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  列島各地で、21世紀カウントダウン

 あなたは2001年の年明けを、どこでどうやって迎えましたか。2000年の開幕は、Y2Kトラブルへの警戒もあって、いまひとつ盛り上がりに精彩がなかったが、21世紀の開幕に向けては、各地で趣向を凝らしたイベントが開催された。20世紀の幕引きとなった2000年大晦日から新世紀明けの元日にかけては、日本列島のあちこちで、世紀変わりに向けたお祭りやカウントダウンが行われた。メディアが高度に発達した情報社会が迎える初めての世紀変わり。さらに紫式部の時代から続いた第2の千年期が名実ともに終わって、新ミレニアムが公式にも始まった。その転換期の世相を見ているだけでも楽しかったが、自らが世紀の転換のただ中に積極的にかかわって希有の体験となった人も多かっただろう。
 00年1月12日付け日経新聞のコラム「売れ筋を読む」では、「年末の21世紀へのカウントダウンは、2000年問題への懸念があった昨年以上の盛り上がりを見せることは確実だ」と太鼓判を押していた。

 一方、お祭り騒ぎよりも、せっかくの21世紀開幕の瞬間なのだから、一人ひっそりと思索にひたりながら、あるいは大切な人と静かに未来を語りながら迎えたという人たちも少なくなかっただろう。
 
  ツァーやイベント、記念グッズ…

 以下に紹介した大晦日から元日にかけてのイベントは、予定通りに挙行されて終了しているものがほとんどです。

 <歌人たちが由比ガ浜で迎え火>
 100年前の1901年1月3日に、与謝野鉄幹が浜辺で青年たちと焚き火をして20世紀を迎えたという故事にならい、歌人たちが2001年1月6日夜、鎌倉市の由比ガ浜で、21世紀を迎える焚き火を炊いた。焚き火に先立ち、鎌倉市中央公民館で「近代短歌の出発点燃えつづける鉄幹の炎=vと題するパネル討論が行われた。

 <懐かしの名列車に乗って新世紀へ>
 JR西日本は、姿を消した懐かしの名列車を今年の大晦日の夜だけ特別に運行し、20世紀最後の夜を楽しみながら21世紀を迎える「メモリアル・トレイン」を企画。世紀を越えて走った幻の列車はつぎの通り。
 「マイテ49」 特急「つばめ」などの最後尾に連結されていた一等展望車で、1938年に2両だけ製造され、60年に姿を消した。今回は車両を復元してブルートレインに連結し、ディーゼル機関車2台で牽引。大晦日の午後7時20分に京都を出発し、元日の午前7時50分に島根県出雲市に到着。
 SLやまぐち号(C57) 明治、大正、昭和それぞれのイメージのレトロ客車を連結して、大晦日の午後11時25分に山口県の小郡を出発、元日の午前1時34分に島根県の津和野に到着。
 新幹線の2階建て食堂車 今年3月に姿を消した「ひかり」の食堂車が大晦日の夜だけ復活。新大阪を午後4時54分に出発し、博多までの約3時間半を洋風ディナーコースで楽しんだ。

 <引退した青函連絡船の汽笛リレーとともに>
 青函トンネル開通によって1988年に引退し、いまは全国の港で別々の道を歩んでいる4隻の元青函連絡船が、大晦日深夜の20世紀が終わる瞬間から21世紀開幕の元日午前零時にかけて、汽笛のリレーを行って20世紀を送り21世紀を迎えた。函館市出身の写真家や青函連絡船OBらが計画したもので、大晦日の午後11時59分00秒から、函館の摩周丸、青森の八甲田丸、東京の羊蹄丸、長崎の大雪丸の順に、北から南へと15秒ずつ汽笛を鳴らしてリレーを送った。汽笛は長い音を3回響かせる「長三声」と呼ばれ、別れを意味していた。最後の大雪丸の汽笛が鳴り終わる瞬間に、20世紀が終わって21世紀がスタートした。

 <原爆ドームと平和記念公園に2001本のキャンドル>
 広島市の原爆ドーム前や平和記念公園では、大晦日の午後11時ころから元日午前1時ころにかけて、「ピースキャンドルセンテニアル」として、21世紀の希望を発信するメッセージの描かれた2001本のキャンドルで新世紀を迎えた。キャンドルは市民の手作りで、牛乳パックにろうを溶かして作り上げ、点火は原爆投下後の焼け跡の残り火によって行われた。

 <大文字五山送り火で20・21世紀送迎>
 京都市は21世紀幕開け記念事業として、大晦日から元日にかけて五山の送り火を実施した。この日は夕刻に深いもやが立ち込め、市街から送り火が見えにくくなるのでは、と心配されたが、点火時刻の午後9時前には天気は回復。五山のすべてに点火し、「鞍馬の火祭」「岩座の火祭」「広河原の松上げ」の3つの伝統行事も併せて再現した。「大文字」「妙法」「船形」「左大文字」「鳥居形」の順で点火され、五山で燃えた火は、京都市役所前に移され、延暦寺の「不滅の法燈」や「鞍馬の火祭」などの炎と合流して「21世紀の火」となり、市役所前広場で新世紀を祝う市民らのカウントダウンを照らし出した。 主催者によると市民や観光客ら6万5000人が鴨川べりなどに繰り出した。これは、同市が公募した「21世紀幕開け記念行事」アイデア部門の特別賞に選ばれた企画。1637件の応募のうち、「送り火」の提案は約60件で、この中から「20世紀の過ち、悲劇を振り返り、21世紀に進む心の土台とする」「20世紀の戦争で亡くなった方を弔い、21世紀へ希望の灯火を照らし出す」とした2人が特別賞となった。ほかには、2001年にちなんで市内2001カ所の寺などに明かりをともす「京都2000万灯会」などの案が注目を集め、市はこれらの案をもとに記念事業企画委員会で「五山送り火」の実施を決定した。
 
 <大阪・エキスポランドでは「焔」をテーマに>
 大阪・千里のエキスポランドでは、大晦日午後10時から元日午前2時まで、「バーニングレボリューション2001 焔」と題して、ほのおとライブ、音と光、花火が乱舞する中で、エキサイティングに21世紀を迎えた。高さ10mの「とんど」に点火して、21世紀への願い札を焼き上げた後は、「オーサカ=モノレール」のライブステージと続き、参加者全員のペンライトや特殊効果の花火とともに、新世紀開幕の瞬間を迎えた。入園プラス乗り物フリーのカウントダウンパスは、前売がおとな3500円、こども2200円など。問い合わせは、06-6877-0560へ。

 <大阪城の天守閣からレーザー光線と花火で>
 大阪城公園・太陽の広場では大晦日の夜6時から元日午前零時半にかけて、「21世紀に輝け!OSAKA 大阪城カウントダウンフェスティバル」が繰り広げられた。会場には食べ物やドリンクを売るテントが並び、音楽も楽しい大フェスティバルとなる。21世紀明けの瞬間には花火の打ち上げとともに、大阪城の天守閣からレーザー光線が発射され、新世紀到来を祝った。問い合わせは、06-6942-2004 大阪城公園21世紀記念イベント推進チームへ。

 <大阪・南港では芸能人交え海上から花火>
 大阪・南港では大晦日の午後7時から元日午前3時まで、「O'sニューセンチュリー カウントダウンフェスティバル」が開催された。人気アーティストのライブや多数の芸能人がゲスト登場し、参加型イベントも。21世紀明けの瞬間には、海上からの打ち上げ花火でクライマックスを迎えた。問い合わせは、06-6615-5004 へ。

 <子午線通る明石海峡でカウントダウン>
 日本標準時の子午線が通る兵庫県の明石海峡周辺で、兵庫県、明石市、神戸市、地元経済界らが中心となって、大晦日から元日にかけてカウントダウンなどの大掛かりなイベントが繰り広げられ、3会場に約8万人が参加した。大型映像や音響、レーザー光線などを使った演出で、20世紀を回顧するとともに、21世紀への「夢・喜び・共感」を打ち出し、21世紀明けの瞬間には5000発の花火が打ち上げられた。イベントの様子はインターネットで全世界に発信された。淡路島では元日早朝、21世紀最初の初日の出を祝うイベントが行われた。

 <宝塚イヤーエンド・アート・マラソン>
 兵庫県宝塚市の市民グループと市当局が一体となって、大晦日の午前から元日午前零時まで、観光プロムナード周辺の複数の会場で多彩なアート・パフォーマンスを繰り広げた。子供たちから高齢の方々まで多数の市民が、大晦日を家庭ではなく街に出て、さまざまな人々と触れ合いながら、21世紀を迎えようという地域ぐるみの企画。宝塚駅前広場のオープニングセレモニーでは、「21世紀の夢」宣言を読み上げた。「Wedding Countdown to 21st century! 」では、2001メートルのウェディングベールを2001人の市民が持って祝福した。宝塚イヤーエンド・アート・マラソンのホームページで、さまざまな企画や参加グループを募集した。

 <高知城400年でカウントダウン>
 高知城の築城が始まって2001年で400年になるのを記念して行われる「高知城築城400年祭」の皮切りとして、大晦日夜から元日にかけ天守閣をライトアップして記念式典が開催され、高知県知事、高知市長らが紋付、袴姿で参加。市民らがカウントダウンを行った。

 <西条市ではロック、ジャズ、ゴスペル、ブルース…>
 愛媛県西条市では、大晦日午後9時半から元日午前2時にかけて、JA西条「はなゆい」大ホールで、「カウントダウンライブin西条」が行われた。ロック、ジャズ、ゴスペル、ブルースなど、7バンドが出演。Funky Funky Saijo(西条を10倍楽しくする会)の主催。チケットは前売り2000円、当日券2500円(1ドリンク付き・税込)。問い合わせは 0897-55-4519。

 <慶応義塾で100年ぶりの世紀送迎会>
 慶応義塾は、100年前の1900年大晦日から1901年元日にかけて、福沢諭吉ら約500人が三田の山上で「19・20世紀送迎会」を催した歴史を踏まえ、今回も100年ぶりの「世紀送迎会」を挙行、約1万人が参加した。若手教職員と学生らで8月に実行委員会を発足させ、歴史に残る企画を、と準備を進めてきた。世紀送迎会は、前回より早めて午後3時から午後6時まで、慶應義塾三田キャンパスで。当日、特設叫び台から「21世紀への宣言」を叫んでくれる人を募集。慶応の学生や慶応女子高、慶応幼稚舎の児童・生徒たちが壇上で、21世紀の自分の目標を叫んだ。詳細は世紀送迎会のホームページでも見ることが出来る。

 <東大は新世紀開幕の瞬間に安田講堂ライトアップ
 東京大学は、大晦日の夜9時半から安田講堂で、「知の光」と題して21世紀の学問のあり方について、地球惑星科学から国際政治学まで21人の教授が講演。カウントダウンに続いて、午前零時の瞬間に60台の照明が安田講堂をライトアップ、蓮見重彦学長が壇上で「何を変革すべきか知性を持ってみつめるべ時」と挨拶した。

 <山手線をオール2階建て車両で一周して新世紀へ>
 JR東日本は、大晦日の深夜から元日にかけての世紀変わりをはさんで、山手線にオール2階建ての「21世紀記念列車」を走らせた。池袋駅を大晦日の午後11時15分に出発して内回りで一周し、元日午前0時21分に池袋に到着。参加者650人が、山手線を走りながら年越しそばを味わうなど、一風変わった新世紀の迎え方を楽しんだ。

 <三浦海岸をウォーキングして新世紀初日の出ご来光>
 三浦海岸では元日未明から、海岸線12キロをウォーキングしながら21世紀最初の初日の出を迎えるイベントが催された。参加費無料で、「あったかサービス」もあった。集合はJR久里浜駅で、元日午前4時から5時半までに受け付けをすませ、順次スタート。問い合わせは、045-441-0999 へ。

 <横須賀では日米艦船の光、汽笛、ジャズとともに>
 横須賀市、横須賀商工会議所などの主催による21世紀への「よこすかカウントダウン」が、大晦日の午後9時から元日午前5時にかけ、港周辺地区のヴェルニー公園を中心に開催された。日米艦船のイルミネーション、カントリーウェスタンやジャズ、和太鼓の演奏などの大演出が見ものだった。21世紀明けの午前零時には、海上から打ち上げられる500発の花火に加え、汽笛、サーチライトなどで新世紀到来を祝った。青森県大湊海上自衛隊製作の「ねぶた」や本町町内会の「みこし」も登場。問い合わせは横須賀市観光課、0468-22-8301へ。

 <TDLカウントダウン・パーティー>
 東京ディズニーランドは、今年大晦日の午後8時から元日午前2時まで、「20世紀最後の思い出が、21世紀最初の思い出になる」をテーマに、「ニューセンチュリー・カウントダウン・パーティー」を開催した。通常のチケットでは入場できず、1人6500円(大人から小人まで均一料金)のパスポートが必要。問い合わせは東京ディズニーリゾート・インフォメーションセンター 047-354-0001まで。または、オフィシャルホームページへ。

 <日本橋では巨大なグリーンアートから新世紀告げるシンフォニー>
 東京・日本橋では、12月14日から2月18日までを「日本橋フェスティナレンテ」としてさまざまな街おこしイベントが予定されているが、その中心となるのが東急百貨店跡地に立つ高さ15メートルの花と緑によるグリーンアート「HONBA」。日比野克彦氏のデザインにより、最新のガーデニング技術で制作された。大晦日の深夜から元日明けにかけて、「HONBA」から三枝成彰作曲の日本橋シンフォニー「フェスティナレンテ」が流れ、新世紀の到来を告げた。問い合わせは 03-3246-3213 日本橋21世紀イベント実行委員会へ。

 <新宿・アルタ前では津軽三味線から「第九」まで>
 JR新宿駅前のスタジオアルタと新宿ステーションスクエアでは、大晦日午後9時半から元日午前0時5分まで、「カウントダウンin新宿20−21世紀」が繰り広げられた。ジャズや映画音楽、津軽三味線、弦楽四重奏の演奏と続き、大久保混成合唱団の「第九」合唱の後、アルタの大型ビジョンでカウントダウンを行った。

 <埼玉・大宮ではジョン・レノンの「イマジン」大合唱とともに>
 埼玉・大宮では大宮ソニックシティイベント広場で、大晦日午後11時から元日午前0時にかけて、「スーパーカウントダウン! イマジン〜新世紀への祈り」が開催され、世界平和を願って参加者全員がジョン・レノンの「イマジン」を大合唱する中で新世紀の瞬間を迎えた。問い合わせは 048-830-3192 埼玉県彩の国21世紀記念事業室へ。

 <臨港パーク中心にヨコハマカウントダウン>
 横浜・みなとみらい21地区では、臨港パークをメーン会場として、大晦日の午後8時から元日午前零時半にかけて、「カウントダウンフェスティバルinヨコハマ!」が多彩に繰り広げられ、小雨の中を3万5000人が集まり、新世紀到来の瞬間に打ち上げられた花火や青と緑のレーザー光線の乱舞を楽しんだ。

 <九十九里浜で初日の出を背に連獅子>
 千葉・成東町の九十九里浜では、歌舞伎の中村勘九郎、勘太郎、七之助の親子3人が、元日の午前5時から特設舞台で、21世紀最初の初日の出を背に連獅子を踊った。入場料2100円。問い合わせは 0475-80-1130 実行委員会へ

 <上野の森でカウントダウンコンサート>
 東京・上野の東京文化会館大ホールでは、大晦日の夜9時45分から元日午前1時まで、東京都交響楽団による東京21世紀カウントダウンコンサートが開催された。指揮小泉和裕、井上道義の両氏、ソプラノ鮫島有美子さん、和太鼓・林英哲氏、牧阿佐美バレヱ団らにより、ラヴェルの「ボレロ」(バレエ付き)や、J・シュトラウスの「こうもり」など。チケットは都響ガイド03-3822-0727へ。

 <浅草木馬亭では民謡300曲を歌い続けて新世紀>
 東京・浅草の木馬亭では、大晦日の午後8時から元日朝7時まで、「オールナイト民謡フェスティバル」が繰り広げられ、東京の民謡200曲と全国各地の民謡100曲の計300曲を、「東京の民謡を歌い継ぐ会」の歌手やゲストの民謡歌手たちが歌った。21世紀が開ける午前零時の瞬間には歌手と聴衆が乾杯し、祝いの舞「万歳獅子」が披露された。入場料は995円(70歳以上は495円)。問い合わせは 03-3308-4617 へ。

 <横浜で世紀越しの玉三郎公演>
 横浜・山下町の中華街近くで、歌舞伎の女形、玉三郎の特別舞踏公演が、今年12月29日から1月7日まで2つの世紀にまたがって行われ、猿之助、勘九郎ら豪華陣が出演した。大晦日の夜は特別に夜11時からの開演となり、「鷺娘」「楊貴妃」などの演目をはさんで、桂歌丸の司会によるカウントダウンセレモニーが行われた。地元経済団体が呼びかけ、神奈川県や横浜市が協力する「坂東玉三郎・横浜21世紀座を支援する会」の後援により、仮説のドームシアターでの実施。問い合わせは045-650-5181へ。

 <あゆ、サザン、キッズ…ライブで迎える21世紀>
 アーチストたちが、今年12月31日夜から元日にかけて開催する21世紀カウントダウンライブも続々と繰り広げられた。
 浜崎あゆみは、代々木体育館でカウントダウンライブ。午後11時開演で1万人収容。
 サザンオールスターズは、大晦日恒例で今回12年目となった年越しカウントダウンライブを横浜アリーナで。
 元オフコースの小田和正はデビュー30年を記念し、横浜市の八景島シーパラダイスでカウントダウンライブ。
 KinKi Kidsは東京ドームでカウントダウンライブ。
 藤井フミヤは日本武道館でカウントダウンライブ。

 <岩木川河川敷で立ちねぷた焼き>
 青森県五所川原市では、大晦日の夜に、岩木川の河川敷で21世紀を迎える記念イベントを挙行し、勇壮な姿で知られる「立ちねぷた」のうち、1998年に制作された「親子の旅立ち」を焼き、炎の中で新世紀を迎えた。

 <男鹿で大晦日に21世紀告げる「なまはげ」を一般公募>
 秋田県男鹿市では、大晦日に家々を回って家内安全を祈る国の重要無形文化財「なまはげ」に扮する成人男性を、今回に限り一般公募。「なまはげ」の訪れが正月を告げるとされていることから、「日本一早い21世紀の到来」として、12月21日から先着で受け付けた。問い合わせは男鹿市観光協会 0185-24-4700 へ。

 <山形ではパラパラにアレンジした花笠音頭とともに>
 山形駅西口の特設会場では、大晦日の午後7時15分から元日午前2時まで、「新世紀やまがたカウントダウンイベント」が繰り広げられた。ライブや電飾花火などさまざまな催しがあり、クライマックスは、花笠音頭をパラパラ風にアレンジした「花笠音頭パラパラミックス」を、パラパラの達人の若い女性たち30人と観客が一体となって踊る「パラパラパラダイスIN山形」。踊りが最高潮となったところで、カウントダウンコールとともに新世紀が開幕した。

 
<ウェルカム21 in うつのみや>

 宇都宮市では、さまざまな市民団体が中心となって大晦日から元日にかけて「ウェルカム21 in  うつのみや」を開催し、21世紀を迎えた。午前11時から午後4時までの「昼の部」は、20世紀の遊び体験、みや未来日記など、子どもや家族連れで楽しめるイベント。午後7時から午前1時までの「夜の部」は、ステージを中心に高校生ファッションショー、アマチュアバンドライブ、20世紀の最後を飾る結婚式など。最後は音楽・映像・歌・踊りとともにカウントダウンで盛り上げた。

 <東京湾クルーズで21世紀を迎える>
 シーライン東京は、豪華客船シンフォニーで東京湾をクルーズしながら21世紀開幕の瞬間を迎えるカウントダウンクルーズを発売。大晦日の夜11時から元日午前1時まで、船内での立食を楽しみながら新世紀到来を迎えた。料金は料理とドリンク付きで大人1万8000円、子供1万4400円。また同じシンフォニーによる21世紀最初の初日の出クルーズもも発売しており、こちらは午前6時から同7時半まで、弁当、雑煮、樽酒、甘酒、コーヒーなどが付いて、大人1万2000円、子供8000円。問い合わせは、03-3798-8101。

 <丸の内では新世紀祝う光のアーチ>
 東京・丸の内のオフィス街では、東京商工会議所らが12月24日から元日未明まで、新世紀の到来を光の彫刻「パラトゥーラ」で祝うイベントを開催した。イタリアの芸術家、ヴァレリオ・フェスティ氏と作品プロデューサーの今岡寛和氏が創作担当となり、丸の内仲通り、JR東京駅丸の内口、JR有楽町駅前の東京国際フォーラムの3カ所に設置し、電球の総数は1回目だった前年を上回った。

 <2つの世紀またぐ結婚式>
 大阪市の帝国ホテル大阪は、大晦日から元日にかけて、1階のロビーラウンジで結婚式を挙げる婚礼プランを1組に発売。ロビーでミニコンサートを開いて祝福し、費用は挙式料、参加者50人分の立食パーティー、当日の宿泊3部屋分で、210万円(税、サービス料込み)。

 <キャバレーショーやマジシャンも登場!>
 東京・西新宿のホテル「パークハイアット東京」では大晦日から元日にかけて、52階のニューヨークグリルで、アメリカ1920年代の禁酒法下で繰り広げられた洒落た大人のキャバレー&カジノの雰囲気を再現したカウントダウンパーティーを開催。コットンクラブを彷彿させるタップダンスやキャバレーショー、酔いしれるジャズ、着飾った貴婦人たちに加え、各ディナーテーブルにはマジシャンも登場した。飲物は、ロシア皇帝アレクサンドル2世がこよなく愛したシャンパン「クリスタル・ルイ・ロデレール」、カリフォルニアの伝統あるワイナリー「スタッグス・リープ・ワインセラーズ」の選りすぐりワインの数々を揃えた。時間は、大晦日の午後8時から世紀を越えて元日午前1時まで。料金は1人5万円(コースディナー・飲物・税金・サービス料込み)。詳しい内容はパークハイアット東京のホームページへ。このカウントダウンパーティーは、11月上旬までに全席完売となった。

 <ホテルで撞ける21世紀への除夜の鐘>
 東京・西新宿の京王プラザホテルでは、大晦日の夜から元日にかけて、スリーグレイセスの歌声などで盛り上げるカウントダウンなど、「おめでとう新世紀21」のさまざまなイベントを企画。ロビーには本物の釣鐘が登場して、カウントダウンに参加する客らが20世紀を送り21世紀を迎える思いを込めて、力いっぱい撞いた。

 <1人100万円の特別宿泊プラン>
 東京・紀尾井町のホテル・ニューオータニでは、毎年恒例のお正月プランとは別に、今回の年末年始に限って、新世紀特別プラン「貴扇」を発売。国公賓用のスイート「花」「鳥」「ロイヤル」の3室だけの限定で、最も高い「花」は3泊4日、1室2人利用で1人100万円。
 ホテル・ニューオータニではこのほか、大晦日の夜9時からお正月プランの宿泊客と一般客を対象に、「21世紀を迎えるガラ・パーティー」を催し、カウントダウンでクライマックスに。

 <都庁展望室から21世紀の初日の出> 東京・西新宿の東京都庁は、地上202メートルの展望室を元日に開室、21世紀の初日の出が見られる時間帯の入室者を抽選で決めた。抽選となったのは、午前5時半から午前7時半までの入室者1200人。希望者には往復はがきで、住所、ふり仮名付き氏名、電話番号、希望人数(4人以内)などのほか、「21世紀の都政への期待をひとこと」を書き入れてもらった。応募についてのダイヤルサービスは03-5320-7891へ。

 <超豪華、なんと1個が2億1千万円の福袋>
 日本橋高島屋は「新世紀の話題になれば」と、1個2億1千万円の福袋を発売。「ジュエリー福袋」と名づけられ、計55カラットのダイヤモンドのネックレスと指輪を、100万円のオリジナル宝石箱に入れて、限定1名に発売。21世紀は心の時代という意味を込め、ネックレスのダイヤはハート形にデザインされた。

 <グリコが21世紀記念ポッキー>
 グリコは21世紀を記念して「ジャイアントレインボーポッキー」を2001年3月まで期間限定発売。「21世紀への虹の架け橋」の意味を込めて、チョコ、ストロベリーなど、7種のポッキー各3本ずつ計21本を1つの箱に盛り込んだ。1本の長さは普通のポッキーより大きめの長さ21センチ。パッケージも7色を使ってカラフルになっている。1箱1000円。

 <21世紀記念の純金砂時計>
 三菱マテリアルは金属加工品会社などと共同で、21世紀到来を記念した純金砂時計型オブジェ「幸運の砂時計」を発売。純度99.99%の金50グラムを砂に使い、直径9センチ、高さ22センチ。価格は38万円で、2001個の限定発売。問い合わせは信州ゴールデンキャッスル 0263-64-3065 へ。

 <21世紀記念の純金小判>
 松本徽章工業株式会社は「21世紀記念純金小判」を発売。小判の表面には富士の秀峰から昇る21世紀の旭日と夫婦鶴、吉祥宝船などが彫られた。天地の長さ10センチ、210グラムの小判で1枚50万円、限定500枚発売。天地の長さ5センチ、21グラムの小判で1枚5万円、限定5000枚発売。問い合わせは、03-3842-6161へ。

 <1個450万円、21世紀記念純金メダル>
 同じ松本徽章工業株式会社は、1個450万円という「21世紀記念純金製メダル」も発売。世界最大級という触れ込みで、直径12センチ、厚さ1.2センチ、重さ2.1キログラム。限定210個で、表面には富士の秀峰から昇る21世紀の旭日、常磐の松、親子鶴などが彫られ、裏面には地球と鳩が彫られた。同じデザインで純銀製もあり、こちらは重さが1.2キログラムで1個10万円、限定2100個と。

 <純金100枚で額入りの21世紀100年暦>
 田中貴金属ジュエリーは「純金21世紀百年暦」を発売。1グラムの純金をラミネート加工して、縦8センチ、横5センチの1年分のカレンダーを印刷し、2001年から2100年までの100年分を壁掛けタイプの専用額に収めた。価格は35万円(税込み)。

 <こちらは1枚の紙に21世紀100年カレンダー>
 日本記念日協会は、2001年から2100年までの100年間のカレンダーを縦103センチ、横73センチの紙に印刷した「21世紀・100年カレンダー」を発売。1段に10年分を並べて全10段。1枚1200円。21世紀の記念として、あるいは贈答用に、別料金で名前などを印刷することも出来る。問い合わせは、0267-68-2465。

 <21世紀100年分を綴れる日記帳>
 博文館新社は、21世紀の100年間の主な出来事を1冊に綴ることが出来る「21世紀日記」を限定発売。B5判サイズ288ページで、4800円。問い合わせは、03-3811-4751。

 <1本50万円の新世紀ウイスキー>
 サントリーは21世紀を迎えるのを記念して、1本50万円の超高級ウイスキー「ザ・センチュリー 40年」を300本限定で発売。1960年3月に蒸留し、40年間熟成させてきた原酒だけを使っており、特製のガラス容器を使って希望者にはイニシアルも刻印。問い合わせは0120-412464へ。

 <21世紀記念の缶ビールも続々>
 キリンは21世紀を記念して、欧州産の上質ホップを使った「21世紀ビール」を発売。3人のアーティストがデザインした3種類の麒麟の図柄をあしらう。サッポロビールは「世紀醸造」と銘打って無農薬ホップを使ったビールを発売。缶のデザインには、凹凸のある立体加工を施した。アサヒビールはスーパードライで「2001ラベル」を発売。サントリーは「モルツ スーパープレミアム2001」を発売。麦芽を通常のモルツの1.2倍、ホップを2倍使用しており、巻は金メタリックで高級感を出した。

 <ワインも21世紀記念ラベル>
 サッポロビールは、21世紀を記念したラベル付きのフランス産スパークリングワイン、「ジャン・ドルセーヌ・デュミセック 21世紀記念ネックラベル」を発売。甘味を抑えたすっきりとした飲み口で、750ミリリットルで1165円。

 <21世紀記念の化粧品セット>
 フルベールは、21世紀を記念する化粧品セット「プルミエールコフレ」を発売。「グレイシャス」をテーマに、仕上げ用フェースパウダー、偏光ネイルカラー、リップグロス、フェースブラシの4点が、真珠をあしらった宝石箱に入って、1万6000円。

 <21世紀記念の口紅パレット>
 ノエビアは、21世紀を記念した高級タイプの口紅パレット「リップコレクション2001」を限定発売。ピンク、ローズ、紫、金など8色入りで、ツヤのあるグロスタイプやラメ入りのパールタイプなどを重ね塗りして、さまざまな質感のメークメークを楽しめる。1万8000円。

 <21世紀記念テニスボール>
 日本ダンロップとダンロップスポーツは、テニスボール4個入りの「ダンロップフォート21世紀記念缶」を発売。缶の表面に、同社の契約アドバイザリースタッフ7人の写真が印刷された。1缶1200円で36万缶限定。

 <2001人からのメッセージを本に>
 奈良県桜井市の情報誌「やまとびと」では、21世紀開幕にあたって、全国の2001人から自分の夢や希望や想いをメールで寄せてもらい、一冊の本に残そうという「形になるぞカウントダウン2001年」の企画を実施中。文章は100字以内で、写真やイラストなどの画像は不可。参加費用は一人2001円。11月15日から募集を始めており、締め切りは1月15日。2月下旬から3月上旬ころに本として参加者に送られる。応募が2001編に達しなかった場合、この企画は中止となる。問い合わせは〒633-0064 奈良県桜井市戒重339-3 共栄印刷株式会社「やまとびと」編集部。Tel:0744-45-3112/Fax:0744-45-4615。企画の詳しい内容と応募方法は、やまとびとねっとのホームページへ。

 <21世紀に食べたい駅弁コンテスト>
 駅弁大手のジェイダイナー東海が、21世紀に食べたいオリジナル駅弁のアイデアを一般から募集した。弁当の名前、コンセプト、イラストと説明、材料費の概算などを記入してもらい、9月20日で応募は締め切られた。大人の部、子供の部のそれぞれの最優秀作品は商品化されて、2001年1月1日から東海道新幹線の車内などで販売される。問い合わせは、03-3273-2941へ。

 <政府が推進、ネットで新千年紀祭を年間開催>
 政府は2001年をインターネット普及元年と位置づけ、2000年12月31日の千年紀送迎祭を皮切りに2001年12月31日まで1年間の会期で、「ニューミレニアム・ゲートイヤー・フェスタ」(新千年紀祭)として、「インターネット博覧会」(略称インパク)を開催。全国の自治体や民間企業にも呼びかけて、関連行事をネットから世界に発信し、インターネット普及と経済新生対策の目玉とする。統一テーマは、「何かおこそう!2001年」と決まった。
 5月12日に発表された運営方針によると、期間中のアクセス目標は50億で、1兆円の経済効果を狙う。参加自治体のテーマは、京都府が「源氏物語」、大分県が「温泉めぐり」などで、各地の特色を出した「仮想パビリオン」を開設する。
 インパクには編集部が設置され、編集長に作家の荒俣宏、コピーライターの糸井重里、メディアアーティストの八谷和彦、東大大学院助教授の浜野保樹の4氏が決まった。

 <21世紀カウントダウン手塚治虫バッジ>
 「21世紀カウントダウン 手塚治虫ピンバッジ」という記念グッズも発売された。「ジャングル大帝」「リボンの騎士」など手塚ワールドのキャラクターをデザインした21個のピンバッジのコレクション。21個をジグソーパズルのように並べると「21」の形になる。純金は1個35000円、純銀は1個5000円、銅製は1個1500円。手塚プロ監修により、松本徽章工業株式会社が製造・発売。問い合わせの電話は、03-3842-6161。

 <21世紀初日、平成の伊能忠敬ゴールイン>
 朝日新聞社は、創刊120周年記念企画として「平成の伊能忠敬 ニッポンを歩こう 21世紀への100万人ウオーク」を1999年1月25日からスタート。約200年前に伊能忠敬が測量して歩いた総計1万余キロを約2年がかりでたどり、述べ17万人が参加して元日正午過ぎ、最終地点の日比谷公園にゴールインした。2年間歩く「本部隊」は定員15人で、参加費用一人390万円。98日かけて東京−札幌を歩く「第Tステージ隊」は定員50人で参加費用一人110万円。このほか、3泊4日または6泊7日のコースやさらに短いコースなどもあった。

 <日本旅行が2001円の宿泊プラン>
 日本旅行は2001年を記念して、1月10日から3月20日までに限定した特別宿泊プラン「2001円で泊まろう!!」を発売。宿泊サイト「宿ぷらざ」で10日から20日まで受け付け。宿泊施設は北海道ニセコ町の「ホテル日航アンヌプリ」などで、宿泊可能な日や部屋は、各施設が指定する。

 <「飛鳥」で世界一早い21世紀への航海>
 読売旅行が企画・発売した「世界で一番早い21世紀への航海」は、豪華客船「飛鳥」で日付変更線に接近し、2001年を迎えるツアー。2000年12月25日に東京を出航し、ハワイのホノルルに向かった。12月31日に、「20世紀最後の日没」を洋上で眺めて、「20世紀と21世紀の歓送迎パーティー」の中でカウントダウン。2001年1月1日の瞬間を迎えた。朝は「21世紀最初の初日の出」を迎え、「新世紀の夜明け祝賀会」が開かれた。
 1月14日東京着まで21日間のフルクルーズで、旅行代金は132万円から702万円。また1月3日にホノルルに着いた後、空路で成田に付く片道クルーズで、120万円から548万円。定員500人。問い合わせは03−5550−1070の、よみうりオーシャンクルーズへ。
 

 [説明会リポート]
 このツァーの初の説明会が1997年3月18日午後、東京・九段会館で行われ、約80人が参加した。料金の差は客室の違いのみによるもので、食事内容や参加出来るイベントは料金による差はない。
 出発日の夜は、20世紀最後のクリスマスパーティーを船長主催で行う。12月31日のカウントダウンの時は、乗客たちがスカイデッキに取り付けた大時計を見つめる中、降り注ぐ人工雪にカクテル光線が当てられる。1月1日午前零時の瞬間は、海上の日付変更線に向け、レーザー光線が放たれ、汽笛とともに21世紀の開幕を祝福する。
 

 <21世紀開幕を各地の世界遺産で迎えるツァー>
 JTB(日本交通公社)は、ルックJTB特別企画として、2001年1月1日の夜明けを各地の世界遺産などで迎えるツァーを発売。おもなものには次のようなものがあった。
 21世紀を憧れのピラミッドで迎えるエジプト古代文明の旅(12月27日、30日出発)
 21世紀をアブシンベル神殿で迎えるエジプト古代文明の旅(12月27日出発)
 21世紀をカッパドキアで迎えるトルコ東西文明の旅(12月30日出発)
 21世紀をサハラ砂漠で迎えるテントホテルに泊まるチュニジアの旅(12月28日出発)
 21世紀をチチカカ湖で迎えるペルー周遊の旅(12月27日出発)
 21世紀をヒマラヤで迎えるネパール周遊の旅(12月26日出発)
 21世紀をアンコール遺跡で迎える旅(12月29日、30日出発)
 21世紀をバガンで迎えるミャンマー周遊の旅(12月30日出発)
 以上のツァーの詳細は、最寄のJTB支店などに問い合わせを。

 このほかJTBは、2001年元日にニューヨークのエンパイアステートビルから見る初日の出ツァーを発売。80階のスカイロビーを借り切った。首都圏の全労済とJTBも、2001年の夜明けを南太平洋のフィジー島で日本よりも3時間早く迎えるツァーを企画した。

 <100日間に渡る21世紀の大航海>
 読売旅行は、21世紀が明けてすぐの2001年1月24日から5月5日まで100日間の、「飛鳥21世紀の大航海」を発売。南半球を中心とした16カ国24港に寄港し、航海距離は33000マイル。代金はステートルームで大人一人400万円から、ロイヤル・スイートの一人1800万円まで。問い合わせは、よみうりオーシャンクルーズ、電話03-5550-1070へ。

 <104日間世界一周クルーズも>
 日本クルーズ客船株式会社は、98年4月に就航した日本最新の豪華客船「ぱしふぃっくびいなす」(2万6千トン)による104日間の「2001年世界一周クルーズ」を発表。2001年3月15日に東京を出発して、アジア、アフリカ、ヨーロッパ、南米、オセアニアなどの各地に立ち寄り、6月27日帰国となる。料金は早期割引で一人270万円から1620万円。詳しくは「ぱしふぃっくびいなす」のホームページへ。


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 <21世紀の初日詣で、各地でPR合戦>
 日本で最東端の市の一つ、北海道根室市は、「21世紀の初日詣では根室納沙布岬で」と観光客誘致をめざしており、98年1月1日の午前0時を期して、2001年1月1日へのカウントダウンを続けてきた。一方、千葉県銚子市の犬吠埼も「日本列島で最も早く21世紀の初日の出が見られるスポット」を売り物にPR攻勢をかけてきたが、実際には最も早いのは富士山頂のようだ。
 和歌山県串本町(潮岬)、長崎県小佐々町なども、町おこしの絶好の機会と、PRしてきた。

 <富士山頂から京都まで、穴場はいろいろ>
 「日本で最も早く」にこだわらなければ、迎えるに適した場所はいろいろ。富士山頂は最も定番で、例年は200人前後が富士山頂で新年を迎えているが、2000年の年明けは300人に増えたことから、山梨、静岡両県警は、今度の新世紀明けに向けてもそれを上回る登山客があるものと予想。遭難を心配する声も出ていて、「安易な登山はやめるように」と呼びかけた。
 平地で注目されたのは京都だった。紫式部の「源氏物語」執筆開始1000年にちなんで、静寂な社寺に初詣でをしながら、21世紀を迎えた人も少なくなかったようだ。京都は五山送り火を中心としたカウントダウンで賑わったが、中心街からやや離れたところで、遠く送り火を見ながら静かに新世紀に入ることも出来た。

 <カウントダウンイベントをマークしよう>
 2001年1月1日へのカウントダウンイベントとしてマークされたのは、新年のカウントダウンが恒例化しているスポットだった。いずれの場所も、21世紀のカウントダウンを含むさまざまな趣向を凝らした企画が満載だ。

東京ジョイポリス 東京・お台場のデートスポットにあり、カップル向き。
東京湾クルーズ 「ヴァンテアン」や「シンフォニー」など。船上でのカウントダウン。
横浜・八景島シーパラダイ 注目度ナンバーワン。2001年カウントダウンは、元オフコースの小田和正がデビュー30年記念のライブを行った。
ナムコ・ナンジャタウン 池袋のサイシャインイティー内にある。カウントダウンコール、鏡割りや獅子舞など。

このほか、東京・銀座としまえん大阪城兵庫県明石市岡山市・後楽園長崎・ハウステンボスなどが、特色あるカウントダウンイベントを企画した。

  20世紀の整理・総括・清算・みそぎ・懺悔など


 <それぞれの20世紀から新世紀へ>
 20世紀を振り返り総括するさまざまな企画が、新聞社や出版社で行われた。出版物は、分厚い1冊にまとめた事典方式から、週1冊ずつ100冊に分ける週刊誌方式などさまざまだ。
 こうしたパブリックな企画とは別に、一人一人が、個人レベルでそれぞれの「私の20世紀」を振り返り、何らかの総括や整理をするのは、21世紀への心新たな出発にあたって意義のあることだ。21世紀を迎えたいま、20世紀から21世紀への自分史を書き綴ってみるのも面白い。一念発起して自費出版するという手もある。

 <日記や詩歌などで20・21世紀自分史>
 長い文章は苦手という向きには、日記がお勧めだ。日記なら、21世紀の開幕と同時にスタートして継続しやすい。「21世紀を迎えた私日記」「私の21世紀日記」など、難しく考えなくても、気軽に書き始めてみよう。自分自身の生き方を検証し、立て直すいい機会であるとともに、未来の自分にとって貴重な記録となるはずだ。
 紙に綴る日記はイヤだという向きは、パソコンに向かって、デジタル日記をつけてみよう。フロッピーに保存しておけば、りっぱな記録になる。デジタルカメラと併用すればアルバムになる。パソコン通信やインターネットで、ほかの人に読んでもらう日記に挑戦してみるのもいい。他人には言えない大きな傷や痛み、「原罪」を抱えている人は、この機会に、すべてを自分自身に対して打ち明け、過去を自分なりにまとめておこう。
 普通の文章でなくても、詩歌や俳句、絵画など、方法はいろいろある。1997年3月16日の朝日新聞日曜版「俵万智と読む恋の歌100首」では、山中智恵子さんの「われら鬱憂の時代を生きて恋せしと碑銘に書かむ世紀更けたり」という歌が取り上げられていた。

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