空海 KU-KAI/美しき王妃の謎  |
[ACTION]
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2018.2:日本・中国映画(東宝&KADOKAWA) |
監督:チェン・カイコー |
出演:染谷将太/ホアン・シュアン/チャン・ロンロン/チャン・ルーイー |
チャン・ティエンアイ/シャー・ナン/チン・ハオ/キティ・チャン/
リウ・ペイチー/オウ・ハオ/リウ・ハオラン/チェン・タイシェン/火野正平 |
阿部寛/松坂慶子/ティアン・ユー/シン・バイチン/ワン・デイ |
高橋一生/吉田羊/東出昌大/イッセー尾形/寛一郎/六角精児/不破万作/金田明夫/
六平直政/沢城みゆき/早見沙織/山寺宏一/他 |
もう気になって気になって仕方なかった映画がやっと上映日を迎えた
1ヶ月前から原作「沙門空海 唐の国にて鬼と宴す」を読みだしたのだが
4巻目の途中という中途半端なところだが
仕方がない、観に行ってきます!
ちなみに字幕版を探したが見つからず
日本語吹替版で観てきます |
【STORY】
今から1200年以上前の中国は長安、シルクロードの交易で栄える国際都市で怪事件が発生
都の役人・陳雲樵〈チンウンショウ〉の妻・春琴〈シュンキン〉が、人語を話す黒い妖猫と遭遇
猫の言葉に従って庭の木の根元を掘ると…大金を発見
喜ぶ陳雲樵、次第に猫に取りつかれていく春琴
一方、王宮では今の皇帝が奇病に罹っていた
法術によって病を治すために呼ばれた…日本から来た僧・空海は、目の前で皇帝が死ぬのを目撃
役人達はこれを病死として片付けるが、記録係の役人・白楽天〈ハクラクテン〉は死因に疑問を持つ
また空海も近くに猫の毛が落ちていることから不穏な気配を感じる
猫の足跡を辿っていくと、次期皇帝が次に死ぬという札を発見
その後、白楽天と再会した空海、彼が役人を辞めて李白を超える大詩人を目指していることを知る
白楽天は現在、先々代の9代皇帝・玄宗と、その寵愛を受けた絶世の美女・楊貴妃の悲劇を綴った…
「長恨歌」を執筆中、完成できずに行き詰っっていた
空海、密教の教えを受けに来たが、青龍寺に入り込む手立てなし、日本に戻るべきか悩んでいた
互いに自分の進む道で壁にぶつかった2人、奇妙な友情で結ばれていく
空海と白楽天、見る見るうちに種から実へと成長される西瓜売り・瓜翁と出会う(原作は瓜売り)
それを幻術と見破った空海だが、瓜翁の術は空海をも欺く見事なものだった
白楽天は空海を妓楼・胡玉楼へと誘った
胡玉楼では妓生・麗香が、新人・玉連に馴染客・陳雲樵が好意を寄せたことから…嫉妬
陳雲樵の宴席、突然妖猫が出現、彼の部下達を次々に殺害
その惨状を調べに来た役人に…空海は皇帝を呪い殺したのと同じ猫の仕業と告げる
役人は空海と白楽天に、妖猫の探索を依頼する
妖猫に取りつかれた麗香に毒を飲まされる玉連、空海の法術により救われる
空海の力を目撃した陳雲樵、変調をきたした春琴を救って欲しいと懇願
白楽天と共に陳の屋敷へ、月光の中、屋敷の屋根、楊貴妃の美しさを称える李白の詩を口ずさむ春琴
その春琴を妖猫が見せた幻術と見破った空海、李白の詩に何か意味があると推理
詩について調べる、王宮の書庫に2人
皇帝の死と陳屋敷の変事が、数十年前の楊貴妃の死に結びついていると考える
陳屋敷を再訪した2人、猫が憑りついた春琴から、自分は玄宗皇帝が飼っていた猫であり…
皇帝の命令で陳雲樵の父・陳玄礼〈チンゲンレイ〉に生き埋めされたと告げる
また、白楽天の「長恨歌」は真実を捉えていないと妖猫は言う
自分の詩が真実ではないと言われた白楽天、空海と仲違い
空海は、自分も亡くなった大師の代わりにやってきた、偽者の僧でしかないと告白
だか雪山を越え、嵐で船が転覆しながら長安に辿り着いたからには…
必ず大師の遺志を継いで密教を持ち帰りたいと語る、目標を持って進む2人、友情の復活
空海達は楊貴妃の死の真相を探るため、楊貴妃の侍女に会いに行く
楊貴妃が亡くなった瞬間を観ていなかった
その後2人、死の現場に日本人・阿倍仲麻呂が居合わせたことを知る
仲麻呂は玄宗皇帝の高官として仕えた人物
仲麻呂は既に亡くなっていたが、彼の側室・白玲〈ハクレイ〉は今も生きていた
仲麻呂が綴った日記を保管していた白玲
仲麻呂が楊貴妃を強く慕っていたことを知る
日記の中で特に印象的だったのは、玄宗皇帝が楊貴妃のために開催した“極楽の宴”
極楽の宴、天女の様な美しさの楊貴妃に魅了される仲麻呂
この宴、皇帝の宦官・高力士〈コウリキシ〉は李白に楊貴妃を称える詩を書かせる
長安一の幻術師・黄鶴〈コウカク〉は弟子の丹龍〈タンリュウ〉、白龍〈ハクリュウ〉と共に幻術ショーを披露
仲麻呂は自分の想いを楊貴妃に告白しようとするが、それは叶わず
宴の10日後、楊貴妃を我が物にしようとする将官・安禄山〈アンロクザン〉が謀反を起こして挙兵
玄宗皇帝は10万人の部下と共に都を追われた
馬嵬駅で皇帝の近衛兵だった陳玄礼が安禄山の軍に寝返り、絶体絶命の玄宗皇帝
陳玄礼は全ての元凶は楊貴妃として、彼女の命を要求
玄宗を始め阿倍仲麻呂、高力士、黄鶴らによって話し合い、誰も楊貴妃を殺す決断できず
そこで黄鶴は鍼術によって楊貴妃を一時的に仮死状態にし、彼女が蘇生した後に助けるアイディア
楊貴妃を失いたくないが、彼女を生かせば自分の身が危ない玄宗皇帝…苦悩
その皇帝の姿を見た楊貴妃、自ら仮死状態になる決心
阿倍仲麻呂の日記によって楊貴妃が亡くなったときの状況を知った空海達
既に廃墟となった極楽の宴の会場を始め、楊貴妃の足跡を追いながら、怪事件の真相を解明しようと…
そして彼らが辿り着いたのは、楊貴妃の遺体が眠る石棺が安置された墓所
重い石棺の蓋を開ける、そこには楊貴妃の遺体はない
だが2人は思いがけない驚愕の事実の痕跡を見つける
全てを知った空海達の前に、あの妖猫が姿を現した
そして妖猫から語られる歴史の裏に隠された、楊貴妃の死の真実
それは彼女に対する人々の愛と裏切りと哀しみが込められた物語だった…
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なんじゃこりゃ?
設定こそ原作に寄せているが…
ただ単なる化け猫映画じゃないか?
「超天才が挑む、史上空前の冒険絵巻」「史上空前の大冒険が始まる」の宣伝文句は何?
誇大広告!
製作費150億円は長安の街の再現と猫のCGでお終いか?コケること間違いなし
空海は日本に帰りたがってばかりいるダメダメ僧、全く活躍せず!
原作ベースでの染谷将太の活躍を期待していたのにな、なんかダメ
何てったって中国版タイトルは「妖猫伝」だもんな
徐文強の畑のくだりはないし、馬嵬駅のお墓は埋まってないし…
「空海」いなくてもいいじゃないですか?
ちなみに橘逸勢〈ハヤナリ〉は出てこないで、相方は白楽天、こいつもいい加減なキャラ
チェン・カイコー監督ということで本格的なものを期待してたのにな…
一体何がしたかったんだろう?化け猫映画?
あと中国に寄り過ぎ、原作崩壊!
それから、ネットで調べてみたけれど、やはり字幕版はないみたい、吹替版オンリー
笑うのは、空海のセリフも、染谷将太による本人の吹替えなんだけど…浮いている、ガッカリ
彼等は一体何語で映画を撮影したのだろう?
ああ…化け猫映画なんだけど、原作読んでないと、登場人物やら専門用語が分からないだろうな
原作途中まで読んでいて良かった、ある意味…
さあ原作「沙門空海 唐の国にて鬼と宴す」の最終巻(第4巻)ラストを楽しむこととしましょう
この映画を観るくらいなら、原作だけ読んだ方が、どれだけ良いでしょうか! |
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公開初日の第2回(11:10)、409席の映画館で4割程度の入り(TOHOシネマズ新宿 SCREEN7) |