古武道 武蔵円明流会―私達は宮本武蔵(武蔵円明流)の精神と圓明剣(剣術・居合術)を未来へ伝えます―
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武蔵円明流・宮本武蔵 │  宮本武蔵「五輪書」 武蔵円明流・宮本武蔵3頁

宮本武蔵「五輪書(ごりんのしょ)
出典:「五輪書 宮本武蔵のわざと道」 寺山 旦中 著
   「随筆 宮本武蔵」 吉川 英治 著

一、地の巻
 1.立志と決意 2.鍛錬と工夫 3.知命と転換 4.兵法と諸芸 5.天道とわれ
 兵法の意義や道具の利から、その活用法までを原則に基づいて述べている。兵法を行う道は、何事においても人にすぐぐる所を本とし、これを強調する。人に勝つが兵法の根本。兵法の徳を学ぶことたえず吟味し工夫して、いつでもどこでも何にでも応用できる稽古をすること。
 1.兵法の道 2.道具の利 3.ものを活かす 4.はずみ 5.道を行う法

一、水の巻
 基本的心がまえ、身なり、構え、太刀筋、入り身、体当たりなどから心得まで、すべて実践的、具体的に説いている。基本を活かして万事に応用できるよう
たえず稽古して、拍子にのって勝つことを工夫する。
 1.からだのこと 2.構えのこと 3.打ちのこと 4.入り身のこと 5.体当たりと刺し

一、火の巻
 さまざまな勝負や合戦について記している。一分の兵法から大分の兵法の展開である。自分以外にこれを究める者はいないという自負をもって、朝鍛夕錬する。勇猛心と根気が必要である。
 1.先をとる 2.かくらん戦法 3.変通 4.敵になる 5.巌の身
 真っすぐな技と心を実践していけば、勝利を得ることは疑いない。

一、風の巻
 他流の兵法を知るようでなくては、自分の兵法の道を的確につかむことはできない。他流の真実の道でないことを、しっかり書き表し、善悪、正否、不足を明白にしている。武蔵の兵法の教え方には、その人が習いより技から入り、理解しやすい道理から学ばせ、しだいに深いところへ導くというやり方である。ただまっ直ぐな心をもって、兵法の道を明らかにすることが最も大事である。
 1.太刀の長短 2.力みと小手先芸 3.目付と構え 4.足つかいと速さ 5.表と奥

一、空の巻
 少しも曇りなく、迷いの曇が晴れた所を真実の空と心得るべきである。武士は兵法の道をしっかり会得し、いろいろな武芸をよく励み、武士として行う道に明るく、心に迷いがなく、日々刻々に怠らず(本)心と意(気)の両方をみがき、心眼と肉眼の二つを養って(ものを正しく見)空を道とし、道を空と見るべきなり。

 武蔵の剣の極意・哲理を万理一空という。万理一空も柳生新陰流の「無刀」という極致も、要するに真理は一つところへ合致しているわけである。
 つまり、兵法の最高の理想は武も要ないという境地にある。 

五輪書 楠家本 宮本武蔵 肖像
五輪書転写本は、細川家本・楠家本AとB・冨永家本・田村家本・依藤家本・藤本家本・後藤家本・吉田家本・宮崎家本・島田家本の11種類あるが、楠家本は誤字・脱字・衍字の最も少ない正確なものである。

武蔵→寺尾夢世へ→槙嶋甚介へ→楠家へ 楠安治蝕損箇所修理美装→楠安治氏より梅本武氏へ→梅本武氏より高砂市武蔵・伊織顕彰会へ
(熊本県立美術館所蔵)

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「武蔵円明流」「武蔵円明流の剣脈図」 武蔵円明流・宮本武蔵1頁
「武蔵円明流・二天一流と新陰流の起源」「円明流流祖・俊重房重源」 武蔵円明流・宮本武蔵2頁
宮本武蔵「五輪書(ごりんのしょ)」 武蔵円明流・宮本武蔵3頁
「考証五輪書」 武蔵円明流・宮本武蔵4頁
「『掛声』武道研究論考」 武蔵円明流・宮本武蔵5頁
宮本武蔵「一代記」 武蔵円明流・宮本武蔵6頁
宮本武蔵「決闘・試合一代記」 武蔵円明流・宮本武蔵7頁
武蔵円明流の歴史 武蔵円明流・宮本武蔵8頁
「鳥取藩武道の概要」 武蔵円明流・宮本武蔵9頁
「宮本玄信伝」 武蔵円明流・宮本武蔵10頁
「剣聖 宮本武蔵」 武蔵円明流・宮本武蔵11頁
「巌流島(舟島)の決闘」 武蔵円明流・宮本武蔵12頁
「武蔵円明流は秘して陰流と言う」
『武蔵円明流』と『武蔵円明流判官派』・『武蔵円明流兵法』との違いについて 武蔵円明流・宮本武蔵14頁

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