木村家の人びと  |
[COMEDY] |
1988.05:日本映画(ヘラルド・エース/日本ヘラルド映画) |
監督:滝田洋二郎 |
CAST-1:鹿賀丈史/桃井かおり/岩崎ひろみ/伊崎充則 |
CAST-2:柄本明/木内みどり/風見章子/小西博之/清水ミチコ/中野慎 |
CAST-3:加藤嘉/木田三千雄/奥村公延/多々良純/露原千草/辻伊万里/今井和子 |
CAST-4:酒井敏也/鳥越マリ/池島ゆたか/上田耕一/江森陽弘/津村鷹志 |
CAST-5:竹中直人/蛍雪次朗/ルパン鈴木/山口晃史/三輝みきこ/ベンガル/他 |
お金を貯めることだけが生きがいの木村家を描くコメディ映画、何でも商売にしてしまうバイタリティ、笑いあり、涙あり、GOお気に入りの映画の一本でもある |
【STORY】 ■木村家のダイニング:父・木村肇がトランプ手品をしながら長男・太郎にお話…「アムステルダムに一人の男がやって来た、立派なお屋敷を見て『どなたのお屋敷ですか?』 と…オランダ語がダメな男は手振り身振りで聞いてみた、返ってきた答えは『イック・ウェットニツト』(差出された力ード、太郎が押えた所にハートのA )『…イック・ウェットニットさんに比ぺて自分は…お金もないし、今夜のねぐらもままならない』(続いて押えた所にクラブのA )「自殺を考え…運河に行くとお葬式に出くわす…『どなたのお葬式ですか?』男は答えを聞いてびっくりした」 「イック・ウェットニットさん?」と太郎、カードはダイヤのA、「いくら立派なお屋敷に住んでたって死んじまっちゃ意味がない…男は命拾い、イック・ウエットニットさんのおかげでね…」とスペードのA…話のオチより、手品のタネを知りたがる太郎、 台所で笑う妻・典子と長女・照美 ■福島ナンバーの車、典子の兄、雨宮夫婦の訪問、自宅の改築中に母・ミツを預かってもらうお願い、様子がおかしいミツ?孫・照美を典子と呼び、お土産のジュースを一気呑み…ボケ ■客間、雨宮夫婦に紙片を渡して行く木村…「請求書」?『宿泊料金一泊2,000円、夕食材料費700円、入浴料270円、便所使用料…計6,429円也』…絶句、続いて子供達『マッサージ代、太郎が15分で私が15分、プラス延長10分』の明細、退室…小声でごめんなさいと言う太郎 ■木村家の朝、女の悶え声、驚く雨宮夫婦、朝食の仕度をしながら、電話に向かって悶え声を上げている典子…モーニングコール?最近アヘアヘ入りの注文が増えてって何?新聞専売所から戻った木村、鳩時計が6時を知らせる…ダイニングに整列する木村家、木村「番号!1円」、典子「10円」、照美「100円」、太郎1,000円」、全員「10,000円、オー!」、慌しい木村家の一日の始まり(隣の高倉家が目覚める…守銭奴が今日も吠えた!と) ■6時10分、新聞の仕分け、窓の外には爺婆約30人、暇を持て余している老人達に新聞配達の下請け…ボケ防止&運動&小遣稼ぎ、惣菜を持参の婆さんに別料金(お袋の味)、出前朝食と配達弁当!システマチックに作られたキッチン(いつのまにか手伝っているミツ)、朝食完成…町内に散る4人、ブキッチョの太郎…コケて値引き、そして木村家の朝食(猛烈な食欲)、自動車に弁当を積込む木村、クラクション…近所から集まる会社員達(木村を嫌う高倉も)、乗車料徴収、車内に用意された貸し髭剃り、化粧品…、唖然と見送る雨宮夫婦…横に立った隣の主婦・高倉さやかが語る「ある種の病気ですよ、木村さんは…何から何まで商売になさるんですから」 ■木村出社後、老人達に荷物・封筒を渡す典子…65歳以上が貰える町のパスの無料パスを利用した格安の宅配、「木村さん、ちゃんと会社行ってるんですか?」…心配顔の義姉 ■富士野食品、木村の職場…資料編纂室、弁当を売り歩く木村(手伝う部下・広野)、安代は学生のノートコピーの手伝い、「人事異動の予想表」の作製…購入希望者情報、手間賃(小銭)に喜ぶ部下達、閑職に落ち込んだけど…見方を変えれば天国!人並みの給料と社会的信用、健康診断に福利厚生、OA機器・文房具は使い放題、お客は無数、皆勤賞の金一封!双眼鏡を手に立ち上がる安代…「営業の吉田部長と秘書課の村木ゆかり、デキてます、確実に6回は…カポカポ」…不倫の口止め料は高額 ■小学校(5年3組)、窓際の照美が不審な男を発見…「隠れクズ屋だ!」 先生の静止を振り切り駆け出す生徒達、囲まれるクズ屋、帰れコール、逃げ出すクズ屋、2度と来られないよう徹底的に分解された車 ■校長室に照美、破綻した子供会再建(チリ紙交換で13万3545円/月)をねぎらいつつも説得…「小学生らしい純粋な活動を」と校長、「小学生らしい活動って?純真で無知でいろってこと?そこらの浮浪者に引っ張りこまれて、散々オモチャにされたあげ<に首しめられて、川に投げ捨てられて新聞に載ってヒマ人の涙誘えぱ、それが小学生らしい活動なんですか?」…極論、返答できない校長 ■放課後の職員室前、太郎と高倉家の拳、一緒にハーモニカ・クラブを辞める約束、(怖い顔の)神河内先生を前に裏切る拳、「ボク、木村君の技術と情熱には勝てません、木村、頑張れよ!」と…逃走、屋上でハーモニカの特訓を受ける太郎の姿 ■高倉に新聞を勧誘する木村、夕食の配達から戻る典子を横目に拒否する高倉、「あいつお前にホレてる」と木村、「3月も前から知ってたわ」と典子 ■高倉家の夕食に招待された雨宮夫婦…意気投合 ■木村家の戦略会議、典子の案…金券ショップで100万円の商品券を94万円で購入、手分けして100枚使う…但し1枚につき50円以内の物を購入、お釣りは現金で9950円(GO注釈:消費税導入前の映画です)、100枚分で99万5000円、5万円の儲け(照美の計算:13,750円/人)、1人だけ理解できない太郎 ■寝室、100円玉を数枚シーツに落とす木村、それを握り…艶然とパジャマを脱ぐ典子、抱きつこうとする木村、逃げる典子、追加の100円玉、抱きつきキスしようとする木村、口を閉じている典子、大量の小銭…盛上げる演出?貧るようにキス、そして…(階下の雨宮夫婦…モーニングコールの続き?)、横たわる2人、ガーターペルトの万歩計に「43」の表示、4,300円!300円赤字と典子、今日は多い方?手帳を広げる典子…「照美のときは118回、太郎の時は…3回!?あんまり感じなかったからポッとした子になっちゃったのかしら?と…「記録更新しようか?」 ■下校中、友達に囲まれ小銭を巻上げられる太郎 ■帰宅途中の雨宮夫婦、鞄の中に太郎からのお詫びの手紙(誤字だらけ)、驚く雨宮夫婦…まだ染まっていない! ■休日、閉園放送が流れる遊園地、木村の呼出し…帰る客に逆行して到着した3人?タキシード姿で現れた木村、貸切り宣言!太郎と照美だけを乗せたコースター、芝生で弁当を囲む一家、不思議そうな家族…会社の休み、掃除のアルバイト、整備員と仲良くなって…閉園後の整備運転中…お前達くらい乗せたってどうってことないんだと、一家団欒中に見栄を張った太郎…学校で180円稼いだ作り話、母親に褒められ笑顔も…木村の提案に顔面蒼白「太郎も1人で稼げるようになってきたし、お姉ちゃんみたいに食費を入れよう」 ■楽しそうにお金を配分する木村家の4人&ミツ ■郵便受けに太郎宛の荷物、差出人は雨宮晋一、中身は「新約聖書」、貧り読む太郎…「金銭を愛する者は信仰から迷い出て多くの苦痛をもって自分目身を刺し通す、神の人よ、あなたは守銭奴になってはいけない…」の一節に涙する太郎、雨宮への返信「勘当しました(映画のまま)」、文通の始まり ■雪の福島、太郎のけなげな手紙に涙しながら読み入る雨宮夫婦 ■ハーモニカを練習する太郎、曲は「椰子の実」…へタクソ、庭に集まる老人から辛辣な言葉、ハーモニカを手にしたミツ…かつて小学校の音楽の先生、出かけようとする照美を呼止めるミツ、典子と照美を区別できていることに気付いた太郎!「椰子の実」を吹くミツ…見事な演奏に感動する老人達、「大好きな人のことを想って、その人を幸せにしてあげようってお祈りしながら吹くの…それが巧く吹くコツ」とミツ、ウンウン頷く時次郎… ■子供部屋、雨宮からの手紙を読み、台所に向かう太郎…典子に質問「ボク、本当にお父さんの子?」、まじまじと太郎を見て「ばかあ」の一言、悩む太郎のヘタクソなハーモニカ、邸永漢の書を投げつける照美、(寝床で小銭を数えているミツ) ■庭、最近ミツの様子が変わったと言う太郎、「金勘定してれぱボケてる暇ないものな」と木村、好きな人がいるからだと反論する太郎&「お金はいい人だって病気にする」とも、その時、蕎麦屋の出前が…そして2件目の蕎麦屋、続々と列をなす蕎麦屋、「お代は頂いてます」…?、家を埋め尽くす「もり蕎麦」、誰が? 上機嫌な笑い声、時次郎の手を引いてミツが帰宅、蕎麦の上に置かれる風呂敷包み、「さあさ、みんなおあがり…」とミツ、風呂敷包みの中…預金通帳4冊と1万円札の束、下ろされた貯金、「これは食ぺられない」と札をバラ撒くミツ ■もり蕎麦に埋もれ放心状態の4人…1人4万3750円の損、泣き出す照美、「なんかくたぴれちゃった」と典子、聖書の一節を思い出した太郎、自室で聖書を繰る「…多くの苦痛をもって自分自身を刺し通す…刺し通したんだ!」、居間では海苔を千切りにしている3人…明日の弁当は蕎麦だ、どうせなら「ざる」にした方が金取れると…、聖書の話を始める太郎、木村は「父さんも昔読んだっけ…聖書的に言うと、今日のことは試練だったんだ、試練に負けちゃ天国に行けないもんな」と、落胆する太郎、そして電話がかかってくる… ■喫茶店の片隅、木村夫婦と雨宮夫婦の4人…改築終了の報告&礼の言葉、そして「太郎君をうちの養子に…」と唐突な申し出(子供がない雨宮夫婦)、「太郎君と文通しているうちにどうにも可愛くてたまらなくなってしまいまして…太郎君のためにも是非」と雨宮夫婦、出された手紙の束、その一通を読む木村「…ボクはボクのお父さんを本当のお父さんだとはどうしても思えません、ボクはお父さんと遊んでいると楽しいけれど、お金を数えているお父さんは嫌いです、お金のことを喋るお父さんは大嫌いです…」、ショック!爆発する木村…
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GOお気に入りのコメディ映画、TV放映時に撮ったビデオを今だに見てます(年1~2回程度)、金儲けのだけが生きがいの家族、そんなバカなのオンパレード、でもココまでやれば向かうとこ敵なし?特にSEXのくだりは笑える・笑える…、そして笑いながらもホロリのシーンもあり、過去に見た映画データでは…ともかくこの映画の情報を入れるまでは頑張ろうと思ってました…ということは?たいしたことではありませんが、過去映画データ投入が少しばかり鈍くなるということです(スミマセンが)
以前にも書いたことですが、パンフに採録シナリオがあるは、ビデオを見まくっているはで…ストーリーを書くのに時間がかかるはかかるは、他の映画データを入れてたのもあり1ヵ月以上はデスクトップにデータが置かれてました… |
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(シネスイッチ銀座) |