沖縄三昧紀行
臼井光昭
最終回  
潮の流れが逆だったため、1時間余りで渡る事ができる距離を倍以上掛かってハテ島まで辿り着いた。島の回りは環礁で覆われているため遠浅になっている。そのため、島に近付いていった波は大きく盛り上がり、白く泡立ちながら成長して島に打ち寄せている。.....
第10回  
覇臨港道路の下を抜け港に出ると、大きな船が行き交い波の感触に酔っている余裕は無くなった。防波堤で囲まれた港の中を周りに注意を祓いながら一気に突っ切る。.....
第9回  
国際通りで拾ったタクシーの運転手に「ソープランド街に行ってくれ。」と行き先を告げると驚いたように聞き返してきた。本来なら目的の店を言うのだが、カヌーショップの名前を言ってもどうせ分からないと思ったからだ。.....
第8回  
阿嘉島に渡って2回目の朝がやってきた。夜は早く朝も早い生活には慣れているが、寝ている途中で切れる有料クーラーには辟易した。.....
第7回  
1本目のダイビングは9時に出発した。シーサーVは見る見る加速し、白波を立ててポイントに向かって行く。小さな島に囲まれた海を全速力で突っ走る.....
第6回  
慶良間諸島(ケラマショトウ)は那覇の南西40キロ余りに浮かぶ珊瑚礁の島からなり、渡嘉敷島(トカシキジマ)や阿嘉島(アカジマ)など大小30余りの島々からできている.....
第5回  
砂浜の端に大きな岩が突き出ていて、その下に魚が集まって居そうだった。ゆっくりと泳いでいくと、岩場の近くの浅くなった所にイソギンチャクが群生し、大きなクマノミが数匹イソギンチャクの上を泳いでいた.....
第4回  
名護市は西海岸沿いに市の中心があり、ヘリポート建設を予定されたのは東海岸の辺野古(ヘノコ)付近、キャンプ・シュワーブ沖だ。途中、本島最大の慶佐次(ケサシ)のマングローブ林を通過するが、道沿いに立てられた綺麗な建物が目に入り人の手が入り過ぎてしまった雰囲気を漂わせていた.....
第3回 
  ドライブインで今晩の宿を探す。携帯電話で幾つか民宿を当たってみたが、どこも一杯でようやく辺土名に民宿を見つける事ができた。午後4時を回っていたので直ぐに出発した。駐車場を出て直ぐの所に茅打ちバンタという標識が出ていたが、バンタとは崖の方言で束ねた茅を高さ70メートル程の崖から投げると強風で吹き上げられバラバラになってしまう所だと聞いて見たことにする.....
第2回 
次の日は6時前に目が覚めた。日の出は遅く、6時を回った頃から明るくなる。明るくなるのを待ってホテルの前の海に向かった。堤防には数人の釣人が糸を垂れている。昨日ダイバーたちが出入りしていた堤防の切れ間から海に入った。ハブクラゲに注意と書かれていたが、余り気にしないで海に入った.....
第1回 
突き刺すような日の光に照らし出された街角を、一台のレンタカーはぎこちない雰囲気を振り撒きながら、のろのろと走っていった。風俗店の立ち並ぶ街角には暑さのためか人通りは疎らで、真っ黒に日焼けしたお婆さんが太陽に飲み込まれそうになりながら歩いていく姿しか見掛けることができない.....

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