道府県被爆者の会に送付していますので、参加を希望する場合はそれぞれの会にお問い合わせください。

代表団派遣要項
 ●日程 2020年4月25日(土)~5月3日(日)
     7泊9日(再検討会議:4月27日~5月22日)

 ●代表団規模 50人

 ●訪問先 アメリカ・ニューヨークおよびその近郊

 ●行動予定
  ①核兵器不拡散条約(NPT)再検討会議の傍聴
  ②国連本部ロビーでの原爆展(申請中)で証言
  ③各国政府代表への要請行動
  ④NGO共同行動への参加
  ⑤ニューヨーク市民と交流、証言活動 
  ⑥ヒバクシャ国際署名の提出
 
 ●参加費 48万円
 (往復航空運賃、宿泊費〈朝食付〉、生協代表団との会食代、添乗員費用、共通経費〈翻訳費用〉など)
*宿泊が前回(2015年)より1泊増えること、宿泊代金の高騰、NGO共同行動費、添乗員費用などで、旅費は全体で50万円を超えると思われますが、超過分については被団協負担を考えています。
*現地での移動費、昼食、夕食費等は、自己負担となります。

 ●申込方法  各都道府県被団協からの推薦として申し込んでいただきます。申込書に必要事項を記入し、各都道府県被団協に提出してください。
申し込みにあたっては、ご家族の同意を得るようにしてください。申込書に、同意された家族の署名をお願いします。
親族など付き添いのかたが同伴される場合はその旨明記してください。
来年2月に医師の診断書を出していただきます。その結果により参加をお断りする場合があることをご了承ください。

 ●申込締切  第1次締切 2019年6月30日(日)
        最終締切  2019年10月31日(木)
 
 ●証言準備  訴えたいことをA4判1枚程度(文字数1600字程度)でご準備ください。

 ●代表団は、日本生協連代表団とともに班をつくり、行動します。


【神奈川】署名への協力を訴え 議員と宗教法人に4000通

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封入作業を終えた封筒の束

 神奈川県原爆被災者の会は、ヒバクシャ国際署名のこれまでの取り組みをさらに広げるため、新たな展開として、県内自治体議会の議員と宗教法人あてに、署名依頼を郵送しました。
 議員あては約1000通、宗教法人あては約3000通になりました。神奈川県生活協同組合連合会と原水爆禁止神奈川県協議会の全面的な支援により実施することができ、感謝しています。
 2月に始めた宗教法人あては予想以上に数が多く、代表者不在の寺社などもあり、あて先の確定に苦労しましたが、まず1カ月で500筆の署名が届きました。会員が個人的にゆかりのある法人など、さらなる展開が期待されます。(和田征子)


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高校生向けのチラシ

【岩手】高校の正門前で署名行動

 ヒバクシャ国際署名をすすめる岩手の会は4月25日、盛岡市内の2つの高校の正門前で、署名行動を計画しています。
 昨年、それぞれの高校を県被団協の被爆者とともに訪問して校長先生と懇談。教職員のみなさんからはすでに署名をいただいていました。校門前で高校生向けの署名行動も予定していましたが、雨のため延期していたものです。
 今回改めて学校側に連絡して許可を得ました。高校生向けのチラシを用意し、下校時の午後4時半から1時間、国際署名をすすめる岩手の会のメンバーが二手に分かれて行動する予定です。
(下村次弘)


「藤森俊希の伝言~きのこ雲の下僕は1歳だった。~」DVD 署名長野県連絡会が普及

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 核兵器禁止条約を議論する会議が始まったのは2017年3月27日ニューヨークの国連大会議場でのことでした。
 被爆者代表の藤森俊希が壇上に立ち「同じ地獄をどの国のだれにも絶対に再現してはならない」とのべ、日本の高見沢將林軍縮会議代表部大使は「建設的かつ誠実に参加することは困難」と、会議への不参加を表明しました。核兵器国及び依存国は、オランダ以外1国も参加しませんでした。
 7月7日、核兵器禁止条約は122カ国が賛成多数で採択。50カ国が批准書等を国連に提出すれば90日後に条約は効力を生じます。
 国連での会議後、核兵器禁止条約に関わった藤森に話を聞きたいと要請する団体、学校などから1年間で50回を超える講演がつづきました。それでも対応できないため長野の企画制作委員会が「藤森俊希の伝言」DVDを作成。ヒバクシャ国際署名長野県推進連絡会の協力で、昨年7月200枚、10月に300枚追加しました。学校への無料配布のほか、希望者には1枚1000円で普及しています。(藤森俊希)


白内障の要医療性認めず ノーモア訴訟 福岡高裁 控訴棄却の判決

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 原爆症認定を求めてたたかっていた佐賀県の被爆者(女性、白内障、被爆距離0・8キロ、被爆当時8歳)の控訴審で、判決言い渡しが4月16日に福岡高裁でありました。控訴棄却、被爆者敗訴の判決でした。
 福岡県被団協、長崎被災協、福岡県原水協、福岡市民ら合わせて15人が固唾をのんで裁判長の言葉を聞きましたが、小さな声でほとんど聞き取れませんでした。たった1~2分の判決言い渡しで傍聴者はあっけにとられました。
 その後福岡弁護士会館会議室で長崎原爆症認定訴訟弁護団からマスコミと支援者に判決内容の説明が行なわれ(写真)、声明が発表されました。
 声明は判決について、「要医療性の概念を極めて限定的に捉える国の主張を安易に認めており、不当な判決といわざるを得ない」とし、「被爆者は高齢化しており、一刻の猶予も許されない」として国・厚労省に対し全国で行なわれている訴訟の原告を原爆症と認定することを求めています。
 原告は判決を不服として上告しました。
(柿田富美枝)


ヒバクシャ国際署名メールマガジンに登録を

オンラインでの署名・寄付も

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 ヒバクシャ国際署名連絡会では、電子メールで「メールマガジン(略称メルマガ)」を配信しています。「メールマガジン」は、登録している読者(会員)にニュースなどを配信する仕組みで、登録しないと受け取ることができません。
 署名連絡会のメールマガジンは、ホームページから登録することができます。パソコンかスマートフォン、タブレットなどで、インターネットで「ヒバクシャ国際署名」で検索、またはアドレスhibakusha-appeal.netを入力して連絡会ホームページを表示させます。トップページの上の方に横書きで「ヒバクシャ国際署名とは」などのタイトルが並んだ中、あるいは右の方に並んだアイコンの中から「あなたにできること」を選ぶと3つの「できること」が表示されます。そのうちの「活動」の中に「メルマガ会員になる(メルマガは不定期で配信しています)」という一文があり、その下の枠の中にメールアドレスを入力し、「登録」ボタンをクリックすると、登録完了です。
 同ホームページには、「寄付する」という項目があり、オンラインで寄付することができます。署名も、用紙をダウンロードしてプリントすることができますし、オンライン署名も可能です。
 連絡会では、署名が幅広い人々に広がるよう、インターネットの利用を呼びかけています。

 ・ヒバクシャ国際署名連絡会ホームページ:https://hibakusha-appeal.net/


スマホサイト「議員ウォッチ2019」有志がたち上げ

 国会議員らの核兵器に対する立場が一目で分かるスマートフォン用のサイトができました。川崎哲さんを代表とする有志が始めた取り組みで、すべての国会議員の姿勢がわかり、各議員にメッセージを送ることができます。議員に働きかけるためのツールとしての活用を呼びかけています。

 ・議員ウォッチ2019ホームページ:https://giinwatch.jp/


被爆者1人1人を掘り起こし運動を再生 ~1960年代の日本被団協~
第12回被爆者運動に学びあう学習懇談会

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松田忍准教授(左から3人目)
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会場いっぱいの参加者

 ノーモア・ヒバクシャ記憶遺産を継承する会は4月13日、東京・四ツ谷のプラザエフで第12回「被爆者運動に学び合う学習懇談会」を開催。33人が参加しました。
 問題提起は松田忍さん(昭和女子大学准教授)。原水爆禁止運動のなかで誕生した日本被団協は、1960年代の原水禁運動の分裂を受けて活動休止状態に陥りました。そこから『つるパンフ』作成に至る一連の流れが被団協の『50年史』には「運動の再生」と記されています。この時期の被団協関連文書の解読を通じて、分裂から「再生」にいたるロジックを明らかにすることがこの日の主題でした。
 松田さんは、64年~66年の代表理事会での議論や運動方針、執行部への批判の手紙などを詳細に紹介しながら、原水禁運動の路線をめぐる対立に目が向きがちだが、むしろ被爆者一人一人を掘り起こしながら進める運動が東京や東北、山口、福岡など各地に生まれてきており、そこからの執行部批判は、被団協の運動と組織の民主的な運営が争点であったことを明らかにしました。
 討議のなかでは、青年団など他の運動も、分裂の時期を一人一人の生きざまをテーマにのりこえたこと、運動への参加が被爆者に生きがいを与え思想を磨き上げてきた過程を大切にしたい、運動には政治論だけでなく、語り合い交流する日常の生活レベルの二つの面がある、など活発に意見交換がされました。

 次回学習懇談会は、6月29日(土)午後1時30分から、東京・四ツ谷のプラザエフ5階会議室で開かれます。問題提起は若林節美さん(元広島日赤原爆病院医療ソーシャルワーカー)で、テーマは「被爆者相談の現場から原爆症認定問題を考える」。
 参加費1000円(学生500円)。資料準備の都合上、事前に日本被団協か継承する会に申し込んでください。


浄土宗から署名届く

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 ヒバクシャ国際署名を広げるため、宗教団体への協力依頼を進めている浄土宗僧侶の森俊英さん(正明寺住職)が4月4日、日本被団協事務所を訪れ、集めた署名578人分を田中熙巳日本被団協代表委員・ヒバクシャ国際署名連絡会代表に手渡しました(写真)。
 今年2月から、日本被団協役員とともに東京、京都、大阪で宗教団体を訪問してきた森さんは、5月にも京都で訪問を計画していると話し、宗派をこえてさらに広げていく決意を語りました。


子どもたちも熱心に見学 リニューアルした第五福竜丸展示館

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絵本のパネルを読む子どもたち
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デザインを一新した常設展示

 昨年の夏から建物改修工事のため9カ月にわたり休館していた第五福竜丸展示館が、4月2日リニューアルオープンしました。照明がLEDとなり、明るくなった館内にはたくさんの人が訪れ、にぎわっています。
 まもなく開館43年を迎える建物は、雨漏りや、不等沈下で床が波打つなどが問題となっていました。船体を養生しながら屋根の交換、壁面断熱材の取り換え、床をかさ上げしての改修が行なわれ、館内外のトイレもユニバーサル化しました。
 常設展示の一部はデザインを一新し、船の3Dスキャンによる計測データを使った映像と、元乗組員・大石又七さんの証言映像のほか、入り口にも音声と字幕による展示を設置しました。
 船のすぐそばで聴く大石さんの語り(証言映像)は、8分という短かさですが迫力と説得力があります。
 船体に沿うように置かれた木製ケースに、みなみななみさんの絵本『ぼくのみたもの』の17場面のパネルを設置しました。低い位置にあるパネルで、福竜丸のこと、マーシャルの人びとのこと、保存運動のことなどを一生懸命読む幼い子どもたちの姿が、毎日みられます。
 都立第五福竜丸展示館=東京都江東区夢の島2―1―1夢の島公園内、開館9時30分~16時、月曜休館、入場無料


日本被団協のパンフレット

『原爆被害者の基本要求―ふたたび被爆者をつくらないためにー』
 1980年に原爆被爆者対策基本問題懇談会(基本懇)が出した、戦争被害受忍論をのりこえるため、日本被団協は全国的討議を経て84年に「原爆被害者の基本要求」をつくりました。被団協運動の基本的文献です。
 200円(送料別)

『ふたたび被爆者をつくらない決意を世界に!―なぜ被爆者は現行法の改正を求めるのか』
 現行の「原子爆弾被爆者に対する援護に関する法律」が、基本懇意見の受忍論を引き継ぐ法律であることを明らかにし、改めて国家補償を求める日本被団協の決意を示したパンフレットです。
 200円(送料別)

『日本被団協60年の歩み』
 結成以来60年にわたる運動の歩みを、カラーを含む写真を多用して紹介。巻末に略年表も。
 400円(送料別)

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相談のまど
 認知症すすむ親の介護 共倒れにならないために

 【問】被爆者である義母は昨年脳梗塞を発症し退院後、介護保険の要介護1で通所リハビリに通っています。
 最近少しずつ認知症の症状が進んできたようです。主治医の前ではしっかりしてしまい「認知症ではない」と言われるのですが、衣服は前後や裏表を逆に着るのでその都度着替えさせていますし、先日もお金がないといって大騒ぎしました。また一人で外出して自宅に帰れなくなったこともあります。
 息子である夫は義母のいうことをまともに受けて激しくやり合っています。私も仕事と子どもをかかえて疲れ切っています。義母は自宅で暮らしたいようですが、このままでは共倒れになりそうです。何か方法はありませんか。

*  *  *

 【答】働きながら介護するのは身体的にも精神的にも負担は大変大きいものです。本人の希望に沿いながら共倒れにならないで介護を続けていくために、次のサービスの利用を検討されたらいかがでしょうか。
 ①ショートステイを定期的に利用する――1~2カ月に1週間程度入所できるサービスです。
 ②小規模多機能型居宅介護事業所の利用――デイサービスや時には1~2泊の宿泊ができます。
 ①と②の利用料は被爆者健康手帳で助成され、自己負担はありません。
 ③認知症が進んできたら認知症グループホームに入所する――「認知症」という診断書がだされれば要支援2以上で入所できます。ただし、費用については被爆者健康手帳の助成対象になっていないので全額自己負担になります。特別養護老人ホームの入所要件(要介護3以上)と違って『介護度』での制約がないので、経過的な方法としてはいいかもしれません。
 いずれにしろケアマネジャーとよく話し合ってみてください。
 被爆者の家族介護手当申請については、お義母さんの今の状況からするとむずかしいと思われますが、主治医に家庭での状況などを詳しく報告しながら相談してみてください。


アメリカからバッジ100個の注文

 アメリカから、日本被団協のバッジ100個の注文がありました。

 昨年、つるバッジと記念バッジを注文しましたが、あらためて100個お願いします。昨年の80個は、すべてなくなってしまいました。
 私がバッジをつけていると、友人だけでなく見知らぬ人まで「そのバッジは何ですか」と聞いてきます。そこで、私はつけていたバッジをはずして渡し、熱心な会話が始まるのです。
 皆さんが取り組んでいる重要な活動に、深く感謝します。(ケーシー・フランク=コロラド州デンバー在住、弁護士)