番外編
 
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「太陽の欠片8」
 
【A】
 
 開かれた身体に、ぐいっと強い力がかかる。
 竦む身体。
 軋む音がするようだ。
 
 ピシリ、と。
 
 裂けるような音とともに、割れたガラスの欠片が、僕の身体に突き刺さるような痛みが走る。
 夢中でしがみつく僕。
 
 痛い!痛い、痛い…。
 
 蹂躙された過去が、ふと頭を過ぎった。
(初めてじゃないってわかったら、嫌われてしまうだろうか?)
 この人は、離れてしまうだろうか?
 そう思ったら、悲しくて。
 悲しくて、彼に抱き付いた。
 もっと僕の傍にいて。
 
 深く、彼が刺さる。
 増す痛みが、止まった。
 見上げれば、彼は戸惑ったように僕を見て。
(気付かれた!?)
 そして、気遣うように、僕の耳朶を弄りながら囁く。
 
「力、抜いて」
 
 僕の身体の強張りが解けるまで、待つつもり?
 
 ふわあっと、優しい何かに包まれたようだ。
 どこからか涌いてくるこの想いを、何と呼ぶのだろう?
 僕たちを…僕を苦しめていたガラスが、柔らかに溶けていく。
 
 このまま、僕たちも溶け合ってしまいたい。 
 
 
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