番外編
 
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「太陽の欠片7」
 
【K】
 
 真黒い瞳が揺めき、透明な軌跡を残して零れた涙。
 
 はっとした。
 拒絶されたと思った。
 目を伏せ身を離そうとする俺の腕を、アキが掴んだ。
 強い力だった。
 逃がさない、と揺らめく瞳が語っていた。
 強い光を放ちながら、逃がさないと。
 
 引き込まれる。
 
 アキの涙を見た時から、あの声が聞こえなくなった。
 『間違うな!』と、あれほど煩かったのに。
 
 あいつの顔が思い出せない。
 あいつの声が思い出せない。
 身代わりになんてしていない!
 アキのことしか考えられない。
 
 欲望は激しく全身を支配して、彼の全てを食らいたくなる。
 むしゃぶりつくように、身体を弄る。
 アキの両手は俺の後頭部に回されて、自分の方へと引いている。
「ああっ…」
 堪え切れない喘ぎが、俺の血流を掻き乱す。
 張り裂けそうな心臓が、早く早くと急き立てる。
「あっ……あんっ……」
 甘く乱れる姿すら、綺麗だと思う。
 
 綺麗な女なら知っている。
 けれど、これほどまでに欲した人間はいない。
 
 欲しい…。
 
 震えるほどの飢えに襲われる。
 
 
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