・複数の論理式(論理式の集合)を扱う際、
真理値割り当てtruth assignmentとは、
それらいずれかの論理式に含まれるすべての命題変数(原子式)に対する真理値割り当て
を指す。
* 同じ命題変数(原子式)が複数の論理式に含まれているとき、
その命題変数(原子式)は、一つとして扱う。
・2個の論理式A,Bを扱う際、
真理値割り当てtruth assignmentとは、
論理式A,Bの少なくとも一方に含まれるすべての命題変数(原子式)に対する真理値割り当て
を指す。
→ 論理式Aが命題変数をPだけ含み、論理式Bも命題変数をPだけ含む場合、
論理式A,Bを扱う際に「真理値割り当て」というと、
「命題変数Pに対する真理値割り当て」を指す。
→【例】 論理式「P」「¬P」を扱う場面での「真理値割り当て」の意味
→ 論理式Aが命題変数をPだけ含み、論理式Bは命題変数をQだけ含む場合、
論理式A,Bを扱う際に「真理値割り当て」というと、
「命題変数P,Qに対する真理値割り当て」を指す。
→ 論理式Aが命題変数をPだけ含み、論理式Bは命題変数をP,Qだけ含む場合、
論理式A,Bを扱う際に「真理値割り当て」というと、
「命題変数P,Qに対する真理値割り当て」を指す。
→ 命題変数をPだけを含む論理式「P」と
命題変数をP,Qだけを含む論理式「P∧Q」を扱う際に
「真理値割り当て」というと、
「命題変数P,Qに対する真理値割り当て」を指す。
→ 論理式Aが命題変数をPだけ含み、論理式Bは命題変数をQ,Rだけ含む場合、
論理式A,Bを扱う際に「真理値割り当て」というと、
「命題変数P,Q,Rに対する真理値割り当て」を指す。
→ 命題変数をPだけを含む論理式「P」と、
命題変数をQ,Rだけを含む論理式「Q∨R」を扱う際に
「真理値割り当て」というと、
「命題変数P,Q,Rに対する真理値割り当て」を指す。
→ 論理式Aが命題変数をP,Qだけ含み、論理式Bも命題変数をP,Qだけ含む場合、
論理式A,Bを扱う際に「真理値割り当て」というと、
「命題変数P,Qに対する真理値割り当て」を指す。
→ 命題変数をP,Qだけを含む論理式「P⇒Q」と
命題変数をP,Qだけを含む論理式「P∧Q」を扱う際に
「真理値割り当て」というと、
「命題変数P,Qに対する真理値割り当て」を指す。
→ 論理式Aが命題変数をP,Qだけ含み、論理式Bは命題変数をQ,Rだけ含む場合、
論理式A,Bを扱う際に「真理値割り当て」というと、
「命題変数P,Q,Rに対する真理値割り当て」を指す。
→ 命題変数をP,Qだけを含む論理式「P⇒Q」と
命題変数をQ,Rだけを含む論理式「Q⇒R」を扱う際に
「真理値割り当て」というと、
「命題変数P,Q,R に対する真理値割り当て」を指す。
→ 論理式Aが命題変数をP,Qだけ含み、論理式Bは命題変数をR,Sだけ含む場合、
論理式A,Bを扱う際に「真理値割り当て」というと、
「命題変数P,Q,R,Sに対する真理値割り当て」を指す。
→ 命題変数をP,Qだけを含む論理式「P⇒Q」と
命題変数をR,Sだけを含む論理式「R⇒S」を扱う際に
「真理値割り当て」というと、
「命題変数P,Q,R,S に対する真理値割り当て」を指す。
・n個の論理式A1,A2,…Anを扱う際、
真理値割り当てtruth assignmentとは、
論理式A1,A2,…Anのうち、少なくとも一つ以上の論理式に含まれるすべての命題変数(原子式)に対する真理値割り当て
を指す。
色々なケース→戸田山
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【活用例】矛盾 / 充足可能・整合的 / 推論の妥当性
【文献】
・高崎金久『数理論理学入門』III. 命題論理の意味論(その1)3.4真理値割り当て3.5 真理値割り当てによる論理式の意味解釈
「
論理式φに含まれる変数が x1,
..., xn であるとする.これらの
真理値割り当て M が与えられれば φ の真理値が定まる.
これを真理値割り当て M の下での論理式φの「解釈」
という」
4.1 論理式の同値性「
【定義】論理式φ, ψが論理的に同値であるとは,
φ, ψに含まれる命題変数のあらゆる真理値割り当て M に対して
M[φ] = M[ψ] となることをいう.」
・戸田山『論理学をつくる』
3.5.2真理値割り当て (p.55) 「【定義】Lの原子式からなる或る集合をFとする。Fに対する真理値割り当てVを次のような関数とする。V:F→{1,0}」
松本のように、論理式にたいして、「論理式の付値」を定義しているのではなく、
原子式の集合に対して、その集合に属す原子式に真偽を割り当てるものとして、「原子式の集合の真理値割り当て」を定義している。
3.6.1 論理式の集合の矛盾を定義する(p.58):「論理式の集合の真理値割り当て」を明示的に定義していないが、具体例を示している。
・戸次
『数理論理学』
・3.2.2解釈(pp.28-35):「論理式の集合からDt(真偽値領域)への写像」を「一階命題論理の解釈と呼ぶ」(p.29):
これだと、論理式を真/偽に対応づけているだけ。
《論理式の集合》を 真/偽に対応づけたいなら、「論理式の冪集合からDt(真偽値領域)への写像」などと表現するはず。
以下、複数の論理式の解釈というものを、手でいじれる形でみせることのないまま、
・3.3.1定義3.48(p.41):論理式列「Γに含まれるすべての論理式φについて[φi]I=1」…「[φi]I=0であるような解釈I」が登場。
・3.3.2定義3.56(p.43):「論理式列Γを同時に充足する解釈が存在することを、Γは充足可能であるという」が登場。
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