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 「2001年の瞬間をこう迎えよう」のページは、2001年の開幕に伴って終了しました。20世紀の末に、このようなページが存在していたことの証として、2000年12月31日現在の状態で凍結し、永久保存いたします。

2000年12月まで

 <20・21世紀送迎イベント、多いテーマは火や炎>
 今年2000年の年明けの瞬間には、さまざまなテーマパークや商店街などで、カウントダウンが行われたが、どこも歌手など芸能人やタレント、スポーツ選手などを呼んで、大きなデジタル時計を前に声を合わせて「3、2、1、ゼロ」と声を張り上げるものがほとんどで、ワンパターンとなったきらいがある。
 こんどの2001年に向けては、マンネリ化したやり方から一歩抜け出して、フレッシュな20・21世紀送迎イベントを期待したい。企画が進行中のところは、火、炎、花火がテーマとなっているものが多いのが特徴だ。20世紀が燃え尽きる中から、新世紀が生まれ出ずる、という考えかたに日本人が共鳴するものがあるようだ。

 <地域の特色を生かして意義深い企画を>
 京都市は21世紀幕開け記念事業として、ことしの大晦日から2001年元日にかけて五山の送り火を実施する。五山のすべてに点火し、「鞍馬の火祭」「岩座の火祭」「広河原の松上げ」の3つの伝統行事も併せて再現する。「五山送り火」で20世紀を送り21世紀を迎える企画は、京都市が市民から募集した案の中から特別賞に選ばれた(詳しくは「2001年わくわくイベント速報」のページを参照)。このように、その地域の特色や歴史を踏まえ、万人をうならせる企画が、ほかの各地でも出てくることを期待したい。20世紀の戦争犠牲者すべてに捧げる「灯籠流し」や「千灯供養」なども、時間を大晦日の夕方からに設定すれば不可能ではない。20世紀を送るメッセージと21世紀を迎えるメッセージを募集して、それを集大成して壁掛けや壁画、寄せ書きなどの大きなモニュメントを作るのもいい。自治体や商店街だけで考えるのでなく、広く一般からアイデアを募集しているケースも目立つ。

 <20世紀さよなら大商戦スタート>
 商店街やデパート、スーパーなどで、「20世紀さよなら大セール」のようなビッグバーゲンを展開して、21世紀突入に向けての景気づけをやるところが続出している。すでに「20世紀最後の大感謝祭」「20世紀分の感謝を込めて」「21世紀にワクワク」などの大特売やフェアの謳い文句が、街にあふれ、「20世紀の在庫一掃」「20世紀さよなら大福引」などさまざまなイベントが繰り広げられている。

 <21世紀初の年賀状に工夫を>
 2001年元旦の年賀状を、21世紀のスタートにふさわしく凝ったものにしよう。干支の動物は「へび」なので、デザイン的には、へびをかたどって新世紀をどう表現するかがポイントになる。メーンの挨拶文も「謹賀新世紀」「21世紀明けましておめでとうございます」「謹んで新世紀のお慶びを申し上げます」「Happy New Century!」など、いろいろ工夫してみよう。新世紀の自分の抱負を綴ったり、新世紀にかける期待や決意を記すのも、いい年賀状となるだろう。パソコン用の2001年年賀状作成ソフトもさまざまなメーカーから発売されており、21世紀開幕を表すデザインやロゴも豊富に収録されている。
 2001年用のお年玉付き年賀はがきは、11月1日に発売された。寄付金付き絵入りはがきには、「21世紀にはばたく」をイメージしたピーターパンなど3種類。またパソコンと連動したインクジェットプリンター用の特殊加工はがきは、前年の2.3倍の6億3300万枚発行されたが、全国各地で売り切れが続出し、追加発売された。
 郵政省は全国の郵便局で、21世紀最初となる2001年の年賀状に「2001・1・1年賀」の記念日付と、祭りや風景など都道府県ごとの絵柄を押印サービスする。今年12月15日から20日までの投函分が対象。

 <記念乗車券など>
 2001年1月1日の乗車券や入場券を記念に確保するのもいい。ニュージーランドは、新しい千年紀の到来を記念して99年末にかけて10ニュージーランドドルの特別紙幣を発行し、収集家のために特別なセットも用意する。ほかにもいろいろと21世紀記念ものがあるかもしれないので、チェックしよう。

 <週刊誌や雑誌の記念号>
 週刊誌や雑誌の21世紀開幕記念増刊号や、2001年新春特別号などは、これはと思うものを買っておく。「現代用語の基礎知識」「イミダス」「知恵蔵」も、2001年版の内容を見比べて、21世紀を生きるための企画や付録が充実しているものを買っておこう。

 <カレンダー>
 2001年のカレンダーが書店の店頭などに並んでいる。じっくり吟味して、月が終わっても切り捨てないで永久保存出来るものを求めよう。企業のカレンダーは当たり外れが大きいので、あまりあてにせず、市販のものにポイントを絞った方がいい。大書店などを何度かチェックして回り、いいものを逃さないようにしたい。

 <記念グッズ>
 記念グッズとしてお勧めは、イヤープレート(その年の西暦年号が刻まれた絵皿)だ。クリスマス前に売り出されるものがほとんどなので、20世紀最後の年2000が刻まれたプレートを買っておこう。ウェッジウッド・ジャスパー、ロイヤルコペンハーゲン、チューリンゲンなど、伝統のある外国ものもいいが、「となりのトトロ」などの人気キャラクターや、いわさきちひろシリーズなど日本のものも多くなっている。KFC(ケンタッキー・フライド・チキン)が期間限定発売するクリスマス・バーレルやミニパーレルには、イヤープレートがついてくるので、これを入手するのもお手軽でいい。テディベアの足の裏に年号が入れられたイヤーベアも楽しい。プレートやベアは、来年のクリスマス前に2001年のものも揃えよう。

 <元日付け新聞の確保>
 主要全国紙や自分の地域のブロック紙、地方紙については、2001年元日付けを確保しよう。元日付けの新聞は今でも第5−第6部くらいまであって分厚いが、2001年の元日付けは、どの新聞も別刷りで21世紀開幕大特集を企画するのは必至なので要保存だ。駅売りやコンビニでも買えないことはないが、近くの販売店に元日付けだけ予約しておくのも手だ。

 <「紅白」などの番組録画>
 今年大晦日のNHK「紅白」は、20世紀の歌い納めとともに新世紀につなぐ「紅白」として、過去最多の紅白56組の出場が決まった。この「紅白」や、21世紀明けの瞬間を含む「ゆく年くる年」などは予約録画しておこう。ビデオデッキが2台ある人は、民放も予約録画しておきたいところだ。年末から年始にかけては「20世紀さようなら、21世紀こんにちは」的な特番がずらりと並ぶ。すでに「さらば20世紀」と銘打った名作映画の連夜特集なども始まっている。

 <ホームページの更新>
 2001年が明けた瞬間に、インターネットのホームページを更新したり、BBSにメッセージを入れようという人は、年内にページや文章を作っておく。ただしその瞬間の切り替えは、アクセスが殺到することは必至だ。多少早めに送信出来る準備をしておいた方が安全かも知れない。

 <大晦日の新聞は保存>
 忘れがちなことだが、12月31日の新聞は、20世紀最後の新聞となるので、捨てないようにする。2001年元日の新聞とセットにして保存しよう。

 <忘年会の幹事になったら>
 今年の忘年会は、20世紀最後の忘年会とあって、会社やグループ、親しい仲間内などでは「忘世紀会」「20世紀さよなら会」などと称して、特別な感慨を持った忘年会がいろいろと進行中だ。幹事さんの腕とセンスで、単なるドンチャン騒ぎではなく、新しい世紀への橋渡しとなるような内容にしたい。旧態依然たる会社人間たちの飲み会に終わるとしたら、時間のムダでしかない。

 <クリスマスには教会へ>
 20世紀最後のクリスマスとりわけ24日のイブは、クリスチャンならずとも、しみじみと意義深いものにしようと、教会に行った人も少なくなかったようだ。なにしろ、暮れゆく2000年にしても来る2001年にしても、すべてキリストが生誕したとされる年が出発点となっているのだ。今年は、12月23日の天皇誕生日が土曜日、24日のイブが日曜日で、20世紀最後の連休だった。各地の教会では、キリスト生誕2000年を祝う「聖年」のクライマックスとして礼拝やキャンドル・サービス、ミサなどが行われたところも多かった。


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2000年12月31日から2001年1月1日への瞬間

 <それぞれの20・21世紀送迎会>
 100年前、福沢諭吉が音頭をとって慶應義塾が三田の山上で「19・20世紀送迎会」を開いたのにならい、学校や地域、職場で、あるいは家族やグループで、12月31日の夜から元日午前零時にかけて、思い思いの「20・21世紀送迎会」を開こう。自治体や企業が主催しても、学生サークルによる自主的な企画でも、家族や親類縁者が集うパーティーでも、さまざまな形で開くことが可能だ。大晦日の夕食会をセットしてもいいし、20世紀回顧のアトラクションやパフォーマンス、21世紀の抱負や決意表明など、企画を練って楽しいものにして盛り上げよう。
 
 ポイントは21世紀が明ける1月1日午前零時の瞬間にかけて、どんなセレモニーをセッティングするかだ。全員のカウントダウンや、蛍の光を歌って迎える、シャンパンによる乾杯、記念撮影など。場所にもよるが、消防法上の問題や民家への迷惑などの問題がクリア出来れば、ドドーンと花火を盛大に打ち上げるのもいい。どうせなら2000発プラス締めくくりに特大の一発で、計2001発といきたいところだ。しかし、今年2000年の年明けには、深夜の花火によって、飛来していたハクチョウたちが驚いて逃げ去ってしまうというアクシデントもあったので、周囲の環境とくに動植物にダメージを与えないよう、細心の配慮が必要だ。
 
 <どんな服装で迎えるか>
 この瞬間を迎える場所にもよるが、折り目正しく迎えることにこだわるならば、制服かノーマルスーツがベストだ。僧侶なら僧衣、ダイバーならウェットスーツ、力士ならまわし姿というのもいい。そこまでいかなくても、多少はおしゃれをして、きちんとした格好で迎えるのが、新しい世紀への礼儀だろう。
 
 普段は出来ない思い切った服装にこるのも、いいだろう。親しい仲間内で集まって迎える場合や、お祭り騒ぎの場では、大受けをねらえるかも。例えば、縄文人風、平安朝風、宇宙服姿など。いっそ宇宙人に扮するのもいい。こうした仮装用グッズは、東急ハンズなどでいろいろなものが売っていて、簡単にヘンシンすることが出来る。

 <その瞬間、何をするか> 
 <祝いのお酒はシャンパン? 日本酒?>

 21世紀開幕の瞬間を祝って乾杯するお酒の人気トップとなりそうなのが、シャンパンだ。中でも高級シャンパンの「ドン・ペリニオン」や、1つの畑のブドウだけで作った「クロ・ド・メニル」などに人気が集中しそうだ。海外では西暦2000年の祝い用に高級シャンパンの投機的売買が行われており、日本でも品薄による価格上昇が心配される。もっとも新世紀開幕の雰囲気を楽しむだけならば、安く手に入るシャンパンで十分だ。
 
 2001年を迎えるための日本酒を準備しているメーカーもある。特別酒を,秋田県能代・喜久水酒造のトンネル内で熟成させて予約中。このまま貯蔵しておき、2000年12月末に配送する。

 <その瞬間に歌っていたい歌、ベストテン>
 NHKが1995年4月7日に放送した「家族で選ぶにっぽんの歌」で、全国300家族に尋ねた「21世紀の幕開けに歌っていたい歌」のベスト10が披露された。グループで、家族で、二人で、あるいは一人で、好きな歌を歌いながら、あるいは好きな曲を聴きながら、その瞬間を迎えるのもいい。
 1位 夜明けの歌
 2位 川の流れのように
 3位 いい日旅立ち
 4位 第九(ベートーベン)
 5位 上を向いて歩こう
 6位 運命(ベートーベン)
 7位 この鐘を鳴らすのはあなた
 8位 愛燦燦
 9位 青い山脈
10位 マイ・ウェイ

 <避けるべき行為、いたくない場所>
 この瞬間に、これだけは避けたい、という行為がある。口論、けんか、前後不覚の泥酔、破廉恥行為、とばく、など。また居眠りをしていてその瞬間を逃したというのも、寂しいことだ。トイレに入っているうちにその瞬間が過ぎてしまった、というのも、もったいない。

 また、21世紀開幕の瞬間を迎えたくない場所としては、留置所や刑務所などがある。こうした場所で新世紀の開幕を迎えることにならないよう、世紀末は身辺をきれいにして過ごしたい。

 どうしてもやむを得ずに、21世紀の開幕を、ドラマチックな(?)状況で迎えなければならないこともある。大晦日の夜に交通事故に遭い、救急病院で手術中ということもある。さらに凶悪犯の手で人質になっていて監禁中という事態もあり得ることだ。ハイジャックされた飛行機の中とか、炎上するビルの屋上で助けを求めて手を振っているうちに、2001年1月1日になった、ということも、決してないケースではない。こうしたケースばかりは、避けようがないことが多く、運命とあきらめるしかない。あとで手記を書く場合に備えて、状況は克明に記憶しておこう。

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21世紀と20世紀とで「世紀を越えた会話」が出来る!

 21世紀のスタートは全世界に平等に同時に訪れるのではなく、厳密には突入時刻に時差がある。日本は地理的な関係から、世界で最も早く21世紀を迎える国の一つとなる。そこで、日本と外国との電話回線などを使って、20世紀と21世紀の間の直接会話が可能となる。日本が2001年1月1日午前零時になった瞬間から、わずか数時間ほどがそのチャンスだ。100年に一度しか経験できない「世紀を越えた会話」に、あなたも挑戦してみよう。

20世紀最後の…21世紀最初の…

 20世紀最後の…21世紀最初の…というケースは、何にでもあてはまるし、計画的に自分をそのケースの主人公にすることも可能だ。いろいろと今から準備をして練りあげ、研究しておこう。


 <20世紀最後の…>

 <21世紀最初の…>


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人類はその瞬間を平和に迎えられるか

 2001年の瞬間を心おきなく迎えるためには、個人のレベルを超えた問題も考えておく必要がある。とくに怖いのは、戦争、テロ、伝染病の3つだ。

 <戦争と民族紛争>
 2001年1月1日のスタートが、暗澹としたものになるとしたら、その最も大きな不安材料は戦争だ。NATO軍によるユーゴ空爆の傷跡はまだ生々しい。コソボ問題を始めとするバルカン半島の民族問題はどのように動いていくのか。イラクに対するアメリカの攻撃は再発するのかどうか。朝鮮半島をめぐる情勢は、このまま順調に南北統一に向けて突き進むのか。21世紀にかけて、局地的な戦争が勃発し、エスカレートしていく可能性は全くないのだろうか。戦火を抱えたままでは、新世紀開幕の祝賀気分どころではなくなる。

 <テロは防げるか>  この瞬間をねらったテロについても、十分注意しておく必要がある。「まさかこの時期に」という気の緩みが警備のスキにつながる。ペルーの日本大使公邸人質事件のような、大規模なテロが起きないという保証は何もないのだ。むしろ、この時だからこそあり得る、と考えておいた方がいい。とくに政財界のトップクラスや皇族の身辺警護には万全の構えが必要だ。また人出が集中する場所での無差別大量テロも、2001年1月1日を大混乱に陥れるのは必至だ。各国の公安・警備当局が最も警戒すべき瞬間が、この時だといってもいい。
 
 現在、とりわけ警戒されているのが、バチカンが1999年12月24日から2001年1月6日までをカトリックの「大聖年」として世界的に祝祭を繰り広げていることへの、イスラム原理主義過激派によるテロの危険だ。とりわけカトリックの総本山バチカンは格好の標的とされていて、過激派がすでにイタリア入りしているとの情報をイタリア情報機関はつかんでいるといわれ、宿泊ホテルを洗うなど警戒を強めている。
 また米連邦捜査局(FBI)は、右翼組織や宗教カルト教団によるミレニアムテロの可能性もあるとして、全米の取り締まり当局に警戒態勢を取るよう要請した。

 <伝染病>
 O157の不気味さは、尾を引いている。2001年1月1日を、人類が恐怖のるつぼの中で迎える要因の中でも、伝染病の大感染の可能性を小さく見てはいけない。ラッサ熱やエボラ出血熱のような最強の伝染病が、世界各国の発達した都市部に蔓延したら、まさに「12モンキーズ」の世界が現実のものになるだろう。ワクチンのない新種の強力インフルエンザも脅威だ。人類の、伝染病や感染症への抵抗力が弱くなっているのが、大いに気になるところだ。


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