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 カナヤマ 世界歴史 辞典 

 日本語版 

 見出し語 『 こ 』

 No.1616。

 

 

メ ニュー (目次)  #jpmenu        

■ 次の項目を選び、クリックして下さい。    

□ 世界史辞典 (総合)                 

□       ● 事柄順。

 

 

 こだ  古代ローマ

            (こだいろーま)。 《古代世界》。

            (= 古代ローマ国家)。

                       ANCIENT ROME

          (⇒ 古代ローマの歴史)。

          (⇒ 古代ローマ国家)。

          (⇒ ローマ王国)。

          (⇒ ローマ共和国)。

          (⇒ 古代共和政ローマ)。

          (⇒ ローマ帝国)。

          (⇒ ローマ国家)。

          (⇒ ローマの歴史)。

          (⇒ イタリアの歴史

          イタリア歴史ガイドブック)。

                    ■ 古代ローマ国家。

          ○ (a) ローマ王国   

                    (= 王政ローマ

                        古代ローマ王国)。

             THE KINGDOM OF ROME。

          ○ (b) ローマ共和国

                    (= 共和政ローマ

                        古代ローマ共和国)。

             THE REPUBLIC OF ROME。 

          ○ (c) ローマ帝国   

                    (= 帝政ローマ

                    古代ローマ帝国)。

              THE EMPIRE OF ROME。

          ○ (d) 西ローマ帝国   

                    (= 古代西ローマ帝国)。

              THE WEST ROMAN EMPIRE。

          ○ (e1) 初期の

          ローマ帝国 (= 初期  

                     のビザンティン帝国)。

              THE EARLY EAST 

                           ROMAN EMPIRE。

             ■ 古代ローマ (こだいろーま、

             英: ANCIENT ROME)とは、 

             「古代ロ ーマ国家」であり、 

             ローマ王国(= 王政ローマ)、 

             ローマ共和国(= 共和政ローマ)、

             ローマ帝国(= 帝政ローマ)、

             西ローマ帝国、

                          初期の東ローマ帝国、 

             である。

             ■ 古代ローマ国家 

             (こだいろーまこっか、古代ローマ の 

             国家 、英:THE STATE OF 

             ANCIENT ROME)  とは、 

             (a) ローマ王国 (= 王政ローマ、

                 紀元前8世紀ー紀元前509年)、

             (b) ローマ共和国 (= 共和政ローマ、

                 紀元前509年ー紀元前27年)

             (c) ローマ帝国 (= 帝政ローマ、

                 紀元前27年ー紀元(後)395年)、

             (d) 西ローマ帝国 

                 (紀元(後)395年ー476年)、

             (e1) 初期の東ローマ帝国 

                   (= 初期のビザンティン帝国、

                    紀元(後)395年ー476年頃)、

             の5つの国家である。 

             ■ 古代ローマの歴史 (こだいろー

             まのれきし、英:THE HISTORY 

             OF ANCIENT ROME) とは、   

              「古代ローマ国家」の歴史であり、

             紀元前753年頃(伝説では)の

             ローマ王国誕生から、紀元(後)

             395年のローマ帝国の分裂を経て、

             紀元(後)476年の西ローマ帝国の

             滅亡のまでの歴史であり、

             (a) ローマ王国 (= 王政ローマ、

                 紀元前753年頃(伝説では)

                 ー紀元前509年)、

             (b) ローマ共和国 (= 共和政ローマ、

                 紀元前509年ー紀元前27年)、

             (c) ローマ帝国 (= 帝政ローマ、

                 紀元前27年ー紀元(後)395年)、

             (d) 西ローマ帝国 

                 (= 紀元(後)395年ー476年)、

             (e1) 初期の東ローマ帝国 

                 (= 初期のビザンティン帝国、

                 紀元(後)395年ー476年頃)、

              の歴史である。

                        ■ 古代ローマ国家は、奴隷制

              を基盤にしている。

              ● 古代ローマ国家では、戦争

              が多い時期は、戦争捕虜など

              が奴隷供給源であるが、平和

              時は、捨て子、罪人、債務不履

              行者などが奴隷供給源である。

              ■ 500年も存続し、大領土国

               家になった古代ローマ共和国

               (古代共和政ローマ)

                         ● 古代ローマ共和国 (古代

              共和政ローマ、紀元前509年

              ー前27年)が 、

               約500年もの長期間存続し、

              また、大領土国家になった

              理由は、 

               当時の古代ローマ共和国(古

              代共和政ローマ)は、元老院

               とローマ市民(S.P.Q.R.)

               が国家の主権者であり、 

              (ア) 「コンスル(= 執政官)」

              2人(独裁政治)をもち、 

              (イ) 「元老院」 

              (少数共和政治(寡頭政治)、

               貴族政治)をもち、 

              (ウ) 「民会」(= コミティア) 

              (民主政治)をもち、 

              内部対立はあっても、それら

              が国政のバランスを保つ

              「混合政体の国家」であった

              ためである。

                        ■ 古代ローマ国家。

               ● 古代ローマ国家 とは、 

              狭義の「ローマ国家」であり、

              紀元前753年頃から紀元(後)

              476年までの約1200年間、

              イタリアを中心に、ヨーロッパ、

              北アフリカ、西アジアに存続し

              た国家であり、

              (a) ローマ王国 

                            (= 王政ローマ、

               紀元前753年頃(伝説では)

               ー紀元前509年)、

              (b) ローマ共和国 

               (= 共和政ローマ、

               紀元前509年ー紀元前27年)

              (c) ローマ帝国 

               (= 帝政ローマ、

               紀元前27年ー紀元(後)395年)、

              (d) 西ローマ帝国 

               (= 紀元(後)395年ー476年)、

              (e1) 初期の東ローマ帝国 

               (= 初期のビザンティン帝国、

               紀元(後)395年ー476年頃)、

               の5つの「ローマ国家」である。 

 

〇 こだ   古代ローマ国家。 

             (こだいろーまこっか)。

          (= 古代ローマ)。

          《古代ローマ》。

             THE ANCIENT ROMAN STATES。

       (⇒ 古代ローマ)。

                    ■ 古代ローマ国家。

          ○ 王政ローマ    (= ローマ王国)。

                THE KINGDOM OF ROME。

          ○ 共和政ローマ (= ローマ共和国)。

                THE REPUBLIC OF ROME。 

          ○ 帝政ローマ    (= ローマ帝国)。

                THE EMPIRE OF ROME。  

           (⇒ イタリアの歴史

          イタリア歴史ガイドブック)。

 

〇 こだ   古代ローマ人

             (こだいろーまじん)。

             (= ローマ人)。

          《古代ローマ》。

             ○ (広義) 古代ローマ人は、 古代ロー

             マ国家の支配地に住んでいた人々である。

             ○ (広義) 古代ローマ人は、 文化的に

             ローマ(ラテン)化した人々 である。

             ○ (狭義) 古代ローマ人は、 (古代)ロ

             ーマ市民 (= 古代ローマの市民権を所持

             していた人々)である。

             ○ (狭義) 古代ローマ人は、 古代イタリ

             ア人である。

           (⇒ 古代ローマ)。

           (⇒ イタリアの歴史

          イタリア歴史ガイドブック)。

          (⇒ ラテン人(= ラテン系諸族))。

          (⇒ インド・ヨーロッパ 系諸族)。 

 

 こだ  古代ローマ円形闘技場 

             (こだいろーまえんけいとうぎじょう)。

          《古代ローマ》。

             ANCIENT ROMAN

          AMPHITHEATER(S)

             (: ANCIENT ROMAN 

             CIRCULAR ARENA(S)).

             ■ 古代ローマ円形闘技場。

             ● 古代ローマ帝国の円形闘技場には、

             帝国の支配地域の人々を、ローマ皇帝

             と帝国の秩序に従わせる秘策が隠され

             ていた。

             ● 古代ローマ帝国の支配地域の各地に

             は、帝国の統治を安定させ、強化するた

             め、たくさんの円形闘技場がつくられた。

                そして、 約200年(紀元前27年〜紀元

             後180年)にわたる、「ローマの平和」が

             もたらされた。

           (⇒ コロッセウム)。

          (⇒ ローマ帝国)。 

           (⇒ 古代ローマ)。

           (⇒ イタリアの歴史

          イタリア歴史ガイドブック)。

 

〇 こだ   古代ローマ・コンクリート

            (こだいろーま・こんくりーと)。

         (= ローマン・コンクリート)。

         (建築資材) 《古代ローマ》。

                     THE ANCIENT ROMAN CONCRETE

                        ■ 古代ローマ で使用されたコンクリート。

            ● 強大な軍事力、優れた建築・土木技

            術、すばらしい芸術、優れた法治制度な

            どが、 古代ローマを支(ささ)え、発展さ

            せた。

               建築・土木技術の中でも、古代ロー

            マ・コンクリートの製作は、人類の偉業の

            1つである。

            ● 古代ローマ・コンクリートは、 古代ロ

            ーマ支配地域で、 石灰、水、レンガの破

            片、「二酸化ケイ素を多く含むイタリア南

            部産の火山灰」を混ぜて、ゆっくり乾かし

            て、耐久性の高いものをつくった。

               古代ローマ・コンクリートは、レンガや

            ジャリと共に、鉄筋を使わず、古代ローマ

            の建築物の材料として使われた。 

            ● 古代ローマ・コンクリートは、 古代ロ

            ーマの、コロッセオ等円形闘技場、パンテ

            オン等の神殿、水道橋 など多くの古代ロ

            ーマの建築物につかわれ、頑丈なため、

            現在まで残っているものが多い。 

          (⇒ 古代ローマ)。

          (⇒ イタリアの歴史

          イタリア歴史ガイドブック)。

 

 

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■  『 現在は、過去の成果であり、

    未来は、現在の成果である。 

 

 

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#ko

 

#ancientrome

 

■ 古代ローマ 

    (こだいろーま)。

   (= 古代ローマ国家)。

 

■ 古代ローマ

   (= 古代ローマ国家)。

■ 名称 : 古代ローマ (こだいろーま) 

■ 英語名 : ANCIENT ROME

■ 別名 : 古代ローマ国家、 古代国家・ローマ。

  (英:THE ANCIENT ROMAN STATES)。

■ 王政ローマ   (ローマ王国)  : 

     (英:THE KINGDOM OF ROME)。

    紀元前753年頃 〜 紀元前509年。

■ 共和政ローマ (ローマ共和国) : 

     (英:THE REPUBLIC OF ROME)。

  紀元前509年 〜 紀元前 27年。

■ 帝政ローマ   (ローマ帝国)   : 

     (英:THE EMPIRE OF ROME)。

  紀元前 27年 〜 紀元後395年。

● TKKI カナヤマ著 世界史 辞典。

■ 関連する 「イタリアの歴史」も参照して下さい。

■ 古代ローマは、  古代世界の世界国家 (世界

  帝国) となった。

 

□ (1) 王政ローマ    (= ローマ王国)

□ (2) 共和政ローマ (= ローマ共和国)

□ (3) 帝政ローマ    (= ローマ帝国)

□ 帝政ローマ(ローマ帝国)主要皇 帝

   覧表  (各皇帝簡略説明付)。

 古代ローマ (古代ローマ国家)が登 場

     する、ドキュメンタリー、ドラマ、映画

  

 

◆ 古代ローマ簡略年表 

   ≪ 紀元前753年頃〜紀元(後)395年 ≫。

○ 紀元前753年頃 ローマ王国 (紀元前753年頃〜前

              509年)が、建国する。 

              エトルリア人の王によるローマ支配。

                古代イタリア人が、エトルリア人の

              王を推戴して、建国する。

              ● TKKI カナヤマ著 世界史 辞典。

○ 紀元前509年  ローマ共和国 (紀元前509年〜前

              27年)が 、建国する。

                古代イタリア人が、エトルリア人の

              王を追放して、共和政が始まる。

○ 紀元前494年  聖山事件が起こる。

○ 紀元前287年  ホルテンシウス法制定。

              平民会の立法権承認、貴族と平民の法

              的平等。

○ 紀元前272年  イタリア半島征服完了。

○ 紀元前264年  第1次ポエニ戦争(紀元前264年〜前

              241年) が始まる。

○ 紀元前241年  シチリア島が、ローマの属州となる。

○ 紀元前218年  第2次ポエニ戦争 (紀元前218年〜

              前201年) が始まる。

○ 紀元前216年  カンネーの戦い

○ 紀元前202年  ザマの戦い。

              ● TKKI カナヤマ著 世界史 辞典。

○ 紀元(後)2世紀 ラティフンディウム (大土地所有制、

              奴隷制大規模農地経営、紀元前2

              世紀〜紀元(後)3世紀) が始まる。

○ 紀元前149年  第3次ポエニ戦争 (紀元前149年

              〜前146年)。カルタゴが滅亡する。

○ 紀元前133年  グラックス兄弟の改革 (紀元前133

              年〜前121年)が始まる。

○ 紀元前121年  グラックス兄弟の改革の改革の失敗

              により、「内乱の1世紀」 (紀元前

              121年頃〜前30年頃)が始まる。

○ 紀元前82年   スラの独裁(紀元前82年〜前79年)

              が始まる。

○ 紀元前73年   スパルタクスの反乱(紀元前73年〜前

              71年)が始まる。

○ 紀元前60年   第1回三頭政治が始まる。

              ポンペイウス、クラッスス、カエサル。

              ● TKKI カナヤマ著 世界史 辞典。

○ 紀元前58年   カエサルのガリア遠征(紀元前58年〜

              前51年)が始まる。

○ 紀元前52年   ガリア遠征の最大決戦のアレシア攻防

              戦で、カエサルが勝利を得る。

○ 紀元前46年   カエサルの独裁(紀元前46年〜前44

              年)が始まる。

○ 紀元前44年   カエサルが暗殺される。

○ 紀元前43年   第2回三頭政治が始まる。

              オクタウィアヌス (= アウグストゥス

              アントニウス、  レピドウス。

○ 紀元前31年   アクティウムの海戦。

○ 紀元前30年   オクタウィアヌス (= アウグストゥス

              エジプト征服。

○ 紀元前27年   オクタウィアヌス、元老院より「アウグス

              トウス」の称号を受け、帝政を開始。

               プリンキパトウス(= 元首政)(紀元前27

              年〜紀元(後)293年)が始まる。

○ 紀元(後)64年  ローマ大火とネロのキリスト教徒迫害。

○ 紀元(後)79年  ポンペイ埋没 (ヴェスヴィオ火山噴火)。

○ 紀元(後)80年  ローマのコロッセウム完成。

○ 紀元(後)96年  五賢帝時代(紀元(後)96年〜180年)

               が始まる。

               ネルウアからマルクス・アウレリウスま

               での五帝。 

               ● TKKI カナヤマ著 世界史 辞典。

○ 紀元(後)3世紀  コロナートゥス(コロヌス制、農民の土地

               束縛、3〜4世紀) が始まる。

○ 紀元(後)235年  軍人皇帝時代(紀元(後)235年〜

               284年(26名))が始まる。

○ 紀元(後)284年  ディオクレティアヌス帝(帝在位、紀元

               (後)284年〜305年)就任。

○ 紀元(後)293年  ドミナトゥス(= 専制君主制、紀元(後)

               293年〜395年)が始まる。

○ 紀元(後)313年  コンスタンティヌス帝(1世)のミラノ勅 

                (キリスト教公認)。

○ 紀元(後)392年  リストがローマ帝国の国教となる。

○ 紀元(後)395年  ローマ帝国が東西に分裂する。

 

 

■ 古代ローマ国家が巨大な国家を築き、長期に維

  持できた理由は、 古代ローマ国家が

  (1) 高度な建築技術をもち、

  (2) 多種多様な人々を統治する優れた政治シ

  ステムをもち、

  (3) 高度な、豊かで、庶民的な文化をもち、

  (4) 領土内の隅々にまで石畳舗装道路を建設し

  張り巡らせて、巨大な道路ネットワーク網の、ロー

  マ街道をもったからである。

 

 

■ 古代ローマとは、 古代ローマ国家であり、 紀

  元前753年頃から紀元(後)395年まで、 地中

  海世界のヨーロッパ南部、西アジア、北アフリカ

  に存在した国家 である。

 

■ 古代ローマは、時期により、3つに分けられる。

     古代ローマは、 紀元前753年頃から紀元

  前509年までの、「王政ローマ」(古代ローマ王

  )、 紀元前509年から紀元前27年までの、

  「共和政ローマ」(古代ローマ共和国)、 紀元前

  27年から紀元(後)395年までの、「帝政ロー

  マ」(古代ローマ帝国) に分けられる。 

● TKKI カナヤマ著 世界史 辞典。

 

■ 古代ローマは、  古代世界の「世界国家」(世

  界帝国) となった。

 

■ 古代ローマ帝国は、 民族、宗教、文化の違い

  を超えた、人類史上初めての偉大な、世界国家

  であった。

    古代ローマ帝国は、 現代の欧米諸国の基

  礎をつくった国家 である。

 

■ 古代ローマ国家のローマ帝国 (紀元前27年

  〜紀元(後)395年) では、 「ローマ皇帝

  拝すれば」、他のどんな神々を信じてもよく(崇

  拝してもよく)、宗教に寛容であり、 「ローマ

  帝に反逆しない」、 「政治的に対立しない」、 

  「税金を払う」 ことなどを守れば、 ローマ帝国

  の支配地の住民は、 よい生活ができた。

    ローマ帝国は、 道と港をつくり、整備し、

  土内の住民の文化融合をはかり、 軍事力と交

  易力でローマ帝国を維持した。

 

■ 古代ローマは、 プリンキパトウス(= 元首政)

  の帝政のもとで、 約200年にわたる平和と安

  定のパクス・ロマーナ (ローマの平和、Pax 

  Romana) を手に入れる(実現させる)。

 

■ ローマ人。

    ローマ人(= 古代ローマ人)には、 次のよ

  うな意味がある。

    ローマ人(= 古代ローマ人)は、 狭義では、

  古代イタリア人 である。 

    ローマ人(= 古代ローマ人)は、 狭義では、

  ローマ市民、 即ち、 古代ローマ国家 (= ロ

  ーマ王国、ローマ共和国、ローマ帝国) の市

  民権をもつ人々 である。

    ローマ人(= 古代ローマ人)は、 広義では、

  文化的にローマ(ラテン)化した人々 である。

    ローマ人(= 古代ローマ人)は、 広義では、

  古代ローマ国家(= ローマ王国、ローマ共和国、

  ローマ帝国) の支配地に居住していた人々 で

  ある。 

 

■ ローマ人(= 古代ローマ人)は、 狭義では、

  古代イタリア人 である。 

    古代イタリア人は、人種的には、 初期の

  テン人= ラテン系の民族、原ラテン人)であり、 

  インド・ヨーロッパ語族の一派 である。

 

■ フォロ・ロマーノ は、 現在のローマ市の旧市

  街にあり、 古代ローマの政治・経済の中心地 

  であった。

 

■ 古代ローマの人々は、 多神教で、 ヨーロッパ、

  西アジア、北アフリカの各地を征服し、 現地住

  民が崇拝する神々を受け入れて、ローマの神々

  とし、ローマの支配を安定させた。 

 

■ 古代ローマも、古代ギリシアも奴隷を基盤とす

  る社会であった。

     古代ローマでは、 奴隷でも、主人に奉仕

  し許可を得たり、その他の方法で、奴隷より開

  放され、自由民となれた。 これを解放奴隷とい

  う。 更に、解放奴隷出身者もローマ市民権を

  得ることもできた。 

     一方、古代ギリシアでは、 奴隷は、一生、

  奴隷の身分のままであった。

 

 

■ ラティフンディウム と コロナート

  ゥス。

■ ラティフンディウム。

    古代ローマでは、ラティフンディウムは、古代

  ローマの大土地所有制である。 ラティフンディ

  ウムでは、 貴族や上層平民は、 イタリア本国

  では、中小農民から土地を買い集め、征服地で

  は、征服による公有地を占有するなどして、大

  土地を所有し、 戦争捕虜(ほりょ)である奴隷

  (どれい)を多数使った、奴隷制大規模農地経

  営を行った。 ラティフンディウムは、紀元前2世

  紀頃より紀元(後)3世紀頃まで行われた。 ラ

  ティフンディウム(ラ:Latifundium)の普及に

  より、 古代ローマ市民の、貴族や上層平民 と 

  一般平民 の間の貧富の差が拡大した。 紀元

  前2世紀頃より平民の中小自営農民の没落が

  始まる。

 

■ コロナートゥス。

     紀元(後)3世紀頃より、 ラティフンディウ

  ムは、コロナートゥス(コロヌス制、小作人制)

  に移行し始める。 

     紀元(後)3世紀頃、 ラティフンディウムの

  奴隷制大規模農地経営の非生産性や奴隷の供

  給源の枯渇(こかつ)により、 ラティフンディウ

  ムは、 コロナートゥスに徐々に移っていった。

     コロナートゥス (ラ:Colonatus、= コロヌ

  ス制)は、 古代ローマの小作人(コロヌス、ラ:

  Colonus)を用いる制度 である。 

     古代ローマのコロナートゥスは、 紀元(後)

  3世紀頃から紀元(後)4世紀頃まで行われ、 古

  代ローマの上層市民が、 古代ローマの下層市

  民を小作人化し、 田園大所領で農地経営を行う

  制度 である。  

 

 

■ 古代ローマの繁栄の理由。

■ 古代ローマの人々は、 戦争で占領した地域の

  被征服民の人々に、ローマ市民に準ずる権利を

  与え兵役の義務を課し、自国民とし、 領土を保

  全して、国力、軍事力を増大させ、 古代ローマ

  の支配を安定させる。 

    イタリア半島以外のローマの征服地を、ロー

  マの直轄領や属州(ぞくしゅう)とした。

● TKKI カナヤマ著 世界史 辞典。

 

■ 古代ローマは、 「敗者の同化」(はいしゃのどう

  か)を行い、  また、多神教であったため、 他の

  民族の宗教、習慣を尊重し、 世界国家 となる。

 

■ 敗者の同化、 「昨日の敵は、今日の友」。

     敗者の同化(はいしゃのどうか)は、 古代

  ローマが行った政策の1つで、 古代ローマが、 

  「世界国家」となる一因 となった。

    敗者の同化は 、「勝って譲る」ことで、 古代

  ローマが、 ローマに敵対しローマとの戦争で敗

  れた人々に、 よい条件で(よい待遇を与え)敗

  者を向い入れ、 兵役義務を課し(兵士の提供

  だけを求めて)、 古代ローマの人民・領土に組

  み込むことである。 

● TKKI カナヤマ著 世界史 辞典。

 

■ 多神教で、神々の受け入れ。

    古代ローマの人々は、 多神教で、 ヨーロッ

  パ、西アジア、北アフリカの各地を征服し、 現

  地住民が崇拝する神々を受け入れて、古代ロ

  ーマの神々とし、 古代ローマの支配を安定さ

  せる。 

    その例の1つとして、 多神教の神々を祀(ま

  つ)るローマのパンテオン (ラ:Pantheon、万

  神殿) がある。 ローマのパンテオンは、 アグ

  リッパが紀元前27〜前25年に建立し、 紀元

  (後)110年に焼失後、 ハドリアヌス帝が、紀元

  (後)115〜125年に再建した。

 

■ パンとサーカス

    帝政ローマ(ローマ帝国)の時代には、 征

  服した領土内のローマ市民や現地住民に、

  「パンとサーカス」を提供することにより、即ち、

  無料で食料と娯楽を提供することにより、古代

  ローマの領土の統治を安定させる。

     古代ローマ帝国の各地では、 皇帝や各地

  の有力者が ローマ市民や 現地住民に、食料

  のパンや娯楽の闘技場でのショーなどを無料

  で提供することが、盛んに行われた。

● TKKI カナヤマ著 世界史 辞典。

 

 

■ 古代ローマの政治構造。

■ 共和政の古代ローマローマ共和国)は、 古

  代民主制国家ではあったが、 実質的に、上

  層市民 (貴族・上層(富裕)平民) 寡頭共和

  制国家であった。

 

■ 共和政や帝政前期・中期のプリンキパトゥス

  (= 元首政)の、古代ローマの政治権力の基盤。

     共和政や帝政前期・中期のプリンキパトゥ

  ス(= 元首政)の、古代ローマにおいて、 古

  代ローマの政治指導者は、元老院と ローマ市

  民の両方の支持が必要であった。 共和政の

  コンスル(= 執政官)も、プリンキパトゥス(= 元

  首政)の、帝政の皇帝も、 元老院とローマ市

  民の支持が政治権力の基盤であった。

 

■  S.P.Q.R.(えす・ぴー・きゅー・あーる) は、

  「ローマの元老院と民衆 」、 「元老院ならびに

  ローマ市民」 という意味であり、  ラテン語の

  「enatus opulus-ue omanus」 の略

  語である。

     古代ローマ人は、 共和政ローマや、帝政前

  期・中期のプリンキパトゥス(= 元首政)の帝政ロ

  ーマの古代ローマ国家を示すとき、 S.P.Q.R.

  と表記した。

    共和政ローマ や 帝政前期・中期のプリンキ

  パトゥス(= 元首政)の帝政ローマでは、 政治権

  力を、 元老院とローマ市民が握っていた (

  老院とローマ市民が古代ローマ国家の主権者で

  あった)。 それを象徴する言葉である。

● TKKI カナヤマ著 世界史 辞典。

 

■ 帝政の、プリンキパトウス(=元首政) と ドミナトゥ

  ス(=専制君主制)。

     帝政の古代ローマローマ帝国) の帝政前期・

  中期のプリンキパトウス(= 元首政)では、皇帝の事

  実上の独裁政治であり、 政治権限の多くが皇帝

  に帰し、 皇帝により、共和政の多くの政治機関や

  諸官職は、 弱体化、形骸化し、有名無実化したが、 

  帝政時代中期まで、形式上存続し、共和政の伝統

  は尊重された。 

     古代ローマの帝政前期・中期のプリンキパトウ

  (= 元首政)では、 皇帝は、 「元老院」、「市民」 

  の推戴(すいたい)によって、帝位の正当性を受け

  る」といった共和政の伝統があった。

     しかし、 帝政後期のドミナトゥス(= 専制君

  主制)では、 皇帝は皇帝権を絶対化し、 皇帝に

  より、 共和政の伝統は、 全廃された。

    プリンキパトウス(= 元首政)の時期の、ローマ

  帝国の皇帝の称号は、プリンケプス(市民の第一

  人者の意)であった。 また、ドミナトゥス(= 専制

  君主制)の時期の、ローマ帝国の皇帝の称号は、

  ドミヌス(奴隷の主人の意)であった。

● TKKI カナヤマ著 世界史 辞典。

 

■ プロコンスルとプロプラエトル。

    共和政・帝政の古代ローマには、プロコンスル

  とプロプラエトル がいた。

    プロコンスル(= 前執政官、執政官経験者)は、 

  共和政・帝政ローマのコンスル (執政官、ラ:

  Consul)) を任期満了で退任した者である。

    プロプラエトル(= 前法務官、法務官経験者) 

  は、共和政・帝政ローマのプラエトル(法務官、ラ:

  Praetor))を任期満了で退任した者である。

 

■ 属州総督の任命。

    共和政・帝政の古代ローマでは、 イタリア半

  島の本国以外の領土は、 直轄地 と 属州に分

  かれ、 直轄地には、 代官がいて、 属州 (プロ

  ウィンキア、Provincia)には、 属州総督 (プロ

  コンスル、プロプラエトルが多い) と 徴税請負人

  (騎士階級(エクイテス)多い) がいた。  

     属州総督や徴税請負人は、 多大な利益が

  得られる官職であった。

      共和政ローマでは、 古代ローマの属州総督 

  ( ラ:rector provinciae、英:Governor)として、  

  元老院により、 プロコンスル(= 前執政官)やプロ

  プラエトル(= 前法務官)が任命された。 コンスル

  (= 執政官)やプラエトル(= 法務官)が任期満了で

  退任後、属州総督になった。 

     帝政ローマでは、 元老院属州(元老院により

  総督が任命された属州)では、 元老院によって、 

  属州総督として、プロコンスルやプロプラエトルが任

  命され、 皇帝属州(皇帝により総督が任命された

  属州)では、 プロコンスルの権限をもつ皇帝によっ

  て、 能力本位で、皇帝の望む人物が、属州総督と

  して、任命された。 皇帝私領のエジプト(アエギュ

  プトゥス)では、 属州総督でなく、「エジプト長官」が

  任命された。

     元老院属州(元老院により総督が任命される

  属州)は、 帝政ローマ後期のディオクレティアヌス

  以後、消滅し、 皇帝属州(皇帝により総督が任

  命される属州) となった。

● TKKI カナヤマ著 世界史 辞典。

 

 パンテオン。

 パンテオンは、 現在までローマに残る、古代ロー

  マ帝国時代に建設されたり実在する建築物であり、

  ローマ帝国の優れた高度な建築技術やローマン・

  コンクリートを知ることができる建物 である。

 パンテオン(万神殿、英:Pantheon) は、 アウグ

  ストウス(= オクタウィアヌス)の部将で腹心の、

  グリッパが、紀元前25年頃に、建立し、ハドリアヌ

  スが、紀元(後)125年頃に再建した、ローマ帝国

  時代の建築物 である。

 

 古代ローマ社会の社会身分。

 古代ローマ社会の社会身分。

    共和政ローマや帝政ローマ (ローマ共和国、

  ローマ帝国) の古代ローマ社会には、 主に、

  「ローマ市民の自由民」、 「ローマ市民でない

  由民」、「奴隷」 の3つの社会身分の者がいた。

 

■ 古代ローマ社会の自由民と奴隷。

    共和政ローマや帝政ローマ (ローマ共和国、

  ローマ帝国) の古代ローマ社会では、 「自由

  民」 と 「奴隷」 がいた。

    自由民には、 ローマ市民の自由民 と、 ロ

  ーマ市民でない自由民 がいた。 

     古代ローマのイタリア本国の自由民の多く

  は、ローマ市民であった。 古代ローマの本国以

  外の属州の自由民は、ローマ市民でない者が多

  かった。

    共和政ローマや帝政帝政ローマ(ローマ共和

  国、ローマ帝国)の征服地の属州では、 ローマ市

  民でない自由民が多数いた。 

     帝政ローマ(ローマ帝国)では、 紀元(後)21

  2年のアントニヌス勅令で、 ローマ帝国内全自由

  民にローマ市民権が付与され、 それ以後、ローマ

  帝国内の自由民は、 すべて、ローマ市民となった。

 

 古代ローマ社会の解放奴隷。

    古代ローマのイタリア本国や属州の自由民の

  中には、「解放奴隷」という自由民もいた。

     古代ギリシアでは、 奴隷は一生奴隷のまま

  だが、共和政ローマや帝政ローマ(ローマ共和国、

  ローマ帝国)では、 古代ローマの、奴隷は、長年

  の奉仕を認められたり、 財産を蓄えたりすれば、 

  自由の身分(自由民)になれた。 また、奴隷も主

  人の意により解放されることもあった。 古代ロー

  マには、 「解放奴隷」 出身の自由民が、多数いた。 

  更に、「解放奴隷」 は、ローマ市民権を取り、 ロー

  マ市民となる者もいた。    

 

◆ ローマ市民。 

■ ローマ市民。

     古代ローマの、ローマ市民( ろーましみん) と

  は、 古代ローマ国家 (= ローマ王国、ローマ共

  和国、ローマ帝国) の市民権、 即ち、ローマ市

  民権 (政治参加権、その他の権利) をもつ人々 

  である。

 

■ ローマ市民権。

     古代ローマの、ローマ市民権とは、古代ロー

  マ国家の政治参加権(政治に参加する権利)、そ

  の他の権利である。 

     ローマ市民権の政治参加権とは、 市民集

  会に出席し、選挙に投票し、立候補する権利であ

  る。

 

■ ローマ市民の2つの階層。

    共和政ローマや帝政ローマ (ローマ共和国、

  ローマ帝国) の古代ローマ社会では、 ローマ

  市民の自由民には、 貴族(パトリキ) と、平民

  (プレブス)  がいた。  

     また、 共和政ローマや帝政ローマ (ローマ

  共和国、ローマ帝国) の古代ローマ社会では、

  ローマ市民の自由民には、 上層市民(有力市民、

  貴族や上層平民) と、 下層市民(小市民、一般

  平民) がいた。

 

 

◆ 古代ローマの政治機関。 

 古代ローマには、 元老院、 クリア会(= クリア民

  会)、 トリブス民会、 兵員会(= ケントゥリア民会)、 

  平民会(= プレブス民会) などの政治機関があっ

  た。

 古代ローマには、 クリア会(= クリア民会)、 トリ

  ブス民会、 兵員会(= ケントゥリア民会)、 平民会

  (= プレブス民会) などの民会があった。 

 

 王政の古代ローマ(ローマ王国は、 国王独裁で、

  王政ローマには、 元老院、 クリア会(= クリア民

  会) などの有力な政治機関があった。

 共和政の古代ローマ(ローマ共和国)は、 集団指

  導体制で、 共和政ローマには、 元老院、 トリブ

  ス民会、 兵員会(= ケントゥリア民会)、 平民会

  (= プレブス民会) などの有力な政治機関があった。

 帝政の古代ローマ(ローマ帝国)は、 皇帝独裁で、 

  帝政ローマには、 元老院などの有力な政治機関

  があった。

 

 共和政の古代ローマローマ共和国は、  専制

  君主の王を嫌い、集団指導体制をとった。 

    共和政の古代ローマには、 元老院(げんろうい

  ん)、 トリブス民会、 兵員会(へいいんかい、= ケ

  ントゥリア民会)、 平民会(へいみんかい、= プレブ

  ス民会) などの有力な政治機関があった。

      共和政の古代ローマには、元老院、 トリブス

  民会、 兵員会(= ケントゥリア民会)、 平民会

  (= プレブス民会) は、立法の権限を持っていた。

     共和政の古代ローマには、 貴族、 上層平民

  が参加・構成する元老院、 貴族と平民が参加・構

  成するトリブス民会や兵員会(= ケントゥリア民会)、 

  平民のみが参加・構成する、平民会(= プレブス民

  会) などの政治機関があった。

     共和政の古代ローマでは、 貴族、 上層平民

  の利益を代表する、元老院 と、 一般平民の利

  益を代表する、平民会(= プレブス民会) が、激

  しく対立した。

 

■ 古代ローマ、元老院 (ラ:Senatus、英:the 

  Senate) は、古代ローマの王政、共和政、帝政

  時代の政治機関 であった。

    古代ローマの、元老院は、  王政ローマでは、 

  王への助言機関、 共和政ローマでは、コンス

  ルの諮問機関や立法機関で実質的な統治機関、

  帝政ローマでは、皇帝の諮問機関であった。

     元老院は、 王政時代では、王に助言する

  氏族長老の集い(年長者会議)で、 共和政時代

  では、立法機関や、コンスル(= 執政官)に助言

  を行う議会(コンスルの諮問機関)で、 帝政時

  代には、皇帝に助言を行う議会 であった。  

 、   古代ローマの共和政時代では、 元老院は、 

  有事の際に正規軍を出動させる権利を有してい

  た。

    古代ローマの帝政前期・中期のでは、 皇帝は、

  「元老院」、 「市民」、「軍隊」の推戴(すいたい)に

  よって、 帝位の正当性を受ける」といった伝統が

  あった。

 

 

■ 古代ローマの衰退・滅亡の原因・理由。

■ 古代ローマ国家のローマ帝国 (紀元前27年

  〜紀元(後)395年) では、 「ローマ皇帝

  拝すれば」、他のどんな神々を信じてもよく(崇

  拝してもよく)、宗教に寛容であり、 「ローマ

  帝に反逆しない」、 「政治的に対立しない」、 

  「税金を払う」 ことなどを守れば、 ローマ帝国

  の支配地の住民は、 よい生活ができた。

    ローマ帝国は、 道と港をつくり、整備し、

  土内の住民の文化融合をはかり、 軍事力と交

  易力でローマ帝国を維持した。

 

  ところが、

■ 紀元(後)3〜4世紀に、 身分の固定化(職業

     の世襲化、他)、 他宗教の排斥(一神教の

   リスト教の優遇、国教化と多神教・他宗教の排

   斥)、 気候変動による食料不足、 傭兵依存、 

   異民族の領土内侵入の激化、 軍事費の増大、 

   財政難と貨幣の質の低下、  地中海各地の交

   易港の沼地化とマラリアの発生と伝播、 ロー

   マ市民の国家への忠誠心と義務の欠如 (

   ーマ市民権の乱発、 紀元(後)212年アントニ

   ヌス勅令で帝国内全自由民にローマ市民権を

   付与し、集団としての連帯感が薄れる)、 ドミ

   ナトゥス(= 専制君主制、紀元(後)293年〜

   395年)の帝政での、膨大(ほうだい)な数の

   軍隊と官僚を支えるための重税による、あいつ

   ぐ属州の反乱 などが、 古代ローマ国家を衰

   退させていった。

● TKKI カナヤマ著 世界史 辞典。

 

■ 古代ローマ国家(のローマ帝国)の滅亡の原因

  1つが、 ゲルマン人の大移動であった。

■ フン族(フン人)は、 アジア系の遊牧民で、紀

  元(後)375年にヨーロッパに侵入し、 ヨーロッ

  パで、 紀元(後)4〜5世紀頃、ゲルマン諸民

  族を征服したり、圧迫しりした。

■ フン族(フン人)のゲルマン諸民族への征服や

  圧迫が、375年から約200年間にわたる「ゲル

  マン人の大移動」を引き起こす。 紀元(後)37

  5年のフン族(フン人)のヨーロッパに侵入から

  568年のランゴバルド族の北イタリアのランゴ

  バルド王国の建国までの約200年間である。

     そして、ゲルマン諸民族のローマ帝国領内

  への大移動も引き起こし、ローマ帝国内部は、

  大混乱となり、 ローマ帝国 (紀元前27年〜

  紀元(後)395年) は、統一を保てなくなり、

  395年に、東西に分裂する。

● TKKI カナヤマ著 世界史 辞典。

 

■ 古代ローマ国家(のローマ帝国)の滅亡の原因

  1つが、宗教問題であった。

■ 古代ローマの人々は、 多神教で、ヨーロッパ、

  西アジア、北アフリカの各地を征服し、 現地住

  民が崇拝する神々を受け入れて、古代ローマの

  神々とし、 古代ローマの支配を安定させた。 

     しかし、後のローマ帝国の紀元後313年の

  ミラノ勅令(リスト教公認)以後は、 一神教の

  キリスト教を優遇し、 ローマ帝国内の各地住民

  の多神教、他宗教を排斥し、 遂に一神教のキ

  リスト教を国教としてしまい(392年)、 キリス

  ト教徒以外の各地住民の反感を招き、 古代ロ

  ーマ国家(のローマ帝国)を衰退させる一 因と

  なった。

● TKKI カナヤマ著 世界史 辞典。

 

■ 古代ローマ国家(のローマ帝国)の滅亡の原

  因の1つが、 気候変動による、食料不足 や、

  多くの貿易港の使用不能とマラリアの大発生

  である。

■ 紀元(後)3〜4世紀に、気候変動で、 地中海

  地域は、 極端な乾燥と大雨が多くなる。 

    長引く乾燥と長引く大雨で穀物の生育が不

  順となり、 北アフリカの穀倉地帯の小麦の収

  穫量が減る。 古代ローマ国家(のローマ帝国)

  の領内では、 食糧不足となる。

    古代ローマ国家(のローマ帝国)は、 地中

  海貿易や東西貿易で、栄えていた。 地中海各

  地の多くの海港は、川の下流に位置し、 大雨

  で、 上流から運ばれる土砂で、海の港は、埋

  められ、沼地化する。 その沼地で蚊が大発生

  し、 蚊がもたらすマラリアが沼地化した海港を

  もつ都市の住民を苦しめ、 更に、貿易船で、

  マラリアをもつ蚊が、 地中海各地の港に運ば

  れ、 ヨーロッパ南部、西アジア、北アフリカの

  地中海地域の人々を苦しめた。

     ローマ帝国の地中海東部の中心的な海港

  があった、都市のエフェソスでも、 川の下流に

  位置し、 上流から運ばれる土砂で、 エフェソ

  スの海の港は、徐々に埋められ、沼地化する。 

  その沼地でマラリアをもつ蚊が大発生し、エフ

  ェソスの住民を苦しめ、 海港の使用不能とマ

  ラリアの蔓延で、 住民は、エフェソスから徐々

  に去っていき、都市の人口が、減っていた。

● TKKI カナヤマ著 世界史 辞典。

 

  

  ○ ローマ帝国時代に、ローマのコロッセウム

    の剣闘士の試合、猛獣との格闘のシーン

      (「グラディエイター」 ‘‘ GLADIATOR ’’

    (2000年アメリカ映画))。 

 

■ 古代ローマ帝国では、 皇帝や帝国内各地の有

  力者が、 ローマ市民や現地住民に  「パンとサ

  ーカス」を提供することにより、即ち、無料で食料

  と娯楽を提供することにより、 領土の統治を安

  定させた。

    しかし、 古代ローマの帝政後期に、気候変動

  による食料不足や財政難により、 皇帝や帝国内

  各地の有力者が、 ローマ市民や 現地住民に 無

  料で食料と娯楽を提供することが 出来なくなった。

● TKKI カナヤマ著 世界史 辞典。

 

 

■ ローマ帝国の分裂。

■ 紀元(後)395年に、 ローマ帝国 (英:THE 

  ROMAN EMPIRE) の領土は、 2分割され、

  西ローマ帝国 (英:THE WEST ROMAN 

  EMPIRE ) と、 東ローマ帝国 (英:THE 

  EAST ROMAN EMPIRE ) になる。  

● 紀元(後)395年の、テオドシウス帝(1世) (英:

  THE EMPEROR THEODOSIUS) の死後、

  テオドシウス帝(1世)の2子によって、ローマ帝国

  の領土は、 東西に分割され、 ローマ帝国は、2

  つに分裂した。

 

 西ローマ帝国(紀元(後)395〜476年)の最初

  の皇帝は、 ホノリウス (皇帝在位、紀元後395

  〜429年)で、 都をミラノとし、 後にラヴェンナ

  (402年より) とした。

 東ローマ帝国 (紀元(後)395〜1453)の最初

  の皇帝は、 アルカディウス (皇帝在位、 紀元

  (後)395〜408年)で、 都をコンスタンティノー

  プルとした。 アルカディ ウスは、 皇帝教皇主義

  をとった。

 

 

■ 西ローマ帝国の滅亡。  

■ 紀元 476 年に、 西ローマ帝国 が、滅亡する。  

● 紀元 476 年に、 西ローマ帝国の、最後の皇帝

  (英:THE LAST EMPEROR)、 ロムルス・アウ

  グストウルス (英:ROMULUS AUGUSTULUS) 

  は、 ゲルマン人の傭兵(ようへい)隊長のオドアケル 

  (英:ODOACER OF THE GOTHS) により退

  位させられ、 ここに、西ローマ帝国が 滅亡する。 

● TKKI カナヤマ著 世界史 辞典。

 

 

■ 東ローマ帝国の滅亡。  

■ 紀元 1453 年に、 東ローマ帝国 が、滅亡する。 

● 紀元 1453 年に、 東ローマ帝国 の首都であり、

  砦(とりで)である、 コンスタンチノープル (英:CON-

  STANTINOPLE) は、 オスマン・トルコ帝国のメフ

  メト2世 (英:MEHMET I I) により包囲され、攻撃

  され、陥落し、 ここに、東ローマ帝国が 滅亡する。 

● TKKI カナヤマ 著 世界史 辞典。

 

 

#ancientrome-appearingscens

 

♪♪ 古代ローマ(古代ローマ国家)が登

    場する、興味深い、ドキュメンタリー、

  ドラマ、映画。

 

 古代ローマ(古代ローマ国家) が登

  場する、興味深い、ドキュメンタリー。

 

 『 ザ・ローマ帝国の興亡 』   

   (英語題名: ANCIENT ROME−THE 

   RISE AND FALL OF AN EMPIRE)。 

  (2006年 英BBC制作 ドキュメンタリー・

   ドラマ)。

 

■ 第3話 『 革命 』。

   ○ 紀元前2世紀のローマ国家(ローマ共

   和国)を描く。

   ○ グラックス ( 英:GRACCHUS)

   を中心に描く。 

 

■ 第2話 『 シーザー 』。

   ○ 紀元前1世紀のローマ国家(ローマ共

   和国)を描く。

   ○  カエサル ( 英:GAIUS JULIUS 

   CAESAR)を中心に描く。 

 

■ 第1話 『 ネロ 』。

   ○ 紀元(後)1世紀のローマ国家(ローマ

   帝国)を描く。

   ○ ローマ皇帝・ネロ(英:THE EMPEROR 

   NERO)を中心に描く。 

 

■ 第4話 『 ユダヤ戦争 』。

   ○ 紀元(後)1世紀のローマ国家(ローマ

   帝国)を描く。

   ○ パレスチナ(英:PALESTINA)のユダヤ

   戦争を中心に描く。 

 

■ 第5話 『 コンスタンティン 』。

   ○ 紀元(後)4世紀のローマ国家(ローマ

   帝国)を描く。

   ○ ローマ皇帝・コンスタンティヌス1世 (英:

   THE EMPEROR  CONSTANTINUS I)

   を中心に描く。 

 

■ 第6話 『 西ローマ帝国の滅亡 』。

   ○ 紀元(後)4−5世紀の西ローマ帝国を

   描く。

   ○ ホノリウス (最初の西ローマ皇帝、英:

   HONORIUS) を中心に描く。 

 

 

 『 ローマ街道物語 』。  

   (フジテレビ・2014年5月・本放送・

   テレビ・ドキュメンタリー番組、全6話)。

 

■ 第1話 「街道の起点・ローマ 〈イタリア〉」。

■ 第2話 「街道の女王・アッピア街道 

  〈イタリア〉」。

■ 第3話 「海の道・川の道 〈イタリア・フラ

  ンス・チュ二ジア〉」。

■ 第4話 「辺境街道をゆく 〈フランス・ス

  ペイン・イギリス〉」。

■ 第5話 「東方世界へ道 〈トルコ・ブルガ

  リア〉」。

■ 第6話 「ローマ帝国の栄枯盛衰」。

 

■ 古代ローマ国家を詳しく述べる。

 

 

 『 古代ローマ1000年史 』 。  

   (TBS・2008年1月3日・本放送・

   テレビ・ドキュメンタリー番組)。

■ 古代ローマ国家を詳しく述べる。

 

 

 古代文明のルーツを求めて 

   (英語題名: ANCIENT WORLDS 

   PRESENTED BY RICHARD MILES)。

  『 古代ローマの興亡@ 』。    

   5.REPUBLIC OF VIRTUE.

   (BBC・ドキュメンタリー)。

■ 共和政ローマ(ローマ共和国)を述べる。

 

 古代文明のルーツを求めて 

   (英語題名: ANCIENT WORLDS 

   PRESENTED BY RICHARD MILES)。

  『 古代ローマの興亡A 』。    

   6.CITY OF MAN, CITY OF GOD.

   (BBC・ドキュメンタリー)。

■ 帝政ローマ(ローマ帝国)を述べる。

 

 

★ 古代ローマ(古代ローマ国家)が登場

  する、興味深いドラマ、映画。

● (注意) ドラマ、映画は、 フィクションです。 

  歴史のドラマ、映画は、史実(歴史上の事実)  

  と 架空の出来事が混じって描かれています。  

  また、 現代風にアレンジしてあります。

 

 『 メル・ブルックス 珍説世界史 

  PART I 』。  

   (英語題名: ‘‘  MEL BROOKS’ 

   HISTORY OF THE WORLD 

   PART I ’’)。

   (1981年アメリカ映画)。 

 帝政ローマ(ローマ帝国)を描く。

 コメディー映画 で、 ローマ帝国の状況

  をコミカルに描いている。

 

 『 ボルケーノ in ポンペイ 』。   

   (英語題名: ‘‘  POMPEII ’’)。

   (2007年イタリア映画)。 

 帝政ローマ(ローマ帝国)前期を描く。

 古代ローマ都市のポンペイ は、 イタリア

  南部のヴェスヴィオ火山の噴火により、埋没

  した。 そのおかげで、現在、 ポンペイ は、 

  古代ローマを知る、タイム・カプセルとなって

  いる。

 

 『 センチュリオン 』。  

   (英語題名: ‘‘  CENTURION ’’)。

   (2009年イギリス映画)。 

 紀元後(AD)117年頃のイギリス(大ブリ

  テン島)で、 現在のスコットランドとイング

  ランドの境近くで、 ローマ帝国(多民族編

  成)軍団のローマ軍人 と ピクト人 (2系

  統スコットランド人の1つ) との戦争を描く。

 現在のスコットランド人は、 スコットランド

  の原住民・ピクト人 と 原住地アイルラン

  ドからスコットランドへ移住したスコット人の

  混血民族である。

 

 『 グラディエイター 』。  

   (英語題名: ‘‘ GLADIATOR ’’)。

   (2000年アメリカ映画)。

 帝政ローマ(ローマ帝国)前期を描く。

 古代ローマ帝国時代の当時、政治を安定さ

  せるため、 皇帝 や ローマ各地の有力者 

  は、ローマ帝国内各地のローマ市民や現地

  住民に、 無償で、 食べ物(パン)と娯楽

  (サーカス)を与えた。 ローマ帝国内各地の

  ローマ市民や現地住民 は、当時、娯楽(サ

  ーカス)の1つとして、 円形闘技場で、剣闘

  士(グラディエイター)の試合を楽しんだ。

 

■ 『 ベン・ハー 』。   

   (英語題名: ‘‘ BEN・HUR ’’)。

   (1959年アメリカ映画)。

 帝政ローマ(ローマ帝国)時代初期を描く。

 古代ローマで人気のあった、戦車競技を

  描く。

 

 『 第九軍団のワシ 』。   

   (英語題名: ‘‘  THE EAGLE ’’)。

   (2011年イギリス・アメリカ共作映画)。 

 帝政ローマ(ローマ帝国)支配下の紀元

  (後)2世紀のブリテン島(イギリス)を描く。

 

 

■ 『 ローマン・エンパイア 』。   

    (英語題名: ‘‘ROMAN EMPIRE’’)。

   (2003年イタリア映画)。

 共和政ローマ(ローマ共和国)末期と帝政

  ローマ(ローマ帝国)初期を描く。

 主にオクタヴィアヌスを描く。

 オクタウィアヌス(オクタヴィアヌス)が 自分

  の生涯を回想して、 共和政から帝政への移

  行期を描き出す。

    オクタウィアヌス(オクタヴィアヌス) (帝

  政後アウグスツスと呼ばれる) を中心に描く。 

 

 ピーターオトウール主演。

 

■ 『 エンパイア I,II,III 』。  

   (英語題名: ‘‘ EMPIRE I,II,III ’’) 

   (2005年アメリカ・テレビドラマ・シリーズ)。

 共和政ローマ(ローマ共和国)末期と帝政

  ローマ(ローマ帝国)初期を描く。

 主にオクタウィアヌス(オクタヴィアヌス)を

  描く。 

 

 

■ 『 ローマ 』。   

   (英語題名: ‘‘ ROME ’’)。

   (2005年〜2007年アメリカ・テレビ

   ドラマ・シリーズ、 エピソード1〜22)。

 紀元前52年頃〜前30年頃の共和政ロー

  マ(ローマ共和国)を描く。

 共和政ローマ(ローマ共和国)末期の、カエ

  サルの時代からオクタウィアヌス(オクタヴィ

  アヌス)の時代までを描く。  

 

■ 『 クレオパトラ 』。   

   (英語題名:‘‘ CLEOPATRA ’’) 

   ( 1963年アメリカ映画)。

 共和政ローマ(ローマ共和国)末期を描く。

 主にクレオパトラ、カエサル、アントニオ

   を描く。

● クレオパトラを演じた女優 : 

   エリザベス・テーラー。

 

■ 『 レジェンド・オブ・エジプト 』   

   (英語題名: ‘‘ CLEOPATRA ’’ 

   または ‘‘ MEMORIES  OF 

   CLEOPATRA ’’)。

   (1999年アメリカ映画)。

 共和政ローマ(ローマ共和国)末期を描く。

 

■ 『 裸のローマ帝国

    2000・1/2年前 』。  

   (1994年アメリカ・イタリア共作映画、

   レスリー・ニールセン主演)。

 紀元前71年頃の共和政ローマ(ローマ

   共和国)をコミカルに描くコメディー映画。

 

■ 『 ガーディアン ハンニバル戦記   

   (英語題名: ‘‘ HANNIBAL ROME’S 

    WORST NIGHTMARE ’’)。 

   (2006年イギリス・ドラマ)。 

 第2回ポエニ戦争での、主に、 共和政ロー

  マ(ローマ共和国)の軍とハンニバルのカル

  タゴ軍との戦いを描く。

 

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   の先頭ページへ。 

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#ancientrome/theromankingdom

 

■ 王政ローマ  

     (おうせいろーま)

     (= ローマ王国)。  

 

■ 王政ローマ (= ローマ王国)。

■ 名称 : 王政ローマ (おおせいろーま)。

● 別称 : ローマ王国 (ろーまおおこく)、 王制

   ローマ (おうせいろーま)。 

● 英名 : THE ROMAN KINGDOM。

● TKKI カナヤマ著 世界史 辞典。

■ 王政ローマ (= ローマ王国) : 紀元前753年

   頃 〜 紀元前509年。

■ 王政ローマ (= ローマ王国)関連するローマ

    王国、「イタリアの歴史」 も参照して下さい。

 

 

◆ 王政ローマ(ローマ王国)・簡略年表 

   ≪ 紀元前753年頃〜紀元前509年 ≫。

○ 紀元前753年頃 ローマ王国 (紀元前753年頃〜前

              509年)が、建国する。 

              エトルリア人の王によるローマ支配。

                古代イタリア人が、エトルリア人の

              王を推戴して、建国する。

              ● TKKI カナヤマ著 世界史 辞典。

○ 紀元前509年  ローマ共和国 (紀元前509年〜前

              27年)が 、建国する。

                古代イタリア人が、エトルリア人の

              王を追放して、共和政が始まる。

○ 紀元前753年頃 ローマ王国 (紀元前753年頃〜前

              509年)が、建国する。 

              エトルリア人の王によるローマ支配。

              ● TKKI カナヤマ著 世界史 辞典。

○ 紀元前509年  ローマ共和国 (紀元前509年〜前

              27年)が 、建国する。

              エトルリア人の王を追放して、共和政

              が始まる。

 

 

●   紀元前1000年頃に、 古代イタリア人(英:

  ANCIENT ITALIAN(S))が、 インド・ヨー

  ロッパ語族 (英:THE INDO-EUROPEAN 

  PEOPLES) の原住地 (ヨーロッパ・ロシア

  南部と中央アジア北西部) から移動して、 イ

  タリア半島に移住する。

●   紀元前1000年頃から 紀元前753年頃まで、 

   古代イタリア人 と 他の諸民族 が、イタリア

   半島に居住する。

●   紀元前753年頃に、  古代イタリア人の一部

  で、イタリア中部のラテン地方に住む人々は、

  先進文化をもつエトルリア人(英:ETRUSCAN

  (S))の王を推戴(すいたい)して、 小国家のロ

  ーマ王国(王政ローマ)を形成する。 

●   紀元前753年頃から  紀元前509年まで、 

     ローマ王国(王政ローマ) と 他の諸民族 

   (英:  ITALY GOVERNED BY THE 

   ROMAN KINGDOM AND THE

   OTHER PEOPLES) が、 イタリア半島

   を統治する。

 

■ ローマ人は、 エトルリア人の王達に支配され、 

  エトルリア人から土木技術や文字など文化を学

  びなが発展をとげた。 

 

■ 古代ローマの、「王政ローマ」(= ローマ王国)

  は、 紀元前753年頃から紀元前509年まで

  の時期の古代ローマ国家である。

● TKKI カナヤマ著 世界史 辞典。

 

■ 都市国家のローマは、紀元前753年頃に、 王

  政ローマ (= ローマ王国)として 建国される。 

     その後、 紀元前509年に、 王政ローマ

  (= ローマ王国)は、 共和政ローマ (= ローマ

    共和国)になる。

 

 イタリア半島中部にある、小国家の、王政の古

  代ローマの政治を、 王、元老院、市民集会の、

  3つの政治組織 が分担する。 

    政治は、王が中心となり、元老院の助言を

  受けて、王が政策を考えて(政策立案し)、市民

  集会がその政策を承認をするかどうか決める。

    王は、世襲制でなく、ローマ市民により選ば

  れる。

     元老院は、有力貴族で構成され、王の政策

  助言する機関である。

    市民集会は、 ローマ市民全員で構成され、

  王の政策を承認したり、否認したりする。

 

 王政の古代ローマは、 国王独裁で、 王政ロー

  マには、 元老院、 クリア会(= クリア民会) など

  の有力な政治機関があった。

 

■ 古代ローマ、元老院 (ラ:Senatus、英:the 

  Senate) は、 古代ローマ の、王政時代の政治

    機関 であった。

    古代ローマの、元老院は、  王政ローマでは、 

  王への助言機関 であった。

     元老院は、 王政ローマでは、王に助言する

  氏族長老の集い(年長者会議)であった。  

 

■ 紀元前1000年頃に、北方から、イタリア半島へ、

  古代イタリア人が、 南下し、定住する。

● その後、 古代イタリア人の一派のラテン人 が、 

  ティルベ川のほとりに、ローマという都市国家を

  建設する。

● TKKI カナヤマ著 世界史 辞典。

 

■ エトルリア人は、 イタリア半島の中部・北部に

  居住していた先住民であり、 鉄鉱石など豊富な

  地下資源をもとに、ギリシア人と交易をさかんに

  行った。

     ローマ人は、エトルリア人の王達に支配さ

  れ、 エトルリア人から土木技術や文字など文化

  を学びなが発展をとげた。 ローマ人は、後に、

  エトルリア人を征服する。

    エトルリア人は、 紀元前5世紀以後衰退し、

  紀元前3世紀に共和政ローマ(ローマ共和国)に

  滅ぼされた。

 

■ 紀元前753年頃に、 都市国家のローマは、建

  国され、 エトルリア人の王が支配する、ローマ人

  の王政ローマ(= ローマ王国) が、 始まる。

     伝説では、 狼の乳で育ったローマ人の最

  初の王・ロムルス(Romulus)が、 王政ローマ

  (ローマ王国)を建国したことになっている。

 

● TKKI カナヤマ著 世界史 辞典。

 紀元前753年頃に、 王政ローマ(= ローマ王国)

      が, 建国される。 

● 紀元前8世紀に、 都市国家のローマ は、エト

  ルリア人 (英:ETRUSCAN(S)) の王により

  ラテン人のローマ人が支配される。

     

     

■ 紀元前509年に、 王政ローマ(= ローマ王国) 

  は、 共和政ローマ(= ローマ共和国) になる。

● 紀元前509年に、 都市国家のローマは、 エト

  ルリア人の王を追放して、共和政になる。

     ローマ人のルキウス・ブルータスが中心とな

  って反乱を起こし、 タルクィニウス王(「尊大なタ

  ルクィニウス」)を追放する。

● TKKI カナヤマ 著 世界史 辞典。

  

 

♪♪ 王政ローマ(= ローマ王国)が登場

      する、興味深い、ドキュメンタリー、

      ドラマ、映画。

 

★ 王政ローマ(= ローマ王国)が登場す

     る、興味深い、ド キュメンタリー。

 

 『 古代ローマ1000年史 』 。  

   (TBS・2008年1月3日・本放送・

   テレビ・ドキュメンタリー番組)。

■ 古代ローマ国家を詳しく述べる。

 

 『 ローマ街道物語 』。  

   (フジテレビ・2014年5月・本放送・

   テレビ・ドキュメンタリー番組、全6話)。

 

■ 第1話 「街道の起点・ローマ 〈イタリア〉」。

■ 第2話 「街道の女王・アッピア街道 

  〈イタリア〉」。

■ 第3話 「海の道・川の道 〈イタリア・フラ

  ンス・チュ二ジア〉」。

■ 第4話 「辺境街道をゆく 〈フランス・ス

  ペイン・イギリス〉」。

■ 第5話 「東方世界へ道 〈トルコ・ブルガ

  リア〉」。

■ 第6話 「ローマ帝国の栄枯盛衰」。

 

■ 古代ローマ国家を詳しく述べる。

 

 

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  ページへ。 

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#ancientrome/theromanrepublic

 

■ 共和政ローマ  

     (きょうわせいろーま)

     (= ローマ共和国)。  

 

■ 共和政ローマ (= ローマ共和国)。 

■ 名称 : 共和政ローマ (きゅわせいろーま)。 

■ 別称 : 共和制ローマ、 ローマ共和国。

● 英名 : THE ROMAN REPUBLIC。

● TKKI カナヤマ著 世界史 辞典。

■ 共和政ローマ (= ローマ共和国) : 

   紀元前509年〜 紀元前 27年。

■ 共和政ローマ (= ローマ共和国) 関連する

  「ローマ共和国イタリアの歴史」 も参照して

  ください。

 

□ 共和政ローマ(ローマ共和国) (総合)

□ 共和政ローマ(ローマ共和国) 年代別

  出来事

□ 共和政ローマ(ローマ 共和国) が登

  場する、ドキュメンタリー、ドラマ、映画

 

 

◆ 共和政ローマ(ローマ共和国)・簡略年表 

   ≪ 紀元前509年〜紀元前27年 ≫。

○ 紀元前509年  ローマ共和国 (紀元前509年〜前

              27年)が 、建国する。

              エトルリア人の王を追放して、共和政

              が始まる。

○ 紀元前494年  聖山事件が起こる。

○ 紀元前287年  ホルテンシウス法制定。

              平民会の立法権承認、貴族と平民の法

              的平等。

○ 紀元前272年  イタリア半島征服完了。

○ 紀元前264年  第1次ポエニ戦争(紀元前264年〜前

              241年) が始まる。

○ 紀元前241年  シチリア島が、ローマの属州となる。

○ 紀元前218年  第2次ポエニ戦争 (紀元前218年〜

              前201年) が始まる。

○ 紀元前216年  カンネーの戦い

○ 紀元前202年  ザマの戦い。

              ● TKKI カナヤマ著 世界史 辞典。

○ 紀元(後)2世紀 ラティフンディウム (大土地所有制、

              奴隷制大規模農地経営、紀元前2

              世紀〜紀元(後)3世紀) が始まる。

○ 紀元前149年  第3次ポエニ戦争 (紀元前149年

              〜前146年)。カルタゴが滅亡する。

○ 紀元前133年  グラックス兄弟の改革 (紀元前133

              年〜前121年)が始まる。

○ 紀元前121年  グラックス兄弟の改革の改革の失敗

              により、「内乱の1世紀」 (紀元前

              121年頃〜前30年頃)が始まる。

○ 紀元前82年   スラの独裁(紀元前82年〜前79年)

              が始まる。

○ 紀元前73年   スパルタクスの反乱(紀元前73年〜前

              71年)が始まる。

○ 紀元前60年   第1回三頭政治が始まる。

              ポンペイウス、クラッスス、カエサル。

              ● TKKI カナヤマ著 世界史 辞典。

○ 紀元前58年   カエサルのガリア遠征(紀元前58年〜

              前51年)が始まる。

○ 紀元前52年   ガリア遠征の最大決戦のアレシア攻防

              戦で、カエサルが勝利を得る。

○ 紀元前46年   カエサルの独裁(紀元前46年〜前44

              年)が始まる。

○ 紀元前44年   カエサルが暗殺される。

○ 紀元前43年   第2回三頭政治が始まる。

              オクタウィアヌス (= アウグストゥス

              アントニウス、  レピドウス。

○ 紀元前31年   アクティウムの海戦。

○ 紀元前30年   オクタウィアヌス (= アウグストゥス

              エジプト征服。

○ 紀元前27年   オクタウィアヌス、元老院より「アウグス

              トウス」の称号を受け、帝政を開始。

               プリンキパトウス(= 元首政)(紀元前27

              年〜紀元(後)293年)が始まる。

 

 

■ 古代ローマの、「共和政ローマ」(= ローマ共和

  国) は、 紀元前509年から紀元前27年まで

  の古代ローマ国家である。

● TKKI カナヤマ著 世界史 辞典。

 

■ 紀元前509年に、 王政ローマ (ローマ王国) 

    は、 共和政ローマ (= ローマ共和国) になる。 

  その後、 紀元前27年に、 共和政ローマ (= ロ

    ーマ共和国) は、帝政ローマ (= ローマ帝国) 

  になる。

● TKKI カナヤマ著 世界史 辞典。

 

 

#ancientrome/theromanrepublic-general

 

 共和政ローマ(ローマ共和国)

   (総合)。

 

■ 共和政の古代ローマ(= ローマ共和国) は、 古

  代民主制国家ではあったが、 実質的に、貴族や

  富裕平民の寡頭共和制国家であった。

 

■ 共和政の古代ローマの政治権力の基盤。

     共和政の古代ローマにおいて、 古代ローマ

   の政治指導者は、元老院と ローマ市民の両方の

    支持が必要であった。 共和政のコンスル(= 執

    政官)は、 元老院とローマ市民が政治権力の支

  持基盤であった。

 

■  S.P.Q.R.(えす・ぴー・きゅー・あーる) は、

  「ローマの元老院と民衆 」、 「元老院ならびに

  ローマ市民」 という意味であり、  ラテン語の

  「enatus opulus-ue omanus」 の略

  語である。

     古代ローマ人は、 共和政ローマや、帝政前

  期・中期のプリンキパトゥス(= 元首政)の帝政ロ

  ーマの古代ローマ国家を示すとき、 S.P.Q.R.

  と表記した。

     共和政ローマや、帝政前期・中期のプリンキ

  パトゥス(= 元首政)の帝政ローマでは、 政治権

  力を、 元老院とローマ市民が握っていた (

  老院とローマ市民が古代ローマ国家の主権者で

  あった)。 それを象徴する言葉である。

● TKKI カナヤマ著 世界史 辞典。

 

 共和政の古代ローマの政治を、 執政官(コン

  スル2人)、元老院、市民集会の、3つの政治組

  織 が分担する。 

    政治は、元老院が中心となり、元老院の助言

  を受けて、 執政官(コンスル)が政策を考えて、 

  市民集会がその政策を否認できる。

    執政官(コンスルは、2人で、1年任期で、ロ

  ーマ市民により選ばれる。

     元老院は、 貴族や平民の高位公職経験者

  構成され、 執政官の政策に助言する機関である。

    市民集会は、 ローマ市民の各地区の代表者

  で構成され、 執政官(コンスル)の政策 や元老院

  の決定を否認できる。

 

 共和政の古代ローマは、 集団指導体制で、

  和政ローマには、 元老院、 トリブス民会、 兵

  員会(= ケントゥリア民会)、 平民会(= プレブス

  民会) などの有力な政治機関があった。

 

■ 古代ローマ、元老院 (ラ:Senatus、英:the 

  Senate) は、古代ローマの共和政時代の政治

  機関 であった。

    古代ローマの、元老院は、   共和政ローマ

  では、コンスルの諮問機関や立法機関で実質的

  な統治機関であった。

     元老院は、 共和政時代では、立法機関や、

  コンスル(= 執政官)に助言を行う議会(コンスル

  の諮問機関) であった。  

 、   古代ローマの共和政時代では、元老院は、 

  有事の際に正規軍を出動させる権利を有してい

  た。

 

■ 属州総督の任命。

    共和政の古代ローマでは、 イタリア半島の本国

  以外の領土は、直轄地 と 属州に分かれ、直轄地

  には、 代官がいて、 属州 (プロウィンキア、

  Provincia)には、 属州総督 (プロプラエトル、

  プロコンスルが多い) と 徴税請負人(騎士階級

  (エクイテス)多い) がいた。  

     属州総督や徴税請負人は、 多大な利益が得

  られる官職であった。

      共和政ローマでは、 古代ローマの属州総督 

  (英:Governor、ラ:rector provinciae)として、  

  元老院により、 プロプラエトル(= 前法務官)やプ

  ロコンスル(= 前執政官)が任命された。 プラエト

  ル(= 法務官)やコンスル(= 執政官)が任期満了で

  退任後、属州総督になった。 

● TKKI カナヤマ著 世界史 辞典。

 

 共和政ローマでは、 ローマ市民には、貴族 (パト

  リキ) と 平民(プレブス) がいた。

 

 

◆ 共和政の古代ローマの政治機関や諸

  官職。  

 共和政の古代ローマ(ローマ共和国)は、専制

  君主の王を嫌い、集団指導体制をとった。 

    共和政の古代ローマには、 元老院(げんろうい

  ん)、 トリブス民会、 兵員会(へいいんかい、= ケ

  ントゥリア民会)、 平民会(へいみんかい、= プレブ

  ス民会) などの有力な政治機関があった。

      共和政の古代ローマには、元老院、 トリブス

  民会、 兵員会(= ケントゥリア民会)、 平民会

  (= プレブス民会) は、立法の権限を持っていた。

     共和政の古代ローマには、 貴族、 上層平民

  が参加・構成する元老院、 貴族と平民が参加・構

  成するトリブス民会や兵員会(= ケントゥリア民会)、 

  平民のみが参加・構成する、平民会(= プレブス民

  会) などの政治機関があった。

     共和政の古代ローマには、 貴族、 上層平民

  の利益を代表する、元老院 と、 一般平民の利

  益を代表する、平民会(= プレブス民会) が、激

  しく対立した。

     

■ 「兵員会」 (へいいんかい、ケントゥリア民会、ラ:

   Comitia Centuriata) は、  古代ローマの共

  政和時の政治機関で、 古代ローマの共和政時代

  に、 コンスル(= 執政官)、 プラエトル(= 法務官、

  Praetor)などを選出し、 和戦の決定、立法(法案

  作成)、重要な裁判などの決定権をもった軍事組織

  ・市政運営組織 であった

     「コンスル」(= 執政官、Consul) は、 古代ロ

  ーマの共和政時の統領、最高官職で、 「兵員会」に

  よって選出され、 政治、軍事、裁判権が賦与(ふよ)

  された統領で、 共和政の政治を指導した。 「兵員

  会」から、任期は1年で、2名のコンスル(= 執政官)

  が選ばれた。 コンスルで有名な人物には、カエサ

  ルがいる。

     元老院 (ラ:Senatus 、英:the Senate)は、

  古代ローマの共和政の政治機関で あった。 元老

  院は、共和政時代に、 コンスル(= 執政官)に助言

  を行うコンスルの諮問機関 や 立法機関 であっ

  た。  元老院は、古代ローマの共和政時代 では、 

  実質上の支配機関 であった。 

     「元老院議員」 (英:Senator(s))は、 共和

  政・帝政の古代ローマでは、主に、 古代ローマ

  高位公職経験者から選出され、 任期は終身で、 

  古代ローマ共和政時代では、  定員300名で、

  後に定員は増加した。 元老院議員は、 貴族や

  平民の高位公職経験者などからなり、 最上級の

  社会身分で構成された。 元老院が実質上の支配

  機関であった共和政時代には、 専横を極めた。 

    平民会 (ラ:Concilia Plebis、プレブス民会)

  は、平民だけが出席する集会で、 古代ローマの共

  和政時の政治機関である。 紀元前494年の聖山

  事件で、貴族は譲歩し、 平民の権利を守る護民

  官と市場管理官(ラ:Aediles)の2役と平民だけ

  の集会の平民会の設置を認めた。 平民会は、

  代ローマの共和政時代に、 一般平民で構成され、

  護民官などを選出し、 護民官が議長を務め、 平

  民会の議決は、 紀元前287年のホルテンシウス

  法制定以後、 国法として効力をもち、平民会は、

  立法民会となった (正式の国法議決機関となった)。 

    「護民官」(ごみんかん)(ラ:Tribunus Plebis)

  は、古代ローマの共和政時代に、平民の利益擁護

  のために(平民の生命・財産を守るために)置かれ

  た官職で、 古代ローマの共和政時代に、平民会に

  よって(平民の投票によって)選出された。 「護民

  官 」は、コンスル(= 執政官)や元老院の決定に対

  して拒否権をもっていた。 これを護民官特権とい

  う。 護民官は、平民会から、複数選出され、任期

  は1年であった。 

● TKKI カナヤマ著 世界史 辞典。

     

 

#ancientrome/theromanrepublic-happeningsbyyear

 

 共和政ローマ(ローマ共和国)

   年代別出来事。

 

■ 紀元前 509年に、 都市国家のローマは、  

  共和政(共和制)ローマ(ローマ共和国) にな

    る。

    エトルリア人の王を追放して、共和政が始

  まる。

    暴君のエトルリア人の王を追放し、紀元前 

  509年に共和政を樹立したので、 これ以後、 

  古代ローマ人は、 「王様嫌い」(独裁者嫌い)

  となり、 ローマ共和国(共和政ローマ)の共和

  政からローマ帝国(帝政ローマ)前・中期の元

  首政の時期の紀元(後)293年まで、 共和政

  の形式を維持した。

● TKKI カナヤマ 著 世界史辞典。

 

 紀元前494年に、聖山事件(貴族と平民の

  争い)が起こる。 その結果、護民官が設置

  される。

 

 紀元前471年頃に、平民会が設置される。

    これ以後、共和政ローマ(ローマ共和国)

  では、平民は、平民会と護民官により、 貴

  族は、元老院とコンスル(執政官)により、ロ

  ーマの政治を動かした。

● TKKI カナヤマ 著 世界史辞典。

 

 紀元前272年に、ローマ軍(ローマ共和国

  軍)が、 イタリア半島全土の征服を完了する。

● 紀元前272年〜紀元前27年の間、 共和

  政ローマ (ローマ共和国、紀元前509年〜

  紀元前27年)が、 イタリア半島を統治する。

● 紀元前272年以後、共和政ローマ(ローマ

  共和国)は、領土拡大政策をとる。

● TKKI カナヤマ著 世界史 辞典。

 

■ 紀元前3世紀から前2世紀にかけて、地中

  海周辺地域の制覇をめぐり、 共和政ローマ

  (ローマ共和国) は、 カルタゴと争った。 

          紀元前264年から前146までの間、ポエ

  ニ戦争が起こる。 

    共和政ローマ(ローマ共和国) は、  3度に

  わたるカルタゴとの戦争(第1、2、3回ポエ

  ニ戦争)で、 最後には、紀元前146年に、

  カルタゴを滅亡させ、 地中海地域の覇権を

  握った。

    第2回ポエニ戦争(紀元前218〜201年)

  での、有名な戦いに、カンネー(Cannae)

  の戦いやザマ(Zama)の戦い などがある。

● TKKI カナヤマ 著 世界史辞典。

 

■ 紀元前133〜前121年に、 グラックス兄弟

  (ティベリウスとガイウス)の改革が行われる。

 

■ 古代ローマでは、 ラティフンジウム(大土地所

  有制、奴隷制大規模農地経営、紀元前2世紀

  頃より紀元(後)3世紀頃まで) の普及により、 

  古代ローマ市民の貴族と平民の間の貧富の差

  が拡大した。 紀元前2世紀頃より平民の中小

  自営農民の没落が始まる。

     紀元(後)3世紀頃より、コロヌス制(小作

  人制)に移行し始める。

 

○ 紀元前133年から前121年までに、 平民会

  から選出された護民官のグラックス兄弟(兄の

  ティベリウス・グラックスと弟のガイウス・グラッ

  クス) が、 「平民救済」に着手したが、 ラティ

  フンジウムで利益を得ていたローマ貴族の元老

  議員によって、阻止された。

     平民会から選出された護民官は、武力を持

  たなかった。 護民官のグラックス兄弟の改革は、

  国法となった平民会の議決を実行する時に、軍

  事力がなかったことが、失敗の一因であった。

     グラックス兄弟の改革の失敗により「内乱

  の1世紀」が始まる。

     内乱の一世紀 (ないらんのいっせいき)と

  は、 ローマ共和国(共和政ローマ)で、 グラッ

  クス兄弟の改革 (紀元前133〜前121年、農

  地法実施など) の失敗の紀元前121年から、

  カエサルの独裁、改革(紀元前46〜44年、農

  地法制定・実施など) と カエサル死後の紛争

  の収束のエジプト征服の紀元前30年までの、

  一般平民と貴族・上層平民の対立及び指導者間

  の政争 の内乱状態の約1世紀の期間 である。

 

■ グラックス兄弟が志向した平民救済を、武力をも

  ち、コンスルの立場で改革に当たったのが、 マリ

  ウス や カエサル であった。

     マリウスの軍制改革により、グラックス兄弟が

  志向した平民救済は、違った形ながらも、ある程度

  実現された。

     グラックス兄弟とほぼ同じ改革は、強大な権

  力と軍事力をもつ、カエサルによって、実施され

  た。 農地改革は、カエサルが「ユリウス農地法」

  を成立させて、結実させた。

 

■ 紀元前90年頃、ローマ市民権が、イタリア

  全土に普及する。

 

■ 紀元前88〜前82年に、平民派のマリウス

  と閥族派のスラの戦いが起こる。

● TKKI カナヤマ 著 世界史辞典。

 

■ 紀元前82年より前79年まで、スラが、

  独裁政治を行う。

 

■ 紀元前60年に、第一回三頭政治(ポンペ

  イウス、クラッスス、カエサル)が始まる。

 

■ ガリア(フランス、ベルギー、スイス)の連合軍 と 

  古代共和政ローマ軍が戦うガリア戦役(紀元前58

  年〜51年)で、 紀元前52年に、 フランスのブル

  ゴーニュ地方で、 アレシア攻防戦が行われ、 古

  代共和政ローマの将軍 のカエサルが、勝利を得た。 

  ガリア戦役の最大決戦であった。 これにより、古

  代ローマが、事実上、ガリアを 征服・平定した。 

    カエサルは、 軍隊解散という元老院の決議を

  無視して、 紀元前49年に、イタリア本土と属州の

  国境線のルビコン川を渡り、ローマに向かい、内戦

  が勃発した。 紀元前46年に、内戦が終了し、カエ

  サルの勝利で終わった。

    カエサルは、 紀元前44年の元老院での暗殺

  まで、独裁政治を行った。 

    カエサル暗殺後、遺言でカエサルの後継者に指

  名されていたオクタウィアヌスが、最終的に、古代ロ

  ーマの唯一の指導者となった。

● TKKI カナヤマ著 世界史 辞典。

 

■ 紀元前46年〜前44年に、 カエサルは、

  独裁政治を行う。

 

■ 紀元前46年に、共和政ローマ(ローマ共和 

  国)は、エジプトの太陽暦を改良して、ユリ

  ウス暦を制定する。

● ユリウス暦 (ゆりうすれき) は、太陽暦の

  ひとつで、 紀元前46年に、古代ローマの

  将軍、ユリウス・カエサルが制定した太陽暦

  である。  

    ユリウス暦 は、 紀元前46年に、共和政

  ローマのユリウス・カエサルが、エジプトの太

  陽暦を改良して導入し、制定した太陽暦 で

  ある。

    1582年に、ユリウス暦を改良して、グレ

  ゴリオ暦(グレゴリウス暦、 現行西暦) が、制

  定された。

● TKKI カナヤマ 著 世界史辞典。

 

■ 紀元前44年に、 カエサル は、 イタリアの

  ローマの元老院で、 カエサルのローマ独裁

  に不満をもつ、共和派のブルータス (ブルー

  トゥス、ラ・英:Brutus)ら元老院議員により、

  暗殺された。

 

■ 紀元前43年に、第ニ回三頭政治(オクタウ

  ィアヌス、アントニウス、レピドウス)が始まる。

 

■ 紀元前31年に、 アクティウムの海戦で、

  アントニウス、オクタウィアヌスに敗北する。

● TKKI カナヤマ 著 世界史辞典。

 

■ 紀元前30年に、オクタウィアヌスは、 エジ

  プトをを征服し、 これを加えて地中海地域

  のほぼ全域が、ローマ国家(ローマ共和国)

  の領土 となる。

    エジプトで、アントニウスは自殺し、プトレ

  マイオス朝エジプトの女王・クレオパトラ7世

  も後を追い自殺し、エジプトは、ローマ国家

  (ローマ共和国)の領土となる。

 

■ 紀元前27年に、 共和政(共和制)ローマ 

  (ローマ共和国) は、 帝政(帝制)ローマ 

  (ローマ帝国) になる。

● 紀元前27年に、 オクタウィアヌス は、

  元老院より、アウグストウス(尊厳者)の称号

  を受け、元首政を開始する。

● 紀元前27年に、 オクタウィアヌス (オクタ

  ヴィアヌス (ラ:OCTAVIANUS)、 アウグス

  トウス(AUGUSTUS)) は、事実上、最初の

  ローマ帝国の皇帝となる。 

● TKKI カナヤマ 著 世界史 辞典。

 

 

#ancientrome/theromanrepublic-appearingscenes

 

♪♪ 共和政ローマ(ローマ共和国)が 

   登場する、興味深い、ドキュメンタリ

   ー、ドラマ、映画。

 

★ 共和政ローマ(ローマ共和国)が登

  場する、興味深い、ドキュメンタリー。

 

 『 ザ・ローマ帝国の興亡 』   

   (英語題名: ANCIENT ROME−THE 

   RISE AND FALL OF AN EMPIRE)。 

  (2006年 英BBC制作 ドキュメンタリー・

   ドラマ)。

 

■ 第3話 『 革命 』。

   ○ 紀元前2世紀のローマ国家(ローマ共

   和国)を描く。

   ○ グラックス ( 英:GRACCHUS)

   を中心に描く。 

 

■ 第2話 『 シーザー 』。

   ○ 紀元前1世紀のローマ国家(ローマ共

   和国)を描く。

   ○  カエサル ( 英:GAIUS JULIUS 

   CAESAR)を中心に描く。 

 

 

 『 ローマ街道物語 』。  

   (フジテレビ・2014年5月・本放送・

   テレビ・ドキュメンタリー番組、全6話)。

 

■ 第1話 「街道の起点・ローマ 〈イタリア〉」。

■ 第2話 「街道の女王・アッピア街道 

  〈イタリア〉」。

■ 第3話 「海の道・川の道 〈イタリア・フラ

  ンス・チュ二ジア〉」。

■ 第4話 「辺境街道をゆく 〈フランス・ス

  ペイン・イギリス〉」。

■ 第5話 「東方世界へ道 〈トルコ・ブルガ

  リア〉」。

■ 第6話 「ローマ帝国の栄枯盛衰」。

 

■ 古代ローマ国家を詳しく述べる。

 

 

 『 古代ローマ1000年史 』 。  

   (TBS・2008年1月3日・本放送・

   テレビ・ドキュメンタリー番組)。

■ 古代ローマ国家を詳しく述べる。

 

 古代文明のルーツを求めて 

   (英語題名: ANCIENT WORLDS 

   PRESENTED BY RICHARD MILES)。

  『 古代ローマの興亡@ 』。    

   5.REPUBLIC OF VIRTUE.

   (BBC・ドキュメンタリー)。

■ 共和政ローマ(ローマ共和国)を述べる。

 

 

★ 共和政ローマ (ローマ共和国)が

  登場する、面白く、興味深い、ドラマ、

  映画。

● (注意) ドラマ、映画は、フィクション です。 

  歴史のドラマ、映画は、 史実(歴史上の事実) 

  と 架空の出来事 が 混じって描かれていま

  す。 また、 現代風にアレンジしてあります。

 

■ 『 ローマン・エンパイア 』。   

    (英語題名: ‘‘ROMAN EMPIRE’’)。

   (2003年イタリア映画)。

 共和政ローマ(ローマ共和国)末期と帝政

  ローマ(ローマ帝国)初期を描く。

 主にオクタヴィアヌスを描く。

 オクタウィアヌス(オクタヴィアヌス)が 自分

  の生涯を回想して、 共和政から帝政への移

  行期を描き出す。

    オクタウィアヌス(オクタヴィアヌス) (帝

  政後アウグスツスと呼ばれる) を中心に描く。 

 

 ピーターオトウール主演。

 

■ 『 エンパイア I,II,III 』。  

   (英語題名: ‘‘ EMPIRE I,II,III ’’) 

   (2005年アメリカ・テレビドラマ・シリーズ)。

 共和政ローマ(ローマ共和国)末期と帝政

  ローマ(ローマ帝国)初期を描く。

 主にオクタウィアヌス(オクタヴィアヌス)を

  描く。 

 

 

■ 『 ローマ 』。   

   (英語題名: ‘‘ ROME ’’)。

   (2005年〜2007年アメリカ・テレビ

   ドラマ・シリーズ、 エピソード1〜22)。

 紀元前52年頃〜前30年頃の共和政ロー

  マ(ローマ共和国)を描く。

 共和政ローマ(ローマ共和国)末期の、カエ

  サルの時代からオクタウィアヌス(オクタヴィ

  アヌス)の時代までを描く。  

 

■ 『 クレオパトラ 』。   

   (英語題名:‘‘ CLEOPATRA ’’) 

   ( 1963年アメリカ映画)。

 共和政ローマ(ローマ共和国)末期を描く。

 主にクレオパトラ、カエサル、アントニオ

   を描く。

● クレオパトラを演じた女優 : 

   エリザベス・テーラー。

 

■ 『 レジェンド・オブ・エジプト 』   

   (英語題名: ‘‘ CLEOPATRA ’’ 

   または ‘‘ MEMORIES  OF 

   CLEOPATRA ’’)。

   (1999年アメリカ映画)。

 共和政ローマ(ローマ共和国)末期を描く。

 

■ 『 ガーディアン ハンニバル戦記   

   (英語題名: ‘‘ HANNIBAL ROME’S 

    WORST NIGHTMARE ’’)。 

   (2006年イギリス・ドラマ)。 

 第2回ポエニ戦争での、主に、 共和政ロー

  マ(ローマ共和国)の軍とハンニバルのカル

  タゴ軍との戦いを描く。

 

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  先頭ページへ。 

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#ancientrome/theromanempire

 

■ 帝政ローマ  

     (ていせいろーま)

     (= ローマ帝国)。  

 

■ 帝政ローマ (= ローマ帝国)。 

■ 名称 : 帝政ローマ (ていせいろーま)。 

■ 別称 : ローマ帝国、 帝制ローマ。

● 英名 : THE ROMAN EMPIRE。

● TKKI カナヤマ著 世界史 辞典。

■ 帝政ローマ (= ローマ帝国) : 

   紀元前 27年 〜 紀元(後)395年。

■ 西ローマ帝国     

  (紀元(後) 395年 〜 紀元(後) 476年)。

■ 東ローマ帝国 (=ビザンツ帝国) 

  (紀元(後) 395年 〜 紀元(後)1453年)。

■ ローマ共和国 (= 共和政ローマ) 関連する

  「ローマ帝国」、イタリアの歴史」 も参照してく

  ださい。

 

□ 帝政ローマ(ローマ帝国) (総合)

□ 帝政ローマ(ローマ帝国) 年代別

   出来事

□ 帝政ローマ(ローマ帝国)主要皇帝

   リスト

□ 帝政ローマ(ローマ帝国)主要皇 帝

   一覧表  (各皇帝簡略説明付)。

□ 帝政ローマ(ローマ帝国)が登 場す

   る、ドキュメンタリー、ドラマ、映画

 

 

◆ 帝政ローマ(ローマ帝国)簡略年表 

   ≪ 紀元前27年〜紀元(後)395年 ≫。

○ 紀元前27年    オクタウィアヌス、元老院より「アウグス

               トウス」の称号を受け、帝政を開始。

                プリンキパトウス(= 元首政)(紀元前27

               年〜紀元(後)293年)が始まる。

○ 紀元(後)64年   ローマ大火とネロのキリスト教徒迫害。

○ 紀元(後)79年   ポンペイ埋没 (ヴェスヴィオ火山噴火)。

○ 紀元(後)80年   ローマのコロッセウム完成。

○ 紀元(後)96年   五賢帝時代(紀元(後)96年〜180年)

                が始まる。

                ネルウアからマルクス・アウレリウスま

               での五帝。 

               ● TKKI カナヤマ著 世界史 辞典。

○ 紀元(後)3世紀  コロナートゥス(コロヌス制、農民の土地

               束縛、3〜4世紀) が始まる。

○ 紀元(後)235年  軍人皇帝時代(紀元(後)235年〜

               284年(26名))が始まる。

○ 紀元(後)284年  ディオクレティアヌス帝(帝在位、紀元

               (後)284年〜305年)就任。

○ 紀元(後)293年  ドミナトゥス(= 専制君主制、紀元(後)

               293年〜395年)が始まる。

○ 紀元(後)313年  コンスタンティヌス帝(1世)のミラノ勅 

                (キリスト教公認)。

○ 紀元(後)392年  リストがローマ帝国の国教となる。

○ 紀元(後)395年  ローマ帝国が東西に分裂する。

 

 

■ 古代ローマ帝国は、 民族、宗教、文化の違い

  を超えた、人類史上初めての偉大な、世界国家

  であった。

    古代ローマ帝国は、 現代の欧米諸国の基

  礎をつくった国家 であった。

 

■ 古代ローマの、「帝政ローマ」(= ローマ帝国)は、 

  紀元前27年から紀元(後)395年までの時期の

  古代ローマ国家である。

● TKKI カナヤマ著 世界史 辞典。

 

■ 紀元前27年に、 共和政ローマ(= ローマ共和国) 

  は、 帝政ローマ(= ローマ帝国) になる。 その

  後、 紀元(後)395年に、 ローマ帝国(= 帝政ロー

  マ)は、 東西に分裂する。

 

 

  

  ○ ローマ帝国時代に、ローマのコロッセウム

   の剣闘士の試合、猛獣との格闘のシーン。

    ○ 「グラディエイター」 ‘‘ GLADIATOR ’’ 

   (2000年アメリカ映画)。 

 

 

#ancientrome/theromanempire-general

 

 帝政ローマ(ローマ帝国)

  (総合)。

 

■ アウグストゥス(=オクタウィアヌス)の創立した、

  プリンキパトウス(= 元首政)のローマ帝国 は、 

  代々の皇帝のもとで、 人々に食と安全を保障

  する世界国家 と 約200年にわたる平和と安

  定のパクス・ロマーナ (ローマの平和、Pax 

  Romana) を実現させる。

 

 

■ 帝政初期・中期のプリンキパトゥス(= 元首政)

  の帝政ローマの政治権力の基盤。

      帝政初期・中期のプリンキパトゥス(= 元首

  政)の帝政ローマにおいて、 古代ローマの政

  治指導者は、元老院と ローマ市民の両方の支

  持が必要であった。 帝政の皇帝 は、元老院

  とローマ市民が政治権力の支持基盤であった。

 

■ S.P.Q.R.(えす・ぴー・きゅー・あーる)は、

  ローマの元老院と民衆、 元老院ならびにロー

  マ市民 という意味で、  ラテン語の「enatus

  opulusue omanus」 の略語である。

     共和政、帝政前期・中期の古代ローマ人は、 

  共和政や帝政ローマの古代ローマ国家を表示す

  るとき、 S.P.Q.R.と表記した。

     共和政、帝政前期・中期の古代ローマの政

  治権力を、 元老院とローマ市民が握っていた。 

  それを象徴する言葉である。

● TKKI カナヤマ著 世界史 辞典。

 

■ 帝政の元首政と専制君主制。

     帝政の古代ローマ(ローマ帝国) の帝政前期・

  中期のプリンキパトウス(= 元首政)では、皇帝の事

  実上の独裁政治であり、 政治権限の多くが皇帝

  に帰し、 皇帝により、共和政の多くの政治機関や

  諸官職は、 弱体化、形骸化し、有名無実化したが、 

  帝政時代中期まで、形式上存続し、共和政の伝統

  は尊重された。 

     古代ローマの帝政前期・中期のプリンキパトウ

  (= 元首政)では、 皇帝は、 「元老院」、「ローマ

  市民」 の推戴(すいたい)によって、帝位の正当性

  を受ける」といった共和政の伝統があった。

     しかし、 帝政後期のドミナトゥス(= 専制君主

  制)では、 皇帝は皇帝権を絶対化し、 皇帝により、

  共和政の伝統は、 全廃された。

● TKKI カナヤマ著 世界史 辞典。

 

 共和政、帝政ローマでは、 ローマ市民には、貴族 

  (パトリキ) と 平民(プレブス) がいた。

 

 帝政の古代ローマは、 皇帝独裁で、 帝政ロー

  マには、 元老院などの有力な政治機関があっ

  た。

 

■ 古代ローマ、元老院 (ラ:Senatus、英:the 

  Senate) は、古代ローマの帝政時代の政治機関 

  であった。

    古代ローマの、元老院は、  帝政ローマでは、

  皇帝の諮問機関であった。

     元老院は、 帝政時代には、皇帝に助言を行

  う議会 であった。  

     古代ローマの帝政前期・中期のプリンキパトウ

  (= 元首政)では、 皇帝は、 「元老院」、「ローマ

  市民」 の推戴(すいたい)によって、帝位の正当性

  を受ける」といった共和政の伝統があった。

  

■ 属州総督の任命。

    帝政の古代ローマでは、 イタリア半島の本国

  以外の領土は、直轄地 と 属州に分かれ、 直轄

  地には、代官がいて、 属州 (プロウィンキア、

  Provincia)には、 属州総督 (プロプラエトル、

  プロコンスルが多い) と 徴税請負人(騎士階級

  (エクイテス)多い) がいた。  

     属州総督や徴税請負人は、 多大な利益が得

  られる官職であった。

     帝政ローマでは、 元老院属州(元老院により

  総督が任命された属州)では、 元老院によって、 

  属州総督として、プロコンスルやプロプラエトルが任

  命され、 皇帝属州(皇帝により総督が任命された

  属州)では、 プロコンスルの権限をもつ皇帝によっ

  て、 能力本位で、皇帝の望む人物が、属州総督と

  して、任命された。 皇帝私領のエジプト(アエギュ

  プトゥス)では、 属州総督でなく、「エジプト長官」が

  任命された。

     元老院属州(元老院により総督が任命された

  属州)は、 帝政ローマ後期のディオクレティアヌス

  帝以後、消滅し、 皇帝属州(皇帝により総督が任

  命された属州) となった。

● TKKI カナヤマ著 世界史 辞典。

 

 古代ローマ社会の身分 (ローマ市民、自由民、

  奴隷)。

    共和政ローマや帝政ローマ(ローマ共和国、

  ローマ帝国)の社会では、 自由民と奴隷がい

  た。 

     自由民には、 ローマ市民の自由民 と、 ロ

  ーマ市民でない自由民 がいた。 

     ローマ市民(の自由民)には、 貴族(パトリ

  キ) と 平民(プレブス)  がいた。  また、 ロー

  マ市民(の自由民)には、 有力市民(貴族や上層

  平民) と 小市民(一般平民) がいた。

     古代ギリシアでは、奴隷は一生奴隷のままだ

  が、 共和政ローマや帝政ローマ(ローマ共和国、

  ローマ帝国)では、 古代ローマの、奴隷は、長年

  の奉仕を認められたり、 財産を蓄えたりすれば、 

  自由の身分(自由民)になれた。 また、奴隷も主

  人の意により解放されることもあった。 古代ロー

  マには、 「解放奴隷」 出身の自由民が、多数いた。 

  更に、「解放奴隷」 は、ローマ市民権を取り、 ロー

  マ市民となる者もいた。

     古代ローマの、ローマ市民権とは、古代ロー

  マ国家の政治に参加する権利である。 ローマ市

  民権は、市民集会に出席し、選挙に投票し、立候

  補する権利である。

     共和政ローマや帝政帝政ローマ(ローマ共和

  国、ローマ帝国)の征服地の属州では、 ローマ市

  民でない自由民が多数いた。 

     帝政ローマ(ローマ帝国)では、 紀元(後)21

  2年のアントニヌス勅令で、 ローマ帝国内全自由

  民にローマ市民権が付与され、 それ以後、ローマ

  帝国内の自由民は、 すべて、ローマ市民となった。

 

■ 古代ローマの人々は、 多神教で、 ヨーロッ

  パ、西アジア、北アフリカの各地を征服し、 現

  地住民が崇拝する神々を受け入れて、古代ロ

  ーマの神々とし、 古代ローマの支配を安定さ

  せた。 また、征服した領土内の現地住民に、

  「パンとサーカス」を提供することにより、 即ち、

  無料で食料(パン)と娯楽 (サーカス)を提供す

  ることにより、 領土の統治を安定させた。

      紀元後79年に、ベスビオ火山が噴火し、

  ンペイが埋没する。  ポンペイ遺跡は、現代人

  に、古代ローマを知る、タイム・カプセルとなる。

   紀元後113年から117年まで、スペイン出身

  のトラヤヌス帝が、大遠征を行い、ローマ帝国

  が最大版図となる。

     しかし、紀元(後)3〜4世紀に、身分の固定

     化(職業の世襲化、他)、 他宗教の排斥 (一神

  教のキリスト教の優遇、国教化と多神教・他宗教

  の排斥)、 気候変動による食料不足、 地中海各

  地の交易港の沼地化とマラリアの発生と伝播、

  傭兵依存、 異民族の領土内侵入の激化、 軍事

  費の増大、 財政難と貨幣の質の低下、  ローマ

  市民の国家への忠誠心と義務の欠如 (ローマ市

  民権の乱発、212年アントニヌス勅令で帝国内

  全自由民にローマ市民権を付与し、集団として

  の連帯感が薄れる)、 ドミナトウス(= 専制君主

  制、紀元(後)293年〜395年)の帝政での、

  大(ほうだい)な数の軍隊と官僚を支えるための

  重税による、あいつぐ属州の反乱 などが、 古

  代ローマ国家を衰退させていった。

● TKKI カナヤマ 著 世界史辞典。

 

 

■ 有名なローマ帝国皇帝には、 アウグストウス

  (アウグスツス、オクタウィアヌス)、 トラヤヌス

  暴君ネロ、五賢帝  などがいる。

□ ローマ帝国(帝政ローマ)主要皇帝一覧表

  (各皇帝簡略説明付)。

 

■ 古代ローマの人々は、 多神教で、 ヨーロッパ、

  西アジア、北アフリカの各地を征服し、 現地住

  民が崇拝する神々を受け入れて、ローマの神々

  とし、 ローマの支配を安定させた。 

    しかし、紀元313年のミラノ勅令以後は、一

  神教のキリスト教を優遇し、国教化して、他宗教

  を排斥したため、ローマ帝国を衰退させた。

● TKKI カナヤマ 著 世界史辞典。

 

■ 古代ローマ帝国は、 各地にローマ式都市を建

  設し、快適なローマ式生活様式を住民に提供し、

  皇帝や帝国内各地の有力者は、領土内のローマ

  市民や 現地住民に「パンとサーカス」を提供する

  ことにより、即ち、無料で食料と娯楽を提供する

  ことにより、 領土の統治を安定させた。

● TKKI カナヤマ 著 世界史辞典。

 

■ ローマ帝国の領土の各地にある、円形闘技場 

  は、 古代ローマ帝国 の円形闘技場で、 古代

  ローマ市民や現地住民に無料で娯楽を提供す

  るための施設 である。 代々のローマ帝国皇

  帝 または 各地の有力者が、 円形闘技場に、

  無料でローマ市民や現地住民を招待し、 娯楽

  を提供した。

● TKKI カナヤマ 著 世界史辞典。

 

 

  

  ○ 「グラディエイター」 ‘‘ GLADIATOR ’’ 

   (2000年アメリカ映画)。 

  ○ ローマ帝国時代の、ローマのコロッセウムで

   の剣闘士の試合、猛獣との格闘のシーン。

 

 

■ プリンキパトウス(= 元首政)。

■ 紀元前27年に、アウグストゥス(=オクタウィ

  アヌス)が始めた、帝政ローマ(= ローマ帝国)

  の、プリンキパトウス(= 元首政、紀元前27年

  〜紀元(後)293年) は、 皇帝がプリンケプ

  ス(ローマ市民の第一人者)とし て、 元老院

  共同統治の形式をとり、 共和政の伝統の上

  にたった、実質上の帝政(皇帝独裁政治) で、

  属州統治を皇帝と元老院の二元統治とした、

  政治体制 であった。

 

■ プリンキパトウス(= 元首政)の皇帝は、 プリン

  ケプス(ローマ市民の第一人者)として、 ロー

  マ帝国の主権者の元老院とローマ市民から、

  政治の実権を委任された存在であった。

    そのため、 プリンキパトウス(= 元首政)の

  ローマ皇帝の地位は、 世襲されていく国王の

  地位と異なり、 不安定で、危(あや)ういもの

  であった。

    というのも、 アウグストゥス(=オクタウィアヌ

  ス)死後ずっと、 プリンキパトウス(= 元首政)の

  ローマ皇帝は、 元老院から承認を受け、 ロー

  マ市民の同意を得て、皇帝に就任した。 それ

  は、 元老院、または、ローマ市民から皇帝とし

  て不適格と判断されると、皇帝の地位を失うこ

  とを意味していた。 

 

■ プリンキパトウス(= 元首政)の皇帝は、 帝政

  のもとで、 人々に食と安全を保障する世界国

  家 と 約200年にわたる平和と安定のパクス・

  ロマーナ (ローマの平和、Pax Romana)を

  実現させる。

 

 

■ ドミナトウス(= 専制君主制)。

■ 紀元(後)293年に、ディオクレティアヌス帝

  が始めた、帝政ローマ(= ローマ帝国)の、

  ドミナトウス(= 専制君主制、紀元(後)293年

  〜395年) は、 オリエント風の制度・儀式を

  採用し皇帝権を絶対化しオリエント的な君主

  政を採用し、 官僚制度を支柱とし、 政治、

  経済、宗教などを統制し、 属州統治を皇帝の

  みの一元統治とした、政治体制である。

 

■ ドミナトウス(= 専制君主制)の皇帝 は、巨

  大な官僚体制を築いた。 官吏(かんり)の力

  強大となり、 皇帝が、官吏を使って 帝国

  を専制支配する体制ができあがった。 古代ロ

  ーマは、官僚制を土台とした階層社会となり、

  人々は、 官吏としての出世を望むようになっ

  た。

 

 

■ ローマ帝国の闘技場。

■ 古代ローマ帝国は、領土内のローマ市民や現地住

  民に「パンとサーカス」を提供することにより、即ち、

  無料で食料と娯楽を提供することにより、 領土の

  統治を安定させた。

 

■ ローマ帝国の領土の各地にある、闘技場は、 古

  代ローマ帝国の闘技場で、 古代ローマ市民や現

  地住民に無料で娯楽を提供するための施設 であ

  る。 代々のローマ帝国皇帝 または 各地の有力

  者が、 闘技場に、無料でロ ーマ市民や現地住民

  を招待し、娯楽を提供した。

 

■ ローマの円形闘技場のコロッセウムでは、剣闘士の

  試合、 猛獣との格闘、 などが行われ、 ローマ市

  民を楽しませた。

 

■ ローマの円形闘技場のコロッセウム は、古代ローマ

  皇帝が、8年をかけて、 紀元80年に完成する。

■ それ以後、ローマ帝国の代々のローマ皇帝は、 ロー

  マのコロッセオに無料でローマ市民を招待し、娯楽を提

  供した。

 

■ ローマのコロッセウム は、 古代ローマ皇帝が、8年

  をかけて、 紀元後80年に完成する。   

     ローマ帝国・皇帝のウェスバシアヌス帝(在位、紀

  元後69〜79年)が、 ローマのコロッセウムを着工し、

  その息子のティトゥス帝(在位、紀元後79〜81年)が、

  コロッセウムを完成させた。

     それ以後、ローマ帝国の代々のローマ皇帝 は、 

  ローマのコロッセウムに無料でローマ市民を招待し、娯 

  楽を提供した。

 

 

■ ローマ帝国時代のキリスト教の迫害と公

  認・国教化。

■ キリスト教は、 ローマの属州のパレスティナに1

  に起こり、幾多 (いくた)の迫害を受けながら、 ペ   

  テロ、パウロなどの弟子の努力によって、信者を増や

  し、ローマ帝国の多くの下層民に勢力を拡大し、 遂

  に、ローマ帝国皇帝・コンスタンティヌス帝(1世)の公

  認を得て、その後、 ローマ帝国皇帝・テオドシウス帝

  (1世)が 、キリスト教の国教化を実現した。

 

● ローマ帝国内でのキリスト教への迫害。

   ローマ帝国時代に、 沢山のキリスト教徒が、ローマ

 帝国領の各地で、 迫害され、殺害された。

   理由は、キリスト教は一神教で、キリスト教徒が、ロー

 マ皇帝を神と認めず、皇帝崇拝を拒否したためである。 

   ローマ皇帝ネロ (英名:The Emperor Nero)の

 治世(紀元後54〜68年)に、 イエス・キリスト12使徒

 の2人の弟子 (英名:The 2 Apostles of Jesus

 CHRIST)の、 ペテロ (Petros、英名:Peter) と、 

 パウロ (Paulos、英名:Paul) は、 迫害を受け、殺

 害された (殉教した)。  

   現在のローマ・カトリック教会の教皇は、ペテロの地

 位を継ぐものとされている。

 

■ ローマ帝国・皇帝のコンスタンティヌス帝(1世)(英 :

 CONSTANTINE I) (在位、紀元後306〜337年)

 は、 紀元後313年に、ミラノ勅令を出し、キリスト教を

 公認し、キリスト教の信仰の自由を認め、 325年に、

 ニケーア公会議(二カイア宗教会議)で、 キリスト教

 のアタナシウス派の三位一体説を正統とした (アタ

 ナシウス派の三位一体説が確立するのは381年の

 コンスタンティノープル宗教会議である)。 

    しかし、紀元後361年に、再び,キリスト教徒は、

 弾圧を受けた。 だが、紀元後392年に、ローマ帝国

 皇帝のテオドシウス帝(1世) (英名:The Emperor

 THEODOSIUS I) (在位、紀元後379〜395年) 

 は、 キリスト教を、ローマ帝国の国教とし、他のすべ

 ての異教信仰を禁止した。

 

 

#ancientrome/theromanempire-happeningsbyyear

 

 帝政ローマ(ローマ帝国)

   年代別出来事。

 

■ 古代ローマでは、 紀元前27年、 アウグストゥス

  (オクタウィアヌス)が、帝政を始め、 これより約20

  0年間の時代は、 パクス・ロマーナ (ローマの平和、

  Pax Romana) と呼ばれ、 古代ローマの空前の

  繁栄 と 平和 が続いた。

    パクス・ロマーナとは、 ローマ帝国(帝政ローマ)

  で、 紀元前27年のアウグストゥス(オクタウィアヌス、

  帝在位、紀元前27年〜紀元(後)14年)の皇帝就任

  から、 紀元(後)180年の五賢帝のマルクス・アウレ

  リウス(帝在位、紀元(後)161年〜180年)の死去ま

  での、政治が安定し比較的平和で繁栄した、古代ロー

  マの黄金期の約200年間 である。

     特に、五賢帝(ごけんてい)の時代は、古代ロー

  マの最盛期で、 トラヤヌス帝の時、 古代ローマの

  領土は最大となった。

 

■ ローマ帝国では、 初代皇帝のオクタウィアヌス(ア

  ウグストゥス)帝から、 「皇帝崇拝」が始まる。 「皇

  帝崇拝」は、 ローマ帝国後期まで続いた。

 

■ 第2代のローマ皇帝のティベリウス帝は、 残虐(ざ

  んぎゃく)で冷酷な皇帝であった。

 

■ 第5代のローマ皇帝のネロ帝は、 古代ギリシアや

  芸術を愛した皇帝であった。

 

■ 紀元(後)96年から、第9代〜13代皇帝の、五賢

  帝時代(紀元(後)96年〜180年)が始まる。

    五賢帝は、帝位順に、ネルウア(ネルヴァ)帝、 

  ラヤヌス帝 ハドリアヌス帝、 アントニヌス・ピウス

  帝、 マルクス・アウレリウス帝の五帝 である。 

 

■ 紀元後79年に、ヴェスヴィオベスビオ火山が噴

  火し、ポンペイが埋没する。

     ポンペイ遺跡は、現代人に、古代ローマを知る、

  タイム・カプセルとなる。

 

■ ローマの円形闘技場のコロッセウム は、古代ロー

  マ皇帝が、8年をかけて、 紀元80年に完成する。

 

■ ローマのコロッセウム は、古代ローマ皇帝が、

  8年をかけて、紀元80年 に完成する。

    それ以後、ローマ帝国の代々のローマ皇帝

  は、 ローマのコロッセウムに無料でローマ市民

  を招待し、娯楽を提供した。

     ローマのコロッセウムでは、剣闘士の試合、

  猛獣との格闘、などが行われ、ローマ市民を楽し

  ませた。

 

■ 紀元後113年から117年まで、 スペイン出身

  のトラヤヌス帝(在位98〜117年)が、大遠征を

  行い、ローマ帝国が最大版図となる。

 

■ 紀元後212年に、 ローマ帝国皇帝のカラカラ

  (Caracalla)は、税収の拡大を狙って、 アント

  ニヌス勅令を発布し、ローマ帝国の全自由民に、

  ローマ市民権を与えた。 主にローマ帝国の属州

  の自由民がローマ市民権を得た。 

● TKKI カナヤマ 著 世界史辞典。

 

■ ローマ帝国・皇帝のディオクレティアヌス帝(帝

  在位、紀元後284〜305年) は、 皇帝崇拝を

  強制し、 ドミヌスの称号を採用し、専制君主制を

  行い、 紀元後303〜305年に、皇帝崇拝を拒

  絶する、キリスト教徒への最後の大迫害を行う。

 

■ ローマ帝国・皇帝のコンスタンティヌス帝(1世)

  (帝在位、紀元(後)306〜337年)は、紀元後

  313年に、ミラノ勅令で、 キリスト教を公認し、 

  325年に、ニケーア公会議で、キリスト教のア

  タナシウス派を正統とし、 330年に、ローマ帝

  国の首都を、ビザンティウムに移し、コンスタンテ

  ィノープルと改称し、332年に、 職業世襲化勅

  令をだし、コロヌス制を完成させる。

● TKKI カナヤマ 著 世界史辞典。

 

■ 古代ローマの人々は、 多神教で、 ヨーロッパ、

  西アジア、北アフリカの各地を征服し、 現地住民

  が崇拝する神々を受け入れて、ローマの神々とし、

  ローマの支配を安定させた。 

    しかし、紀元313年のミラノ勅令以後は、一神

  教のキリスト教を優遇し、他宗教を排斥したため、 

  ローマ帝国を衰退させた。

 

■ フン族(フン人)は、 アジア系の遊牧民で、紀

  元(後)375年にヨーロッパに侵入し、 ヨーロッ

  パで、 紀元(後)4〜5世紀頃、ゲルマン諸民

  族を征服したり、圧迫しりした。

■ フン族(フン人)のゲルマン諸民族への征服や

  圧迫が、375年から約200年間にわたる「ゲル

  マン人の大移動」を引き起こす。 紀元(後)37

  5年のフン族(フン人)のヨーロッパに侵入から

  568年のランゴバルド族の北イタリアのランゴ

  バルド王国の建国までの約200年間である。

     そして、ゲルマン諸民族のローマ帝国領内

  への大移動も引き起こし、ローマ帝国内部は、

  大混乱となり、 ローマ帝国 (紀元前27年〜

  紀元(後)395年) は、統一を保てなくなり、

  395年に、東西に分裂する。

● TKKI カナヤマ著 世界史 辞典。

 

■ ローマ帝国・皇帝のテオドシウス帝(1世) (英:

  THE EMPEROR THEODOSIUS、帝在位・

  紀元(後)379〜395年)は、 紀元後392年に、 

  キリスト教を、ローマ帝国の国教とし、 他のすべ

  ての異教信仰を禁止した。

 

 

■ ローマ帝国の分裂。

■ 紀元(後)395年に、 ローマ帝国 (英:THE 

  ROMAN EMPIRE) の領土は、 2分割され、

  西ローマ帝国 (英:THE WEST ROMAN 

  EMPIRE ) と、 東ローマ帝国 (英:THE 

  EAST ROMAN EMPIRE ) になる。  

● 紀元(後)395年の、テオドシウス帝(1世) (英:

  THE EMPEROR THEODOSIUS) の死後、

  テオドシウス帝(1世)の2子によって、ローマ帝国

  の領土は、 東西に分割され、ローマ帝国は、2つ

  に分裂した。

 

 西ローマ帝国(紀元(後)395〜476年)の最初

  の皇帝は、 ホノリウス (皇帝在位、紀元後395

  〜429年)で、 都をミラノとし、 後にラヴェンナ

  (402年より) とした。

 東ローマ帝国 (紀元(後)395〜1453)の最初

  の皇帝は、 アルカディウス (皇帝在位、 紀元

  (後)395〜408年)で、 都をコンスタンティノー

  プルとした。 アルカディ ウスは、 皇帝教皇主義

  をとった。

 

 

■ 西ローマ帝国の滅亡。  

■ 紀元(後)476年に、 西ローマ帝国 が、滅亡する。  

● 紀元(後)476年に、 西ローマ帝国の、最後の皇帝

  (英:THE LAST EMPEROR)、 ロムルス・アウ

  グストウルス (英:ROMULUS AUGUSTULUS) 

  は、 ゲルマン人の傭兵(ようへい)隊長のオドアケル 

  (英:ODOACER OF THE GOTHS) により退

  位させられ、 ここに、西ローマ帝国が 滅亡する。 

 

 

■ 東ローマ帝国の滅亡。  

■ 紀元(後)1453年に、 東ローマ帝国 が、滅亡する。 

● 紀元(後)1453年に、 東ローマ帝国 の首都であり、

  砦(とりで)である、 コンスタンチノープル (英:CON-

  STANTINOPLE) は、 オスマン・トルコ帝国のメフ

  メト2世 (英:MEHMET I I ) により包囲され、攻

  撃され、陥落し、 ここに、東ローマ帝国が 滅亡する。 

● TKKI カナヤマ 著 世界史 辞典。

 

 

#ancientrome/theromanempire-emperors

 

◆ 帝政ローマ(ローマ帝国)

  主要皇帝リスト。

 

■ ローマ帝国(帝政ローマ、紀元

  前27年〜紀元後395年)の主

  な皇帝 <帝位順>。

 

  ■ アウグストウス (= オクタウィアヌス)

   ● ローマ帝国皇帝。

    皇帝在位、紀元前27年〜紀元後14年。

  ■ ティベリウス

   ● ローマ帝国皇帝。

    皇帝在位、紀元後14年〜紀元後37年。

  ■ カリグラ (= カリギュラ)

   ● ローマ帝国皇帝。

    皇帝在位、紀元後37年〜紀元後41年。

   ● TKKI カナヤマ 著 世界史 辞典。

  ■ クラウディウス (= クラウディウス

    ・ドルスス)

   ● ローマ帝国皇帝。

    皇帝在位、紀元後41年〜紀元後54年。

  ■ ネロ

   ● ローマ帝国皇帝。

    皇帝在位、紀元後54年〜紀元後68年。

  ■ ウェスパシアヌス

   ● ローマ帝国皇帝。

    皇帝在位、紀元後69年〜紀元後79年。

  ■ ティトウス

   ● ローマ帝国皇帝。

    皇帝在位、紀元後79年〜紀元後81年。

   ● TKKI カナヤマ 著 世界史 辞典。

  ■ ドミティアヌス

   ● ローマ帝国皇帝。

    皇帝在位、紀元後81年〜紀元後96年。

  ■ ネルヴァ (= ネルウァ)

   ● ローマ帝国皇帝、 五賢帝の一人。

    皇帝在位、紀元後96年〜紀元後98年。

  ■ トラヤヌス

   ● ローマ帝国皇帝、 五賢帝の一人。

    皇帝在位、紀元後98年〜紀元後117年。

  ■ ハドリアヌス

   ● ローマ帝国皇帝、 五賢帝の一人。

    皇帝在位、紀元後117年〜紀元後138年。

   ● TKKI カナヤマ 著 世界史 辞典。

  ■ アントニヌス・ピウス

   ● ローマ帝国皇帝、 五賢帝の一人。

    皇帝在位、紀元後138年〜紀元後161年。

  ■ マルクス・アウレリウス

   ● ローマ帝国皇帝、 五賢帝の一人。

    皇帝在位、紀元後161年〜紀元後180年。

  ■ コンモドウス

   ● ローマ帝国皇帝。

    主軸皇帝在位、紀元後180年〜紀元後

    192年。

  ■ セプティミウス・セウェルス

   ● ローマ帝国皇帝。

    皇帝在位、紀元後193年〜紀元後211年。

  ■ カラカラ

   ● ローマ帝国皇帝。

    主軸皇帝在位、紀元後211年〜紀元後

    217年。

  ■ ヘリオガバルス

   ● ローマ帝国皇帝。

    皇帝在位、紀元後218年〜紀元後222年。

   ● TKKI カナヤマ 著 世界史 辞典。

  ■ アレクサンデル・セウェルス

    (= セウェルス・アレクサンデル)

   ● ローマ帝国皇帝。

    皇帝在位、紀元後222年〜紀元後235年。

  ■ 軍人皇帝時代の皇帝

   ● ローマ帝国皇帝、 約26名の皇帝。

    皇帝在位、紀元後235年〜紀元後284年。

   ○ 軍人皇帝時代に、約26名の皇帝が乱立

    する。

  ■ ディオクレティアヌス

      ● ローマ帝国皇帝、 統合皇帝、 東方皇帝

    (東方正帝)

    皇帝在位、紀元後284年〜紀元後305年。

  ■ ガレリウス

      ● ローマ帝国皇帝、 東方皇帝(東方正帝)

    皇帝在位、紀元後305年〜紀元後308年。

   ● TKKI カナヤマ 著 世界史 辞典。  

  ■ リキニウス

      ● ローマ帝国皇帝、 東方皇帝(東方正帝)

    皇帝在位、紀元後308年〜紀元後324年。

  ■ マクシミアヌス

      ● ローマ帝国皇帝、 西方皇帝(西方正帝)

    皇帝在位、紀元後286年〜紀元後305年。

  ■ コンスタンティウス・クロルス

   ● ローマ帝国皇帝、 西方皇帝(西方正帝)

    皇帝在位、紀元後305年〜紀元後306年。

  ■ コンスタンティヌス1世

      ● ローマ帝国皇帝、 西方皇帝(西方正帝)、

    統合皇帝。

    皇帝在位、紀元後307年〜紀元後337年。

   ● TKKI カナヤマ 著 世界史 辞典。

  ■ コンスタンティウス2世

   ● ローマ帝国皇帝、 東方皇帝、 統合皇帝。

    皇帝在位、紀元後337年〜紀元後361年。

  ■ ユリアヌス

   ● ローマ帝国皇帝、 統合皇帝。

    皇帝在位、紀元後361年〜紀元後363年。

  ■ ウァレンティニアヌス1世

   ● ローマ帝国皇帝、 西方皇帝。

    皇帝在位、紀元後364年〜紀元後375年。

   ● TKKI カナヤマ 著 世界史 辞典。

  ■ グラティアヌス

   ● ローマ帝国皇帝、 西方皇帝。

     皇帝在位、紀元後375年〜紀元後383年。

   ● TKKI カナヤマ 著 世界史 辞典。

  ■ ウァレンティニアヌス2世

   ● ローマ帝国皇帝、 西方皇帝。

    皇帝在位、紀元後375年〜紀元後392年。

  ■ ウァレンス

   ● ローマ帝国皇帝、 東方皇帝。

    皇帝在位、紀元後364年〜紀元後378年。

  ■ テオドシウス1世

   ● ローマ帝国皇帝、 東方皇帝、統合皇帝。

    皇帝在位、紀元後379年〜紀元後395年。

 

 

#ancientrome/theromanempire-appearingscenes

 

♪♪ 帝政ローマ(ローマ帝国)が登場す

     る、面白いドラマ、映画 。

 

 帝政ローマ(ローマ帝国) が登場

 する、面白 く、興味深い、ドキュメン

 タリー。

 

 『 ザ・ローマ帝国の興亡 』   

   (英語題名: ANCIENT ROME−THE 

   RISE AND FALL OF AN EMPIRE)。 

  (2006年 英BBC制作 ドキュメンタリー・

   ドラマ)。

 

■ 第1話 『 ネロ 』。

   ○ 紀元(後)1世紀のローマ国家(ローマ

   帝国)を描く。

   ○ ローマ皇帝・ネロ(英:THE EMPEROR 

   NERO)を中心に描く。 

 

■ 第4話 『 ユダヤ戦争 』。

   ○ 紀元(後)1世紀のローマ国家(ローマ

   帝国)を描く。

   ○ パレスチナ(英:PALESTINA)のユダヤ

   戦争を中心に描く。 

 

■ 第5話 『 コンスタンティン 』。

   ○ 紀元(後)4世紀のローマ国家(ローマ

   帝国)を描く。

   ○ ローマ皇帝・コンスタンティヌス1世 (英:

   THE EMPEROR  CONSTANTINUS I)

   を中心に描く。 

 

■ 第6話 『 西ローマ帝国の滅亡 』。

   ○ 紀元(後)4−5世紀の西ローマ帝国を

   描く。

   ○ ホノリウス (最初の西ローマ皇帝、英:

   HONORIUS) を中心に描く。 

 

 

 『 ローマ街道物語 』。  

   (フジテレビ・2014年5月・本放送・

   テレビ・ドキュメンタリー番組、全6話)。

 

■ 第1話 「街道の起点・ローマ 〈イタリア〉」。

■ 第2話 「街道の女王・アッピア街道 

  〈イタリア〉」。

■ 第3話 「海の道・川の道 〈イタリア・フラ

  ンス・チュ二ジア〉」。

■ 第4話 「辺境街道をゆく 〈フランス・ス

  ペイン・イギリス〉」。

■ 第5話 「東方世界へ道 〈トルコ・ブルガ

  リア〉」。

■ 第6話 「ローマ帝国の栄枯盛衰」。

 

■ 古代ローマ国家を詳しく述べる。

 

 

 『 古代ローマ1000年史 』 。  

   (TBS・2008年1月3日・本放送・

   テレビ・ドキュメンタリー番組)。

■ 古代ローマ国家を詳しく述べる。

 

 古代文明のルーツを求めて 

   (英語題名: ANCIENT WORLDS 

   PRESENTED BY RICHARD MILES)。

  『 古代ローマの興亡A 』。    

   6.CITY OF MAN, CITY OF GOD.

   (BBC・ドキュメンタリー)。

■ 帝政ローマ(ローマ帝国)を述べる。

 

 

★ ローマ帝国(帝政ローマ)が登場す

    る、ドラマ、映画。

 

 『 メル・ブルックス 珍説世界史 

  PART I 』。  

   (英語題名: ‘‘  MEL BROOKS’ 

   HISTORY OF THE WORLD 

   PART I ’’)。

   (1981年アメリカ映画)。 

 帝政ローマ(ローマ帝国)を描く。

 コメディー映画 で、 ローマ帝国の状況

  をコミカルに描いている。

 

 『 ボルケーノ in ポンペイ 』。   

   (英語題名: ‘‘  POMPEII ’’)。

   (2007年イタリア映画)。 

 帝政ローマ(ローマ帝国)前期を描く。

 古代ローマ都市のポンペイ は、 イタリア

  南部のヴェスヴィオ火山の噴火により、埋没

  した。 そのおかげで、現在、 ポンペイ は、 

  古代ローマを知る、タイム・カプセルとなって

  いる。

 

 『 センチュリオン 』。  

   (英語題名: ‘‘  CENTURION ’’)。

   (2009年イギリス映画)。 

 紀元後(AD)117年頃のイギリス(大ブリ

  テン島)で、 現在のスコットランドとイング

  ランドの境近くで、 ローマ帝国(多民族編

  成)軍団のローマ軍人 と ピクト人 (2系

  統スコットランド人の1つ) との戦争を描く。

 現在のスコットランド人は、 スコットランド

  の原住民・ピクト人 と 原住地アイルラン

  ドからスコットランドへ移住したスコット人の

  混血民族である。

 

 『 グラディエイター 』。  

   (英語題名: ‘‘ GLADIATOR ’’)。

   (2000年アメリカ映画)。

 帝政ローマ(ローマ帝国)前期を描く。

 古代ローマ帝国時代の当時、政治を安定さ

  せるため、 皇帝 や ローマ各地の有力者 

  は、ローマ帝国内各地のローマ市民や現地

  住民に、 無償で、 食べ物(パン)と娯楽

  (サーカス)を与えた。 ローマ帝国内各地の

  ローマ市民や現地住民 は、当時、娯楽(サ

  ーカス)の1つとして、 円形闘技場で、剣闘

  士(グラディエイター)の試合を楽しんだ。

 

■ 『 ベン・ハー 』。   

   (英語題名: ‘‘ BEN・HUR ’’)。

   (1959年アメリカ映画)。

 帝政ローマ(ローマ帝国)時代初期を描く。

 古代ローマで人気のあった、戦車競技を

  描く。

 

 『 第九軍団のワシ 』。   

   (英語題名: ‘‘  THE EAGLE ’’)。

   (2011年イギリス・アメリカ共作映画)。 

 帝政ローマ(ローマ帝国)支配下の紀元

  (後)2世紀のブリテン島(イギリス)を描く。

 

 

■ 『 ローマン・エンパイア 』。   

    (英語題名: ‘‘ROMAN EMPIRE’’)。

   (2003年イタリア映画)。

 共和政ローマ(ローマ共和国)末期と帝政

  ローマ(ローマ帝国)初期を描く。

 主にオクタヴィアヌスを描く。

 オクタウィアヌス(オクタヴィアヌス)が 自分

  の生涯を回想して、 共和政から帝政への移

  行期を描き出す。

    オクタウィアヌス(オクタヴィアヌス) (帝

  政後アウグスツスと呼ばれる) を中心に描く。 

 

 ピーターオトウール主演。

 

■ 『 エンパイア I,II,III 』。  

   (英語題名: ‘‘ EMPIRE I,II,III ’’) 

   (2005年アメリカ・テレビドラマ・シリーズ)。

 共和政ローマ(ローマ共和国)末期と帝政

  ローマ(ローマ帝国)初期を描く。

 主にオクタウィアヌス(オクタヴィアヌス)を

  描く。 

 

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『 あなたのハートには 何が残りましたか? 』

 

 

以  上