番外編
 
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「太陽の欠片9」
 
【K】
 
 アキが、笑った。
 
 酷く辛そうな、苦しそうなアキをまるで苛めているようで、傷つけるつもりはないのだと、 安心させたくて声をかけた。
 アキが笑った。
 俺を見て笑った。
 何て素晴らしいことだろう。
 俺の言葉一つで、表情が変わる。
 
 アキに包まれていた。
 絡み付くアキは、饒舌に催促してくるようだ。
 
 早く早く早く早く。
 
 くらりとする陶酔感。ヤバイな、クセになりそうだ。
 ポタリ、と俺の汗が伝って流れた。もう持ちそうもない。
 
 一緒に行こうか。
 この世の果てまで。
 空の向こうまで。
 一緒に……。
 
 汗で滑るアキを抱え直した。
 ゆっくり引き出して、突き刺さした。
「……あっ、ああぁ…」
 乱れるアキに誘われる。
 逸る自分を止められない。
 突き入れて、掻き回す。
 擦り突けて、引き出して。
 激しくなる動きに、アキがしがみついてくる。
 
 もっと強く。強く強く。
 
 ここまでくると、どうにもならない。
 飛ぶまで止まらない。
 
 速く、走るんだ。
 
「んんっ。…あっ…はあっ……あぁーっ…あーっ…」
 
 柔らかなアキが、俺を離すまいと奥に引き込んでくる。
 締め付けられ、絞り込まれて、俺は……。
 
 灼熱の夏の太陽よりも、眩しい光に焼かれていく。
 何も見えない。
 
 ああ、そうか。
 俺は今、太陽を抱いているんだ。
 
 
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