番外編
 
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「太陽の欠片12」
 
【A】
 
「愛してる」
 そう言って笑った彼は、髪が陽光に煌めき、まるで王冠を被っているみたいだ。
 今までより、ずっと強く輝いている。
 それは命の輝きだ。
 
「愛してる…」
 彼の言葉に酔う。
 
 信じてもいい?その言葉を。
 僕の醜さを、受け止めてくれる?
 
 彼に手を伸ばす。
 抱き締める。
 素肌を、気持ちいいと思う。
 彼を抱き締めることで、僕は、やっと自分を抱き締めることができた。
 
 許されたい。
 傷つけた人に……。
 
 どうか、許して。
 
 僕はもう、自分を責め続けることができない。
 大切な人ができたんだ。
 
 この人のために、自分が大切だと思えるんだ。
 
 ごめんなさい。
 
 僕は顔を上げた。
 真夏の太陽が、小さな僕たちを見下ろしている。
 
「僕も、愛してる」
 
 太陽は、こんなに明るかったんだね。
 
 
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