古武道 武蔵円明流会―私達は宮本武蔵(武蔵円明流)の精神と圓明剣(剣術・居合術)を未来へ伝えます―
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武蔵円明流・宮本武蔵 │  「考証五輪書」 武蔵円明流・宮本武蔵4頁

「考証五輪書」 出典:「勧進・宮本武蔵玄信」 谷口 覓 著

 宮本武蔵の兵法は、武蔵円明流と二天一流に引継がれている。

「武蔵円明流口授書」という文献伝書のなかに、当流は宮本家では二天一流と称し、岡本家では武蔵円明流と称したとある。したがって二天一流・武蔵円明流は本質的に同門である。兵道鏡円明流(武蔵円明流)は、宮本武蔵が二天一流を創流するまでの青年期のものであり、やがて二天流・二天一流と進んだわけである。
 五輪書は現在、11種の転写本がある。武蔵円明流は依藤孫兵衛長須(武蔵円明流四代宗家師範)から門下に伝承されてきた。五輪書は宮本武蔵の思想そのもので、正しく真正な自著である。五輪書を完全に理解するには五輪書の研究だけでなく、宮本武蔵の遺作品を理解するべきである。

『宮本武蔵の兵法』
 兵道鏡円明流(武蔵円明流)は二刀のほか一刀流もあり、これが後年次のように、二天一流へと開花したのである。

円明流 赤松大家族の家伝の血を継ぐ
 ↓
当理流剣術小具足 養父・宮本無二之助一真より修行する
 ↓
兵道鏡28箇条 兵道鏡円明流創流
落合忠右衛門・多田半三郎へ伝授
 ↓
兵道鏡36箇条 青木城右衛門(青木鉄人流)・宮本武蔵義貞(岡本小四郎政名/改名、武蔵流)・
宮本武蔵政名(岡本馬之助佑実/改名、武蔵円明流流祖)へ兵道鏡円明流伝授
 ↓
兵法35箇条
(実は36箇条)
竹村与右衛門へ伝授(尾張円明流)
熊本藩主細川忠利へ提出
 ↓
兵法42箇条
(二刀一流極意条々)
兵法35箇条に観実の講・円儀の講・応極の講・交務の講・縦選の講その他を加え42箇条とし寺尾求馬助へ伝授
 ↓ 口伝
「五方之太刀道序」書 寺尾求馬助信行へ伝授(山東派二天一流)
 ↓
二刀一流 寺尾孫之丞勝信・寺尾求馬助信行・古橋惣左衛門良政(古橋派二天一流)・藤本左近重利元喜・小河権太夫・石川左京(石川派江戸)・細川忠利へ伝授
 ↓
二天流目録手継之書 藤本左近重利元喜(藤本派二天一流)へ伝授
 ↓
五輪書(二天一流五巻書)
兵法35箇条
独行道21箇条
寺尾孫之丞勝信へ形見分けする(寺尾派二天一流)
寺尾求馬助信行へ形見分けする
寺尾孫之丞勝信へ形見分けする
 ↓
五輪書転写本 細川家本・楠家本・冨永家本・田村家本・古橋家本・吉田家本・藤本家本・宮崎家本・依藤家本・島田家本
(最終更新:/080327)

『兵道鏡(へいどうきょう)
 28箇条本と年代不詳の写本で2巻・36箇条本(上巻22箇条・下巻14箇条)がある。
 「兵道鏡」は宮本武蔵の心身に対する濃やかな心配りと観察眼、そして己が取り組んでいる兵法に対する誠実さが伝わってくる。「五輪書」では詳しく書かれていない型の動きが「兵道鏡」においては、対照的に実に具体的に書かれている。これによって、武蔵の二刀の使い様がうかがい知ることができる。
 「兵道鏡」の極意は「真通之位(真道之位)」であり、これは当理流(養父・宮本無二之助)には無く、武蔵自身が得た剣理である。「真通之位」は定まった型があるのではなく、自分が思ったとおりに戦いを展開し勝つ境地のことである。
 武蔵は「兵道鏡28箇条」の本の中で「真通之位」とは「兵法之魂也」と言いきり、これを自得すればもはや「表」も「奥」も無いと説き、
『奥と云、これよりも奥なし。されば、大師高野山奥の院を立たんと山深く分け入りて、おもえばいまだあさし。奥の院なればなお深く尋ね行きて見れば、又家村近く見ゆる。さて云へり、
   中々に人里近くなりにけり あまりに山の奥を尋ねて、 と也。』
 武蔵は「真通之位」という独自の境地を切り拓き、当理流から独立して二刀兵法兵道鏡円明流を創流した。武蔵円明流流祖・宮本武蔵政名(岡本馬之助祐実 改名)へ伝授。
「兵法35箇条(実は36箇条)」は兵法二刀一流の太刀筋の心得から兵法の見立て、心待ちに至るまで、その骨子を36箇条にまとめたもの(技自体についてさほど触れず、技を使う心そのものを重要視し、その心について説いている)。

 兵道鏡円明流を一言で言うならば「兵道鏡」とは鏡に写す古今の剣法。円明流とは、日輪と月の明るさをもつ全き剣法となる。
 兵道鏡円明流は型や構えが多かった。しかし、武蔵は長年の修行により、普遍的・本質的かつ実用に適した技、すなわち学ぶ者誰もが朝鍛夕鍛の努力をすれば必ず身に付けることが出来る技を基本として、それだけを型にすれば良いことを悟り、二刀一流になって型の本数が少なくなった。
 したがって、兵道鏡円明流において「奥」の型として位置付けられていたものは、単なる基本技を応用して使ったものを型化したものであるという認識から、二刀一流及び二天一流では、「真通之位(真道之位)」と同様に型でなくなるのである。すなわち「兵道鏡」の「相太刀あわざる太刀」「是極一刀」「真道之位」が、「五輪書」水之巻において「打ちあいの利」「一つの打」「直通之位」と変わっているが如くである。
 そして、武蔵は新しく「巌の身」を得道し、それらの技・境地一切を包括し悟った認識を「万理一空」として兵法二刀一流の極意とした。
(最終更新:070926)

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「武蔵円明流」「武蔵円明流の剣脈図」 武蔵円明流・宮本武蔵1頁
「武蔵円明流・二天一流と新陰流の起源」「円明流流祖・俊重房重源」 武蔵円明流・宮本武蔵2頁
宮本武蔵「五輪書(ごりんのしょ)」 武蔵円明流・宮本武蔵3頁
「考証五輪書」 武蔵円明流・宮本武蔵4頁
「『掛声』武道研究論考」 武蔵円明流・宮本武蔵5頁
宮本武蔵「一代記」 武蔵円明流・宮本武蔵6頁
宮本武蔵「決闘・試合一代記」 武蔵円明流・宮本武蔵7頁
武蔵円明流の歴史 武蔵円明流・宮本武蔵8頁
「鳥取藩武道の概要」 武蔵円明流・宮本武蔵9頁
「宮本玄信伝」 武蔵円明流・宮本武蔵10頁
「剣聖 宮本武蔵」 武蔵円明流・宮本武蔵11頁
「巌流島(舟島)の決闘」 武蔵円明流・宮本武蔵12頁
「武蔵円明流は秘して陰流と言う」

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